北の国から

 北海道にやってきました。千歳空港では吹雪のため、しばらく着陸できず旋回しておりました。このまま、羽田に帰ってしまうのではないかと思って、ヒヤヒヤしたけどね。

 北海道、ものすごい寒さです。凍ったバナナでクギが打てます。バラのハナを手にすると、カシャーンと壊れます。僕も、そんな風に壊れそうだ・・・シャレになっていません。

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 家族との夕食は、カニ、ウニなどを楽しんでいます。海産物は本当においしいですね。刺身のカドがキチンとたっています。ウニならば甘い。本当に羨ましいです。

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 村井のおじさんからは、イトコのたーちゃんの所有しているワインを分けてもらいました。非売品だそうです。本当によくできたお味でした。

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 今日は、岩盤浴にいってきました。1時間800円だそうです。首都圏ならば、1時間3000円くらい支払うらしいですね。確かに、最近、女性誌などを読んでいますと、セレブな女性が「休日は岩盤浴」と言っているのを目にします。

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 汗が噴き出てきました。洪水です。気持ちよい。

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 そうそう、東高校の2年9組の仲間を中心に、旭川某所にて飲み会をやりました。12年ぶりにあった人もいて、本当に懐かしかった。それにしても、すっかりパパ、ママになっていて、びっくりしたよ。すくすく育て。

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 ・・・こんな風に、僕の2005年は終わろうとしています。

追伸.
 この日記を読んだカミサンに、「あんたの今日の日記、ケンチャンの絵日記風だね・・・」と言われました。休みのときくらい、「オチなしの日記」を書かせてほしいものです。鬼嫁。

投稿者 jun : 2005年12月31日 11:20


営業終了

 ヘロー、みなさま。

 少し早いかもしれませんが、ナカハラは本年の営業を終了しました。「ブレーキなしのジェットコースター」に乗ったような生活でしたが、みなさまのおかげで、ステキな一年を過ごすことができました。本当にエンジョイしましたよ、僕は。本当にありがとうございました。

 あと数十分で零下15度をこえる北海道旭川にたびだちます。零下15度です、マイナスね、マイナス。羨ましくないですね・・・クワバラクワバラ。

 暇があったら、「北の国から」発信するかもしれませんが、しばしの別れです。
 それでは、また逢いましょう。

投稿者 jun : 2005年12月30日 11:08


未来の物理教育!:米国MITの挑戦

 一昨年、BEAT講座でお呼びした、MITのセンベン=リャオ先生が、来日します。TEALプロジェクトのより詳細について、ビデオ等をまじえて講演を行ってくれるそうです。

 是非、ご参加ください。

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マサチューセッツ工科大学 協調学習で物理を学ぶ:
MIT TEALプロジェクトの実際

東京大学 第3回 先進的工学教育講演会
2006年1月17日(火) pm1:30-5:00 東京大学
===================================================

 マサチューセッツ工科大学のセンベン=リャオ博士を
招聘して、先進的工学教育講演会シリーズの第3回公開
シンポジウムを以下の要領で開催します。

 MITの物理学科では、初等物理のクラスルームを改造し、
従来の一斉講義ではない、共同学習を中心とした授業を
実現しています。
 この新しい物理教室をStudio Physicsとよばれています。
Studio Physics を研究、運営、実践するのがTEALプロジ
ェクトです。

 Liao博士は、TEALプロジェクトの研究・運営メンバー
のひとりであり、本講演では、最新のコンピュータ可
視化技術を用いて、いかに学習をより楽しく効果的
にし、刺激的な環境をつくることができるかを、具体
的にビデオ、ツールなどを利用しながらお話いただき
ます。

 工学系の授業ばかりだけではなく、その新手法は教養
教育はもちろん他分野の教育課程においても広く有効で
あることがうかがえます。Liao博士の最先端の講義に直
に触れることのできる絶好の機会であり、ご参加いただ
ければ幸いです。

 参加費は無料でどなたでも自由にご参加いただけます
が、会場整理の都合上ご参加申込みは下記までお願い致
します。

投稿者 jun : 2005年12月28日 22:05


メーリングリスト

 とても親しい友人から相談を受けました。
 曰く、

自分が参加しているプロジェクトでは、メーリングリストで連絡をとりあっているんだけど、自分の何気ない一言で、ケンカになることがよくある。なぜなんだろうか?

 で、メーリングリストの文面をすこし見せてもらったのですが、一目見て、「そりゃ、そうだわな」と思いました。

 まず「プロジェクト推進系のメーリングリスト」では、絶対にやってはいけないことを、いくつもやっている。
(メーリングリスト一般については知りません。下記はあくまでプロジェクト遂行を目標にしたメーリングリストについての話です。「探求」を目的としたいわゆるCSCLチックなメーリングリストでは、議論するのがアタリマエです)

 それは、「メーリングリストで相手を名指しで、敢えて議論をふっかけたり」しているし、「苦情をたれたり」「相手の意見を批判したり」したりすることです。「難しい調整」などもメーリングリストでやっちゃおうとしている。

