自燃人、可燃人、難燃人、不燃人、消燃人、他燃人

 昨日は午前中は大学で仕事。

 午後からは授業「ラーニングイノベーション論」。昨日のテーマは「動機論」。夜からの本格講義の前に、まずは「大人の社会見学」として、鉄道整備株式会社様の職場を訪問させていただきました。

 鉄道整備株式会社はJR東日本グループの清掃会社。主に、新幹線の清掃を手がけています。東京駅に新幹線が止まる時間は12分間。乗客の後者・登場時間をひくと、わずか7分間ですべての清掃を終えなくてはなりません。

 鉄道整備株式会社では、経営者が、自分たちの仕事を「清掃」から「魅せる清掃」に定義しなおし、ミドルを巻き込み、ロアーからの提案をうまくいかしながら、より高い付加価値の清掃業務を推進しています。

 特に、現場からの提案には「Noといわないこと、もし難しければ逆提案すること」を徹底し、現場の自律感・有能感を高める工夫をしています。

 昨日は同社の職場を見学させて頂きながら、変革の中心であった矢部常務取締役にご講義をいただきました。その後は、近畿大学経営学部の山下京先生に、モティベーションに関するご講義をいただきました。

 授業の中では、あるグループの発表にあった、組織の中には自燃人、可燃人、不燃人、消燃人、他燃人がいるという、あるグループの発表が面白く感じました。

 不燃人のあたりまでは、これまでにも聞いたことはあったけれど、残りの2つを付け加えたのは面白く感じました。

 曰く、

自燃人は、自分で勝手にモティベーションを高められる人

可燃人は火をつけられれば燃える人

不燃人は燃えない人

消燃人は、自然・可燃している人の火を消す人(泣)

他燃人は、かつて自然・可燃していたが、今は自分の火は消え、他人を燃やすことに専念している人(笑)

 Twitterでこの発言をしたところ、@Ryoko_isさんから、「難燃人、とかないんかな?と思った」というコメントをいただきました。ありがとうございます。

 いるよなぁ、、、と思わず苦笑してしまいました。

 とにかく、モティベーションに関して深く考えさせられた一日でした。矢部さん、山下先生、保谷さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
(いつも手作りのお菓子などを持ってきてくださるKさん、ありがとうございます。トマトのジャム、おいしゅうございました。)

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追伸.
 ランチタイムは日本生産性本部の矢吹恒夫さん、大西孝治さんと打ち合わせでした。今年、中原は日本生産性本部さんと2つのプロジェクトを推進しようとしています。
 
 ひとつは、「職場の学び」に関する大規模調査研究。
 これまでの質問項目に加え、クリエィティブ、マネジャーの成長、ネットワークとしてのOJT、ダイバーシティ、越境学習、経験学習サイクル尺度など・・・様々な尺度を加えて、「職場の学び」により多角的に迫っていこうと考えていこうと思っています。

 この調査は、中原研究室の大学院生の希望者と一緒に推進しています。成果を来年あたりには学術研究書に書籍としてまとめられるとよいな、と感じています。

 ふたつめは「人材発達支援塾」の開催。
 「人材発達支援塾」は、人材育成担当者の方々が、一社2名で参加する、アクションラーニング型のプログラムです。教育プログラムというよりは、むしろ、「業務そのもの」を扱ったワークショップに近いかもしれません。

 扱う内容は、これまでの同種のカリキュラムと全く異なります。
 この塾では、人材育成施策に関する知識や理論を扱うのではなく、人材育成施策の展開に関する「方法論」を学ぶのです。

 現場の定量調査、現場のヒアリングから、何を「現場の解決するべき問題」とするのか。そのための方法論を学び、経営戦略のケーススタディや学びの原理を学んだうえで、実際に何かを実践します。半年後集まって、報告会や振り返りをします。

 これらのプログラムを、ほぼ1年かけて、矢吹恒夫さん、大西孝治さんと準備してきました。お二人にはここまで無理をいっておつきあいくださって、本当に感謝しています。ありがとうございました。秋からの実施がとても楽しみです。

 そして人生は続く。

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■2010年6月26日 中原のTwitter
 

  • 08:53  ちなみに、小生が子どもの頃、授業参観で大失敗をしました。二酸化炭素発生の理科実験で、ふざけて、発生したCo2の管を鼻にいれたら、吸い込んでしまい、少し気を失いました。椅子からは落ちるし、クラスはパニック。泣ける。本当に泣きたいのは、母親だったかもしれませんが。

  • 08:44  これから保育園の授業参観です。うちの子は、ちゃんと、先生のいうことを聞いてんだか、どうだか。。。

  • 06:19  「孫正義2.0」300人から選抜、後継者養成・社員教育に取り組む : 孫正義社長は株主総会で、後継者養成に力を入れる方針を表明。「ソフトバンクアカデミア」と名付けた社員教育組織を設立。約300人を選び、そのうち1割は社外から募る。(朝日) http://ow.ly/23qUi

  • 00:11  ヘンリー・ミンツバーグ「マネジャーの仕事」組織エスノグラフィー研究会レジュメ (1章・2章:http://ow.ly/23fsw)(3章・4章:http://ow.ly/23fsx)(5章:http://ow.ly/23fsy)(6章:http://ow.ly/23fsz)


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■2010年6月25日 中原のTwitter

  • 23:42  「サッカーに最も必要なのはアイデアだ。アイデアの無い人ももちろんサッカーはできる。しかし、サッカー選手にはなれない」「限界には、限界はありません。限界の定義は何だと思いますか。限界は個々の選手の目標で、限界を超えれば、次の限界が生まれるのです」(イビツァ・オシム)
  • 23:36  「オシムの言葉」を読む(http://ow.ly/23eab)。「リスクを冒して攻める! その方がいい人生だと思いませんか?」「作り上げることは難しい。でも、作り上げることの方が、いい人生だと思いませんか」(イビツァ・オシム)
  • 21:46  マイケル追悼中(DVD見ながら絶叫中)です。嗚呼、もう一年ですね。"誰もやったことのないことをやろう 誰も見たこともないものを、君にみせよう" マイケルジャクソン
  • 21:43  RT @hari_nezumi: ヘンリー・ミンツバーグといえば以前、@nakaharajun 先生の勉強会で読ませていただいた「マネジャーの仕事」がとても印象に残っている。ああいう研究会にはまた参加したいhttp://bit.ly/d8NINK
  • 21:42  素晴らしいことですね。さすがラーニングイノベーター!RT @SWA001: 昨日はありがとうございました。私も他燃人でありたいです。早速、朝からHR中に火を付けて回ってます。RT 自分は何人か考えてしまいました。http://ow.ly/22XQo
  • 20:38  誕生日は 自分の心の中の子どもに 想いをはせる日だ (マイケル・ジャクソン)
  • 10:46  なるほど、そうですね。山下先生も、モティベーションとはプロセスである、とおっしゃっていました。RT @mudpie446: 難燃人ではなく難燃状態と考えた方がよいと思います。: 人が難燃から不燃状態になったりまた可燃になったりするプロセスhttp://ow.ly/22YYc
  • 10:22  負の学習かもしれませんねRT @mudpie446: 人が難燃から不燃状態になったりまた可燃になったりするプロセスについて考えました Blog http://ow.ly/22YYc RT 笑 RT @cosmicfizz74:
  • 08:57  小生、酸素はできれば希望、、笑RT @matukawahideya: @nakaharajun 酸素がなくても燃えれる人は、核燃人ですね。
  • 08:55  笑 RT @cosmicfizz74: ブログ拝見しました!自然人の小さな火を頼まれもしないのに大きくしようとして、結局燃え尽きさせてしまうおせっかい?な自然系他然人もいるのではないかと思いました。そういう上司につかまると余計な燃料を消費するので疲弊します(笑)
  • 08:11  ブログを書きました。自然人、可燃人、難燃人、不燃人、消燃人、他燃人。組織の中には、様々な人々がいるよね(笑)、という話です。自分は何人か考えてしまいました。自然系他燃人を志しているかもしれません。 http://ow.ly/22XQo
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■2010年6月24日 中原のTwitter

  • 22:40  RT @thisisT2: これ面白いですね!うちは消燃タイプが多くて...焼けるのは自分の手だけです 苦笑。RT 今日の授業のディスカッション。組織の中には自然人、可燃人、不燃人、消燃人、他燃人がいるという、あるグループの発表が面白かった。
  • 22:21  いそうですね。RT @Ryoko_is: 難燃人、とかないんかな?と思ったQT @nakaharajun: 今日の授業のディスカッション。組織の中には自然人、可燃人、不燃人、消燃人、他燃人がいるという、あるグループの発表が面白かった。
  • 21:55  (続き)自然人は、自分で勝手にモティベーションを高められて、何かを成し遂げる人、可燃人は火をつけられれば燃える人、不燃人は燃えない人。消燃人は、自然・可燃している人の火を消す人。他燃人は、かつて自然・可燃していたが、今は自分の火は消え、他人を燃やすことに専念している人。
  • 21:55  今日の授業のディスカッション。組織の中には自然人、可燃人、不燃人、消燃人、他燃人がいるという、あるグループの発表が面白かった。不燃人までは聞いたことはあるが、そのほか2つを付け加えたのが面白い。(次のTweetに続く)
  • 17:03  RT @tatthiy 英語公用語化について (内田樹の研究室) http://bit.ly/9K23Jb
  • 14:57  RT @tsunekazu8: @nakaharajun中小企業の当社も少しづつ海外事業をと思っていますが、公用語を英語とすれば応募者はいないでしょうね。厳しい現実です。業務では必要なのですが。
  • 14:56  今日の授業"ラーニングイノベーション論"は、"大人の社会科見学"です。これから、みんなで、東京駅の新幹線清掃の職場に御邪魔させていただきます。
  • 14:37  日本生産性本部さんと新たに立ち上げる2つのプロジェクトのため、同社の矢吹さんと大西さんと打合わせ。働く大人に関する調査研究と、人材発達支援塾のカリキュラムづくり。
  • 14:30  同感です。RT @haramariko: 日本にある日本企業が英語を公用語にすると、企業はいかに変容するかは研究対象としても興味がありますね。 RT @y_yt RT @yukke0704: RT @remi_k @haramariko http://ow.ly/22tgE
  • 14:28  RT @akinorin: 人材ニーズのグローバル化が進むことが、海外に出たがらない若者の志向にどう影響するのか。マイナスに作用すれば、日本のガラパゴス化は止められなくなるかもしれない。 RT @hiiragi303 ユニクロ、社内英語公用化
  • 13:20  RT @sigekun: ところが聞いたところ最近バッタリ採用が減ってるとのこと。チャンスですよー。 RT @clione RT @hiiragi303 英語公用化によってこれまで楽天やユニクロに関心のなかった優秀層が就職先や転職先として認識する可能性が大きくなった。
  • 11:53  RT @hiiragi303: 英語公用化というキーワードによって、これまで楽天やユニクロに関心のなかった優秀層が就職先や転職先として同社を認識する可能性が大きくなったこと。採用広報としては極めて効果が高い RT ユニクロ、社内英語公用化
  • 11:52  RT @hiiragi303: 超大手企業には、英語が活かせない部署で働く海外留学経験者や帰国子女が数多くいるので、業務経験次第では公用語英語企業への転職に挑戦する人材が増えてくるかもですね。国内間人材リソースの流動が始まる。RT ユニクロ、社内英語公用化
  • 11:51  RT @muraline: この種の結果は重要な指標だと思います。ただ、結果に一喜一憂することなく、学問に携わる人たちが研究と教育の質を上げるために何が必要かを考え、実際に動けるかどうかではないでしょうか。 RT 学者満足度: http://ow.ly/22tbN
  • 11:49  RT @shyamamo: 今晩のサッカーはトップ対最下位の負けられない戦い(笑) RT @nakaharajun 学者満足度:デンマーク1位、日本最下位 http://ow.ly/22tbN /via @1T0T
  • 09:15  RT @hiiragi303: 英語の苦手な学生はエントリーを敬遠し、帰国子女など通常外資に流れていた学生の応募が極端に増える傾向にはなりそうですね。 RT @@kensei_bond: 課題は英語だけが売りの人材を採らないよう @seria:RT ユニクロ、社内英語公用化
  • 09:13  RT @mykurita: アメリカ来て数ヶ月だけど,こちらの方がじっくり腰を据えて研究できる環境が整ってると思う.仕事でも,プライベートでも.QT: 学者満足度:デンマーク1位、日本最下位 http://ow.ly/22tbN
  • 09:02  RT @SCLWRK: 笑!RT @YukiAnzai: 日本代表は研究者を味方につけましたね笑 RT @nakaharajun: 学者満足度:デンマーク1位、日本最下位 英誌調査 http://ow.ly/22tbN
  • 08:59  RT @kensei_bond: 課題は英語だけが売りの人材を採らないようにすることですね。2社はそんなことないと思いますが。RT @seria: いつか日本の公用語が英語になる日も遠くないかも。RT ユニクロ、社内英語公用化
  • 08:57  RT @ssengoku: 日本人は英語を、日本人以外は日本語を、共に修得するよう努力するのが、真の国際化につながると思案します。 QT RT @TanakaLaJunko: 海外との仕事も増えた=「英語必須」と「公用語化」は別物な気がする。 RT @ユニクロ、社内英語公用化
  • 08:37  RT @coachmakochin: もう英語できなくちゃ仕事減る時代と思う。最初はうまく会話できなくても早くから取り組めばアドバンテージになる。 RT @takaakiM: +やっぱり仕事できないけど英語はできる人の問題が。 RT @yukke0704: いま公用語が英語の現場
  • 08:34  RT @1T0T: これ本当に日本の研究環境が世界最悪と解釈していいのかな。日本の学者が不満を言うのが好き、という側面もあるかも...(笑) 冗談はさておき他国も結構ひどい話を聞きますけどね。RT 学者満足度:デンマーク1位、日本最下位 http://ow.ly/22tbN
  • 08:06  RT @thinkingtrier: あれ柳井さん、ハーバードビジネスレビュー五月号では国際化するが日本型経営のためには公用語は日本語で、と言ってたはずだけど。RT ユニクロ、社内英語公用化、楽天につづくhttp://ow.ly/22tgE
  • 08:05  RT @yukke0704: いま公用語が英語の現場にいるけど、やり取りが雑になること必至。吉と出るか凶とでるか。RT ユニクロ、社内英語公用化、楽天につづく: http://ow.ly/22tgE
  • 08:04  RT @TanakaLaJunko: 海外との仕事も増えた=「英語必須」と「公用語化」は別物な気がする。母語でも感情の交流は課題なのに、よりギスギスしそう RT @ユニクロ、社内英語公用化 http://ow.ly/22tgE
  • 07:27  ユニクロ、社内英語公用化、楽天につづく:ユニクロを展開するファーストリテイリングは、12年3月から社内の公用語を英語にする方針を明らかにした。日本のオフィスも含めて、幹部による会議や文書は基本的に英語。 http://ow.ly/22tgE
  • 07:22  学者満足度:デンマーク1位、日本最下位 英誌調査:日本人は他国に比べ、休日が少なく研究テーマの選択で裁量が小さいとして強い不満を抱いている。日本は休日、労働時間、研究テーマの独立性、上司や同僚からの指導の4項目で最下位。奴隷的な労働環境  http://ow.ly/22tbN
  • 07:19  ブレンドラーニング(ハイブリッドラーニング)のベスト事例 RT @BHallResearch: Five blended learning cases from the Excellence in Learning Awards http://bit.ly/97bpAs
  • 07:17  僕も同じようにブルーオーシャンをねらいます。みんなが黒なら、僕は白。みんなが白なら、僕は黒です。RT @nozaki49: 海外に行きたがる人が少ないのですか。じゃあ、僕は海外に行きたがります。@okamoto4433 @shinokko http://ow.ly/22hbn
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■2010年6月23日 中原のTwitterタイムライン

