携帯電話で魚の授業?
「海の中道海洋生態科学館」の高田浩二館長から、「携帯電話を活用した水族館での授業」についての情報をいただきました。この場でも紹介させていただきます。
海の中道海洋生態科学館
http://www.marine-world.co.jp/
RKBのnetニュース
http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/media/asx/5135_02.asx
携帯電話で「魚の飼育方法」などのAdditionalな情報がゲットできるそうです。PDAを使った同様の取り組みはありましたが、携帯電話というのはなかったのかもしれませんね。
ちなみに、本取り組みは文部科学省の委託事業だそうです。
投稿者 jun : 2006年11月30日 20:00 | トラックバック
「生きる意味」を見いだす・・・上田紀行著「生きる意味」
「癒やし」の概念をいち早く提唱した、文化人類学者上田紀行氏の「生きる意味」(岩波新書)を読んだ。
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今、私たちの社会を襲っている問題の本質とは何なのだろうか。
それは「生きる意味」が見えないということだ。いま、日本社会のいたるところで起こっているのは、「生きる意味」の雪崩のような崩壊である。なぜ自分が生きているのかが分からない。生きることの豊かさ、何が幸せなのかが分からない。
(2pより引用)
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本書における筆者の主張をやや乱暴に一文で述べるすると、
「生きる意味を構築することが重要で、その手段としてNPO、NGO、ワークショップ、セルフヘルプグループといったようなコミュニティ≒中間社会の再創造が重要である」
ということになる。
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本書における筆者の主張は、その大部分が僕の知らないことで、「なるほどなぁ」と思った。が、ふと疑問もわいた。
それは真っ向から筆者の主張とは対立するような気もするのだけれども、専門外なので無責任に言う。
僕が持った疑問は、
「一人一人の人間が、何らかの手段で、生きる意味を見いださなければならない」という社会規範が、むしろ、若者たちのシンドサの原因なのではないか。
ということである。
こう述べたからといって、もちろん、「生きる意味が不要だ」と言っているわけではない。むしろ、それが構築できる場合は、そうした方がいいのだろう、と思う。
ただ、人間の運と能力は偏在する。運も能力もあり「生きる意味」をシコシコと構築できる人がいるいっぽうで、見いだせずに苦しむ人もいる。
理論的な裏付けやデータは全くないのだけれど、僕の日々の実感として、「生きる意味を真剣に見いださなければならないと思っている人」ほど、「シンドク」見えるのは気のせいだろうか。
むしろ、大多数の人は「生きる意味」を見いだすために苦闘するというよりも、日々、誰かがつくった「大きな物語」に翻弄されながら、漂流し、これという瞬間にだけ、考え、判断し、生きている気がする。
それは、「生きる意味を構築しなければならない」という立場からは不真面目で、インコレクトな態度なのかもしれないのだけれども、そもそも、人間には、そのくらい「いい加減さ」が「適当」なんじゃないだろうか、とも思うのだ。
流されてもいいところは、積極的に流される
考えるときは、一瞬考える。
ということになるかしれない。その方が、シンドサを回避できるのではないかな、素朴に思った。
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もちろん、最初に断っておいたとおり、この僕の疑問は、Theoreticalでもなければ、Data-drivenでもない。おおよそ、学者のとるべき態度ではないといわれれば、それまでだが、何となく実感として感じたので、書いてみた。
いずれにしても、本書を読んで、僕はいろいろ考えさせられた。
僕にとって「生きる意味」って何なのだろう。
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追伸.
本書の副次的効用!?として、グローバル経済、構造改革、新保守主義の概略を知ることができる。経済学者やエセコンサルタントの説明を聞いても、全くわからないことが多いのだけれど、本書では、それらのつながり、それぞれの持つ意味がよくわかった。
グローバル経済を説明する箇所で引用されていた、トーマス=フリードマンの仮説「マクドナルド理論」には思わずうなってしまった。
フリードマンいわく、
ハンバーガーチェーンのマクドナルドが存在する任意の二国は、それぞれにマクドナルドが出来て以来、互いに戦争をしたことがない
さて、皆さんには、この理由はわかりますか?
投稿者 jun : 2006年11月30日 18:19 | コメント (1) | トラックバック
なぜバックで駐車するのか?
なぜ、みんな、バックで車を駐車するんだろう? 僕は一度もそうしたことがない。いつも「アタマから駐車」。

「バックでの駐車」に、何か合理的な理由があるのだろうか。
ちなみに、「アタマから駐車」の合理的理由は、その方が早いから。
「アタマから駐車」の場合、バックは「出庫」のときに使う。「入庫」のときにバックをひーこらするよりも、出庫の場合は、圧倒的に早いのじゃないだろうか。
あまりにくだらなく、腰が砕けそうな問いだけど、ふと疑問に思った。僕の日常的問いとは、そんなものです。
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あなたの会社に、人を育てる科学はありますか?
中原・荒木・北村・長岡・橋本著「企業内人材育成入門」、ダイアモンド社より、好評発売中です!ぜひ、ご一読いただければ幸いです。
各種ブログで紹介されています
ビジネス・ブック・マラソン
http://blog.goo.ne.jp/eliesbook/e/f0bdfbc109d5d70766ed5ebf65f846e6
KogoLab Research & Review
http://d.hatena.ne.jp/kogo/20061126/p1
ビジネス書の杜
http://people.weblogs.jp/books/2006/11/__fb58.html
投稿者 jun : 2006年11月30日 08:23 | コメント (9) | トラックバック
北九州CCA主催のParty : Playtime2006
日本を代表する現代アートの拠点「北九州CCA」主催のイベント「Playtime」が、今年も開催されるそうです。
前半はトークショー。後半にはDJ&VJのオモシロイパーティも。このパーティには、僕が日々お世話になっている方々が関わっていらっしゃいます。
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PLAYTIME 2006(Let's have a party time)
http://totoro.ws/blog/archives/004072.html
18:30~22:00 入場無料
LIVE:omu-tone、MUTRON
DJ:manatsu*i &double.r
VJ:光学姉妹、cycle、bm
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去年は、僕らのプロジェクトメンバーもちらほら混じっていて、同窓会チックになりました。今年はどうだろう。
それにしても、この手のイベントで入場無料だって、太っ腹!
よろしければ、ぜひ、お茶の間の皆さんで。
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■UT Open Course Ware(東大オープンコースウェア)
東京大学の講義資料、講義ビデオを無料公開中!
・小柴昌俊教授「学術俯瞰講義」
・藤本隆宏教授「経営管理」
・高橋伸夫教授「経営」
・丹野義彦教授「認知臨床心理学」
・佐々木毅前総長ら「学術俯瞰講義」
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講演、公開講座など東大のビデオ映像無料公開!
・岡部洋一教授最終講義
・東大公開講座「人口」
投稿者 jun : 2006年11月29日 17:00 | トラックバック
きょう、僕は父親になりました:育児する教育学者をめざして
きょう、僕は父親になりました。
3520グラム、男の子。
とても元気です。
今の気持ちは、何とも形容できません。
無事生まれてきてくれて、よかった。
お父さんとお母さんは、
どんなに首を長くして「君」の誕生を待っていたか。
とにかく無事でよかった。
無事でよかった、よかった。
語彙のない僕には、
それしか思いつく言葉がありません。
カミサン。
仕事をしながらの妊娠生活は本当に大変だった。
大きなお腹で、満員電車に乗っていく君を
送り出すのが、僕はいつも不安でした。
忙殺される毎日さえなければ、人並みに、
ゆっくりとリラックスした日々を過ごすことが
できたのかもしれないけど、
君には、それができなかった。
ともかく、お疲れ様でした。
今は、ゆっくり休んでください。
ありがとう。本当にありがとう。
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まだ気持ちは高揚しています。
今日は眠れそうにありません。
「君」の誕生を祝おうと、飲んでいるビールとワイン。
でも、気持ちが高ぶって、いっこうに酔えないのです。
今日、絞り出されるように生まれてきた「君」。
早速だけれど、「君」に、ふたつ言いたいことがあります。
まず、ひとつめ。
「君」を生むため、お母さんは、本当に長い間頑張ったんだよ。
それは生やさしい時間じゃなかった。
永遠に続くかのように感じられました。
「戦い」そのものでした。
いつの日か、お母さんの、その頑張りに感謝しなさい。
そして誇りに思ってください。
そういう日がくることを僕は信じています。
僕は、今日のあの瞬間を一生忘れない。
ふたつめ。
これから、君はいろいろな人に出会い、いろいろな
ことを経験する。嬉しいこともあれば、辛いこともある。
だけれども、この世は、ワクワクすることの方が多いぜ。
とにかく、エンジョイ。楽しんで。
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ともかく、
今日から、家族3人です。
月並みすぎるかもしれないけど、
明るく、楽しく、助け合って生きていきたいと思います。
我が家族、それ以上の何がいろうものぞ。