 まず、第一にメーリングリストでは、なかなか感情っぽいものが伝わらないから、ハードな議論とかになると結構厳しい。ラポールがあったとしても、通常業務の忙しい中でメールを見ているので、ケンカになりやすいのです。

 「いいじゃねーか、お互い気心のしれた仲なんだから、メーリングリスト上で激しく議論しても」という人がいるかもしれないけれど、それは違うね、申し訳ないけど。

 「違った場所でやれば?」と僕は言いたくなってしまいます。ていうか、「場」を読んだほうがいいです。

 なぜなら、当の本人は言いたいことが言えてOKかもしれないけれど、それを見ている人は、結構萎縮してしまったりしまいがちなのです。自分たち以外は、みんな「ドン引き」ということがよくある。で、たいがい、そういうのには気づかないんですよね、本人は。
 
 それに、議論の結果、「手打ち」に終わればいいけど、そうじゃない場合は修復が大変。プロジェクトマネージャの仕事は2倍にも3倍にも広がります。

 よけいなとこで波風たてて、本来、リソースをさかなければならないところに、リソースがさけなくなる。それは結果として、プロジェクトの達成度をさげることになる。

 誤解されたくないので最初に行っておきますが、僕は「議論するな」と言っているのではないですよ。大いにやったほうがいいと思います、議論は。

 様々に発生するコンフリクトは、アウトプットのクオリティにとって、大変重要だと思います。ただ、ことプロジェクトを遂行するメーリングリストでやるっていう場合には、とても注意が必要です。

 僕の考えでは、そういう場で、敢えて好きこのんで議論をふっかける必要はないと言っているのです。そういうのは、オフラインや同期コミュニケーションの手段を使って、大いにやりあえばいいと思います。

 あと、逢って話せば5分で終わることに、1時間の労力をつぎこんで文字インプットするのは、いかがなものかと思うのです。それならば、本来の業務や各自の作業にもっとリソースをさけるはずですよね。

 プロジェクトには、スケジュール、リソース、様々な制約がある。無限だったら、大いに議論すればいいと思うけど、なかなかそうはいかない。だから、場を読んだ方がいいとおもうのですね。

 あと、「苦情」とか「批判」とか「難しい調整」とかは論外ですね。こういうのは、メーリングリストには、あまり向いていません。

 メールは非同期コミュニケーションですよね。ということは、やりとりにタイムラグが発生します。あなたが、こういう「ムズカシイ」ことを書いたあとに、もし相手からメールがこなかったら、その時間、プロジェクトを前に進められないですね。で、たいがい、「苦情」とか「批判」「調整」系のメールへのレスってのは遅くなるものなのです。だから、こういうのは直接あったときにやってしまうか、あるいは、電話の方が早いのです。

 あとはね、こんなことって思うかもしれないけれど、プロジェクト系のメーリングリストでは、いつもの倍くらい丁寧に話した方がいいとアドバイスしました。

 「~してください」
 「~することになっていましたよね」

 というふつうの会話ででてくる文章は、メールで読むと、かなり強い「命令」に聞こえたりするものです。「親しき仲だからやりあう」んじゃなくて、大人だったら、「親しい仲だからこそ、お互いの仕事に配慮した方がいい」のです。

 僕の周囲の賢い人たち(プロジェクトをマネージするような人たち)は、そういうのをわかっていて、

 「~することは可能でしょうか」
 「~していただけますでしょうか」

 という言葉を使っています。

 あと、そういう人たちは、何かメンバーがやったあとの、「おつかれさまです」「ありがとうございます」「よろしくお願いします」の3つの声かけは忘れないですよね。

 繰り返して言いますが、「メーリングリスト一般」にこれらが通用するとは思いません。CSCLチックなメーングリストも、今日の話には含まれません。さらに、これらのKnackは、あくまで僕の経験の範疇を超えていません。

 だけど、どうせやるんだったら、「仲のよいプロジェクト」にしたほうがいいし、その方が高い達成度が期待できます。

 たかがメーリングリスト、されどメーリングリストだと思うんですが、いかがでしょうか。

投稿者 jun : 2005年12月27日 09:39


おやこdeサイエンス

 3連休ですね、ゆっくり休ませてもらいます。この3日間は、なるべくコンピュータを開かないで生きていこうと思います。首、肩、背中、腰・・・すべて鋼鉄のように堅くて痛いです。

 といいつつ、早速エントリー。「おやこdeサイエンス」が毎日Interactiveに掲載されました。とても嬉しいです。ちなみに、2月頃、あるテレビ番組で「おやこdeサイエンス」の概要を取り上げていただけるそうです。また、詳しいことがわかりましたら、ご紹介いたします。

おやこdeサイエンス
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20051223k0000m040082000c.html

 上記、ぜひご覧下さい。

追伸.
 ちなみに、12月27日から1月5日までは、非常にメールのレスが悪くなります。別に、この冬休みに「秘境」に出かけるわけではないのですが。

 実は、昨年夏の休暇をフランス、イタリアで過ごした際、コンピュータをひっきりなしにパタパタやっていて(この時は本当に忙しかったのです・・・)、カミサンに愛想を尽かされました。そのとき、休むときは休む、という風に方針を変えようと決意しました。なんだか、そういう仕事の仕方も、クールじゃないしね。