  • 21:33  ダイヤモンド社の電子書籍ビューア「DReader」の使い方ビデオ :  http://ow.ly/22a8Z
  • 21:28  今日某打ち合わせで話題になっていました : 出版社によるプラットフォーム+コンテンツ作成支援 : ダイヤモンド、出版社向けに「DReader」使う電子書籍作成ソリューション http://ow.ly/229VW
  • 20:37  東京大学新聞社はリクルート社のルーツですね!RT @hsiro: 弊社のルーツですね!東京大学新聞社。RT 東京大学新聞社の評議員に就任することになった。創刊90年の新聞社です。http://www.utnp.org/
  • 20:36  人材教育という専門誌(http://ow.ly/228IF)です。去年まで中原が書いていたゆるゆるコラムは、こちらで無料公開(http://ow.ly/228JW)しています。ご笑覧ください。RT @mayayatomomo: QT 初回救命救急の現場の学びは何に掲載される?
  • 17:53  東京大学新聞社(http://ow.ly/2267l)の評議員に就任することになった。創刊90年の新聞社です。http://www.utnp.org/
  • 17:36  ANAの林さん、黒川さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。同行した大学院生も大変勉強になったようでした。
  • 17:35  ANAでは、従来、国内線・国際線に分けられていたCAのキャリア枠を徐々に撤廃し、仕事のあり方・人材育成を一元化しようとしている。1)グローバル化の進展によって国内であっても顧客層が多様化していること、2)競争激化とコスト削減などが、この背景にあるのではないか、と感じた。
  • 17:19  羽田空港にあるANAのCAの方々の、仕事の様子を見学させていただいた。フライト前のプリブリーフィングからはじまり、フライト後のデブリーフィング、サポートデスク、班会など、多重化した、しかし、メンバーを固定化しない、仕事の振り返りの機会が、仕組みとして整備されているように感じた。
  • 11:44  RT @K0Ei: 国大マネ研も行政管理学会も教員OKです!RT @mark_yk あれ?教員って入れましたっけ?RT @K0Ei: 国大SDは、国立大学マネジメント研究会、この私大版、大学行政管理学会は活発の印象。。 http://j.mp/a8qoM6
  • 11:40  RT @mark_yk: あれ?教員って入れましたっけ?RT RT @K0Ei: 国大SDは、国立大学マネジメント研究会、この私大版、大学行政管理学会(http://juam.jp)は活発の印象。。 http://j.mp/a8qoM6
  • 11:02  「研究者は成果を国民に説明を!」政府方針 : 1件当たり年間3000万円以上の公的研究費配分を受けた研究者が対象、来年度以降、さらに拡大。研究者が所属する大学等に科学コミュニケータ等の専門職員を配置、参加者からの事後アンケートも。(毎日) http://ow.ly/220KK
  • 10:56  RT @K0Ei: @nakaharajun 国大SDは、国立大学マネジメント研究会(http://anum.jp)もありますが、あまり...活発ではない模様。この私大版、大学行政管理学会(http://juam.jp)は活発の印象。。 http://j.mp/a8qoM6
  • 08:18  動きがコミカル!レゴブロックの3D仮想世界「LEGO Universe」 http://ow.ly/21Yn5
  • 07:37  京都大学集中講義は「職場学習論」(7月28日から)は、組織と学習の文献をグループで読んでプレゼン・議論します。シラバスや文献割り振りは、高等教育研究開発推進センターの田口真奈准教授にお渡ししました。中原から聞いた、ということで問い合わせてみてください。@satoko_212
  • 07:30  SDは、小生はド素人ですので(笑)、こちらこそ教えてください。ちなみに今年は京都大学で集中講義します。必要であれば資料とかをもらえると思いますけど。RT @satoko_212: 大学院で国立大学のSDについて研究したい
  • 07:24  RT @etcetra: 変えられるものは自分と未来、変えられないものは他人と過去。RT 「変えられるものを変える勇気を 変えられないものを受け容れる心の静けさを 両者を見分ける叡智を われらに与えたまえ」(ニーバーの祈り)。http://ow.ly/21xB9
  • 07:01  深刻そうですね。。。RT @rionaoki: 過酷な労働環境で女性のアトリションが高いので中々変わらない。RT @Stakesh: RT 国1の合格者、女性の割合20%超す 割合では過去最高 (ASAHI) http://ow.ly/21VNu
  • 07:00  ありがとうございます。組織の中にいくつかの異なったキャリアパスをもった人がいるのは、うすうす感じます。RT @satoko_212: 国立大学のSD。国立大学の場合、幹部職員の多くが「異動官職」で占められているというキャリアパスの問題をはじめ、国立大学の制度に起因する問題が大きい
  • 06:32  AMAZON「Kindle」 vs バーンズ&ノーブル「Nook」vs Apple「ipad」激戦:米Amazon.comとBarnes & Nobleは6月21日、それぞれ電子書籍リーダーの値下げ、200ドルをきる。ipadとの競争激化。 http://ow.ly/21WeY
  • 06:29  セルフパブリッシングのプラットフォームビジネス!?:ブログを作る感覚で電子書籍を作成・公開・販売できる個人向けサービス「パブー」スタート。(IT MEDIA) http://ow.ly/21WaP
  • 06:22  RT @yagian: 学校の先生はすでに女性が多いですしね。官庁はあんがい女性が働きやすい職場かもしれません。 RT @nakaharajun 省庁の研修・勉強会等に呼ばれることがありましたが、多くは男性でした。その光景も変わる:国家公務員1種試験の合格者、女性の割合20%
  • 06:21  昔の町並み再現、ゲーム感覚で歴史を学べる機能も?「iPad」新アプリ開発「歴史に詳しい"歴女"や修学旅行生など多くの人に、当時の人々の生活に触れてもらえたら」(読売) http://ow.ly/21VSn
  • 06:19  省庁の研修・勉強会等に呼ばれることがありましたが、多くは男性でした。その光景も変わっていくのでしょう:国家公務員1種試験の合格者、女性の割合20%超す:1314人のうち女性が272人と20.7%を占め、割合では過去最高 (ASAHI) http://ow.ly/21VNu
  • 06:16  日本人学校初の高校、上海に来春開校: 中国の経済発展に伴って上海で暮らす日本人家族が急増。中国最大の経済都市、上海に長期滞在する日本人は約4万8千人、03年から倍増し、ニューヨークを抜いて世界一。(ASAHI) http://ow.ly/21VIV
  • 06:14  ありがとうございます、国立大学一般職員会議(コクダイパン)ですか。RT @munyon74: .あと、大学内ではないですが、コクダイパン(国立大学一般職員)会議なども行われてますね。今年は7月17日に金沢大学で開催されるようです。http://bit.ly/cUCWY4
  • 06:12  初回「救命救急の現場の学び」は8月号掲載だそうです!RT @fumika_y: 先生、ありがとうございます!先生の記事に続いて、弊誌どんどん変えていきます。記事は8月号掲載ですので、よろしくお願いいたします。RT 「人材教育」の僕の連載記事「学びは現場にあり」
  • 06:11  RT @HarvardBiz: Do You Trust Your Social Network? http://s.hbr.org/9j2VC6
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投稿者 jun : 2010年6月25日 08:07


やらなければならないことを書きだしてみると・・・

 ここ1週間ほど、センターの仕事(東京大学全学の教育企画に関する仕事)で、組織内外の多人数の方々の意見調整を含むいくつかの「挑戦」がありました。学内外調整・打ち合わせ等に奔走していました。すっかり研究から遠のいた日々を過ごしてしまいましたが、昨日で、一応の解決を見ました。

 ホッとするとともに、これじゃ、いかん。
 少し研究に本腰を入れようと思います。

  ▼

 下記は研究面の進捗状況です。
 ほぼ自分のためのメモですが。

 まずは、書籍。
 校正段階の書籍が1冊、脱稿した書籍原稿が1冊、現在取り組み始めている書籍が1冊、第一原稿がそろそろあがる書籍が1冊です。
 やばい。
 詰まってきていますね。これは、この後のことを考えると、可能な限り、早急に進めたいです。

  ▼

 つぎに、論文。
 6月締め切りの論文が1本。まだ手つかず、すなわち「0文字」です。まずい。
 ささに危機的なのは、査読途中の論文が5本以上たまっていることです。あのね、編集委員の方々、お願いですから、しばらく、僕に、査読は回さないでください(笑)。

 そういえば、教育工学会での学会発表(課題研究)「組織・職場における学びの組織化」には、投稿しました。電車の中で原稿を書いた(笑)。

 タイトルは、

 「組織と学習」のジャングルをかきわけて
 社会化、経験、職場、組織、ときどき、越境

 です(笑)。

 「ジャングルをかきわけて」というところが、こだわりポイントです。種田山頭火的に「分け入って」にしようかな、とも思いましたが、ちょっと僕のセンスと違うのでやめました。

 通るかどうかはわかりませんけど、一応、アプライしました。
 下記の課題研究締め切りは6月24日だそうです。皆さんもいかがですか?

■組織における学びの構造化
 近年、病院、企業を中心に「組織・職場における人々の学習をいかに組織化するか」に関する研究が注目を浴びている。仕事に必要な知識や技術を、様々な他者の支援やコミュニケーションの中で、仕事の経験を通じて学ぶことを意図したものである。仕事の経験のみならず、顧客、上司、同僚、後輩など職場内外の人間関係、さらに異業種交流会といったインフォーマルな場での人間関係も、学習に影響を与える。
 しかし、このような組織における学習について、経営の観点では研究や調査が進められてきたが、教育・学習の観点ではまだ研究が始まったばかりであり、研究知見の蓄積、情報の共有、議論もまだ十分ではない状況にある。
 本セッションでは、組織における人々の学習・成長、および、組織内の知識獲得、知識共有、知識の制度化、学習棄却、組織社会化に関する研究に関する議論を行いたい。企業、病院、はてには大学や学校において(大学や学校等の教育機関も組織のひとつである)どのように人材育成を進めればいいのか、業務能力向上に資する組織要因は何なのか。組織の境界を越えた学習(越境学習論)など、組織と学習に関する幅広い研究の応募に期待する。

日本教育工学会 課題研究申し込みページ

http://www.jset.gr.jp/taikai26/announcement/announcement_02.php

  ▼

 みっつめは、プロジェクト。

 研究室の大学院生と取り組んでいる「職場の学び」プロジェクトは、7月初旬に第一の「山」を迎えます。自分の研究で忙しい中、今やっている作業を行うのは大変だと思います。研究方法論を学びながらの取り組みですので、なかなか大変です。
 でも、大学院生の皆さんには、僕の指示を待つことなく、自主的にできるところを、がしがしと進めてもらえると信じています。

 Win as a team!