追伸.
今回の出産にからみ、プロジェクトのメンバー
共同研究者の皆さんには本当に
いろいろなご配慮をいただきました。
本当にありがとうございました。
投稿者 jun : 2006年11月28日 23:40 | コメント (34) | トラックバック
これが解ければ、あなたも研究者:酒井邦嘉著「科学者という仕事」
酒井邦嘉著「科学者という仕事」を読んだ。
アインシュタイン、キュリー夫人など、偉業をなしとげた科学者の言葉を引用しながら、「科学者とは何か」「科学とは何か」を論じている。酒井邦嘉氏は、認知脳科学の先駆者。
本書における酒井氏の指摘には、同意できる点が非常に多い。
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ニュートンを含めて、どんな科学者もスタートが学生であることに代わりはない。学生時代に最も大切なのは、科学研究に必要な「基礎学力」を身につけることだ。スポーツにたとえていえば、特定の種目に必要な筋力トレーニングに先立つ「基礎体力」に相当する。
(中略)
この時期に最も大切なのは、科学の知識だけでなく、その方法や考え方を含めて模倣するである
(p48-49より引用)
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研究者をめざす多くの人は、「何を研究するか」(what)が一番大切だと思うかもしれないが、その前に「どのように研究するか」(how)という問題意識の方がより重要だと私は考える。
科学的な発想や思考、問題を見つけるセンスからはじまって、理論的な手法や実験的な手技に見られる基本的な勘所は、すべての分野に共通している。その意味で、「どのように研究するか」という考え方や方法論をしっかり身につけておけば、どんな分野の研究でもできることになる。
(p45-46より引用)
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実際に学生に考えさせるのは決してやさしいことではない。私はいつも「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」ということわざを思い浮かべる。このことわざを教育に当てはめると、「学生を大学へ連れて行くことはできるが、考えさせることはできない」となるが、またこれも真実かもしれない。
(中略)
研究は本来水を飲むように、自発的に、そして主体的に行うものなのである。
(p223より引用)
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何を問題に見定め、どのようにアプローチするか、についてまずは十分なトレーニングを積む。そして、研究をする限りにおいて、研究者はこれを自分で決め、取り組まなければならない。誰も教えてくれない。誰も支えてくれない。
本書帯に印刷された、下記のコピーは秀逸であった。
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問題(1)
何かおもしろい問題を考えよ。
問題(2)
問題(1)でつくった問題に答えよ。
これが解ければ、あなたも研究者。
投稿者 jun : 2006年11月28日 08:20 | トラックバック
人の前で話すコツ?
「人の前で話すこと」は、大学教員の仕事の中で、少なくない部分を占める。授業、学会発表でのプレゼンテーションなど、多くの場面がある。
人の前で話すとき、僕には、いつも気をつけていることがある。「言葉を滑らせない」ということである。
「言葉を滑らせてしまう」というのは、やや比喩的な言い方かもしれない。具体的に言うと、人の前で話すときには、
1)発する言葉を最小限にする
2)ゆっくり話す
3)視線を配る
ことに気をつける。そうでないと、発した言葉が聴衆にはなかなか届かない、言葉が滑りますよ、ということである。
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まず第一に、使う言葉を最小限にする。
話すことと、書くことは違う。聴衆は全体像がわからず、リアルタイムであなたの言葉をピックアップし、情報を処理しなければならない。
必要以上に言葉を発しても、全く聴衆には伝わらない。だから、言葉を選ぶ必要がある。1枚のスライドでは、1つの結論。その結論にむけて、言葉をえらぶ必要がある。「あれも、これも」では、聴衆の情報処理容量に限界がでてくる。余計な話、言葉は差し挟まないことである。
一般に、饒舌になればなるほど、話が散漫になり、聴衆は顔を下に向けてしまう。
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いったん話し始めたら、いつもの7割くらいのスピードで話すのがよい。経験上、そのくらいでちょうどよい気がする。
これは英語を話すときも言えることなのだけど、ゆっくり話すことで、かなりの部分は他者に通じる。逆に、自信などがない場合など、急いで話してしまえばしまうほど、余計に聴衆には通じなくなる。
「えー、こんなにゆっくりでいいの」
と思うくらい、ゆっくり話すことが重要だ。これができれば、プレゼンテーションは当社比1.5倍くらいは改善される。
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最後の「視線を配る」とは、かなり難しいテクニックであるかもしれない。話しているあいだに視線を送る場所を3個程度決めて、そのポイントに順番に視線をおくるというワザである。
聴衆から見れば、演者は常に「わたし」を見ている、と錯覚する。これによって、緊張感のあるプレゼンテーションをすることができる。
また、順番に視線を送ることによって、演者自身、自然とリズムがでてきて、1)や2)も満たす可能性が高くなる。
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・・・・と、ここまで偉そうに言ってきたけど、かくいう僕もこれらを満たす、自分の納得のいくプレゼンテーションができているわけではない。
これは前に話したかもしれないけれど、だいたい話し始めて1分以内、勝負はわかる。今日はうまくいった。今日は負けた・・・嗚呼、言葉が滑っている。
・・・反省することしきりである。
人前で話すことは、僕にとって永遠の課題である。
投稿者 jun : 2006年11月27日 16:00 | トラックバック
究極のみたらし団子:甘党まえだ
ちょっと訳あって関西にきています。ある人がお土産として、「みたらし団子」を持ってくれました。あまりに美味しかったので、ここで紹介。
甘党まえだの「みたらし団子」
http://r.gnavi.co.jp/k195049/


ここのみたらし団子、そもそも「団子」がうまかった。しっかりとした食感。表面が少し焦げており、香ばしさがなんとも言えない。これでいて、1本60円は安すぎる、と思います。
関西では有名なお土産だそうです。ぜひ、関西にお立ち寄りの際には、おみやげにいいのではないでしょうか。
ちなみにみたらし団子の他には「かき氷」が有名らしい。サクサクとした食感の氷が印象的らしいです。
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ウラジミール「まだかなぁ」
エストラゴン「まだだよ」
・
・
・
・
・
・
(サミュエル=ベケット・ゴドーを待ちながら)
投稿者 jun : 2006年11月27日 05:00 | トラックバック
ピンドンコンって知ってますか?:都築響一著「バブルの肖像」
苦々しくも、痛々しい、そしてちょっと切ない本に出会った。都築響一著「バブルの肖像」である。
1986年から89年、バブル経済全盛。日経平均株価は、3万8915円を記録。日本中がカネに狂っていたあの頃を、昔懐かしのキーワードと写真で綴っている。表紙のコピーにはこうある。
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本書はバブル・グレイテスト・ヒッツご一行様の同窓会である
ジュリアナ東京、ボジョレヌーボー、アッシーメッシー、ミツグ君、ボディコン・・・
日本中が夢におぼれ、欲に踊った遠い日々を振り返る、初のグラフィックヒストリー
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1986年といえば、僕は11歳。小学校高学年の頃である。もちろん、僕はバブル経済を知らない。
「はー、オレが子どもの頃に、こんなお祭り騒ぎをやらかしたのね。それで、僕らの世代が貧乏くじ世代と呼ばれることになったのね、そのツケを後の世代にまわしてるのね、ふーん」
という感じで、冷めた目で読んだ。苦々しくも腹立たしい。だけれども、そこに映っている人たちの顔を見ていると、どこか切ない。
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個人的に興味をもったのは、ピンドンコン。知ってますか?、ピンドンコン。
知らない人は、ぜひ読んでみて。どんな味なのか知らないけど、飲んでみたいと、あんまり思わないけれどね。
投稿者 jun : 2006年11月26日 15:57 | トラックバック
なりきりEnglish!ワークショップ、無事終了!
なりきりEnglish!ワークショップ、無事終了しました。プロジェクトメンバーの皆様、本当にお疲れ様でした。