 それでは、みなさん、よいお年を。

投稿者 jun : 2005年12月26日 22:52


皇帝ペンギン

 映画「皇帝ペンギン」を見ました。
 本当に、過酷だよねぇ、ペンギンは。なんだか柔らかそうな毛並みをしていて、可愛いのにねぇ・・・彼らの子育ては過酷すぎるよねぇ。

 産まれたばかりの卵を抱いて、お父さんペンギンは4ヶ月も食べないで、黙ってブリザードの中を耐える。お母さんペンギンは子どもにあげる魚をとりに、遠いところにある海にでかける。
 その間、息絶えてしまうお父さんもいるし、アザラシに食べられちゃうお母さんもいる。

 過酷すぎる生活条件ですよ、どうしてあのクソ寒さで生きていけるのか、不思議でたまらん。あのねぇ、これはね、労働組合とかを作って、戦った方がいいね。「生活改善を求めて一致団結!、ペン権(ペンギンの権利:人権みたいなもの!?)を守れ!」って感じで。
 誰と戦うことになるのか、僕は、知らないけれど。

 あと、一匹くらいいないのかね、「うーん、もう寒いし、ハラも減ったし、まーしゃーないで、しゃーない」っていう感じで、子育てを放棄しちゃう、「ふとどき」なペンギンは。人間の世界なら、いそうだけどね。

 炎天下の車内に子どもを残して、「パチンコ」しちゃって、あわや大惨事とかあるくらいだから。こないだ行ったカラオケボックスでは、夜の11時に半分寝ている子どもをつれて歌っているヤ○キー夫婦がいたぞ。まー、どうしょもないね。アホちゃうか。

 「皇帝ペンギン」 - 子育てというものがもつ、「すさまじさ」を知りました。

投稿者 jun : 2005年12月26日 01:11


シェ松尾

 「生まれは北海道」「宗教は浄土真宗」「カラオケは演歌」「好きな食べ物は出汁巻き卵」というワタクシめですが、クリスマスということで、ずっと行ってみたいと思っていたレストラン「シェ・松尾」にカミサンと行って来ました。

 シェ松尾は、渋谷区松濤の閑静な住宅街の中にある一軒家のフランス料理レストラン。皇太子さまとか雅子さんがくるところだそうです。中曽根元首相の写真もありました。どこから見ても、イナカッペ大将のワタクシめと、奈良臭漂うカミサンには、ちょっと場違いかもね。

 今日のお料理は、

 タラバガニのテリーヌ
 椎茸とフォアグラ添え
 厚岸牡蠣のフランとポロネギのヴィシソワーズ
 鯛
 子羊背肉のロースト

 でした。

 特に感動したのは、「ヴィシソワーズ」と「子羊背肉のロースト」です。

 ヴィシソワーズ、だいたい文字だけじゃなにがでてくるかわからん、気に入った。
 てなことはどうでもいいのですが、要するに「ポロネギとか、ジャガイモをこしてつくったスープ」ですね。ここに牡蠣のフランが入っていました。濃厚なお味で、おいしゅうございました。

 子羊ね、これは感動した。店の人も「これはウチのオハコです」と言っておったけども、そうだろうよ、と。子羊ね・・・僕は味をかみしめながら、ドナドナを歌ったよ・・・。

 ドナドナは子羊じゃなくて、子牛だけど。

 まぁ、いいや。たまにはこういうレストランで食事もいいですね。食ったからには運動もせなな。リバウンド、カミサン危うし。明日は運動の日ですね。

投稿者 jun : 2005年12月25日 23:02


臨機応変

 「臨機応変に対応するべきだ」

 ってのは、「臨機応変に対応できる人」が言うべきです。世の中には、「臨機応変に対応せよ、と口で言うことはできるけど、実際には判断できない人」と、「本当に判断できる人」がいます。

 そこを間違ってはいけません。

 「計画に基づいてきっちり、きっちりやるのは大変だ」とおっしゃる人がいますけど、計画は臨機応変に判断するリソースになる可能性があるという意味において、非常に有用なものです。

 実は、「臨機応変」はとっても難しいことなのです。

投稿者 jun : 2005年12月24日 23:27


Persuasive Technology

 これは、僕の研究的にはかなりヒットした本です。

B.J.フォッグ(著)・高良理、安藤知華(訳)(2005) 実験心理学が教える人を動かすテクノロジ 日経BP社, 東京 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282465/nakaharalabne-22

 B.J.フォッグの「Persuasive Technology」が、翻訳されて出版されたのですね。英語で読んで損した(損でもないか・・・)。

 訳者のひとりは、この日記でもご紹介させていただいたことのスタンフォード教育大学院をご卒業になった安藤さんです。

 この本で、B.J.が論じているのは、「Computer As Persuasive TechnOLOGY:カプトロジ」という概念ですね。

 要するに、

 行動を変える
 態度を変える
 動機をつける
 世界観を変える

 といった、いわゆる広義の「説得」のために、コンピュータテクノロジーをいかに生かすか、という話です。説得の原理として7つの原則を提唱していますね。いろいろなソフトウェアの事例ものっていて、大変わかりやすい。