 三宅なほみ先生の科研に関しては、8月下旬に実証実験を迎えるべく、準備を進めています。北九州市立大学の見館さんにプロジェクトに参加してもらうことになりました。嬉しいことです。

  ▼

 よっつめは、教育。
 早急に進めなければならないものは、駒場で実施する「メディア創造ワークショップ」という授業のカリキュラムデザインとゲストへの登壇依頼でしょう。これはやらなな。この授業では、いわゆるipadで閲覧可能な電子雑誌を学生自らつくります。

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 このほか、密かに取り組んでいる「グローバル人材」関係の研究企画がありましたが、様々な方々のアドバイスを受けて、もう少し、研究自体を大きくとらえて、多くの方々に参加いただくかたちにしようかな、と思っています。名付けて、「グローバルマネジャー研究会」。どうなることやら。

 といった具合かな・・・。

  ▼

 なるほど、こういう風に書き出してみると、何が滞っているか一発でわかりますね。「書くこと」は「内省」につながりますね。

 要するに滞っているのは「本」と「論文」ですね、明らかに(笑)。どちらも最難関だ(笑)。とにかく、これをこなしたい。

 今週末から、しばらく東京&ネットを離れます。
 週末に向けて全力疾走します。

追伸.
 今日は、ちなみに某航空会社のCAさんたちの仕事現場を訪問させていただきます。「人材教育」という専門誌で、僕は連載「学びは現場にあり」を持たせていただいているのですが、その取材です。大学院生たちも誘いました。
 
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■2010年6月22日 中原のTwitterタイムライン

  • 23:58  池上先生に大変お世話になりました! RT @okamoto4433: もしや池上先生?! RT 「人材教育」の僕の連載記事「学びは現場にあり」は、様々な職場の学びを探求するシリーズです。初回は、獨協医科大学の救命救急センターにお邪魔させて頂きました。
  • 23:44  RT @iYukitter: こちらですね(リンク修正)。 http://amzn.to/cYpnid RT @munyon74: 今SDには興味を持って取り組んでいます。高等教育学会の論文誌はSD特集ですね RT 国立大学職員のスタッフデベロップメント(職能開発)。本学理事...
  • 23:37  人材育成の専門誌「人材教育」の僕の連載記事「学びは現場にあり」は、様々な職場の学びを探求するシリーズです。初回は、獨協医科大学の救命救急センターにお邪魔させて頂きました。もしよろしければ、ご高覧ください。
  • 23:35  明日は午前中会議漬け。午後は、某航空会社のCAさんたちの仕事現場に、人材教育の吉峰さん、井上さんと伺う予定です。このヒアリングは、人材育成の専門誌「人材教育」の僕の記事「学びは現場にあり」でご紹介します。
  • 22:44  国立大学職員のスタッフデベロップメント(職能開発)。本学理事からのご依頼で、東大本部にて講演をお引き受けすることになった。研究上、民間企業とは多くの接点があるが、国立大学職員の人材育成に関しては、あまり知りませんでした。これから勉強します。どんな問題があるのかなぁ。。。
  • 21:29  RT @ro_mi: NYTの記事。なぜAmazonがE-Bookを制するのか。「iBooksはiPadでしか読めない、KindleはiPadでもAndroidでも読める」「Amazonは私の購買履歴も購入に必要な情報も持っている」 http://twurl.nl/77sexk
  • 18:35  コンフィデンシャル案件なので、まだ明らかにできませんが、すべて解決しました。とりあえず、ホッとした。発表が楽しみだ。
  • 18:17  RT @crickets_eye: 「平安の祈り」ですね。アルコール依存症の自助グループの方々にとっても大切な祈りの言葉です。RT 「変えられるものを変える勇気を 変えられないものを受け容れる心の静けさを 両者を見分ける叡智を われらに与えたまえ」(ニーバーの祈り)
  • 15:29  「変えられるものを変える勇気を 変えられないものを受け容れる心の静けさを 両者を見分ける叡智を われらに与えたまえ」(ニーバーの祈り)。http://ow.ly/21xB9 RT @collabo_factory: なぜか「変えるべきでない」組織文化の方が変化しやすい
  • 13:48  ちなみに @Todai_Naviは東大ナビのTwitter公式アカウントです。東大で開催されるイベント情報などを「つぶやき」ます。東大では、日々、どなたでもご参加いただける様々な公開研究会、シンポジウム、ワークショップなどが開催されています。よろしければフォローをお願いしまーす!
  • 13:39  RT @Todai_Navi: 今日は東大ナビメールマガジンの発行日でした。学内外6500名超の方々に、東京大学の最新イベント情報のダイジェストで隔週お送りしています。購読してみたい!というかたは、mail@utnav.jpまで空メールを送り登録手続きをして下さい!
  • 13:38  成功を導いた文化は、徐々に「成功シンドローム化」する可能性が高まります。コスト増でも、顧客志向性が喪失し業績が悪化しても、それは強固に保持されます。「成功シンドローム」は「自己正当化の物語」として機能し、組織は同じ失敗を繰り返します。いわゆるNadlerのいう「成功の罠」ですね。
  • 13:35  組織文化は「諸刃の剣」ですね。変革初期、文化強度が高ければある時期まで業績に反映する可能性が高まるが、それが定型化・ルーチン化すると、外部環境がいくら「変化」しても、文化強度が高いが故に、変化ができなくなる。
  • 13:18  大学院授業「組織学習システム論」。組織文化をどのように変容させていくか? どのようなリーダーシップが求められるのか。基礎的理論。Peters & Waterman「エクセレントカンパニー」、Deal, T.「シンボリックマネジャー」、Schein, E「組織文化とリーダーシップ」
  • 11:46  RT @wcoopbuncan: 36号館に、パックのものならご用意しております!気分だけでも味わってください!(笑)RT @junkihori: RT @ikegamikohei: 早稲田にも作ってくれー。RT @ryota_fujihashi: 東大のキャンパス内にはスタバが
  • 10:01  スタバ関係者の方、学生さんの熱烈なリクエストです。RT @Oezy_k: 同意RT @ikegamikohei 早稲田にも作ってくれー。毎日買うから。RT @ryota_fujihashi: 東大のキャンパス内にはスタバが。羨ましい笑RT 本郷キャンパス内スタバが開店4年目
  • 08:55  グローバル化関係は、水面下の動きはここ数年、メディア露出はここ半年で増えた印象があります。RT @akinorin: こうした実例、知っていてもショックを受けますね。ある意味、日本も欧米やアジア諸国並に国際化してきたと言えるませんか? RT 日経ビジネス特集"新しい上司は中国人"
  • 08:38  本郷キャンパス内スタバが開店4年目らしい。スタバのインスタントコーヒー?をくれた。本日は、研究打ち合わせ、書籍打ち合わせ、理事打ち合わせ×2、センター会議、研究ランチミーティング、大学院授業、大学院志望者との面談、理事打ち合わせ、大学院ゼミ、大学院生研究相談、大学院生論文指導。
  • 07:08  日経ビジネス特集"新しい上司は中国人"読みました。レナウン、ラオックス、本間ゴルフ、日興電機工業などの、中国企業による日本企業のM&A。ツガミ、日本バルカー工業などの中国人幹部登用など。
  • 06:22  科学祭は都市再生の起爆剤となるか?:はこだて国際科学祭の発案者の美馬のゆり先生は、学習研究者です。「科学」という観点から、都市のコミュニケーションデザイン、学習デザインを行う。学習、祭り、コミュニティの再生。 http://ow.ly/21pc9
  • 06:12  書店の動き:紀伊国屋書店が電子書籍も販売へ:9月に本を購入・閲覧・管理できるiphone/ipadアプリを公開。講談社、小学館、集英社、角川グループの協力を得る予定。(ASAHI)  http://ow.ly/21oUP
  • 06:06  モバイルコンピューティングの教育利用、その未来 RT @NMHS_Principal: Mobile computing is education's future http://bit.ly/bqsrAv #edtech
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■2010年6月21日 中原のTwitterタイムライン

  • 23:11  測られるものは、必ず管理される、という。至極名言だと思う。しかし、ならば、僕は、測られないものを、自分の土俵にするべく、努めよう。
  • 23:08  興味深い!が、、、僕は行けない(非常に残念)RT @YukiAnzai: RT @memohara: 【予告】7/7(水)FLEDGEカフェイベント『人をつなげるカフェメソッド- クルミドの夕べという場-』ゲストは影山知明さん(クルミドコーヒー)19:00 @東大 #FLEDGE
  • 23:06  公開対象は、入学者数、卒業者数、進学・就職の進路状況、教員数やその学位と業績、年間の授業計画と方法、内容など。RT @yuuhey: 【毎日jp】社説:大学情報公開 地域との連携の礎に http://bit.ly/9PkS82
  • 20:51  測れるものは,必ず管理される RT @ikiikilab: 今日の日経5面西水氏のコラムより:『測れるものは,必ず管理される』か・・・ 論文数やIF値,そして,競争的資金獲得量・・・ それらがふと頭に浮かんだ.
  • 20:50  イギリスの大学にて学生らが予算カットに抗議 RT @bbceducation: Students from 100 UK universities protest over multimillion pound funding cuts. http://bit.ly/anVeEj
  • 13:05  RT @enodon 科学・技術、人材重視の新成長戦略決定 http://ow.ly/20Zc1 「特定分野で世界トップ50に入る研究・教育拠点を100以上構築」「優れた外国人研究者数を3倍」「海外長期派遣日本人研究者数を2倍」「理系博士課程修了者の完全雇用と社会での活用」など
  • 12:59  男性が参加しやすい産科外来のあり方、環境づくりはとても重要だと思います。RT @majohina: RT @satolit 産科外来もパパ同伴が増えてます。妊娠期は、パパにとっても育児準備できる大切な期間です。私達助産師もサポートしたいです。まずは居心地よい空間作りから挑戦です。
  • 12:20  RT @shigechan777: 子育ては、子どもを育てるという原点を忘れちゃいけないと思う。我が家のだんご3兄弟の父としては、子育てを楽しくするには、特定される「この子」と共有する時間を楽しむといいと思う。
  • 11:45  子育てはHard funだと思います。Hardであるけれど、Funなときもある。「子育てのHardな部分を楽しくする工夫」がいるかと思います。RT @wakakusamaya: @shiraganohiro: 「イクメンPT」(http://ow.ly/20Vp7
  • 11:18  RT @wakakusamaya: 専業子育てパパ経験者である夫は、「子育てが楽しい?渦中はつらい!楽しく思えるのは修行を積んでから」とのたまっておりますが...。(笑)RT @shiraganohiro: 「イクメンPT」も含め「子育ては楽しい」「子育てを楽しむ」という視点が
  • 09:26  RT @shiraganohiro: 『鈴木伸元氏著「新聞消滅大国アメリカ」』未読だったため本日購入します。新聞紙・雑誌は崩壊するかもしれませんが、電子化しても新聞・雑誌の情報収集力・編集力は不滅かもしれません。
  • 09:01  ブログ更新。米国新聞社の危機で生まれかねない政治的無関心・政治腐敗・コミュニティの対話減少:鈴木伸元氏著「新聞消滅大国アメリカ」書評。新聞が果たしてきた政治的役割を、どのような主体が担い、社会秩序を維持するのか?@sasakitoshinao http://ow.ly/20WB9
  • 08:55  なるほど!RT @shiraganohiro: 「子育て支援」という言葉は「子育てはつらいから支援するよ」という意味ではないでしょうか?「イクメンPT」も含め「子育ては楽しい」「子育てを楽しむ」という視点が重要ではないかと思います。
  • 08:42  RT @satolit: 国も最近はパパママ+といった男性が育休を採る為の仕組みを作ってますがなかなか使いづらいのが現実。企業への手厚い補助が必要だと感じます。RT 男性も積極「イクメンプロジェクト(http://ow.ly/20Vp7): http://ow.ly/20Vpc
  • 08:40  権力と子育て RT @hideo_miura: 育児はマネジメントのマインドと能力を磨く上でも有効。躾と子供をコントロールする違い。権力を持った時の自分の傾向が出る。RT 男性も積極的に育児を - 厚生労働省「イクメンプロジェクト(http://ow.ly/20Vp7)」
  • 08:33  RT @ue5: 今年1月の放送 http://bit.ly/bfxTDy RT@Metal_Oyaji RT 鈴木伸元「新聞消滅大国アメリカ(http://bit.ly/cmHQeK)」読了。09年1月放映NHK「クローズアップ現代」の取材をもとに大幅加筆。
  • 07:04  男性も積極的に育児を - 厚生労働省が「イクメンプロジェクト(http://ow.ly/20Vp7)」を開始 : http://ow.ly/20Vpc
  • 07:01  法科大学院 文科省も統廃合にかじをきる :  文部科学省は、新司法試験の合格実績などに応じて法科大学院への交付金や助成金の配分を変える制度を導入する検討を開始。(日本経済新聞社)
  • 06:56  オンラインコミュニティを教室につくりだすためのツール:RT @NMHS_Principal Twiducate - Social Network For Schools http://bit.ly/7mi6Ml
  • 00:23  一方、新興国の国内新聞発行部数は拡大。06年-08年比較によると、ブラジルは746万から899万へ、ロシアは116万から118万へ、インドは8886万から1億705万へ、中国は1億367万から1億751万へ、南アは163万から182万へ(http://ow.ly/20RmM)
  • 00:20  プリンストン大学の調査によると、新聞廃刊の悪影響は、1)選挙における投票者の減少、2)選挙運動に投入される資金量減少、3)選挙の新人候補の減少(現職に有利に働く)、4)地方議会や行政情報がわからなくなる、5)地方行政の腐敗がはじまる、6)地域コミュニティの対話が減少など。
  • 00:15  全米新聞記者3800人に対する調査結果。「新聞社はネット化をもっと早く進めるべきだった」と答えた記者は全体の56%。「2年語も今と同じ新聞社に働いている」と答えた記者が59%、その属性を調べると、発行部数5万部以下の新聞社に勤める記者。会社規模は小さくても生き残っていけると判断。
  • 00:10  メモ:2007年と2008年の第四四半期間において、米国の広告費の増減を媒体別に調べると、テレビは5.1%マイナス、雑誌は13.9%マイナス、新聞16.5%マイナス、インターネット7%増加、屋外広告11.2%減少。(新聞消滅大国アメリカ(http://ow.ly/20Reh)」)
  • 00:08  メモ:米国知識階層の読む最も権威あるNYタイムズ。NYタイムズメディアグループでは、2006年には4610人いた従業員が2009年末には3222人へ。わずか3年間で会社の従業員の3割が削減。(新聞消滅大国アメリカ(http://ow.ly/20RcF)」より)
  • 00:06  メモ:米国で、2004年-2008年の5年間に廃刊になった有料日刊紙は49紙だったが、2009年には1年間に46紙が廃刊。(新聞消滅大国アメリカ(http://ow.ly/20Rbi)」より)
  • 00:04  鈴木伸元「新聞消滅大国アメリカ(http://ow.ly/20R9Q)」読了。09年1月放映NHK「クローズアップ現代」の取材をもとに大幅加筆。アメリカの新聞・雑誌業界の現在を生々しく伝える。新聞崩壊の後に起こる看過できないデメリットについても論じてあり、勉強になった。
  • 00:00  RT @takaakiM: 英語を仕事にするのと、英語で仕事をするのは少し違う気もします。RT 語学の仕事をさせれる苦しみが理解出来る。RT @koheimoritani88: RT どれだけ優秀なネイティブの参謀を捕まえられるかRT http://bit.ly/cU4MIm
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投稿者 jun : 2010年6月23日 06:57


