みんな違って・・・

 先日、あるドキュメンタリーを見ていたら、でてきた詩。教育業界では結構有名な詩で、一時期流行していたみたいだけれども。

 わたしが両手をひろげても
 お空はちっともとべないが、
 とべる小鳥はわたしのように、
 地べたをはやくは走れない。

 わたしがからだをゆすっても、
 きれいな音はでないけど、
 あの鳴るすずはわたしのように
 たくさんなうたは知らないよ。

 すずと、小鳥と、それからわたし、
 みんなちがって、みんないい。 

金子みすず「わたしと小鳥とすずと」