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「本番」と書いて、「いろいろある」と読みます。
今回も類にもれず、準備のプロセス、本番含めていろいろなことがありましたが、お互いのフォローのおかげで、何とか無事成功することができました。本当にお疲れ様でした。
最終ワークショップは12月2日、東大で開催されます。
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投稿者 jun : 2006年11月25日 17:23 | トラックバック
なりきりEnglish!ワークショップ、はじまるよ
いよいよです。
全く新しいモバイル英語リスニングシステム「なりきりEnglish!」のプロジェクトがキックオフです。

本日、東京大学にてワークショップが開催されます。昨日は、メンバーで夜遅くまで準備。中には、ここ数日、ほとんど寝ていないメンバーもいて、ナチュラルハイです。まるで「学祭」の準備のような雰囲気でした。
自分たちの開発したシステム、カリキュラムが、キチンと学習者に受け入れられるかについての不安、そして、はやくワークショップがスタートしないか、という期待。本当に「学祭」そのものです。

(舘野編集長、はじめての冊子出版、ご満悦!)
今回の開発にあたっては、10数名のメンバーが英語班、システム班、評価班、ワークショップ班、冊子班に分かれて行いました。

各班で最後まで尽力してくださった皆様、ベネッセコーポレーションの秋山さん、中野さん、またW-ZERO3で動くFLASH動画システムを開発してくださった、スパイスワークスの藤田氏には、この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。
さぁ、なりきりEnglish!、はじるよ。
投稿者 jun : 2006年11月25日 08:11 | トラックバック
赤エビス(琥珀エビス)を飲んでみた!
BAR NAKAHARAにようこそ!
うちには、カクテル、ワイン、日本酒、いろんなオチャケがありますが、何にしますか。うん?、ビールが飲みたい? それも国産。
ほほー、そうきたのね。
国産のビールで、うちにあるのはエビスだけです。エビスは100%麦芽のビールです。これしか僕は飲みません。
そのエビスに新しい仲間ができました。琥珀エビス(赤エビス)です。
ノーマルエビス(黄色エビス)と、黒エビスのちょうど中間くらいの味です。色はエール系よりはちょっと薄いけれども、味は濃い。ちょっと苦いくらいなので、いつもドライビールを飲んでいる人には苦しいかもしれません。
個人的には、日本のビールメーカーには、喉越し爽快なドライビールもいいけれど、こういう「ガツンとくるビール」をもっと造って欲しいと思います。
プレミアモルツもいいけれど、僕には、ちょっとフルーティすぎる気がする。もっと、ガツンと来るビール。「麦っす、オイラは麦っす」みたいなビール(?)が僕は好きです。
ビールの中のビールを待っています。
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追伸.
赤エビス飲んだ方います?どない?
投稿者 jun : 2006年11月24日 17:00 | コメント (1) | トラックバック
リーズナブルな寿司屋:築地寿司清
先日ある人から、
「中原さんのブログを、おいしいレストラン探しに利用している人って多いと思いますよ。わたしの知人もそうでした・・・それにしても、一時は寿司、寿司って言っていたのに最近はめっきりないですね。あれも一時のマイブームだったんですか」
と言われました。
ありがたき幸せ。そんなに食べ物トークが多かったかな・・・。しかし、「あれも」とは何事だ、あれも、とは(笑)。チッチッチッ、これだから困る。一過性のブームなわけないじゃん(実際多いけど)。
1週間に三日ぐらいは寿司屋に通っていますよ、ワタクシは。ガイドブックにでるようなお店はほぼ行き尽くした気がします。

寿司といえば、先日、ある学生さんから、こんなことを言われました。
「1万円を超える寿司屋を紹介されても仕方がないんですよ、学生は。頑張って2000円。そう、2000円くらいで美味しいところってないんですか?」
うーむ、2000円ですね。寿司屋で2000円は結構難しい。でも、2000円だったら、僕は間違いなく、「築地・寿司清(すしせい)」をおすすめします。寿司清は、銀座の新世代寿司屋の代表格ですね。
築地・寿司清
http://www.tsukijisushisay.co.jp/
僕の寿司屋選びのミニマムリクアイアメントってのは、下記なのですが、この値段でこれを満たすところはなかなかない。でも、寿司清ならば、これを満たすと思います。
1.清潔である
2.板前さんが愛想がよく、ちゃんと挨拶できる
3.板前さんがコムズカシクない
4.丁寧に握り、一貫ずつ寿司をだしてくれる
5.下ごしらえをキチンとしている(〆、煮切、ツメがいい)
6.1カンずつ単位で注文できる(寿司屋の注文は2カンが単位)
寿司清は都内に店舗がいくつもあるため、全部に行ったわけではないです。が、僕の行ったことのある渋谷、新宿、銀座、日比谷などは、上記の条件を満たすと思います。
店にはいったら、まず「握り」のセットを頼むといいと思う。そしたら、10カンくらいはくるから。そして、もしそれで足りなかったら、1つずつ頼むといいと思うよ。
寿司清ならば、値段が決まっているから、あとで悲惨な思いをすることもない。1カンずつお願いします、と言って、好きなものを頼めばいいのです。
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ところでさぁ、今日、街を久しぶりに歩いたけど、もう年末ムード一色ですね。ところどころで、クリスマスのショーウィンドウもでている。渋谷などは、大学生と思われる若いカップルでいっぱいでした。
たまには寿司屋のカウンターに座って食事というのもいいのではないでしょうか。
そうだ、寿司屋に行こう!
投稿者 jun : 2006年11月24日 05:00 | トラックバック
中原のプレゼンPDFを公開
先日、日本教育工学会の1bシンポジウムで中原が使ったプレゼンファイルを欲しい、という要望を多数いただきましたので、公開します。あまり役に立たないと思いますが、ご笑覧下さい。
中原淳(2006) 社会人の学習環境を創る - 趣旨説明. 日本教育工学会シンポジウム.
他のシンポジストは公開はできません。が、北村さん@熊本大学ならもしかすると、公開いただけるかもしれません。
投稿者 jun : 2006年11月23日 21:31 | コメント (2) | トラックバック
「特大フォント」と「しょこたんぶろぐ」
先日、ある人が僕のパソコン画面をのぞき込んで、声をあげた。
ひゃー、デカイ!
何を隠そう、僕のブラウザのフォントの大きさは「特大」なのである。いつも日記を書いているテキストエディタにいたっては、20ポイント太字。