米国新聞社の危機で生まれかねない政治的無関心・政治腐敗・地域コミュニティの対話減少:鈴木伸元氏著「新聞消滅大国アメリカ」書評

 鈴木伸元氏著「新聞消滅大国アメリカ」を読みました。2009年1月に放映されたNHK「クローズアップ現代」の取材をもとに、同社記者の筆者が、大幅に内容を加筆した書籍です。

 本書は、アメリカの新聞・雑誌業界の現在を生々しく、しかし、淡々と伝えています。
 特に、新聞崩壊の後に私たちの前に降りかかる、しかし、看過できないデメリット、例えば民主主義の崩壊、政治的無関心の増大についても論じてあり、勉強になりました。下記、適宜本書の内容を引用しつつ、紹介します。

 著者によれば、過去、米国で、2004年-2008年の5年間に廃刊になった有料日刊紙は49紙でしたが、2009年には1年間に46紙が廃刊になったといいます。
 米国新聞社のビジネスモデルは、日本のように「宅配」ではなく、「広告」です。このことから、米国新聞業界は、近年の、広告費の減少の余波をもろにうけました。

 米国の広告費は、2007年と2008年の第四四半期間において、激減しています。つまりは、リーマンショック「前」から、その傾向はすでに進んでいました。

 米国の広告費の増減を媒体別に調べると、テレビは 5.1%マイナス、雑誌は13.9%マイナス、新聞16.5%マイナス、インターネット7%増加、屋外広告11.2%減少となります。
 要するに、インターネットが7%増加する以外は、すべてのメディアの広告費が減少に転じているということです。

  ▼

 このような広告費の激減は、老舗NYタイムズ(ニューヨークタイムズ)の経営の「屋台骨」すらも、揺るがすほどになっています。
 米国知識階層が愛読する最も権威ある新聞のひとつであるNYタイムズ。NY最大の繁華街「タイムズスクエア」の語源となったNYタイムズ本社は、今、記者の大量リストラにあえいでいます。

 同社メディアグループには、2006年には4610人いた従業員が、2009年末現在では3222人になっています。わずか3年間で会社の従業員の3割が削減されたことになります。できたばかりのタイムズスクエアの自社ビルは、完成からわずか2年で投資会社に一部売却されることになってしまいました。

  ▼

 しかし、興味深いのはここからです。

 米国のすべての新聞社が、同じような危機を迎えているというわけではない、のかもしれないということです。ノーザン大学が全米新聞記者3800人に対する調査を行ったところ興味深い結果が出てきました。
 この調査において「新聞社はネット化をもっと早く進めるべきだった」と答えた記者は全体の56%におよびます。また「2年後も今と同じ新聞社に働いていると思う」と答えた記者は59%にも及びました。

 後者の設問「2年後も今と同じ新聞社に働いていると思う」に対するを記者の属性ごとにカテゴリ分析すると、「2年後も今と同じ新聞社に働いている」と回答したのは、発行部数5万部以下の新聞社に勤める記者が多数を占めていたということです。
 つまり、会社規模は小さければ、多少の広告費が削減されても、サバイブできる可能性がある、と考えている記者が多いということです。

 つまり、こういうことではないかと推測できます。

 NYタイムズのように、老舗で、すべてのニュースソースをカバーせざるを得ないような大規模新聞社は、大量の記者・専門家を内部に抱えざるをえません。それゆえ、経営に対する固定費の割合が高いことが予想されます。そして、収入に占める広告費の割合が減少する中で、この固定費を支えられなくなっている。

 逆に、現在の広告収入に適応可能な人数まで削減することができれば、経営は成立する。しかし、それは、すべてのニュースソースをカバーすることを放棄することを意味する、ということではないか、と思います。NYタイムズのような老舗新聞社は、このようなダブルバインド状況に煩悶しているのではないでしょうか。

 一方、地域に根をおろして、小規模な人数で草の根の活動をしている新聞社は、そもそも固定費が低いだけでなく、広告費の減少の影響が経営を直撃する程度は低い。よって、小さな新聞社につとめる記者ほど、危機感は少ない、ということではないか、と推察します。もちろん、そのような新聞社とて、危機から無縁というわけではないでしょうけれども。

   ▼

 一方、日本の新聞社はどうでしょうか?

 周知のとおり、日本の新聞社のビジネスモデルは、米国のそれとは全く異なりますので、そのまま比較することはナンセンスです。日本の新聞社の売上に占める広告の割合が3割に過ぎません。日本の新聞社を支えているのは、「宅配」です。

 ですので、急に米国のような状況が生まれるわけではないと推測できます。
 しかし、僕は専門家では全くないので下記はあくまで推測ですが、その新聞社にも、経営上、「2つのアキレス腱」が存在するのではないかと推測します。

 ひとつは、日本の新聞社は取材から印刷まで、高度に垂直統合された生産システムを保有していること。これは、紙からネットに移行する際に、「変革」を阻害する最大要因になるのではないか、と推測します。

 もうひとつは、宅配を支えている、地域の販売店は、「折り込み広告」によってビジネスを維持しています。この折り込み広告が減少すれば、「地域の販売店」が先に倒れていきます。そして、この販売店ネットワークが崩壊すれば、「宅配」によって支えられている新聞社のビジネスモデルが危機に直面するのではないか、と推測します。

 上記はあくまで推測です。

  ▼

 それでは、このような新聞社の危機は、「対岸の火事」ですむのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。
 新聞社の危機は、言論空間・ジャーナリズム空間の危機、ひいては「私たちの政治・暮らしの危機」でもあるのです。

 著者は、プリンストン大学による実証的な調査研究を引き合いにだしながら(僕は原典は読んでいません)、新聞廃刊の悪影響として、

 1)選挙における投票者の減少
 2)選挙運動に投入される資金量減少
 3)選挙の新人候補の減少(現職に有利に働く)
 4)地方議会や行政情報がわからなくなる
 5)地方行政の腐敗がはじまる
 6)地域コミュニティの対話が減少など。

 が明らかになったといいます。

 新聞社の崩壊は、ひいては民主主義・政治の腐敗、崩壊、地域コミュニティの対話空間の減少につながっていく可能性があるのですね。
 皆が政治・行政に関心をもたなくなる。皆がお互いに関心をもたなくなる。これは困った事態です。

「新聞社のビジネスモデルの未来はどのようにあるべきか」「新聞社がどのようにサバイブするか」がどのようになるかは、新聞社が決めることです。それは、直接は、私たちの問題ではありません。

 しかし、私たちは民主主義を守るために、「新聞の機能」や「新聞の果たしてきた社会的役割」を失うことだけは避けなければならない、ということだと思います。
 つまり、新聞がこれまで担ってきた、政治・行政・地域の情報収集を行う力、情報を編集し、発信していく力の重要性は、今後も、増すばかりです。問題は、それを、どのような「主体」が、どのように担いうるのか、ということなのだと思います。議論の焦点は、もはや、そこでしょう。

  ▼

 僕はメディア論などは全くの門外漢です。しかし、本書を一読して、米国における新聞社の「憂鬱」は思ったよりも深刻だな、と感じました。

 しかし、地球上、すべての国において新聞社が危機に瀕しているわけではないことを、著者は指摘します。先進国以外の、とりわけ新興国における国内新聞発行部数は拡大しているのです。

 06年-08年比較によると、ブラジルは746万から899万へ、ロシアは116万から118万へ、インドは8886万から1億705万へ、中国は1億367万から1億751万へ、南アは163万から182万へ、発行部数が伸びています。

   ・
   ・
   ・

 米国新聞社は、今、「岐路」にたっています。

 新たなビジネスモデルを探すのか?
  はたまた
 適正規模になるまで大規模なリストラクチャリングを断行するのか?
  はたまた
 グローバルな競争にうってでるのか?
  はたまた
 何もしないのか?

 その選択次第で、大きく、会社の未来が異なります。

 そして、私たちも考えるべきときにきています。

 わたしたちの暮らしを支える政治・行政・地域の情報を
 誰が、どのように収集するのか?
 どのようなかたちで編集・発信していくのか?

 岐路にたっているのは、「わたしたちも」、なのかもしれません。
 
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■2010年6月20日 中原のTwitterタイムライン

  • 23:15  RT @haramariko: このブログ皆さんに読んで欲しい。語学の仕事をさせれる苦しみが理解出来る。RT @koheimoritani88: RT 結局勝負を分けるのは「どれだけ優秀なネイティブの参謀を捕まえられるか」 RT http://bit.ly/cU4MIm
  • 22:28  RT @masumind: 海外駐在すると日本の本社と現地の板ばさみだけでなく、日本政府と現地国政府の板ばさみになったりもします。本社・政府の無理解・無関心・無責任が重なると本当につらい事になり、ここに家族のトラブルが重なるとアウトです。個人の耐性どうこうの話ではなくなります。
  • 21:42  RT @windhill_n: 個々の問題はそれぞれ原因があるので原因を掘り下げてつぶしていかないといけないが、本質的に海外事業にストレス耐性の強い人を採用し、育てなくてはいけないのだと思います。 RT 海外駐在員のストレス問題の理由:1)海外事業の重要性が増しプレッシャー増加、
  • 21:42  RT @6350046: そういや、うちの会社の偉い人も米国駐在時代にメンタル発症したって言ってたなあ。けど帰国して結局役員までのぼりつめたから結果オーライだし「海外行ってもお茶の子さいさい」みたいな強い人ばっかってのもなんか嫌な気も。 RT 海外駐在員のメンタルヘルス問題。
  • 20:40  海外駐在員のストレス問題の理由:1)海外事業の重要性が増しプレッシャー増加、2)現地社員のマネジメント、3)人員削減による過重労働、4)本社担当者のサポートの弱さ、5)内部統制強化と業務量増加、6)視察増加、6)各種手当の削減などの待遇低下など。(週刊東洋経済 6/19より引用)
  • 20:39  海外駐在員のメンタルヘルス問題。MDネット(東京・港区)の06年-09年の調査比較によると、精神的疲労が6.8%から12.6%へ、不眠が8.5%から15.8%、高血圧が12.4%から28.3%へ、肩コリ・頭痛が11.6%から38.5%へ。(週刊東洋経済 6/19より引用)
  • 20:32  RT @humanhappy: RT 企業としては日本人を育成する速度より早い環境変化への対応策と言う事かと。学生等の成長意欲促進に繋がれば良いが、阻害要因になると寂しいですね RT パナソニック採用の8割外国人  J-CASTニュース http://bit.ly/9R26Mk
  • 19:52  RT @koheimoritani88: RT その通りですね。マニアックな英語力追求は時間の浪費。ネイティブを同志に働く努力、能力こそ必要。 RT 結局勝負を分けるのは「どれだけ優秀なネイティブの参謀を捕まえられるか」なのだ RT http://bit.ly/cU4MIm
  • 19:26  新入社員、なりたいのは管理職 専門職を上回る。「管理職志向」の割合は過去10年で最高。個人の仕事を重視する「専門職志向」者を初めて上回る。 最終目標とする役職は「部長クラス」19.7%、「役員」18.9%、「社長」14.9%。 朝日新聞 http://ow.ly/20OpN
  • 19:20  結局勝負を分けるのは「どれだけ優秀なネイティブの参謀を捕まえられるか」なのだ... RT @hatebu: 死ぬほど英語を勉強してきたからわかる、英語学習の限界 (62 users) http://bit.ly/cU4MIm
  • 19:17  パナソニック採用の8割外国人 大学生就職深刻になる!? J-CASTニュース http://bit.ly/9R26Mk
  • 19:15  一緒に片付けようと言えば、大丈夫ですかね。我が家は主に週末営業です。RT @jx0: 自分で片付けられますか? 家にプラレールあったら、通年営業となること必至.... RT @clione RT 週末の我が家では、山手線が走行中。http://twitpic.com/1ydsov
  • 16:57  週末の我が家では、朝から晩まで、山手線が、リビングを走り回っています。 http://twitpic.com/1ydsov
  • 11:11  RT @masumind: 名古屋大学ではポスドク向けに「サイエンスコミュニケ―ター養成講座」を実施。専門知識を共有していない人々に対して判りやすくポイントを伝える方法を講義。 RT RT @thinkingtrier: 「わかりやすい」講義プログラム、わかりやすく教える訓練
  • 11:11  笑、、でも、僕のタイムマネジメントは失敗ですよ。だから、プールの待合室にラップトップを持ち込んで、仕事をするはめになっているのです、、、泣。RT @yukihisaito: 先日、先生のtwitterの頻繁度が、話題になりました。 タイムマネジメントを私も先生を見習います。
  • 10:53  RT @wakida: @nakaharajun これ昨年度もやってるみたいですね。 免許更新講習もやってるし、ノウハウは蓄積されてるでしょうね。
  • 10:53  やりすぎ?(笑)隙間を見つけてやってます。仕事柄、自分で時間をコントロールできる程度は高いですが、毎日、追われてますよ。今は、子どものプールの待合室。RT@yukihisaito 中原先生は、頻繁にtwitterが、出来てうらやましい。普通に仕事していると、あり得ない発信ですよ。
  • 09:42  僕も興味がありますRT @thinkingtrier: 重要なのは小中高で「わかりやすい」講義プログラムを作りこむこととそれをわかりやすく教える訓練を事前にすること.大学でどれくらい若手を教育してから送り出すか知りたい.RT京都大、若手研究者を全国の小中高校に無料で派遣
  • 07:03  教員向け、夏休みに読みたいe-book list : @ShellTerrell: New Post! Free E-books & Resources for Your Summer Reading! http://bit.ly/95F10d
  • 06:59  京都大、博士号を取得した若手研究者を全国の小中高校に無料で派遣、出前授業を実施。若手研究者のプレゼンテーション能力が鍛えられる上、優秀な後輩を引き寄せる効果を期待。2009年は、北は群馬県から南は鹿児島県まで計25校で授業をした。(毎日) http://ow.ly/20IEW
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投稿者 jun : 2010年6月21日 08:52