 思うに、Educational Technologyの人たちでオモシロイ教材とかをつくってきた人たちは、こうした原則や原理を、意識せずに使ってきたのだとは思います。しかし、それをいわゆる形式知にはできなかったし、それを実験をもとに明らかにしたところ、それを包み込むような「ゆるい概念」を考えたところが、B.Jさんの研究のスゴイところだなぁと思いました。

 ここ数年、僕の開発物の中にはPersuasive Technologyを活用しています。そして、今、新プロジェクトの立ち上げをしようとしていますが、これもやはりPersuasive Technologyがはいっています。

 といいましょうか、キチンと学習者に使われるものをつくろうと思ったら、それは必然的に「Persuasive Technology」になってしまうものなのです。

 非常に役立つ本だと思いました。
 ご献本をいただいた安藤さんには、この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。

投稿者 jun : 2005年12月24日 09:14


ネットの上のコンテンツ

 ネットの世界では、時に爆発的にいろいろなものが流行しますね。

 「ねぇ、中原さん、これ知ってる?」

 という具合に、いろいろな「コンテンツ」を目にするのですが、昨日はなぜか、一日に3つも紹介されてしまいました。

 まず一番笑ったのは、「ジャンプ・ペアの耳かきバージョン」です。これは、ipodとか、PSPとかのコンテンツとして売れる気がしました。

スキージャンプ・ペア 耳かき http://broadband.biglobe.ne.jp/index_sjp.html

 アタマをマウントするというフレーズが僕の琴線に触れました。腰が砕ける。

 僕はMixiも使っているのですが、ここでは最近、いろいろな「お笑いコンテンツ」が流行っているようです。

 先日、Y先生からはこんなものを教えてもらいました。

寿司 http://video.google.com/videoplay?docid=6905089586228877019&q=sushi

 非常によくできたVですね。ビミョーにウソがまじっているところが笑えます。

 あと意外にホロリとくるコンテンツもあるのね。Hくんの日記には、どらえもんの最終話というのも紹介されていました。

最終話 http://csx.jp/~vaiosqare/doraemon/01.html

 なんか、こうして書いてみると、「暇人」全開みたいですが、そんなこともないの。仕事に疲れたときにどうぞ。

投稿者 jun : 2005年12月24日 08:43


研究会に参加しませんか?

 1月28日土曜日「組織エスノグラフィー」に関する研究会を開催します。残り6名です。ふるってご参加ください。

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組織エスノグラフィー研究会
カイシャ、そこでは何が起こっているのか?
2006年1月28日 東京大学 中原研究室
============================================

■趣旨
 会社の中で起こる出来事、企業文化を描き出す手段
として、組織エスノグラフィーとよばれる研究手法が注
目されています。

 本研究会では、組織エスノグラフィーの代表的な
著作を全員で輪読します。

 研究会には下記の条件を満たす方なら、どなたでも
参加できます。ふるってご参加ください。

投稿者 jun : 2005年12月23日 00:37


みんな違って・・・

 先日、あるドキュメンタリーを見ていたら、でてきた詩。教育業界では結構有名な詩で、一時期流行していたみたいだけれども。

 わたしが両手をひろげても
 お空はちっともとべないが、
 とべる小鳥はわたしのように、
 地べたをはやくは走れない。

 わたしがからだをゆすっても、
 きれいな音はでないけど、
 あの鳴るすずはわたしのように
 たくさんなうたは知らないよ。

 すずと、小鳥と、それからわたし、
 みんなちがって、みんないい。 

金子みすず「わたしと小鳥とすずと」

投稿者 jun : 2005年12月22日 00:34


世界はどう変わるか?

 先日、ある雑誌を読んでいたら、経営学者の野中先生が、「わたしは、こんな研究がしたい」と言ってくる大学院生に対して、必ずある言葉をおかけになる、という話がのっていた。

 「君がその研究をしたら、世界はどう変わるのか?」

 野中先生は、必ず、こう問いかけるのだという。

 もちろん、「世界が変わる」というのは比喩であろうが、先生の伝えたいことはわかるような気がする。

 僕の指導教官のひとりは、僕にいつも「研究には怒りがなくてはならぬ」と言い続けていた。もちろん「怒り」も比喩である。ただ、野中先生と僕の指導教官は、表現は違っているけれど、同じことを言っているような気がする。

 「このままの<世界>では気持ち悪い」「<世界>の今のあり方にインパクトを与えたい」「こん風に世界が存在するべきではなかったハズなのに」・・・

 両者も、研究の先に広がる未来を強烈に意識させるのであろう。ちなみに、僕自身は、学生の頃から朽ち酸っぱく、それを言われ続けたせいか、研究するときに自分が変革したいと思うものを意識しないということはない。それは、指導教官たちから比べれば、本当にトリヴィアルな世界かもしれないけれども、一応、怒りをもち、<世界>を意識しているつもりではいる。

 あなたが、その研究をしたら、世界はどう変わるのですか?