どうしてこんなに大きなフォントを使うのかっていうと、ズバリ「目が疲れるから」である。
目が疲れると、肩がこる。肩がこれば頭がいたくなり、腰にも響く。目・肩・頭・腰の激痛最強カルテットだけは、なんとしても避けたい。
それでも最近は、あまりに節々が痛くて、小さなフォントが耐えられなくなってきた。
最初のうちは、こんな大きなフォントを使って、「恥ずかしいな」と思っていたんだけど、いまじゃ、へーきのへーちゃんである。電車でコンピュータを使っていると、誰もが僕の画面をのぞき込む。見たきゃ、見ろ。
こんな僕を笑っている学生諸君。「しょこたんぶろぐ」を知らない僕を、「えー、イマドキ、しょこたん、知らないんですかぁ、古いっすよ、それ」とコケにした東大生M君(笑)。君らも「特大」「20ポイント」を使う日は近いぞ。ダハハー。
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ちなみに、このエントリーを読んだ人の中には、「しょこたんぶろぐ」を今はじめて知って、その瞬間から、「えー、僕は前から知ってましたよ」というふりをする人が、結構多いハズである。と、信じてる。
投稿者 jun : 2006年11月23日 09:47 | トラックバック
ヴァカンス移住
今年、最大のヤマを迎えている。
実証実験、ワークショップ、デバック、質問紙作成・・・。僕の関与するすべてのプロジェクトが、佳境を迎えている。「耳の穴」から「鼻毛」が飛び出ちゃうほど忙しい(意味不明)。
毎日朝5時から夜遅くまで作業をしていると、ふと変な考えにとりつかれる。
このドアを開けたら、その先には南の島が広がっているんじゃないか。 今、目を開けたら真っ青な海が眼下に見えるのではないか・・・。
実際はそんなことはあり得ないんだけど、男中原、妄想ワールド全開。
つかの間の妄想である。しかし、そんなとき、ココロは「南の島」「真っ青な海」にある。アタマには「お花畑」だって咲いている。「ラリホー」と鼻歌歌いながらスキップをする僕がいる。
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みなみのしま・・・まっさおなうみ
嗚呼、うらやましい。
聞くところによると、巷では、主に団塊の世代を中心に「ヴァカンス移住」というのが流行っているらしい。
ヴァカンス移住とは、「週末だけ都会の喧噪を離れ、田舎や海辺のコテージ、別荘などで過ごす生活形態のこと」をいう。
ウィークデーは都会の便利さを享受しつつ、ウィークエンドはゆっくりとラグジュアリーに過ごす。
東京に住む人の「ヴァカンス移住先」としては、八丈島、湘南・鎌倉エリア、房総半島エリア、そして王道軽井沢があるのだという。どれも1時間から2時間程度である。これらのエリアの地価が、近年、少しずつ上昇している。
若い頃消費文化のまっただ中にいた彼らが一斉退職するのは、2007年。もう来年なのですね。
嗚呼、定年まで残り34年
・・・ヴァカンス移住は遠い。
まだまだスタートラインにたったばかりである。
投稿者 jun : 2006年11月22日 20:58 | トラックバック
アンタを食わせるために生きてるんじゃない!:城繁幸「若者はなぜ3年で辞めるのか」
「アンタら上の世代を支えるために、僕らは生まれてきたんじゃない! 僕らの人生は僕らのためにある」
「高度経済成長時代に昼夜を問わず働いて、現代の豊かさをつくってきたのは、誰だと思っているんだ」
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今日も不毛な世代間の衝突が、街場のどこかで起きているでしょうか。
城繁幸著「若者はなぜ3年で辞めるのか」に通底したテーマは、今日も街場で繰り返される世代間の衝突に他なりません。
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さて、皆さん。現在、大卒入社3年以内で、何パーセントの若者が離職するかご存じでしょうか。
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なんと!、いまや、その数字、36.5%に達しているそうです。
かつて離職率が1割だったことを考えると、ここ数年でその数字は3倍になっている。そして、本書は、若者の早期離職の原因を「年功序列のレールが崩れたこと」に求めます。
上の世代は、「大丈夫、今はキツイけど将来は楽になるから」と若者を懐柔し、多くのキツイ単純な労働を若者に押しつける。
しかし、バブル世代以降の若者は、上の世代の欺瞞を見抜いていく。
成果主義に移行し、定期昇給がなくなり、かつ上に大量の管理職が余っている現状で、いつ仕事が楽になるというのか。
いつになったら、自分のやりたい仕事ができるようになるというのか。自分らしい仕事に取り組むことができるのはいつの日なのか。
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Hopeless
そう自分の将来が、全くHopeless(ホープレス)であることを悟っていく。そして、彼らは積極的に降りていく、のだそうです。かくして「自分探しの旅」が始まります。
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正直言って、本書の説明が正しいかどうか、専門外の筆者にはわかりません。まぁ、そんな気もするし、ちょっと単純すぎりんじゃないかな、という気もする。皆さんの実感としてはいかがでしょうか。
ただ、ひとつ印象的だったことがあります。
「若者の自分探しの旅」というのは、圧倒的に上の世代にとって有利なのだ、とわかりました。
上の世代の戦略としては、若者に「いいよ、いいよ、自分らしい仕事を見つけなさい」と言っている方が、圧倒的に得なのです。
つまりこういうこと。
そもそも「自分らしい仕事」なんか、なかなか見つかるわけがない。仕事なんか、そんなものです。これは僕もそう思います。
でも、そのプロセスにおいて、若者たちは正社員の地位を自ら捨ててくれる。で、年収3分の1にも満たない派遣社員として働いたり、フリーターとして働くことを自ら選択してくれる。彼らは正社員と同じ仕事を圧倒的低賃金でこなしてくれるのです。
そして、これが上の世代を支えることになります。
少子化、人口減少で市場規模が拡大しない現在、上の世代が、どうやってこれまでの「高賃金」を維持するか。
売り上げがあがらないのだから、間接費を削るしかありません。つまり、上の世代の高賃金は、「若者の自分探し」によって維持されている。
そう考えると、もしかすると「若者の自分探しの物語」というのは、上の世代によってつくられたのではないかと邪推してみたくもなります。
巧妙だよなぁ。
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午前5時50分・・・僕の乗っている電車は大手町につきました。研究室には6時過ぎにはつけるでしょう。今日も夜まで仕事です。
自分は「自分探し」はしていません。また、今の仕事から「降りる」気も毛頭ありません。しかし、その僕も「若者」のひとりです。
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あなたの会社に、人を育てる科学はありますか?
中原・荒木・北村・長岡・橋本著「企業内人材育成入門」、ダイアモンド社より、好評発売中です!ぜひ、ご一読いただければ幸いです。
投稿者 jun : 2006年11月21日 07:41 | コメント (1) | トラックバック
大学院で成功する方法?
吉原真里著「アメリカの大学院で成功する方法」(中公新書)を読んだ。
アイビーリーグのひとつブラウン大学にて博士号を取得、ハワイ大学にてテニュア(終身雇用権)を取得した筆者が、これからアメリカの大学院で学びたい人に向けて書いた具体的なアドバイスをまとめた本。留学からテニュア取得までのプロセスが詳細に書かれていて、非常に興味深い。
アメリカと日本の大学院では、授業の仕組みも、教授の働き方も、学会のあり方も、教授と生徒の関係性も、全く異なっている。
が、ここで吉原氏が指摘している「米国大学院で成功するための具体的アドバイス」は、日本の大学院に進学したいと願う人にとっても、当てはまることが多い、と感じた。
たとえば、
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(エッセイ≒研究計画書執筆のときに)まず、これからその学部に入って、どんな内容を専門にし、どんな内容の研究をしていきたいと思っているのか、具体的で焦点をしぼった説明をすること。
これには、いくつかの目的がある。1つには、自分がこれからしようとする研究について真剣かつ具体的に考えており、それについて明瞭に述べる能力があることを示すこと。2つには、自分がその分野の基礎知識をある程度もっていることを示すこと。
---
という指摘は、別にアメリカだから言えることではなく、日本の大学院についても同じである。
仕事柄、年間数十本の研究計画書を読むことが多いが、「抽象的で、本当に、そんなんできるのかなぁ」と首をかしげたくなるものが、結構多い。
たとえば、僕の専門で仮に書くとすれば、
「将来必要となるeラーニングシステムの可能性を模索し、それを開発する」
「情報通信技術を活用した学習環境における評価手法、脳科学の知見を活かしながら新たに提案する」
といった「研究計画?」が本当に多い。
こういう研究計画は、具体性がないばかりか、実現性に乏しいため、苦戦を強いられることが予想される。
---
吉原氏の指摘には、こんなものもあった。
学者として大変不真面目なアドバイスをするようだが、博士論文を仕上げるためには、いつまでのリサーチしないことが、とても重要だ。(中略)リサーチには罠がある。(中略)アメリカの学界で流布している言い回しに A good dissertation is a done dissertationというのがある。文字通り、「よい論文とは終わった論文」ということである。
という指摘は、博士論文を書き上げた人ならば、皆うなずくことであろうと思う。別にいい加減に博士論文を書け、ということでは断じてない。それがどういうことかは、近くに博士号を持っている人がいたら、聞いてみてください。
---
また、本書は米国大学院の教育・研究事情を解説する本として、あるいは、若い駆け出しの研究者のための指南書としても読むことができる。
大学、そして短い研究生活を、いかにサバイブするか。僕としても、非常に考えさせられた。
まぁ、大学院に少しでも関連のあるところで生活なさっている人は、読んでみるとオモシロイと思いますけれど。
投稿者 jun : 2006年11月21日 05:00 | トラックバック
ワイルドスピード3:TOKYO DRIFT
1.カーレースが好きで、ドリフト走行に興味がある
2.外国人が描く「間違った日本」を見てみたい
この2つのいずれかにおすすめな映画は、「ワイルド・スピード3:TOKYO DRIFT」です。ちなみに僕は理由2からこの映画を見ました(機内上映)。車には全く興味がありません。
ワイルドスピード3:TOKYO DRIFT
http://www.wx3.jp/top.html