父の日

 本日、「父の日」だそうです。
 下記は、TAKUZOの書いた、小生の似顔絵だそうです。

chichino_hi.jpg

 今日、朝起きたら、「パパ、いつもありがとう!」と言ってきました。
   ・
   ・
   ・
 しゃーない(笑)。
 疲れた身体にむち打って、今日も、プールに連れて行ってやるか。

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■2010年6月19日 中原のTwitterタイムライン

  • 22:16  RT @RitaMURAGISHI: 同様にビジネスのフェーズの違い、業務をやる本人の経験の違いがあるので一概には言えません。上になれば、リーダーシップ発揮の能力も問われます。語学の出来る・出来ない、仕事の出来る・出来ないの二軸とは別に、アイデンティティと器が問われると考えます
  • 22:16  RT @RitaMURAGISHI: 四象限は納得です。【英語ができる】についても【学生英語】は意味がありません。新人の育成・配属の仕方の問題で代表して仕事が出来るようにしてから海外業務へつける必要があります。先方は言葉は当然で仕事をずっとやっているプロなのですから。
  • 22:15  RT @Asako17: 同感です。日本では圧倒的にこの人材が少ない。で、こういう人材は実務ベースでの育成が基本。この手の実務を計画的にアサインしながら、英語も含め必要なスキルをタイミングで付与する。その仕組みが重要。 RT@ka_mot 外国人を含むチームリーダーの育成
  • 21:12  RT @Hirofumi_Jinno: おっ、留学生の就職支援に風がふいてきた。今年は厳しかったろうからなぁ。。。RT 日本政府、人材育成を「新成長戦略」の最優先課題に設定。「グローバル人材の育成と高度人材の(海外からの)受け入れ拡大」。外国人学生の日本企業への就職支援などを推進
  • 21:05  War for Talentが本格化:中国が頭脳誘致計画:10年で二千人誘致「世界の工場」から「世界の頭脳集団」へ:「海外から科学者などハイレベルの人材を2000人以上誘致する」ことなどを盛り込んだ中長期人材発展計画を政府が発表。 http://ow.ly/20C5Y
  • 21:02  RT @hatebu: 日本企業は「社内公用語=英語」しないともう世界で生き残れない - My Life in MIT Sloan (64 users) http://bit.ly/9dJwvI
  • 21:01  三菱総合研究所:大学・研究機関の研究力評価サービス「研究パフォーマンス・ポートフォリオ」(RPP:Research Performance Portfolio)」を開始 http://ow.ly/20C4R
  • 20:59  日本政府、人材育成を「新成長戦略」の最優先課題に設定。「グローバル人材の育成と高度人材の(海外からの)受け入れ拡大」を戦略のひとつに位置づける。外国語教育、高等教育の国際化支援、外国人学生の日本企業への就職支援などを推進。 http://ow.ly/20C4f
  • 19:35  RT @murmurzon: 低賃金を設定し、それでも自国での稼ぎに比べればずっと幸せという方達を採用するのだそうです RT@clione: なぜ外国人雇用がコスト削減?RT ANAが格安航空会社を :パイロットには外国人を雇用で、コスト削減。http://ow.ly/20Ak7
  • 17:56  RT @yz_tkg: @nakaharajun 従業員に対して支払われるお金って給与以外にも年金であったり、社会福祉であったりと他にもいろいろとある分がカット出来るのと、給与も例えば賃金の安い国ならそれだけコストカットになるのでは?
  • 17:55  RT @Takahiro_Mats: @nakaharajun 日本人パイロットもシンガポールなどで「外国人パイロット」として働いているようですが,給与は安いとのことです.
  • 17:54  RT @masumind: 弊社では"仕事ができて、英語はそこそこ" な人に英語の勉強を奨励しました。"仕事はダメだが、英語は話せる"人は日本流を見下している事があり、仕事を教えるのは難しかったです。 QT "仕事はできるが、英語は話せない"、"仕事はダメだが、英語だけは話せる
  • 17:37  そのあたりは僕も謎です・・・。RT @clione: 無知御容赦。なぜ外国人雇用がコスト削減?RT 空の戦い : ANAが格安航空会社を、子会社として新設 : 国際線は半額程度、国内線は片道1万円以下。パイロットには外国人を雇用で、コスト削減。http://ow.ly/20Ak7
  • 17:36  「はやぶさ」のラストショット、鮮明な画像を公開:13日夜に公開した画像は、太陽の光などが反射していた。画像の乱れを調整し、はやぶさのカメラから見えた地球の鮮明な画像を再現。http://ow.ly/20AvB
  • 17:12  空の戦いがはじまった : ANAが格安航空会社(LCC : Low Cost Carrier)を、子会社として新設 : 国際線は半額程度、国内線は片道1万円以下。機内サービスは簡素化、パイロットには外国人を雇用で、コスト削減。(読売)http://ow.ly/20Ak7
  • 16:21  RT @Asako17: @nakaharajun 私の周囲で「仕事は出来るが、英語は出来ない」という人は、最近英語を猛勉強してます。「英語」を言い訳にすると仕事が進まないので、出来るようにする、というのが彼等の考え。「英語が出来ない」≒「仕事が出来ない」という時代なのかも・・。
  • 15:50  書籍2千万冊の検索システム、無料公開 購入もOK。約1940万冊の中から関連する書籍を探し出せる検索システム「ウェブキャットプラス」が21日からネット公開。国立情報学研究所。 http://ow.ly/20zOd
  • 15:49  RT @masayasu_morita: えんぴつがあっても字がかけるとは限らないって変だよね。やっぱ。RT: RT @akinorin: 英語ができない人の中には「英語ができても海外相手に仕事できるとは限らない」という言い訳を口にする人が多いと、大手メーカー人事部の方に聞いた
  • 15:49  RT @masumind: 道具を馬鹿にしても何の得にもならないのですが。そういう人々は、何かにつけて「欧米では」と言いたがる「英語使いの『ではの神』」に辟易としているのかも。 QT @ysakurai_JQ2GYU「仕事は出来るが英語は話せない」人が英語を馬鹿にして... RT
  • 15:43  確かに早すぎた(笑)。だけど、モバイルラーニング教材設計のノウハウ、スキマ時間を学習に利用する際の教材設計ノウハウは、僕らにたまったから、よしとしよう(笑)RT @mark_yk: 確かに早すぎたかもしれません。MT 周りは不評!?。早すぎた、、、泣ける。
  • 15:35  RT @mark_yk: 確かに早すぎたかもしれませんが、今はぴったりかもしれません。大学の言語教育にも企業にも。MT 周りからは「普及しないよ、現実的じゃない」「スーパーカーつくってどうする?」とか言われました。早すぎた、、、泣ける。今なら、もっとやれることがあるかもです。
  • 15:29  ところが、なかなかね、難しかったですね(笑)興味がある方は、ぜひご一報を(笑)!RT @kohama @iwaoyamaguchi: ベルリッツとかと提携すれば直ぐ普及するのでは?RT 業務に直結する英語をスマートフォンで学ぶ英語教材。 http://ow.ly/20zyw
  • 15:24  RT @akinorin: 英語ができない人の中には「英語ができても海外相手に仕事できるとは限らない」という言い訳を口にする人が多いと、大手メーカー人事部の方に聞いたことがあります。
  • 15:23  RT @ysakurai_JQ2GYU: 悩ましいのは「仕事が出来て英語が話せない」のと「英語は話せるけど仕事が出来ない」の対比で,前者の方が良いと思っていたのに,案外後者とかわらないじゃないか,となりつつあること。 RT 英語と仕事・・・ちょっくら2軸でわけてみた
  • 15:22  ごめんなさい、、だめすかね、この軸(笑)。新機軸楽しみにしています。RT @t_imaq: 仕事ができる/できないで分けると、アクションとして仕事をできるようにするになるので、具体策が不明瞭になる気がします。
  • 15:18  スマートフォンでの教材開発は、当時、混迷を極めました。開発チームがひーひー言いながらつくってくれました(感謝)。その割に、周りからは「普及しないよ、現実的じゃない」「スーパーカーつくってどうする?」とか言われました。早すぎた、、、泣ける。今なら、もっとやれることがあるかもです。
  • 15:16  なりきりEnglishの効果検証の結果は、島田さん(D3)、山田さん(@mark_yk)さんが学会論文投稿し、無事採録されました。なお、スピンアウトPJとして「英語deキャリアアップ」というpodcast教材も開発しました。数十万人に利用されましたが、現在は公開していません。
  • 15:15  なりきりEnglish!は「業務に直結する英語」を「スキマ時間」に「スマートフォン」で学ぶことのできる英語教材です。東京大学の研究チームで開発、中原は統括ディレクター。実際に二社の企業の方に参加してもらい、実証実験をして学習効果検証をしました。http://ow.ly/20zyw
  • 15:07  RT @mark_yk: 「なりきり」第2弾とか。でも、学生に「なりきりEnglish!」を見せるとかなりウケがいい。RT "英語が話せる/話せない"という軸と、"仕事ができる/できない"という軸で、4象限の可能性。願くば、英語が話せて仕事もできる、がベスト。@makiszz
  • 15:07  RT @mikitan: 海外では現地語は話せて当然。その上で何が出来るかの勝負になりますしね。現地では言語は意志伝達のツール RT @nakaharajun: 願くば、英語が話せて仕事もできる@makiszz: 言語教育も「◯◯語が流暢に話せる」という目標だけでは不十分
  • 15:07  RT @yz_tkg: @nakaharajun 今まで流れだと英語ができないと仕事は進まない。できないのと一緒という話だったはず。ならば英語も仕事も出来るがベストでなく最低限で他の2つの可能性は今までならベターと認識されてたけどベターでなくなったという話ではなかったでしたっけ?
  • 15:06  RT @masumind: 弊社では"仕事ができて、英語はそこそこ" な人に英語の勉強を奨励しました。"仕事はダメだが、英語は話せる"人は日本流を見下している事があり、仕事を教えるのは難しかったです。 QT "仕事はできるが、英語は話せない"、"仕事はダメだが、英語だけは話せる
  • 14:48  他には、"仕事はできるが、英語は話せない"、"仕事はダメだが、英語だけは話せる"、"仕事も英語もダメ"という3象限がありますね。多いのは、"仕事はできるが、英語はからきし話せない"ですかね。"仕事はダメだが、英語は話せる"というのもあるな、と直感します。
  • 14:41  "英語が話せる/話せない"という軸と、"仕事ができる/できない"という軸で、4象限の可能性がありますね。願くば、英語が話せて仕事もできる、がベストかな。@makiszz: 言語教育も「◯◯語が流暢に話せる」という目標だけでは不十分だと思う。http://ow.ly/20uSN
  • 14:34  RT @makiszz: 言語教育も、「◯◯語が流暢に話せる」という目標だけでは不十分な時代だと思う。では、他に何が必要か。それを言葉、さらには形にするのが難しい。 RT ブログを書きました:あなたは、グローバル化にどのように向き合い、...http://ow.ly/20uSN
  • 13:13  RT @tatthiy: 午前中は@nakaharajun先生や三宅なほみ先生、白水先生らとロボット科研のミーティング。ロボット面白い。内省を促すロボットとはいかなるものかワクワクした。
  • 12:26  学会•評議会、広尾へ。
  • 10:47  RT @kotatsurin @hiwa1118: 「ipad」を授業に活用 小学校1校で試験導入 武雄市が秋以降に。昨日の西日本新聞に掲載されました。http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/178930
  • 10:41  三宅なほみ先生の科研会議。Robot as Reflective Media。ロボビー(ROBOVIE)登場。「学びのパートナー」としてロボットのあり方をさぐります。一家に一台ですよ、これからは(笑)。 http://ow.ly/i/28rz
  • 09:47  RT @ssengoku: いちローカル英語(≒関西弁)にすぎないから、相手に解らせる努力を怠りがちだから。尤も後者は話者の問題であり、多くの英国人にも共通と思います。 RT @ysakurai_JQ2GYU: 米語では駄目なのはどういう理由ですか? RT @ssengoku
  • 09:46  皆に呼びかけるからには、自らも、ということで、僕も発表します。タイトルは「組織と学習のジャングルをかきわけて:社会化・経験・職場・組織、ときどき越境」です(笑)。
  • 09:45  今年、日本教育工学会・学会(9/18-20)では、「組織・職場における学びの組織化(http://ow.ly/20wHS )」という課題研究が立ち上がりました。企業、病院、大学などの「学び研究」大募集!。〆は6月24日(http://www.jset.gr.jp/)。
  • 09:40  RT @so_100326: 日本文化を勉強し直して大和魂をグローバルに表現する. 業務上の必要性に迫られて独自性が消失してしまうのは嫌なので. RT あなたは、グローバル化にどのように向き合い、何をなしますか?http://ow.ly/20uSN
  • 09:26  週末も仕事。ただいま、本郷スタバ。
  • 09:17  RT @TanakaLaJunko: そういえば、JAXAのISS開発に携わる長谷川執行役が「ISS開発PJではNASA等との協働で英語は問題じゃなかった。それより、仕事の仕方(考え方の違い)が大きな壁だった」と仰ってた。もちろん、これも英語が通じてこその話ではあろうが。
  • 08:14  RT @Taro4031: 秀逸な比喩! RT @Akinori_Goto 中原先生、組織変革は「ドミノ倒し」に似ていませんか?①自分の次に倒れるドミノ(変革を広める社員)が必要。②ドミノとドミノ(社員同士)の間隔が空きすぎていたら次のドミノが倒れない(変革が伝播しない)。
  • 08:14  RT @TanakaLaJunko: 昨日、「日本語力低下」をテーマに新聞取材を受けた。企業でも「日本語」での読・書・話・聴"力"は話題になる。日本語、英語、どちらが優先?言語力じゃなくて、考える力が課題か? RT グローバル化 http://ow.ly/20uSN
  • 08:13  RT @kirin_ji: 同感。語学習得を怠っているビジネスパーソンは自らに何かが欠如していると考えるべき。RT 外国人の積極採用、業務・会議の英語化・・・急速な勢いで日本企業にグローバル化の波が押し寄せています。あなたは何をなしますか? http://ow.ly/20uSN
  • 08:12  RT @ysakurai_JQ2GYU: 米語では駄目なのはどういう理由ですか?EMEA各国から集まった若者に講義をした時,質疑応答で苦労してしまったのは英国の若者からの質問。英国英語が苦手なのでドキリRT @ssengoku: 国民的英語力向上の秘訣は、①米語ではなく英語。
  • 07:28  ブログを書きました:あなたは、グローバル化にどのように向き合い、何をなしますか? 外国人の積極採用、業務・会議の英語化・・・急速な勢いで日本企業にグローバル化の波が押し寄せています。教育業界にも波及するかもしれません。あなたは何をなしますか? http://ow.ly/20uSN
  • 06:32  テネシー大学、1836年から1922年までの地元紙をデジタル化することでグラント獲得:@Chronicle http://ow.ly/20tQM
  • 01:50  フリースクール2 RT @bbceducation: More than 700 groups say they are interested in starting a "free school" in England http://bit.ly/dpmofv
  • 01:49  フリースクール RT @bbceducation: How are free schools going to work? http://bit.ly/bnmzzL
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投稿者 jun : 2010年6月20日 08:13


英語ができない役員は2年後にクビにします:あなたは、グローバル化にどのように向き合い、何をなしますか?