投稿者 jun : 2005年12月21日 10:33


敬語

 僕も人のことは言えません。僕も下手ですし。時に、すっかり忘れてしゃべるときもあります。

 でもね、僕の比じゃないと思うのね。本当に、まるっきり敬語が使えない若いヤツっているのですね。

 いやー、オレに言われたくないと思うけどさ。でも、ちょっとヒドイんじゃない、ってヤツがいます。タメグチじゃないからね、いつの間にか、僕が敬語使っている状態っていうね、なんでやねん。

 親しき仲にも礼儀ありというでしょう。まぁ、たいした親しくもないんだけど、そういうの重要だと思うんだよね。

 あーいやだいやだ。もう、そういうのをいちいち言っていると、面倒くさいので、何も言いません(ここで言ってるじゃん)。

 でもさぁ、本当に損するよね、と思います。みんな時間ないし、面倒くさいので、いちいち言わないからね。でも、少しずつ「こいつとは一緒に」と思われていくんです。

 「敬語くらいでガタガタ言うな」という人もいるかもしれません。いいんです、僕はそういうケ○の穴の小さい人間ですから。そういうので、えり好みを僕はします。

 あーあ、なんか言っているぼくも不安になってきたけどね。タメグチ、ソーリー、気をつけようと思います。
 知性が丸見えですからね、言葉ひとつで。
 たかが敬語、されど敬語です。

投稿者 jun : 2005年12月20日 23:11


TODAI TV

 TREEプロジェクトのサブプロジェクトのひとつであったTODAI TVが、ようやく公開になりました。

 TODAI TVは、1)東京大学学生のニーズの高い基礎講義や、2)東京大学で不定期に開催されている講演など、を視聴することのできる全学のWebストリーミングサイトです。

TODAI TV
http://www.todai.tv/

 まだ公開されている授業数は少ないですが、これから拡充していく予定です。一番強化したいのは、文系の大学院生向けの「統計」の授業です。今、営業部長の坂本君にお願いしています。

 TODAI TV、まだはじまったばかりですが、ぜひ、ご期待ください。

投稿者 jun : 2005年12月20日 22:46


スケートのこと

 スケートの大会をテレビで見た。テレビで競技の様子を、最初から最後まで見たのは、生まれてはじめてのことでないかと思う。僕はスキーはやるけど、スケートはほとんどやったことがない。

 なるほど、ワザがキレている人は、なんだか僕にでもわかるような気がする。どことなく、シャンとしているし、どことなくカキーン、ピキーンとしているような感じがする(なんかわかっていなさそうである)。

 だけど、何度見ても、ジャンプなどで何回まわっているかは、どうも僕にはよくわからない。3回転とか、3回転半とか、4回転とか言っているけど、何がどう違うんだろうか。これは「薄目」にしたら見えるのではないかと思ったけれど、変わらなかった。モザイクじゃないんだから、アタリマエだけど。

 それにしても、マオマオの笑顔は可愛い。
 まだ若い。
 今後の活躍が楽しみである。

投稿者 jun : 2005年12月19日 22:36


サーバ移行中

 NAKAHARA-LAB.NETは、これまでWebarena2を利用していたが、1)Movable Typeを安定して動かすことができないこと、2)ホスティング費用が非常に高いこと、からサーバを移動することにした。選んだのは、SAKURA Internetという会社です。

 ドメインなど、しばらく安定して運用できないことが予想されますが、お許しを。ちょっと事情があって、しばらくの間は、http://nakaharajun.sakura.ne.jp/blog/で運用します。少したったら、http://www.nakahara-lab.net/になりますけど。

 ちなみに、メールは変わらずです。
 よろしくお願いします。

投稿者 jun : 2005年12月18日 07:39


1分テスト

 先日、山内研究室のゼミに参加した際、山内さんが非常にオモシロイ指導をなさっていた。

 いわく、「1分テスト」。
 論文の「問題提起」「やったこと(方法)」「結果わかったこと(findings)」をそれぞれ20秒ずつ、計1分で語らせるという指導である。

 僕たちは、長い論文を書いている際、とかく論理が混乱したりしてしまう。提起された問題に、結論部でキチンと答えていなかったり、「あれも、これも」といった具合に、自分のいいたいことを書き殴り、もはや「絵日記」状態の論文を書いてしまいがちである。

 1分テストはこれを防止する。

 数十秒ずつ「問題提起」「方法」「結果」をまとめる必要があるため、それらに整合性がない場合、一発でわかる。また、グチャグチャと書いているとると、とても1分では発表できない。

 どんなに長い論文でも、それが論理として整合性がある場合は、1分で発表できる。1分で述べられる事柄の抽象度はあがるかもしれないが、そういうものである。

 これに似た方法に、某テレビ局の番組提案の手法というのがある。そのテレビ局では、どんなに長い番組であっても、提案書はA4一枚にまとめなければならない。番組で主張したいことがキチンとまとまっていれば、A4でかけるものである。

 1分テスト、おすすめの方法だ。

投稿者 jun : 2005年12月16日 07:38


人材マーケットはどうなるか?