シナリオ云々の映画ではないように思います。はっきり言って、シナリオ云々は、ぶっ飛んでいます。そういう見方ではなく、あくまで「間違った日本度」を愉しんでください。それだったら、負けません。
なにせ、
・日本の高校の学食は「懐石料理」です
・首都高、渋谷駅はレーシングコースです
・日本の女子高生はドリフト走行でメロメロになります
・日本の高校生は、数百万の車をもっています
・
・
・
・そもそも・・・日本の高校生が車を運転してます
あと、細かいことですが、登場人物は高校生の設定のはずなのに、どう考えても20代後半のちょいワルたちです。
まぁ、いいです・・・細かいことは。細かいことを気にしていたって、しゃーないから。
ココロを空にして、エンジョイしてね。
投稿者 jun : 2006年11月20日 18:00 | トラックバック
セレブの子どもならば一流大学に入ることができる?
ちょっと前のことになるけれど、10月19日号のクーリエジャポンに掲載されていた「米国セレブと一流大学の不正入学コネクション」の記事は、とても考えさせられた。
アメリカのデューク大学やブラウン大学といった有名私立大学が、「大学の基金強化に貢献してくれそうな裕福な家庭の子ども」のみならず、「セレブの子どもたち」を優先的に受け入れ、大学の宣伝力強化・地位向上をめざしている、そしてその結果優秀な生徒が犠牲になっているという記事。
ここで少し説明が必要かも。
アメリカの大学は、卒業生からの寄付に、経営の多くを頼っています。で、こうした卒業生の子弟は、優先的に入学資格を得ることができます。これは米国の有名大学はどこでもそうでしょう。
日本人の目から見れば、「不正じゃん」てことになるんだけど、そこにはちゃんと理屈がある。
「卒業生の子どもは大学に対するロイヤリティが高いから、大学のコミュニティメンバーにふさわしい」とか何とかかんとか言って、入学させちゃうのです。
でも、この2つの大学は、「セレブの子どもたち」を受け入れる、彼らを広告塔に積極的に使うというところが、他の大学とは違ったそうです。
セレブの子どもたちは、大学に経済的貢献は行わないけれど、宣伝効果があります。テレビにもガンガンとでる。で、そのことをPR(Public relations)としてガンガン宣伝に使う、で、巨額の寄付金を集めてきた、ということでしょうか。
で、たとえばデューク大学は1980年と比較して、基金の額が28.3倍になった。38億ドル(日本円にして・・・約4500億円・・・はぁ。ちなみに世界で最も裕福な非営利組織であるハーヴァードは約3兆円です)。
---
「寄付」というのは、大学にとって重要な教育・研究資源です。それは全くそのとおりです。ですが、ちょっとね。
個人的には、「いかなる理由」があっても、どんな理屈をつけても、「寄付」と入試は結びつけるべきではないと思う。どう理屈をこねても、フェアにならないから。
本来、大学に入学して、いかんなく知への興味を爆発させられる、優秀な子どもたちが入学できず、「手に負えないほどの成績の大富豪、セレブのアンポンタン」が入学するってのは、どう考えたって、僕の感覚からすれば、フェアじゃないと思うんですけれども。「フェアであること」にこだわるのはアメリカ人ではなかったのですか?
まぁ、これに類することは、別にアメリカの大学でなくたって、まぁ、どこにでも多かれ少なかれある。日本にだってないとは言えない。
これは邪推だけれども、たぶん、デュークやブラウンが叩かれているのは、そのやり方露骨だったせいもあるのでしょうね。
なんだかため息がでるね・・・。
大学とは何かね。
投稿者 jun : 2006年11月20日 05:00 | コメント (1) | トラックバック
本日1時より、急遽アルバイト募集!
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急募! 中原研究室・臨時アルバイトの募集
本日、英語リスニング教材を使ってくださる方を3名募集しています
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東京大学 中原研究室では開発中の英語リスニング学習システム
(Wilcom W-ZERO3にて稼働)の利用してくれる方を3名募集
しています。
11月20日午後1時から午後5時の4時間です。
ご希望の方は、
narikiri [at mark] nakahara-lab.net
yamamoto [at mark] mail.itc.u-tokyo.ac.jp
まで、
1.氏名
2.メールアドレス
3.携帯電話番号
ご連絡下さい。3名集まり次第、募集を停止させていただきます。
●日時
11月20日月曜日 午後1時から午後5時
下記集合場所までおいで下さい
●場所・集合場所
東京大学中原研究室
http://www.nakahara-lab.net/map/nime_map.html
●日給
6000円(後日銀行振り込み)
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投稿者 jun : 2006年11月20日 03:16 | トラックバック
eラーニングドーナツトーク・2006
SATTさんと、産業能率大学の古賀さんが、「eラーニングドーナツトーク・2006」というイベントを開催するらしい。ちなみに、今日です、今日。僕はその頃機中の人なので、残念ながら参加はできない。
eラーニングドーナツトーク・2006
http://satt.jp/event/2006_1120_donuts_talk.htm
Finger foodをつまみつつ語るっていうのは、なかなか楽しいものである。どんな会になったか、行った方はお聞かせ下さい。
投稿者 jun : 2006年11月20日 02:52 | トラックバック
CGアニメ「アントブリー(Ant bully)」を見た!
CGアニメ「アントブリー」を見ました。魔法の力で、アリと同じ大きさに変えられてしまった男の子のファンタジーの物語です。
アントブリー
http://wwws.warnerbros.co.jp/antbully/
あらすじは、だいたいこんな感じです。
ある郊外の住宅地に、体の小さなルーカスという少年がいる。彼は、ふだん、体が小さいことでいじめられていた。で、そんなうっぷんをはらすために、自分より小さなアリの巣を破壊している。
そんな彼がひょんなことから、アリと同じ大きさになる。ある日突然アリの立場に「なって」しまった。で、様々なアリの天敵と戦い、いろいろなことを学ぶという感じです。
---
個人的には、アリの目から見た「人間の家の中」の描写がとても面白かった。絨毯が、ジャングルのようになるんだよね・・・アリから、僕らの生活を見ると、こんな風に見えるんだなぁと思いました。
こういう描写はCGじゃなきゃ、できないよねぇ。まさにCGをいかすために生まれてきた映画かもしれません。
投稿者 jun : 2006年11月19日 05:00 | トラックバック
困難は分割せよ・・・ルネ=デカルトの教え
困難は分割せよ
これはルネ=デカルトが著書「方法序説」の中で言葉です。デカルトは「明証的に真と認めることなしには、いかなることも真であるとして受け取らない」という命題とともに、「困難は分割せよ」・・・そう説きました。
僕が「方法序説」をはじめて読んだのは高校の頃だったと記憶しています。「方法序説」とは「真理を追究するための方法の序説」ですよね。現代的に言えば、科学的な方法論、思考法の本ということになるでしょうか。当時の僕は田舎の高校生でしたが、激しい衝撃を受けたことを覚えています。
困難は分割せよ
最近、いろいろな人の書いた論文を読むにつけ、そう思うのです。そして、デカルトの言葉を脳裏に浮かべてしまうのです。
自分が明らかにしたいものが、今仮にあるとする。それをAと呼びましょう。確かに、それを直接明らかにしたいのはわかる。
でも、いかにAにアプローチできるかどうかは、Aを明らかにするための下位目標をいかに設定できるかで決まるのです。
比喩的に言えば、「困難をそのままリサーチクエスチョンにすること」は避けなければなりません。そうではなくて「困難を細かく分解し、リサーチクエスチョンをたてること」が重要なのです。
こう言ってしまうと、多くの人は「なんだ、小さくまとめるってーのね」と思ってしまうかもしれません。いえ、そうではないのです。「小さくまとめる」のではなく、「小さく考え、大きくまとめる」だけなのです。
困難は分割せよ
これは僕の「座右の銘」のひとつかもしれません。
投稿者 jun : 2006年11月18日 17:00 | コメント (2) | トラックバック
名刺を手にして待っていた日本人?
あんまり「コムズカシー本」ばかり読んでても、疲れるべ。
つーことで、「世界の日本人 ジョーク集」を、風呂場の中で読みました。
あるんだねー、「日本人」を使ったジョーク。日本人は、時に「勤勉」だったり「テッキー」だったり、「優柔不断」だったり、「マネっ子」だったりする。いろいろなかたちで揶揄されます。ばかばかしいのもあるし、中には笑えないものもある。
下記は、個人的に、「こりゃまた一本とられた」と思ったもの。
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国際会議において有能な議長とはどういう者か?
それは、インド人を黙らせ、日本人を喋らせる者である。
(同感・・・確かにインド人は息継ぎをしていないように見える)
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会社からいつもより少し早めに帰宅すると、裸の妻が見知らぬ男とベッドの上で抱き合っていた。こんな場合、各国の人はいったいどうするだろうか。
アメリカ人は、男を射殺した。
ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらうと言った。
フランス人は自分も服を脱ぎ始めた
日本人?
彼は、正式に紹介されるまで名刺を手にして待っていた
(ありえん)
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最近、忙しいですね・・・。
乾いた心には、ほんのちょっぴりの笑いを!
投稿者 jun : 2006年11月18日 12:00 | トラックバック
アテネの大規模デモ
学会初日、今回の学会ホスト校の担当者が、いきなりこんなことを唐突に言っていました。
This is house keeping information. Actually, tomorrow we have an anual large demonstration in Athens. Be careful when you go out.
(事務的連絡です。実は、明日はアテネで一年に一回の大規模デモがあります。外にでるときは、気をつけてね。)
は?(参加者一同)
・・・・ということで・・・・なんと、アテネは大規模デモの真っ最中です。
つーか、そんなこと最初から、わかってるハズだろ。
なんで、そんな日に学会をやんのよ。
デモの影響で市内の交通は完全にストップ。空には無数のヘリが飛んでいます。また、市内の曲がり角という曲がり角には警官が立って、警備にあたっています。ものすごい警官の数です。