 昨日のTwitterで話題になったのは、下記の記事です。
 楽天の三木谷社長が「英語ができない執行役員は、2年間猶予を与えるが、2年後にできなかったらクビにする」という発言をなさったことでした。

三木谷浩史・楽天会長兼社長――英語ができない役員は2年後にクビにします
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/810ee47297d49033c2a4b43a0a5216e0/page/1/

 三木谷さんは、楽年を「世界一のインターネットサービス企業にする」という企業戦略をかかげた上で、こうおっしゃっています。

■インド人、中国人も積極採用し、幹部候補生として育てている。
 もう国籍は問わない。中国人、インド人は今までエンジニアが中心だったが、今後はビジネス系の職種も採用する。そのために英語を公用語化した。日本語だと、日本語がしゃべれないとハンデになるが、英語になった瞬間に全員が平等になる。
 昔から「英語だけしゃべれて仕事ができない奴がいっぱいいる」という人が必ずいるが、もう英語は必要条件。読み書きそろばんのそろばんと同じ。その意味で、英語がしゃべれない社員は問題外です。
 そうはいっても、「いきなり明日から英語をしゃべれ」というのは無理でしょうから、2年間は猶予を与える。2年後に英語ができない執行役員はみんなクビです。
(同Webより引用)

■部長以下の役職の社員についてもそれは同じですか。
 グローバルに展開していくんですから、業務進行上の支障があれば、降格せざるをえない。
(同Webより引用)

 その上で、三木谷さんは自ら中国を学ぶことにも挑戦なさっているそうです。リーダー自ら言行一致することを、おそらく、自らに課しているのでしょう。

 中国語を学ぶ意味は二つある。一つ目に、僕は英語は半分ネーティブなので、みなに英語を義務づける分、僕も新しいことをやれば文句ないだろうと(笑)。二つ目に、中国市場は楽天のビジネスにとって将来的に極めて重要。最低でも30年後には、中国語圏のマーケットは英語圏を超えるでしょうから、中国の人と片言でもしゃべれるようになっておきたい。
(同Webより引用)

 実際に楽天では、5月あたりから、社内の公用語を「英語」にしたといいます。経営会議から始め、一般業務の会議も英語に徐々に英語にしているそうです。日本人同士の会議においても、英語を使う、というのですから、ものすごい徹底ぶりです。一時的に業務効率が下がることは気にしていません。

■日本人同士で英語を話すと、効率が落ちるのではないかという声もありますが、そうした問題は乗り越えられますか。

 簡単に乗り越えられる。1年後にはまったく問題ないでしょう。
(同Webより引用)

 ---

 楽天ほどラディカルではないにしろ、グローバル化に関する動きは、今年になってからビジネス界に、急速に広がっています。
 若手社員を1年間新興国で研修させたり、中国・インド、あるいは日本大学を卒業した留学生を大量採用したり・・・。

 人口減少と内需縮小により、日本市場の拡大が見込めない中、「海外進出」を経営戦略にかかげ、そのための人材マネジメント、言語政策の転換を図っているのです。
 例えば、数日前のニュースでは、日本の大手企業が、幹部候補の外国人を積極大量採用するというニュースが流れました。

 パナソニックは前年比5割増の1100人。ファストリは新卒採用の5割にあたる300名。東洋エンジニアリングは170人、ダイキン工業は中国でエアコン開発者を160名、楽天は新卒採用の1割から2割の100人。IHIは10人以上を採用するとのことです。

 一時のブームのようにも思いますが、昨今の経済状況を考えると、かつて80年代におこった「国際化ブーム」とは、また異なる趣も感じます。今回は「やむにやまれぬ」幹事が漂っているように思うのは、僕だけでしょうか。

 もちろん、すべての業種で、このような動きが起こっているわけではありません。ですので、すべての企業がグローバル化すべし、という議論ではありません。

  ▼

 さて、こうした民間の動きを見て、教育業界は「対岸の火事」ですむでしょうか。

 いいえ、経済界が動き出せば、おそらくは、早晩、その影響が教育業界にも及ぶのではないか、と推察します。それは、望むと望まないとにかかわらず。

 学校教育と職業教育の関連性を密接にするべし、という議論は、経済界を中心に非常に大きいうねりになっています。もちろん「うねり」の主張が、「すべて妥当である」という風には僕は思っていません。しかし、それに対する、異議申し立てがあるのであれば、今まさに、声をあげるべきですし、議論をなすべきです。

 実際、楽天の三木谷さんは、下記のような発言をなさっています。

■楽天と同じことを多くの日本企業がやり始めたら、日本が本当に変わり始めるかもしれない。
 いちばん重要なのは、中学校の英語の先生をみな外国人か本当にペラペラしゃべれる人に替えること。今の先生を教育し直すのは、時間とカネのムダなので、別の科目に移ってもらったほうがいい。そうしたら絶対に変わる。日本の競争力が上がる。小学校からの英語教育と併せて、すぐにでもやるべき。

 小学校に英語教育が導入され、中学校の英語の先生がそうならざるを得ないのであれば、高校だって、大学だって、検討に値するのかもしれません。

 ちなみに、本学では、授業・教育サービスのグローバル化・英語化の議論が、今年になって様々なレベルで議論されています。僕は、センターで、東京大学全学の教育企画に関与していますので、様々な学内の機関・教員から、グローバル化に関する議論を耳にします。

 例えば、東京大学工学系研究科は、英語による授業や事務の推進を図る「国際教育機構(仮称)」を立ち上げ、大学院の授業のうち5年で3割強、10年で7割を英語での講義に転換するとしています。いくつかの学科は、講義の英語化を検討しています。また、あまり知られていないですが、すでに完全に英語化しているコース、学科もいくつか存在しています。

 いずれにしても、教育業界に対しては、「学校の世界」と「仕事の世界」の間の「スムーズな接続」が、社会的ニーズとして求められています。くどいようですが、それは、望むと望まないにしろ、です。

  ▼

 この動き、今後、どのように広がるのでしょうか。
 とても、興味深いところです。

 否、違う。
 そういう「他人事の問題」としてではなく、本当に今なすべきは、「自分の問題として考えること」なのかもしれません。

 組織や社会や業界が、いかに、それと向き合うかは、個人には決められません。それは個人のあずかり知らないところで、決まってしまうことも多いでしょう。

 しかし、「あなた」が、それにどう向き合うかは、個人の意思・選択の問題で可能なことです。もちろん、そこには「正解」も「不正解」もありません。もちろん、意思を持たない、選択しないというのも、「選択」のうちです。

 あなたは、グローバル化にどのように向き合い、今、何を、なしますか?

 ---

■2010年6月18日 中原のTwitterタイムライン

  • 20:03  RT @n_231: 人材育成の研究・・暗黙知的要素が多すぎて有効な科学的アプローチがきびしそうな気がしますね。それとももっと簡潔な知識状況を想定しているのだろうか。RT @ikiikilab: ブログ拝見しました.理工系目線
  • 19:43  RT @ikiikilab: ブログ拝見しました.理工系目線だと「人材育成」というのは結果論に近いんですよね.なのでとても興味深かったです.「人材の研究」...その行き着く先は「システムを持たないシステム」かと仮説を立ててます http://ow.ly/2008S
  • 18:14  RT @ssengoku: 国民的英語力向上の秘訣は、①米語ではなく英語 ② 文法ではなく「言い回し」、③ 読解ではなく聴解、と思うのですが、如何でしょうか。 RT 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 18:13  RT @Yoshinori96: もはや日本人採用枠やら留学生採用枠自体がなくなってひとくくりに採用されるようになるだろうな。その際に英語は必要条件になる。 RT 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 18:12  RT @carzoo_k: 確かにツールなんですが、教育でも仕事でも、「単なる」では済ませられない言語の重要性を日々感じています。RT RT @tarpending: 英語はあくまで単なるツール RT 英語ができない役員は2年後にクビ http://goo.gl/roxV
  • 15:28  本部・センター長会議(代理出席)。浮いてます、小生。
  • 15:23  RT @ma_wo: そういえば以前あるクライアントで、現場の人はみんな英語で仕事できるのに、役員のためだけに資料の日本語訳が必要だったことがあったなぁ。 RT 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 13:00  スクールリーダーがなすべきこととは? RT @HarvardResearch: Effective school leaders take time to define effective teaching for all employees http://ht.ly/1ZUPi
  • 12:59  RT @pogi510: 三木谷さん自身は中国語の勉強もしています。英語云々ではなく、日本語しかできないことが障害になるのでしょうRT 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 12:58  RT @ysakurai_JQ2GYU: 日本に展開している外資グローバル企業だと、シニアマネージャくらいから必須。どのくらいの英語力が必要で、どうやってその英語力をつけさせるか、という指針がそろそろ必要とされている? RT @mosshe: 役員クラスになると英語力は必須
  • 12:29  RT @thinkingtrier: 英語が出来なくて仕事ができる人がいなくなるリスクよりも英語圏の優秀な人材を探すという作戦か。ならば二年後には楽天の役員は国際化しているはず。なかなか興味深い。 RT 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長)
  • 12:28  RT @mosshe: 一見極端な気がするけど、グローバルに展開する企業の役員クラスになると英語力は必須な時代なのかも RT @nakaharajun: 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 12:12  RT @tarpending: 英語はあくまで単なるツールなんだから、ここまでストイックじゃなくてもな~、なんて個人的には思います。 RT 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 10:56  RT @sauza3: 10年前「PCやネットが使えない人とは仕事をしない!」と自分は言ってたが、同じ意味合いのことを今度は自分が言われる番になりそう...。 RT 英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 10:32  英語ができない役員は2年後にクビ (楽天 : 三木谷社長) http://goo.gl/roxV
  • 08:07  RT @Stakesh: 最も研究が遅れており、かつ、急務なのが「人材の研究」かもしれません RT "人材"を専門にする大学院を、学生さんが大学に提案する!?、です。@tkanai1954 http://ow.ly/2008S
  • 07:17  RT @satoko_212: 興味深く拝見しました。わたし自身、教育学大学院で「国立大学職員の人材育成(いわゆる「SD」ですね)」について研究し始めているのですが、まさに「これって教育学?経営学?」という壁につきあたっています。両方の視点を持った先行研究があまりないので...。
  • 06:43  ブログ更新。"人材"を専門にする大学院を、学生さんが大学に提案する!?、です。世間のここかしこで、「人材は重要だ」という議論がなされているのだから、それなりのニーズはあるのかもしれないな、と思いました。@tkanai1954 http://ow.ly/2008S
  • 06:01  2000人限定になった模様ですね、上映は本日午後8時から:「ザ・コーヴ」ニコニコ動画で2千人限定上映へ (読売): http://ow.ly/1ZZ7J
  • 05:57  BPの環境問題に対する、オバマのスピーチについて: (Harvard Business Review) http://ow.ly/1ZZ1K
  • 05:55  ゲームを学びと結びつける(Quest to Learn : http://q2l.org/):そのための教師のトレーニングのあり方とは?: @NMHS_Principal http://ow.ly/1ZYYJ
  • 05:51  Microsoft's Kinect Motion Technologyのビデオ、コントローラーを使わず、身体で操作(ビデオ):@BHallResearch http://www.brandon-hall.com/workplacelearningtoday/?p=10916
  • 05:48  70まで働くためには能力開発が不可欠になる? :RT@BHallResearch http://www.brandon-hall.com/workplacelearningtoday/?p=10902
  • 05:27  RT @ikiikilab: そうゆう中,リーディング大学院構想が動き出しますね.GCOEとはまた異なる概念,例えるなら新しい部局作りともいえる大学院創成か・・・ @keihirai 大学で教育的に新しいことを始めるのがいかに大変かを痛感してます。RT @nakaharajun
  • 05:26  なるほど、今気づきました。深いですね RT @y_mochizuki: でも、変わらなくていい、という言葉でないところがポイントですね。 RT @nakaharajun:...
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投稿者 jun : 2010年6月19日 07:12


"人材"を専門にする大学院を、学生さんが大学に提案する!?

