下記は、自学自習のリソースとしておすすめいたします。
【雑誌】
日本教育工学雑誌
中原がメインで活動している学会。現在、会員数は2200名程度。教育学系の中では、最も大きな学会のひとつである。研究者だけでなく、現場の教員も多い。中原が研究指導する大学院生の方に関しては、必ず参加していただきます。
Journal of Learning Sciences
中原がよく呼んでいる英雑誌。ちょっと難しいかも知れない。
【書籍】
教育工学
中原淳(編著)・荒木淳子・北村士朗・長岡健・橋本諭(著)(2006). 企業内人材育成入門. ダイアモンド社, 東京 (ISBN : 4478440557)
企業内の人材育成担当者向けにかかれた本なので、事例はすべて企業になっています。しかし、学習に関する諸理論をいっきに俯瞰することができるはずです。
赤堀侃司(2002) 教育工学への招待―教育の問題解決の方法論. ジャストシステム, 徳島
教育工学の研究の流れを平易に解説してある。
S. M. ロス著・向後千春訳(2002)教育工学をはじめよう - 研究テーマの選び方から論文の書き方まで. 北大路出版, 京都
これから教育工学を研究しようとする初学者にとっては、非常にためになる本。研究とは何かがわかる。
鈴木克明(2002) 教材設計マニュアル. 北大路書房, 京都
インストラクショナルデザインの本は無数に存在しているが、その中で、もっとも、教材づくりの基本についてもっとも平易に解説している。独学を支援するための教材をいかにつくるか、についてよくわかる。
美馬のゆり・山内祐平(2005) 未来の学びをデザインする. 東京大学出版会, 東京
学習は学校だけで起こっているのではない。学びの場は、様々な場所に広がっている。学習環境をいかにデザインするか、という問いに答えようとする。鈴木のインストラクショナルデザインの本とあわせて読むとよい。2つのデザインの違いがよくわかる。
学習科学(認知過程研究)
米国学術研究推進会議 (2002) 授業を変える. 北大路書房, 京都
邦題は「授業を変える」だが、決して「学校」を対象にした本ではない。もともとのタイトルは「How people learn(人はいかに学ぶか)」である。米国の学習科学研究者たちが集まってつくった、もっともスタンダードで網羅的なテキスト。
三宅なほみ(1997) インターネットの子どもたち. 岩波書店, 東京
日本にCSCLを伝えた最初の著書。
佐伯胖(1989) コンピュータと教育. 岩波書店, 東京
コンピュータを教育現場で使う意味、そもそも「わかる」とは何かについて考えることのできる良著。
佐伯胖(1997) 新・コンピュータと教育. 岩波書店, 東京
前者の続編。CSCL、学びの共同体など、重要な概念が目白押し。
稲垣 佳世子・鈴木宏昭・亀田達也(2002) 認知過程研究―知識の獲得とその利用. 放送大学教育振興会, 東京
三宅なほみ・白水始(2004) 学習科学とテクノロジ. 放送大学出版振興会, 東京
波多野誼余夫・大浦容子・大島純(2004) 学習科学. 放送大学教育振興会, 東京
波多野誼余夫・永野重史・大浦容子(2002) 教授学習過程論. 放送大学教育振興会, 東京
秋田喜代美(2006) 授業研究と談話分析. 放送大学教育振興会, 東京
上記5冊は放送大学のテキスト教材です。放送を視聴しながら、自学自習できますので、とてもオススメです。
教育諸科学
佐藤学(1996) 教育方法学. 岩波書店, 東京
教育方法学を体系的にまとめた良著。
苅谷 剛彦 (著), 清水 睦美 (著), 志水 宏吉 (著), 諸田 裕子 (著)(2002) 調査報告「学力低下」の実態 岩波ブックレット. 岩波書店, 東京
岩永 雅也 (編集), 稲垣 恭子 (編集)(2003) 教育社会学 放送大学出版会
現代の教育問題、教育の現状を知る上で、教育社会学は非常に貴重な視座を提供してくれる。
デザイン/HCI
D. A. Norman(著)・野島久雄(訳)(1990)誰のためのデザイン?−認知科学者のデザイン原論. 新曜社, 東京
佐々木正人(1994)アフォーダンス-新しい認知の理論. 岩波科学ライブラリー, 東京
教育心理学
鹿毛雅治・奈須正裕(1997) 学ぶこと 教えること. 金子書房, 東京
「学ぶ」と「教える」というテーマから、教育心理学の知見を整理している。初学者にとって、非常にとっつきやすい内容となっている。単に教育心理学の研究知見を羅列するのではなく、「学ぶ」と「教える」を支援するための知見にしぼって解説を行っているので、より実践的である。
高垣マユミ(2005) 授業デザインの最前線―理論と実践をつなぐ知のコラボレーション. 北大路書房, 京都
経営学・知識創造理論
野中郁次郎・竹内弘高(1996) 知識創造企業. 東洋経済新報社, 東京
知識経営のすべては、ここからはじまったという書籍。SECIモデルという日本発の知識経営モデルを提唱したことが大変有名。
量的評価手法
量的評価手法については、ひとつだけ言えることは「アンケートをつくり、統計ソフトを動かしながら、実際にやらないと、おそらくわからない」。すべてをわかる必要はない。ただ全くわからないのはあとで非常に苦労する。わからなくても落胆しないこと、また苦手意識をもたないこと。
田中敏・山際勇一郎(1992) ユーザーのための教育・心理統計と実験計画法―方法の理解から論文の書き方まで. 教育出版, 東京
一見非常にとっつきにくく感じるが、結局、一番わかりやすい本。まずはこれを読むことをオススメする。数式の部分は、もし苦手であれば読み飛ばしてしまってかまわない。この本では、統計の基礎的な概念を習得するとともに、「要するに、その分析がどのようなときに使えるのか」がわかればよい。
田中敏(1996) 実践心理データ解析―問題の発想・データ処理・論文の作成. 新曜社, 東京
例題に従って、カイ自乗検定、分散分析、因子分析、重回帰分析までを学ぶことができる。特に分散分析の部分は、かなりわかりやすい。
森敏昭・吉田寿夫(1990) 心理学のためのデータ解析テクニカルブック. 北大路書房, 京都
実験計画から統計検定まで、非常にわかりやすく解説している。
三浦麻子(2005-2006) AI研究における評価のための実践的Tips 第1回から第5回. 人工知能学会誌,
上記の論文も非常によくまとまっている。上記2冊の本を読んだあとで、まとめて読んでみてください。CiNiiで検索すると、PDFをダウンロードすることができます。
質的評価手法
佐藤郁哉(1992) フィールドワーク. 新曜社, 東京