聞くところによると、11月17日は、「学生蜂起記念日」という日なのですよね。この日、アテネでは、大規模な集会やデモが催される。

もともとの起源は1970年の学生運動にあるそうです。1960年代に7年間続いたギリシアの軍事独裁政権に反対して、当時の学生たちが抵抗運動を行っていたんだそうですね。
1973年、ついに軍事独裁政権は、抵抗運動の中心地の「工科大学」に戦車を入れて、これを鎮圧。多数の死傷者がでたとのことです。これを記念して毎年11月17日、大規模なデモが行われているそうです。
軍事独裁政権は既に過去のものになったので、現在では、テーマは「イラク戦争反対」「グローバリズム反対」など多岐にわたっているようです。
集まる民衆を見ていた老人が僕に話しかけてきました。しばらく、デモのことについて話し合っていたのですが、「Against what?」と聞くと、「Who knows! Against everything!」と言っていました。
近年では、「アンチ・アメリカ」の運動が強いみたいです。アメリカ大使館がもっとも危険だ、と言っておりました。
このデモ、普通に行進してくれるだけなら、まだいいのですけど、近年過激化している。
車が焼かれたり、ゴミ箱に火をつけたり、店の窓ガラスを割ったりする小悪党が増えているようです。ある人に「バス停が燃やされますから、駅をでるときは、バス停とは反対側の入り口を使ってください」と言われました。おいおい、バス停燃やすなよ。

まぁ、ともかく、今日はチョロチョロしないで、シンナリとしていましょう。
---
それにしても、前回は大地震+大停電。今回は、大規模デモかよ。
僕は「嵐を呼ぶ男」?、とんだ「お祭り野郎」?
はぁ。
お願いだから、平穏な日々を過ごさせてくれ。
・・・トホホ。
(ちなみにデモはもう終わったみたいです。一時は大音響が響いていましたが・・・警官はまだ街の各所に詰めています)
投稿者 jun : 2006年11月18日 01:06 | トラックバック
「もじゃりん」と「研究者アライアンス」
WMUTE2006(Wireless Mobile and Ubiquitous Technology in Education)というIEEE(アイトリプルイー・Institute of Electrical and Electronic Engineers)の学会に出席している。
この学会は、モバイルラーニングの特に工学系のワークショップとしては定評がある。学会参加者は100名前後。主催者のひとり、台湾のタクワイチャンによると、「敢えて出席者をしぼり、論文のクオリティを担保した上で、強いコミュニティをつくりたい」とのことであった。昨年の論文採択率は10%程度であったという。
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今日のキーノートスピーチは、ミシガン大学のエリオット=ソロウェイさんだった。ソロウェイさんといえば、1990年代中盤にアメリカ計算機学会の学術雑誌で、「学習者中心者主義」の特集をぶちあげた一人である。
彼は、近年「PDAを活用したインタラクティヴな学習」の研究を主導し、自らベンチャー企業(GOKNOW, Inc)をつくり、その普及に努めている。この日の話は、そんな内容だった。
下記が講演の様子。内容は既知のものが多かったけれど、ものすごい迫力のプレゼンテーションに圧倒された。