 先日、青山学院大学の橋本さんに、リクルートワークス研究所のだした、<人材マーケット予想>をおしえてもらった。

 http://www.works-i.com/flow/survey/2015nen_yosoku.html

■2015年、人材マーケットの未来シナリオ

1.正社員時代は、2010年までに終焉する。
2.ますます進むサービスシフト。需給のミスマッチは解消しない。3.人材流動化は、全年齢にわたって進行する。
4.小売・サービスへの転職が7割を占める。
5.若手正社員は希少価値。優秀な大卒の争奪戦が熾裂化する。
6.フリーターは減少しない。変質しながら増え続ける。
7.転職35歳限界説は、瓦解する。
8.バブル入社世代、団塊ジュニアの民族大移動が起こる。
9.Silver Ageは、どの職場、どの職種でも増大し、活躍する。
10.中高年インディペンデント・コントラクターが急増する。

 僕は、今、何人かの人たちと一緒に、「人材育成のセオリー」という本を書いていて、先日、その最終執筆者会議が開かれたんだけど、この問題に関して、みんなで議論した。

 僕らの予想は、1に関してはやや懐疑的だったけれども(ここまで早く正社員制度が早く解体するとは思えない、あるいは、正社員としての待遇を確保できる高学歴者とそうでないものの格差が増えるのではないか10年といえば、、という意見がでた)、ほぼ、これに合致するものであった。

 時代は急速に変わっている。
 2015年といえば、僕はもう40歳。
 立派なミドル、中堅である。そのころの僕は、どんな仕事をしているのだろうか。願わくば誇らしい仕事がしたい。

投稿者 jun : 2005年12月14日 07:38


東京大学での授業

 先日、東京大学で学部生を相手に「企業と学習環境デザイン」について授業をしました。

 授業では、実際の企業教育事例を出しつつ、

・企業でも学習環境をデザインいかなければなりませんよ
・そのことをするためには、教育学的知が必要なのですよ
・教育学を学んだ人が活躍できる場は、学校だけじゃないのですよ

 という話しをしました。

 15名を対象にした講義で、反応はまぁまぁよかった方ではないかと思いました。授業終了後には、エキサイティングした3名ほどの学生がやってきて自分の話をしていきました。

「今日、オレの中の教育のイメージ変わったわ」とある学生が言ってくれたのが、手前味噌になりますが、僕としては嬉しかったです。

 就職活動を控えたある学生は、

 自分はコンサルで働きたいんだけど、コンサルにいきたいやつなんて、経営学をみんな聞きかじっている。敢えて教育とか、知識とか、そういう自分の「強み」を強調していくのもいいですよね。これって、ウリになるでしょうか?

 と言っていました。

 またある学生は、

 学習環境/知識創造環境のコンサルティングというのは、将来の「リンク&モティベーション」になるでしょうか?

 という質問をもらいました。

 ---

 それにしても思ったのは、僕らが学生だった頃と比べて、圧倒的に職業に関する意識が高いということです。「しっかりしているな」という感想を持ちました。

 バブル以降、日本は「失われた10年」を経験したとよく言われます。「失ってしまったもの」も確かにあるんでしょうけど、そんな時代をに青年期を生きる必要があったために、「得ることのできたもの」もあるんじゃないかな、と思いました。

 そうだ、君らが時代。

投稿者 jun : 2005年12月12日 07:37


京都経営者協会での講演

 京都企業の人材育成担当の方々を対象に、「若手社員を即戦力化せよ」という講演を行った。教育学の立場から、同問題に対して言えることを語ったつもりである。

 講演では、eラーニング、マンガ(NTTデータ社)、コミュニティによる学習と、いくつかの教育手法を取り上げた。中では、実際に体験してもらうところも入れたり、学習の基礎理論についても解説した。

 講演は2時間と非常に長いもので、終わったときには、まさに僕は「抜け殻」「死にかけ人形ちゃん」になっていたが(つたない講演をお聞きいただいた皆さん、ありがとうございました)、懇親会では、いろいろな人材育成担当の方々の悩みを聞くことができた。

 人材育成担当者の悩みで、一番多かったのは「OJT」だった。
 「日常業務の中で新入社員が学ぶ環境/雰囲気をどうつくるのか」といったことに質問が集中し、それに対する答えを、学習理論や事例から探した。
 
 とっても疲れた一日だったけど、密かに、研究テーマをひとつ思いついた。よかった、よかった。

投稿者 jun : 2005年12月10日 07:36


動画ブーム

 ここ数ヶ月、動画コンテンツ配信にブームの兆しがある。

 YAHOO動画
 http://streaming.yahoo.co.jp/

 GYAO
 http://www.gyao.jp/

 ORICON STYLE
 http://www.oricon.co.jp/

 BIGLOBE STREAMING
 http://broadband.biglobe.ne.jp/index_weather.html

 MSN ビデオ
 http://jp.video.msn.com/v/ja-jp/v.htm

 SHOWTIME
 http://www.showtime.jp/animation/

 MOVIE SQUARE
 http://www.jp.sonystyle.com/Nws/Movie/index2.html

 特にGYAOなんて、数日で10万人くらいの登録者の伸びなんじゃないだろうか。日々、すごい勢いで視聴登録者が増えているような気がする。

 さらにこれらに加えて、videocastingがはじまり、さらにテレビ局のコンテンツが流入するようになる。

 メディアの再編成につながるのだろうか、それともいっときのブームで終わるのだろうか。目が離せない。

投稿者 jun : 2005年12月 9日 00:51


スライドづくり屋さん

 このところ、毎日毎日来る日も来る日も、パワーポイントを使って、スライドをつくっている気がする。いい加減、もう飽きた。

 昨日、夢の中で、僕は、なんだか悲しい歌を歌っていた。

 チムチムニー、チムチムニー、チムチムチェリー
 私は、スライド作り屋さん
 チムチムニー、チムチムニー、チムチムチェルー
 毎日スライドつくってる
 皆さん聞いてくださいな