 先日、ある学部生さんたち数名が、研究室を訪れました。

 曰く、

「わたしたちは、"人材"に関して教育・研究を行う、全く新しい大学院が必要だと思っています。その主張をまとめて、大学に提案をしたいと思います。その資料を充実させるために、ヒアリングに協力してください」

 ということでした。
 この話は、本学(東京大学)の話ではなく、某私立大学(有名私大)の話でありました。しかし、本学であろうとなかろうと、学生さんが「志」をもって動かれるのはよいことだな、と思いましたし、また、学生さんたちの提案の詳細をお聞きしたかったこともあり、インタビューをお引き受けすることにしました。学生さんたちは、はじめてお会いする方たちでしたが、非常に熱心な方々でした。

  ▼

 インタビューは、様々なことがらに話が及びました。

 教育学の中でも、「人材」に関する研究は、存在しないわけではないこと。たとえば、教師の職能発達をとらえる教師教育学はメジャーな研究領域な存在領域であること。成人教育学、教育社会学の一部でも、決してメジャーではないけれど、その種の研究は存在すること。
 経営学の中でも、組織行動学や、人的資源開発論、人的資源経営論で、その種の研究が存在すること・・・などをお話ししました。

 そして、「新しい大学院」をつくるのだとしたら、それがどのような「オリジナリティ」をもつのか、どんな「カリキュラム」をもって、どのような「専門家」を輩出しようとしているのか、などを、1時間という限られた間でしたが、議論しました。

   ▼

 議論を終えて、そのプロセスの中ででてきた、「人材科学研究科」とか「人材発達研究科」という言葉が、妙に自分の頭に残っています。

 企業・組織・学校の卓越性を確保する、という意味では、「人」という経営資源を、どのように活用し、価値を向上させるのか、という「経営の観点」、別の言葉でいいあらわすならば「資源管理」の視点がどうしても必要になります。ここには、経営学な研究が必要でしょう。

 一方で、「人」は、それ自体、「主体性」をもち、「発達」する存在です。人は、どのように働き、学び、そして発達していくのか、という視点が、どうしても欠かせません。ここには、人のもつ学習、発達、知識創造、クリエィティビティに関する研究が必要でしょう。

「人材としての人」と「発達する存在としての人」に対するサイエンスと、それに裏打ちされた大学院教育は、確かに、必要なのかもしれません。
 あまたある講義科目の中の、ほんのひとつの科目として、「人材についての講義」がある大学院というのではなく、「真正面から人材」をとらえ、人材に関する研究の知見を体系的に学ぶことのできる大学院です。学問領域としては、経営学、社会学、人類学、経済学、心理学、教育学・・・sまざまあってよいのだと思います。「人材」というワンワードをはずさなければ。
 海外には、学科レベルで、そのような大学院が存在しており、独自の修士号をだしているようです。

 よくよく考えてみると、「新しいタイプの大学院が必要だ」という学生さんたちの主張は、「なるほど、一理あるな」と思いました。
 しかし、僕自身には、それまで、全くそのような「発想」がありませんでした。「そんなもんだよな」と思っていました。そのことを、僕はどこかで「残念」に思いました。

  ▼

 学生さんたちが自ら、時代のニーズにあった「大学院」を、大学に提案する。いやはや、すごい時代になったものです。
 実現までの道のりには、数々の試練が存在するとは思いますが、しかし、「夢」や「志」をもつことは大変重要なことだと思います。
 たかが「夢」、たかが「志」かもしれません。
 しかし、「夢」や「志」しか現実になるものはありません。

 学生さんたちの、今回のプレゼンテーションが、社会的意義が高く、かつ、面白いものになることを願っています。

 Have fun!

 ---

■2010年6月17日 中原のTwitterタイムライン

  • 22:29  退屈かぁ RT @hatebu: 僕がiPadを返品した理由:Why I Returned My iPad - HBR (94 users) http://bit.ly/caxyUB
  • 22:27  大学の予算カット対してビジネスリーダーらが懸念 RT Business leaders have urged the government to be "cautious" over university funding cuts. http://bit.ly/9MevUW
  • 21:40  そうも言えるかと。これに関連し、「フラットな学び」と「エッジな学び」という雑文を書いたことがあります(http://ow.ly/1ZIhR )。僕の興味は後者です。FYI! RT @eagles414: つまり、実験の場でもありますね。 RT 教育現場は、時代の最先端を走る!?
  • 21:19  月並みですが、人によります。僕自身は、教育や学習の現場は、時代の最先端を走るべきだと思います。だから、僕は疾走します。一方リスクを勘案し、僕を一時停止をしてくれる人がいて、また、組織だと思います。RT @koichi_n: その先生のお言葉は今でも変わらないか?
  • 21:09  RT @kpirai: まだまだ企業の人材育成現場には残存していますよね。意識を変えていただくのが我らの使命です。RT 中略。"教育現場は、世の中の一番最後をついていくものだ。新しいものはいらない"。
  • 21:09  RT @keihirai: 大学で教育的に新しいことを始めるのがいかに大変かを痛感してます。RT 僕がまだ学生の頃、新しい企画を、学校に提案したことがあった。その時、ある先生が残した言葉が忘れられない。"中原、教育現場は、世の中の一番最後をついていくものだ。新しいものはいらない"
  • 21:09  RT @kurabe_s: 新たな挑戦が不要な世界なんてない。RT ある先生が残した言葉が忘れられない。"中原、教育現場は、世の中の一番最後をついていくものだ。新しいものはいらない"。僕が今、教育現場にいる理由の奥深い所には、この言葉に対する挑戦がある。先生には深く感謝している。
  • 21:08  RT @masakidotcom: 教育ほど,古きを重んじ新しきを追及する世界はありませんよね。手間暇はかかりますが,魅力的な世界です。RT @kurabe_s: 新たな挑戦が不要な世界なんてない。RT @nakaharajun: ある先生が残した言葉が忘れられない。
  • 19:32  RT @cinematoday 上映中止相次ぐ『ザ・コーヴ』、ニコニコ動画で全編無料放送決定!大討論会も開催! http://ctdy.jp/r1/N0025048
  • 19:25  僕がまだ学生の頃、新しい企画を、学校に提案したことがあった。その時、ある先生が残した言葉が忘れられない。"中原、教育現場は、世の中の一番最後をついていくものだ。新しいものはいらない"。僕が今、教育現場にいる理由の奥深い所には、この言葉に対する挑戦がある。先生には深く感謝している。
  • 19:15  ほほー、お知らせ感謝です。RT @TokoWada: 中原先生、こんにちは。HRDジャーナリストの和田です。今「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰さんが、ペン入れ実況中です。みんな盛り上がってます。http://bit.ly/aHMIVR
  • 16:44  RT @tatthiy [書評] コミュニティを科学する! - コミュニティのグループ・ダイナミックス(杉万俊夫) http://bit.ly/aotjvj
  • 16:43  ビデオ編集もクラウドの時代 RT @Midogonpapa: YouTubeがブラウザ上のビデオエディタを提供-さっそく開発者にインタビュー: YouTubeがブラウザ上のビデオエディタを提供-http://bit.ly/9VNpkF
  • 13:42  「ディベート」と「ダイアログ」の違い RT @Coach_Tsunochan: 今朝の朝日新聞で哲学者の鷲田清一先生が「ディベート」と「ダイアログ」の違いを語っている。ディベートでは、自分の考えが変わったら負け。ダイアログでは、自分の考えが変わっていかなければそこに意味がない。
  • 09:58  谷口先生、ありがとうございます。どんなブツができるかは、わからないのですが(笑)、楽しんでみようと思います。RT @tomotaniguchi: 新しいことに身をもって挑戦できる場で学生が経験することは一生の宝になると思います。http://ow.ly/1Zvzx
  • 09:22  すいません、、あまりに心惹かれたので、つい(笑)。RT @yukatan: わ、わたしの絵が!(恥) ありがとうございますRT 電子雑誌「AiR」の書評です。面白く読むことができました。(略)#AirRogue http://ow.ly/1Zvzx
  • 08:53  RT @wamusu: こちらの言葉にも共感しました。「なにかを否定するためではなく新しい可能性を肯定するために何かをやりたい」 RT ブログ更新。電子雑誌「AiR」の書評です「時代の扉を自分たちで開けたい」という言葉に共感。http://ow.ly/1Zvzx
  • 07:59  RT @ofune: 電子雑誌「Air」のブログ(http://bit.ly/bLVy3w
  • 07:30  ブログ更新。電子雑誌「AiR」の書評です。個性的な著者らが、それぞれ、思い思いのことを書いており、それぞれ面白く読むことができました。「時代の扉を自分たちで開けたい」という言葉に共感。@AiRlogue @yukatan #AirRogue http://ow.ly/1Zvzx
  • 06:35  「もはや出版社でなくても本が出せる。書き手が集まり、面白いことができれば」作家や漫画家など個人が集まって企画・執筆・編集したiPhone/iPad向けオリジナル電子書籍「AiR」(エア)の先行配信スタート: http://ow.ly/1Zup7
  • 06:33  「机上のコンテンツ」から、「チームでの挑戦」へ:「リーダーシップ開発」のよりよいあり方 http://ow.ly/1Zum3
  • 06:27  NHK放送文化研究所の調査によると、「テレビは録画して、早送りなどをしながら、見たいところだけみる」見方がさらに浸透。デジタル録画機器の普及により。毎日テレビを見る人の割合に変化はなし。毎日、新聞を読む層は7ポイントダウン。一方、ネットを利用する人は10ポイントアップ(NHK)
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投稿者 jun : 2010年6月18日 06:32


時代の扉を自分たちで開けたい・・・電子書籍「AiR」を読んでみた

 作家の瀬名秀明さん、桜坂洋さんらが、「出版社を通さず」、自ら会社をつくり発刊した電子雑誌「AiR」が発売になった、というので、早速、ダウンロードしてみました。

denshishoseki.jpg

 現在、キャンペーン価格350円で、iPhone/iPadでのみ閲覧できます。iTunesからの購入になります。アプリのかたちで配布されています。

電子本
http://electricbook.co.jp/

 内容は下記のようなものバラエティに富む内容です。個性的な一流の書き手が、それぞれのテーマで書き綴っています。

■巻頭グラフ「横山裕一、豊潤の世界」
■小説「デビルマン魔王再誕」永井豪=原作/桜坂洋=小説/籬讒贓=画
■評論「平安デジャブ──抱擁国家、日本の未来」
   前野隆司(慶應義塾大学大学院SDM研究科教授)
■小説「魔法」瀬名秀明=文/むらかわみちお=画
■エッセイ「背徳の食卓~"やっちゃいました"と言ってみたくて~」
   岡田有花(ITmedia News)=文・絵
■対談「歴史、政治体制、ロボットアニメ」
   本郷和人(東京大学史料編纂所准教授)
■評論「『電子書籍が儲からない』は嘘である」
   中村祐介(エヌプラス代表)
■エッセイ「IT革命と相撲」
   カレー沢薫=文・漫画
■ノンフィクション「1969 バブル世代に生まれて」
   堀田純司

 個人的には(あくまで僕の趣味)、ちょっと前まで大学院(学環)で同僚であった歴史学者・本郷先生の「歴史、政治体制、ロボットアニメ」、岡田有花さんのエッセイが面白かったです。禁じ手「スタバのカップで、味噌汁を飲む」は、笑えました。

 中村祐介著『電子書籍が儲からない』は嘘である、は勉強になりました。

「これまでは、200ページくらいのボリュームでストーリーを考えるという逆算型の発想で多くの本はつくられてきた。その結果として、伝えたいことはただひとつ。10行程度のものなのに、あの手この手で整理し、簿劉ー無を増やすといったことが行われてきた。(中略)電子書籍なら、極端な話、本質を凝縮した5ページの本でも売ることはできる。コンテンツという素材に適した調理の仕方がよりしやすくなってきたのだ」

 というご指摘は、まさにそのとおりだと感じます。
 おそらく電子書籍化は、コンテンツのモジュール化を推進し、それゆえに、ひとつひとつのコンテンツのエッセンスは、より凝縮したものになる可能性があるのではないか、と感じました。

  ▼

 本誌の冒頭、著者らは言います。

「なにかを否定するためではなく
  新しい可能性を肯定するために何かをやりたい」

「時代の扉は自分たちで開けたい」

  ・
  ・
  ・

 とても、共感できる言葉です。

 このブログですでに紹介したように、今年、僕と重田先生が駒場でやる授業「メディア創造ワークショップ」では、東京大学の学部生12名(上限)が、電子インタビュー雑誌をつくることにチャレンジします。

メディア創造ワークショップ

http://www.nakahara-lab.net/blog/2010/06/ipad_1.html

 雑誌のコンセプトは、「大学生を元気にする」。

「自ら進路や就職を切り開こうとしている20代の同年代の学生、大学院生を勇気づけ、背中を押してあげられるような内容」をめざし、インタビュー相手を決めて、コンテンツを執筆・編集することにチャレンジします。
 
 学生たちが編集したインタビューは、テキストとビデオのかたちにまとめられ、最終的には、ipadで閲覧することができるアプリとして、「AiR」と同じように、配布をするつもりです(無償)。

 学生が取り組むものですから、AiRのようなクオリティは難しいとは思いますが、何とかかんとかやりとげたいな、と思っています。

 今、この授業の準備が水面下で進めています。技術的な問題はクリアしました。あとはカリキュラムの構築です。この授業には、多くのメディア関係者の方々にご協力をいただきたいと考えています。

 なんだか楽しくなってきました。

「時代の扉を、学生と一緒に開けたい」

 そんな風に思います。
 
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■2010年6月16日 中原のTwitterタイムライン