(ソロウェイさんを「もじゃりん」と密かに命名した・・・内緒)
---
午後、興味をもったのは「G1:1」の特別セッション。
G1:1とは、「協調学習研究やモバイルラーニング研究の研究者たちのグローバルアライアンス」のこと。お互いの強みをいかして、国際的な研究を推進しようとしているらしい。この日は、組織のあり方、ゴールについて熱心な議論が行われた。
実は、「研究者のアライアンス化」は近年学習研究において進んでいる動きである。
欧州の研究者たちは、カレイドスコープというアライアンス組織をつくり、ヨーロッパユニオンから多額の研究費を獲得している。
また、アメリカでも、何人かの大学のLearning Labが集まって、NSFより多額の研究費を獲得している。
こうした「学習研究者のアライアンス」を、「航空会社のアライアンス」にたとえることは、ちょっとフザケすぎかもしれないけれど、結構、それに似たところもある。
どの組織に入って、どのような貢献を行い、どのような成果をだすか・・・誰もが、それに無関心ではいられない時代に突入している、のだと思う。
この日の議論は結構紛糾していた・・・「研究者のアライアンス」は口で言うのは簡単だけれど、実際はいろいろな思惑がからみ、非常に難しいのが現状である。将来的に、僕自身はどう動くか・・・結構考えさせられた。
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夕方にはポスターセッションが開かれた。僕も、ここで「おやこdeサイエンス」の発表を行った。「携帯電話」と「親子」をむすびつけた研究は、ほぼ世界的に事例がないということもあり、かなり多くの方々が来てくれた。よかった、よかった。

あー、今日も一日疲れたな。
そして人生は続く。
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備考.下記はほんとうに自分のためのメモ
学習スタイルを分類するとき、Kolb(1984)のExperimental Learning理論、Kolb(1994) Learning style inventoryは結構使える。Ching-Chiu chaoがそれを使っていた。
投稿者 jun : 2006年11月17日 14:11 | トラックバック
パリ de プチ・グルメディナー
フランスをあとにし、無事にギリシアに着きました。こちらは通信環境が悪いので、なかなかシンドイです。が、まぁ、何とかかんとか暮らしています。
ところで、今回のフランス滞在は、結構疲れました。やはり英語を使うってのは、シンドイねぇ。僕も望月君もお互いヘロヘロです。
ということで、食べ物だけは、おいしいものを食べることにしたのですね。今回、行ったのは下記です。どれも満足できるレストランでしたので、ここで紹介。
■MONSIEUR LAPIN
11 Rue R. Losserand, 75014 PARIS
01 43 20 21 39

http://mmmm.free.fr/scripts/script_detail_resto.php?id=1606
ウサギ肉のジビエの専門店。フランスの方に紹介されて出かけた。地元の人しかいなかった。最寄り駅はモンパルナスタワーのある駅。そこから歩いて10分。
英語をしゃべれる人は一人。彼にすべてのメニューを解説してもらって注文する。
僕はウサギの肉を食べたことははじめてだった。それは「甘く柔らかい鶏肉」のような感じで、美味だった。

予算はワインを1本頼んで、一人1万円程度。
■ラトリエ・ジョエル=ロブション
フランス料理希代のシェフ、ジョエル=ロブションのお店。フランスのアカデミアの中心、サンジェルマン・デ・プレにあります。
この店、フランス料理屋さんでは、全く珍しいことに、日本の割烹料理屋ではおなじみの「カウンター」があります。
ロブションが、来日した際、「カウンターごしの料理人と客の近さ」に魅せられてつくったそうです。
この日は、「なす、ウサギ肉、ズッキーニなどの前菜サラダ」「白身魚のムニエル」を食べる。どれも美味しい。


が、最も感動したのは、つけあわせにでてきた「マッシュポテトの旨さ」である。クリーム風のなめらかな口当たりは、もう言葉を失いました。
北海道生まれの僕は、幼い頃から「じゃがいも」ばかり食べさせられていたので、今は、あまり食べることはない。その僕が、すべて完食した。ありえない。
ちなみに、予算はワインをグラスで頼んで、一人1万円程度。
六本木ヒルズにも支店があるそうです。
ラトリエ・ジョエル=ロブション
http://www.roppongihills.com/jp/shops_restaurants/details/restaurant.php?id=204550001
■LEON
http://www.leon-de-bruxelles.fr/home.htm
サンジェルマン・デプレやシャンゼリゼにある、ベルギーのムール貝のお店。カレー味、トマト味など、様々なソースで煮込んだムール貝を、これでもか、と食べさせてくれました。

この店に一度いったら、もうその年はムール貝の姿を食べなくてもいいかなぁ、と思わせてくれます。
どちらかというと、ファミレスのような雰囲気。気軽にどうぞ。予算はワインを1本頼んで、1人4000円程度。
投稿者 jun : 2006年11月16日 17:00 | コメント (2) | トラックバック
世界最大の放送番組アーカイブ:仏・国立視聴覚研究所(INA)訪問
世界最大の放送デジタルアーカイブ、フランスの「Institut National de Audiovisuel(国立視聴覚研究所)にて関係者とミーティングをもった。

国立視聴覚研究所
http://www.ina.fr/
今回の訪問は、マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門で進めている「NHKアーカイブスの大学教育での利用プロジェクト」に関係するものである。
マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門
http://www.utmeet.jp/
NHKアーカイブスの大学教育での利用プロジェクト
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_180522_02_j.html
---
INAは過去60年間のラジオ番組と50年間のテレビ番組を、すべて収集・保護・・デジタル化している世界最大規模の放送アーカイブである。現在、300万時間の作品を保管している。
INAのスタッフ数は955名。その内訳は下記となっている。
リサーチャー部門 6%
制作部門 3%
アーカイブ部門 55%
トレーニング部門 8%
技術スタッフ 28%
---
INAの放送番組アーカイブには、2つの種類がある。
1つめは、1940年から開始された商用アーカイブ、INA MEDIA(イナメディア)。
INA MEDIAは、テレビ65万時間、ラジオが70万時間の合計135万時間が既に所蔵されており、INAが「ディレクターの権利」を有している。事業者向けに映像資料として著作権料をとって、貸し出している。
もうひとつは、法定管理のアーカイブ、INA Theque(イナテーク)である。INA Thequeは、ラジオ95万時間、テレビが70万時間の合計165万時間のアーカイブとなっている。
法定管理(Legal deposit)とは、1992年に施行された「放送番組の政府への納品義務」のこと。フランス国内の放送事業業者は、放送されたテレビ番組・ラジオ番組を、すべてINA Thequeに保存しなければならない。これが法律で決まっている。
現在、51テレビ局、17ラジオ局、年間53000時間の番組を法定管理している。2010年・・・つまりは今から4年後には、これを100テレビ局、20ラジオ局に増やす予定である。
INA Thequeに保存された番組は、
1)国立視聴覚研究所が提供する放送事業者向けの専門性向上のため
2)修士号以上を有する研究者が研究を行うため
に利用される。
上記2つの目的であるなばら、国立視聴覚研究所内にて自由に閲覧したり、分析したりすることができる。映像は外に持ち出すことはできない。
INA Thequeの全利用者の内訳は、学生が63%、放送業者が21%となっている。INA Thequeには、利用登録が必要であるが、これまでに登録を行った人の数は1万2000人である。年間1600人のペースで増加している。
2)の研究利用に関しては、現在、400以上の大学がINA Thequeとリーガル・アグリーメントをかわし、その大学に所属している学生らがINAを利用できるようになっている。メディア研究、歴史研究、文学研究、政治研究などを志す若者たちが、INAを利用しているようだ。
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具体的に、学生らは、どのようにINA Thequeを利用するのか。
INA Thequeにおいて、彼らは「映像資料の閲覧・分析システム」を利用できる。
このシステムを使うと、INA Thequeのデータベースの中から、関連する映像資料を取り出すことができる。
また、映像にはアノテーションを付与することができ、映像のスナップショットとともに、資料としてそれを持ち出すことができる。
また映像資料に付与されたキーワードが時系列をおって、どのように増加したり、減少していくか、グラフ化したりする分析ツールも付属している。