 今週も、続く。

投稿者 jun : 2005年12月 8日 08:12


Early Exposure

 先日、京都大学大学院の三原さんに、Learning bar@Todaiという研究会で、講演をしてもらいました。「医師を育てる」ために、卒前・卒後にどのような教育カリキュラムを組んでいるのか、について話してもらいました。

 三原さん自身の研修の経験も、いくつか語ってもらいましたが、とても知的にオモシロイ時間を過ごすことができました。今回のLearning bar@Todaiでは、何人かの医師の方も参加したのですが、彼らからもあとからメールをもらいました。よい時間を過ごしていただけたようで、何よりです。

 僕はこの研究会から学んだこと、いっぱいあるんだけども、特に、「医学教育の世界」と「教師教育の世界」・・・それぞれを比較してみると、教師の専門性を高めるっていう議論をするときに、どうしても、足りてないものがあるんですね。それがよくわかりました。

 これはちょっとセンセーショナルなことでもあるので、また、機会があったら、飲み屋で話しましょう。でも、「専門性を高める」ってのは、戦略的に行わなければならないってことがわかりました。

 この研究会で得た気づきは、結構、多岐にわたっていて、その多くは今も整理がつかないでいるけど、オモシロいなぁと思った考え方に、「Early exposure」っていうのがありました。

 医学カリキュラムの中で、「解剖実習」ってのがあるそうです。要するに、ホトケさんの解剖ですね。

 これ、やっぱり、医学生のアイデンティティのよりどころになるらしいのですが、それをやる時期を、なるべく早くするっていうことが試みられているらしいのですね。そうすると、これから学ぶことの全体像がみえるのと、動機の向上につながる、という。

 教師教育の世界でも、これに似た考え方は一部あるのですが、もっと本格的に導入するとよいのかも、と思いました。

 たとえば教育実習短期版を1年生にもってくるとかね(既に試みている大学はあると聞いています)。

 ほんのマネゴトでもいいから、専門的なカリキュラムの中で、もっとも印象的なものは、最初にもってきた方がいいような気もするのです。もちろん、ほとんど高校生のような大学1年生を現場につれていくのは、ホントウに大変なことではあるけれども。

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 とにかく、いろいろ勉強になりました。三原さんには、この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。

投稿者 jun : 2005年12月 7日 23:53


ジム

 カミサンといっしょに、家の近くにあるフィットネスジムに運動にいきました。

 僕は、夏頃まで、大学のジムを使っていたのだけれど、なんだか、ちょっと「仕事場のジムにいく」ってのは、あずましくなくって(北海道弁だね・・・落ち着かないという意味です)、リラックスできず、結局、秋になる頃には、すっかり行かなくなってしまっていたのですね。

 そんなわけで、久しぶりに、休日に民間のジムにいったんだけど、やっぱりいいですね。とても落ち着く。

 特にここは、とても綺麗で、従業員の対応も非常に好感がもてます(東大のジムも従業員さんの応対は丁寧です)。

 今日は、運動する前に「Dr.フィットネス」という体力測定をやりました。結果は、「標準体重よりも3キロ痩せすぎ。筋肉少ないため、体脂肪率がやや高」という感じでした。

 筋肉すぐに落ちてしまうのですよね、困ったものです。筋肉つけると、落ちたときにすべて脂肪に変わるから、僕は、あんまりマシンはやらないようにしているんだけれども。

 まぁ、久しぶりに走ったり、チャリのったり、腹筋したり、なんだかいろいろやって、最後は「アロマ・ヒーリング」というストレッチのクラスにでてきました。やや照明暗めのスタジオで、アロマの香の中で、ストレッチするのです。癒してくれ、オレを。

 今度いくときは、「Hip Hop」とかやってみたいね、ぜひ。なんか、今日、スタジオの外から、他の人がやっているのを見て楽しそうではあった。

 ちょっと激しすぎるかな・・・レッスンの途中で、死んでしまうかもしれないけど。

投稿者 jun : 2005年12月 6日 23:37


電話喫茶

 先日、ある書籍の執筆者会議で、「かつて日本に電話喫茶なるものがあっ
たのだ!」ということが話題になった。

 「電話喫茶」とは、文字通り「電話のある喫茶店」で、パーティションで区切られたところに、ガーっと電話が並んでおり、恋人同士の待ち合わせなどに使われたらしい。

 これがあったのは、今から30年くらい前、1970年前半~80年くらいまでとのことで、当然のことながら、僕はそれを見たことはない。渋谷や池袋などの繁華街に、存在していたのだという。

 残念なことに、電話喫茶の正確な利用方法は、誰も覚えていなかった(誰か知っている方、いますか)。執筆メンバー全員で、「きっと、待ち合わせ場所に行けなくなった場合は、そこに電話をかけ、取り次いでもらう」というルールだったのではないか、と推察していた。

 まぁ、ほぼ100%に近い若者が携帯電話をもつ時代から考えれば、そんなものがあって、商売として成立していたってのが、正直驚きである。

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 振り返って考えるに、「携帯電話は、恋愛のあり方を変えた」。

 携帯電話がない昔・・・とはいっても10年くらい前までは、「待ち合わせですれ違った場合は、<逢えない>ということを意味していた。

 今、なかなか「待ち合わせで逢えなかった」という話しをあまりきかない。これは、間違いなく、携帯電話の影響だろう。

 それが誰もが携帯電話をもつようになって、「待ち合わせ場所の指定も、かなりアバウトになってきた。

 場合によっては、「新宿で10時ねー」という待ち合わせもアリになってきた。かつては、「新宿西口の小田急中央改札だよ、1Fだからね、地下じゃないよ、地下はJR。絶対に間違わないでね」とかなり正確に場所をつげる必要があったのに。

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 また、僕らの子ども時代は、家に1台しか電話がない家庭の方が多く、家庭の電話機は多くの場合、みんなの集まる茶の間におかれていた。

 だから、異性のおうちに電話をかけるというのは、大変な勇気がいるもので、それで「オヤジなんかがでた日」には「アチャパー」ってなことがよくあった。

 「○○さん、いますか?」といったとたん、ムスッとして、電話をかわられる。中には、「うちの子になんの用だ?」と凄まれたヤツもいた。

 たとえ電話を取り次いでもらえても、相手は茶の間で話している。そこには、オヤジや家の人がいるから、大きな声では話せない。

 電話を取り次いでもらったら、まず開口一番「Yesか、Noかで答えてね」といった具合に、なるべく話しの内容を察知されないように、電話をしていたことを思い出す。

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 まぁ、いいや。

 あんまり昔のことばっかり話してると、「オマエもオヤジになったな」って言われるから。

 でもさ、そういうドキドキ感、たとえば、「待ち合わせの場所を間違えて」、半殺しにあっちゃうとか(そんなのヤダ)、異性のうちに電話して、オヤジと気まずい雰囲気になるとか、そういう経験を、ぜひ、もって欲しいなと思うけどね、今の子どもたちにも。

 そういうドキドキ感も、恋愛の醍醐味だと思うけども。

投稿者 jun : 2005年12月 5日 23:22


日本の教師再生戦略

 あるプロジェクトでご一緒している先生から、この本の話しを聞きつけた。早速注文し読んでみた。

千々布敏弥(2005) 日本の教師再生戦略:全国の教師100万人を勇気づける. 教育出版, 東京 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4316801694/nakaharalabne-22

 なるほど、よくまとまっている本だと思う。教師教育/授業研究のことをコンパクトにわかりやすくまとめた本として、まだこの領域を知らない人にとっては、非常に助かる本なのではないかと思う。

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 なぜ現代の教育改革において、教師がツライ状況におかれているのかを解説した第一章。たしかに、マスコミ、文部科学省、教師は「三すくみ」の状態にある。

 第二章、第三章、第四章は、最近米国で流行している「Lesson study(要する日本の授業研究)」についての解説と、教師教育のパラダイム転換となった「Reflective practicioner」の概念についての説明である。

 僕個人は、「Reflective practicioner」の概念だけで、教師の専門性確立できるというナイーブな認識には、やや懐疑的な見方をしているが、いずれにしても、それが重要な概念であることは間違いない。

 第六章では、米国に比べて専門性の低い「教育センター」に焦点をあてた議論を行っている。

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 この本が「全国の教師100万人」を直接勇気づけるかはどうかはしらないけれど、近年の教育の混迷をとく鍵は、米国ではなく「日本にあるのだ」という認識は、とても共感できる。

 日本の教師は、報酬にかかわらず、自らお互いの実践を批評する文化を、学校の中に内包している。そのことは、あまりに自明なことであるが故に、注目すらされないできたが、世界的に見るとはスゴイコトであるようにも思う。

 「学校の再生は、ふだんの教室の授業から」

 今日、そういうスローガンを掲げた学校改革の1年をおったビデオを見た。うまくいかないはじめての公開授業、先輩教師からの厳しいコメントのすえ、教室で悔し涙を流す新米教員。病魔をおして最期のときまで学校改革に取り組んだ校長先生・・・。見ていて、涙が止まらなかった。

 たぶん、涙を流した教員は、きっと、この小学校を巣立つときがあっても、このカルチャーを新しい学校に伝えるだろう。病魔と闘い果てた校長先生の思いは、きっと、ここに集った教師たちに語り継がれるだろう。

 そうだ、「青い鳥は、家の中にいる」のかもしれない。

投稿者 jun : 2005年12月 2日 23:09


クリエィティブのカミサマ

 クリエイティブのカミサマ、降臨!
 
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 「ストーリー」+「ウォーキング」+「おやこ」の合わせ技でどうだ!

投稿者 jun : 2005年12月 1日 16:44