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INA Theque、INA MEDIAの世界最大規模のアーカイブを構築するにあたっては、「ドキュメンタリスト」とよばれるスタッフによって、「人力」でタグ付け、詳細なディスクリプションが執筆されている。
誰が制作者で、どういう番組なのか。その番組を代表するようなキーワードは何か。ドキュメンタリストは、番組を視聴し、一つ一つの番組にディスクリプションをつけていく。
こういう地道な作業の果てに、INA Thequeの利用者が強力な検索を行うことができるのである。
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なお、近年、INAは、インターネットでの映像資料公開のプロジェクトをはじめている。数ヶ月前には、INAの映像資料10万点を無料で公開するというプロジェクトを開始し、話題をさらった。
INA FR
http://www.ina.fr/
これまで教科書だけの人であった、ミシェル=フーコ、ロラン=バルトなど、構造主義現代思想の礎を築いた、何人かの思想家たちの貴重なインタビュー映像などが公開されている。
また、INAは、高校生向けに、ある程度セレクションを行った歴史の映像アーカイブ「JALONS」を公開している。こちらの方は、授業での活用等も視野にいれたつくりとなっている。

JALONS : Selective archive of teaching history
http://www.ina.fr/visite/education/jalons/index.fr.html
INAが、研究者や放送事業者だけでなく、一般の人に対しても、インターネット公開に力を入れているのは、これらアーカイブの事業に年間7270万ユーロ(113億4000万円)という巨額の運営資金をかけているからである、という。社会貢献のひとつのかたちと位置づけることができるだろう。
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このように活発な活動を続けるINAであるが、さらに「新しい大学院」まで開設する。
大学院の名前は、「School of Television and digital media」である。
1.Television and digital media archives manager
2.Television and digital media producer
という2種類の専門家を養成するプロフェッショナルスクールである。ファカルティは、パリ大学など既存のアカデミクスの教員と、INAの実務家スタッフから構成されるようだ。2007年から開始が予定されている。
---
さて、最後に僕の個人的な雑感を。
今回のINA訪問で、特に印象的だったことは、関係者の口から下記のような言葉が繰り返された言葉である。
映像は文化遺産(Cultural Heritage)である。だから、我々をそれを残さなければならないし、研究目的のために公開しなければならない。
こういう理想が何度も何度も語られたことは、本当に印象的だった(もちろん、INAの役割に情報統制などの負の側面があることは承知している)。
そうか、文化遺産なんだよなぁ・・・。
そのくらいの高邁な理想がなければ、途方もない金を使って、様々な専門家を大量に雇い、デジタル化を進めるなんてコトはできないよなぁ、と改めて感じた。
けだし、フランスは長く世界の「思想」をリードしてきた。
実存主義は我々に「世の中への関わり方が、認識をつくる」と教え、構造主義は「あなたの認識は、あなたの所属する社会、文化、文化によって規定されている」と教えてくれた。多くの学問分野の規定をなす理論として、これらの理論は、今も新鮮さを保ち続けている。
そういう最先端の思潮を生み出すことにリソースをさくことに、ある種の社会合意があることが、何だかうらやましかった。フランスは学問の国なのだ、と思った。
---
追伸1.
なお、今回の視察にあたっては、NHKの江原氏、ロドリグ・マイヤール氏に多大なる情報提供をいただいた。
また、このエントリーを執筆するにあたっては、マイヤール氏の論文「世界最大規模の放送番組デジタルアーカイブ フランスINAとINA thequeの実績」(放送研究と調査 2006年10月号)を参考にさせていただいた。
なお、新しいデータ等に関しては、聞き取り調査に得た情報をもとに更新した。重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

投稿者 jun : 2006年11月16日 05:40 | トラックバック
学習転移に関する研究会への参加募集:魁!学習科学塾
今、学習研究において「熱い領域」のうち、ひとつは間違いなく「転移」でしょう。
本研究会では、Journal of learning science、新刊「Transfer of learning」の中から、オモシロそうな論文を選りすぐって読みます。
よろしければご参加いただければ幸いです。
============================================
魁!学習科学塾 番外編ー転移
発起人:山口悦司(宮崎大学)
中原 淳(東京大学)
望月俊男(東京大学)
林 向達(東京大学修士課程)
舘野泰一(東京大学修士課程)
三宅正樹(東京大学修士課程)
============================================
■趣旨
学校で勉強したことって将来役に立つのか??な
んて考えこと、ありませんか?ある時点で学んだ内
容が、次の時点にどのような影響を及ぼすのかは、
よくわかっていません。
学習転移といわれるこの問題は、非常に大きな教
育的意味を持っています。それだけに様々な意見が
主張されてきましたが、まだまだ見解の分かれる未
解明な部分です。
今回の番外編では、
・学習科学の国際ジャーナルの小特集(2006年)
・転移に関する最新の図書(2005年)
を輪読し、学習転移研究の現状と今後について
議論します。
学習研究の最前線では、転移の問題がどのように
捉えられているのか、その意義や将来について、集
中的に学ぶことができます。
研究会には下記の条件を満たす方なら、どな
たでも参加できます。
ふるってご参加ください。
1.下記の日程に参加できる方。
2.下記にある文献リストのうち、1つ以
上を担当しA4レジュメを作成し、発表でき
る方。なおレジュメは、PDF化し、NAKAHAR
A-LAB.NETにて公開させていただきます。
※研究会は相互貢献の場です。
※オブザーブのみに参加は認めないこと
とします
なお場所の関係で、人数を11名にて打ち切ります。
ご了承下さい。お申し込みはお早めに。
■日時
2007年 1月16日(火曜日)
午前10時 - 午後7時まで
■場所
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門
tel:03-5841-1727
fax:03-5841-1729
東京大学本郷キャンパス内 第2本部棟4階
403号室です。
http://www.utmeet.jp/access/index.html
■参加の申し込み方法
参加申し込みは、下記のリストから担当
したい論文を3個ご選択の上、下記の申し込み
フォームをつかって、
mmiyake[atmark]mvg.biglobe.ne.jp
のメールアドレスまで11月30日までにメールをください。
ご指定いただいた3つの文献のうち、1つを
ご担当いただければ幸いです。
【1】、【2】などという風に番号
でお知らせください。
なお人数の関係で、11名を上限に参加者を
打ち切ります。先着順といたします。
参加費は一回100円をお茶代として申し受けます。
〆ココカラ----------------------------------
申込フォーム
--------------------------------------------
名前:
所属:
メールアドレス:
文献担当希望:
第1希望
第2希望
第3希望
------------------------------------〆ここまで
■文献内容
1. 学習科学の国際ジャーナルの小特集(2006年)
The Journal of the Learning Sciences/ Volume: 15, Number: 4 2006
【1】 Alternative Perspectives on the Transfer of
Learning: History, Issues, and Challenges for Future Research
Joanne Lobato
【2】Framing Interactions to Foster Generative Learning: A
Situative Explanation of Transfer in a Community of Learners Classroom
Randi A. Engle
【3】Sameness and Difference in Transfer
Ference Marton
【4】Authoritative, Accountable Positioning and Connected,
General Knowing: Progressive Themes in Understanding Transfer
James G. Greeno
2. 転移に関する最新の図書(2005年)
Transfer of Learning from a Modern Multidisciplinary Perspective
(Current Perspectives on Cognition, Learning, and Instruction)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/1593111649/
目次情報
http://www.loc.gov/catdir/toc/ecip0513/2005009105.html
※今回の読書会では、以下のchapterを取り上げて輪読します。
【5】Chapter 1
Schwartz, Bransford and Sears
これまでの転移研究で用いられてきた指標とは異なる視点から新しい転
移像を構築することを目的に。ターゲットとなる問題を解決出来るかど
うかではなく、ターゲットとなる問題をよりよく学べるかどうか、将来
の学びへの準備としての転移、という概念の提唱。
【6】Chapter 2
Wolfe, Reyna and Brainerd
fuzzy trace theoryという理論的枠組みから、転移を可能にする記憶の
形態を考察する。
【7】Chapter 4
diSessa and Wagner
複雑な知識の集合としての概念が、文脈等の情報とどのように関係する
のか、熟達者と初心者における概念やその適応能力の