  • 23:18  RT @ShibainuKing: 出版社を通さずiPadに電子書籍 作家の瀬名さんら 既存の出版社を通さず書き手が直接、電子書籍を出す。http://bit.ly/9eMuVA
  • 23:17  RT @clione: Twitterブログ: Twitterに何が起こっているのか? "サイトの安定度とサービス停止頻度の点で、今月はTwitterにとって昨年10月以来最悪の月になっています。" http://bit.ly/aRuwLr
  • 23:17  医療は100%の正解がない世界である。にもかかわらず患者やその家族からは100%を求められる。人間である以上、医者も迷う。RT @gendai_biz: 医者は迷う、医者は間違えるhttp://bit.ly/ay8FEn #iryou
  • 12:34  某教員養成系大学の先生から、12月のシンポジウムへの登壇以来。教員の職能発達を考えるシンポジウムとのこと。謹んで、お引き受けさせていただいた。
  • 12:32  研究室の大学院生と取り組んでいるプロジェクトのため、朝から文献をあさる。昼以降は時間はゼロ。何とか間に合った。嬉しい。
  • 10:32  必見!RT @tomotaniguchi: 1年前、一皮むけた経験のインタビューにおけるリフレクシヴ・インタビューのペーパーを書きました。http://ow.ly/1Z1Lg RT ブログを書きました。インタビューの2つの側面:Reflective Interview /...
  • 09:53  RT @saoino: インタビュイーにとってリフレクティブなインタビューだと、大概、いい原稿ができる気がします。インタビューする側にも変化が生まれるからなのかもしれません。すみません、この話題、ツボです RT インタビューの2つの側面  http://ow.ly/1YYKm
  • 09:52  RT @saoino: 私もインタビューをしていて、インタビュイーの人が「そうか!つまり、そういうことだったんですね」と一人合点する姿を何度か見たことがあります。そんな瞬間を共有できると嬉しくなります RTインタビューの2つの側面  http://ow.ly/1YYKm
  • 09:52  情報ありがとうございます!RT @mizuno_s: インタビューの相互作用に注目すると、調査としてのインタビューも相互行為と捉え、相互作用を盛り込む必要があります。お勧め文献/アクティブ・インタビュー(せりか書房)RT ブログを書きました。インタビューの2つの側面
  • 08:04  RT @thinkingtrier: インタビューをリフレクティブにするにはインタラクティブに刺激しあう必要がある.双方向で刺激しあわないとリフレクティブにならない気がする.RT @nakaharajun インタビューの2つの側面 http://ow.ly/1YYKm
  • 07:26  RT @carzoo_k: Reflexive interview の効用。同意。大学院の授業でも活用しています。RT インタビューの2つの側面:Reflective Interview / Reflexive interview。 http://ow.ly/1YYKm
  • 07:26  RT @TanakaLaJunko: 面談は上司→部下のinterviewだが、部下→上司もやれば相互の学びが深まるかも。RT Reflective Interview/Relfexive interview http://ow.ly/1YYKm
  • 07:02  ブログを書きました。インタビューの2つの側面:Reflective Interview / Relfexive interviewです。 http://ow.ly/1YYKm
  • 07:02  RT @carzoo_k: インターの先生の雇用条件で日本は大きく引き離されている。RT @wakakusamaya: 北京やシンガポールに、先生も生徒もどんどん流出しています。 @nakaharajun @takashiiba @yujin511: 文化が分かる人の有用度
  • 06:32  行政と教育現場を媒介するNPOの活動が日本と米国では相当異なる:米国でもままならない「教育の情報化」「政府投資」と「NPO等による投資・支援」(日経) http://ow.ly/1YXZH
  • 06:30  読んでみたい:マンガの教科書『漫画力』 大学准教授が解説 (ASAHI) http://ow.ly/1YXYU
  • 06:25  ハーバード・エデュケーション・レビューというのがあったんだ!。Harvard Ed. Pub.(http://www.hepg.org/) の発刊。RT @Harvard_Ed_Pub: Harvard Ed Letter wins http://ow.ly/1YKph
  • 06:19  顧客接点のある企業において、ipadのビジネス利用などがすすむ。http://bit.ly/c0UpfU
  • 06:16  ipadを科学の授業で使う RT @NMHS_Principal: Teacher to use iPad to motivate science students (via ASCD Smartbrief) http://bit.ly/cVWcbv #edtech
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投稿者 jun : 2010年6月17日 07:12


インタビューの2つの側面:Reflective Interview / Relfexive interview

 東京大学の教育企画に関する仕事(センターの仕事)が佳境を迎えています。具体的には「コンフィデンシャル」なのですが(すみません)、今、近いうちに発表になる「大事の下準備」が「山」を迎えていて、そのための調整・交渉で非常に忙しいのです。

 もちろん、だからといって、大学院の仕事、共同研究の打ち合わせやら、何やらかんやらは、待っていてくれません。同時に対応しますので、もう、一日息をつく間もなく終わります。

 昨日は、朝出勤して、気づけば、夜の11時。一杯飲み屋のカウンターで、枝豆にビールを飲んでおりました。

 はぁ・・・。
 終わらないプロジェクトはない。
 
 ▼

 このところ、メディアの方から、インタビューを受けることが多くなっています。自分の研究や活動を、いろいろな方々ご理解いただくために、なるべくお引き受けするようにはしているのですが、つくづく思うのは、インタビューというのは、「リフレクティブなメディア(Reflective Media)」だな、ということです。

 自分の仕事や研究について、他人に聞かれると、

「あっ、そういう見方もあるのね」
「そういえば、その視点は僕の研究には欠けていますね」

 といった具合に、様々に気づくことがあるのです。つまりは、インタビューを通して、僕自身に「リフレクション(Reflection)」が促されます。

 他方、「インタビューとは、リフレクシブ(Reflexive : 再帰的)だな」とも思います。つまり、インタビューをする側と、インタビューをする側には、再帰的(相互影響的)な関係が想定されるということです。

 つまり、よいインタビューの機会であったとしたら、インタビューをする方も理解が進み、そのことによって何らかの変化が個体に生まれ、インタビューをされる側にも自分の仕事に対する理解が生まれ、何らかの変化が生まれる。一方の変化が、他方の変化を生み、他方の変化が一方につたわる。

 すべてのインタビューがそのような関係であるわけではないのですが、インタビューされる側とインタビューを受ける側には、どうやら、再帰的な関係を想定することもできるようです。

  ・
  ・
  ・
 リフレクティブインタビュー(Reflective interview)
 リフレクシブインタビュー(Reflexive interview)
  ・
  ・
 なんか、新しい言葉か、面白いコンセプトできないかなぁ・・・
  ・
  ・
 インタビュー as リフレクティブメディア
 インタビュー as リフレクシブメディア?
  ・
  ・
 いやいや、アカンなぁ・・・
  ・
  ・
 このクソ忙しい中、学内を走り回りつつ、そんなしょーもないことを、ひとりで考えています。まさに、スキマ時間の「創造」ですね。

 そして人生は続く。

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■2010年6月15日 中原のTwitterタイムライン

  • 22:22  RT @takashiiba @yujin511: 新卒採用のcompetitorが外国人に完全にシフトしつつある。日本経済の下降曲線と共に、中国を始めとした新興国語や英語出来、文化が分かる人の有用度がどんどん上がっている。
  • 22:19  RT @fukutakehall: 7月10日(土)開催 「UTalk: コミュニティを編む情報システムづくり」ゲストは沼晃介(@knuma)さんです。  http://bit.ly/boafZB
  • 22:09  谷口先生、ご無沙汰しております。着任して少し落ち着かれたら、御連絡ください。近い関心の研究者の方を集めて、研究会などできるといいですね。RT @tomotaniguchi: 中原先生、お久しぶりです。自分でも意外でしたが、大学へ転職しました。
  • 21:02  なるほど! 谷口先生、ご無沙汰しております!着任おめでとうございます。RT @tomotaniguchi: 次世代リーダーに選ばれる人材はよくこういうポテンヒットを拾う人材と言われていました。RT 「誰の仕事とも決められていない間の仕事」=「組織市民行動」といったりしますね。
  • 20:25  RT @shi_zu 私たちは、それを遊撃手と呼んでいます。遊撃手が多いため、あえて余白を残した制度にしている大企業もありました。 RT @nakaharajun「誰の仕事とも決められていない間の仕事」を担う自発的行動のことを、「組織市民行動」といったりしますね
  • 19:41  RT @yukatan: 出版社なし・プロ作家が集った電子書籍AiR、刊行イベント今週金曜日やります。瀬名秀明さんや桜坂洋さんが参加。わたしもいきます。よかったら来てください><。。 @Airlogue http://ow.ly/1YDrN
  • 19:19  教師の人的および社会関係資本が児童の学業成績に与える影響 Leana & Phil(2009)。に垂直的・水平的な社会関係資本が確立している学年チームに所属している教師で、自らの人的資本が高い教師が、児童の学業成績にポジティブな影響を与える。
  • 19:05  大学院中原ゼミ。英語文献の購読です。公立学校改革に対する組織研究の応用:教師の人的および社会関係資本が児童の学業成績に与える影響。Leana & Phil(2009) Academy of Managemet Journal Vol.52 階層線型モデルによる分析です。
  • 19:03  RT @senmyura: @nakaharajun 考え続けることができる能力と貪欲な好奇心を学生時代から持っている人なら、どこでもやっていける。1985年入社の総合電機メーカー勤務の中間管理職より。
  • 18:30  「誰の仕事とも決められていない間の仕事」を担う自発的行動のことを、「組織市民行動」といったりしますね。RT @thisisT2: BPRでは各部署の役割を明確に決めたがる。でも絶対決まらない領域ってあって,そこを誰がどう拾ってるかに組織の強さががある。RT @hiiragi303
  • 18:18  RT @kyoto29: 新卒一括定期採用モデルは、意外と早く崩れるかもしれませんね。 RT @nakaharajun: 学生は学生時代に何をなすべきなんでしょうね?どういう土俵で自らの優位を示すべきなのか?RT 日本の大手企業、幹部候補の外国人大量採用
  • 18:18  RT @mHigano: 部下要員1,2と組織要員1はそれぞれ部下とトップのリーダーシップとも言えませんか? RT リーダーシップが期待できないときの「代替物」。【部下要因】1.部下の知識、経験、2)部下のプロフェッショナリティ。【組織要因】1.トップによる戦略やビジョンの提示
  • 18:17  RT @hiiragi303: 意外に業務と業務に「間」があることが日本企業の強みで、そこを意図的に繋いでいける調整力の高い人材は強いのかも、と。RT 学生は学生時代に何をなすべきか?RT 日本の大手企業、幹部候補の外国人大量採用
  • 18:07  大学院中原ゼミ。島田さん(D1)の発表。留学生が配属された職場では何が起こるか:留学生本人、同僚・同期、マネジャーは、どのように変容するのか?しないのか?
  • 17:50  RT @kyoto29: 日本企業は仕事に「行間」が多い←納得。RT @hiiragi303 要は欧米グローバル企業との人材の取り合い。...日本企業は仕事に「行間」が多いしなぁ。RT @nakaharajun: 日本の大手企業、幹部候補の外国人大量採用。
  • 17:39  学生は学生時代に何をなすべきなんでしょうね? どういう土俵で自らの優位を示すべきなのか? RT @hiiragi303: 日本人学生はどう戦えばいいか考えてみる。協調性と自律遂行性を高いレベルで両方持つ。人材評価・育成能力の高さ。RT 日本の大手企業、幹部候補の外国人大量採用。
  • 17:37  RT @hiiragi303: 要は欧米グローバル企業との人材の取り合い。となると欧米はホワイトカラーのワークスタイルが平準化され、企業理念や価値観なども「言語化」「可視化」されていて分かりやすい。日本企業は仕事に「行間」が多いしなぁ。RT @nakaharajun:...
  • 17:37  RT @tamdai99: この流れに乗る企業とそうでないところで、これから先、大きな差が出てきそう。 RT @nakaharajun: このところ毎日のように、外国人採用に関するニュースがありますね:海外で幹部候補大量採用 三菱重工やパナソニック(日本経済新聞)
  • 17:31  大学院中原ゼミ。関根さんの発表。OJT指導員が「何」をすれば、新人の業務能力が向上し、組織になじむことができるようになるのか。
  • 17:27  RT @thisisT2: 見てきたばかりだけにうなずけます。RT @hiiragi303: 特にグローバルメーカーの事務系採用は外国人へのリプレイスが進みそう。(中略) 中でも一番企業にヒットしているのは「やる気」かと。 RT 日本の大手企業、幹部候補の外国人大量採用。
  • 17:10  RT @hiiragi303: 特にグローバルメーカーの事務系採用は外国人へのリプレイスが進みそう。対象者は日本語堪能、日本人との競争優位性は「やる気」「現地語」「現地の地の利」。中でも一番企業にヒットしているのは「やる気」かと。 RT 日本の大手企業、幹部候補の外国人大量採用。
  • 17:10  とんでもない間違いでした(笑)RT @frkwyk: ビジョンの間違いだとはわかりつついや、それも効きそうだなと思ってしまったwRT @nakaharajun: リーダーシップが期待できないときの「代替物」【組織要因】1.トップによる戦略や美人の提示
  • 17:09  リーダーシップが期待できないときの「代替物」。【部下要因】1.部下の知識、経験、2)部下のプロフェッショナリティ。【タスク要因】1.作業の構造化の程度、2)仕事自体のおもしろさ。【組織要因】1.トップによる戦略やビジョンの提示、2.組織としてのまとまり(価値観や文化の共有)
  • 17:07  大学院授業「組織学習システム論」。小川さん、木村さん、関根さんらの発表。彼らの発表は、いつも、なぜか、ミニシアター(劇)つきである(笑・・・当然よくまとまったプレゼンもある)。今日は、ここまで3ヶ月間の授業内容をまとめて、ミニシアターで演じてくれた。もちろん、自発的である(笑)。
  • 17:05  日本の大手企業、幹部候補の外国人大量採用。パナソニックは前年比5割増の1100人。ファストリは新卒採用の5割にあたる300名。東洋エンジニアリングは170人、ダイキン工業は中国でエアコン開発者を160名、楽天は新卒採用の1割から2割の100人。IHIは10人以上。(日経)
  • 17:04  大学院授業「組織学習システム論」 今日は「マネジャーの仕事と変容のプロセス」http://www.nakahara-lab.net/blog/2010/04/2010_6.html
  • 08:29  RT @hirosuga1005: キャリア入社、M&Aした会社、女性、なども、同じく。異質(多様性)から受ける刺激が、組織活性化につながる可能性も。 @nakaharajun「留学生の組織社会化」は、「一緒に仕事をする日本人の再社会化」につながる可能性
  • 07:45  教師のリーダーになるためには・・・(教師とリーダーシップ) @edutopia http://ow.ly/1YsBK
  • 07:40  しかし、留学生が配属された職場やマネジャーには、少なくない葛藤や矛盾が生じることもまた事実です。それは言語コミュニケーションから、文化のレベルまで様々な位相で生じます。それをどのように解消したり、時には利用するかが、マネジャーの役割かもしれません。
  • 07:39  ちなみに、留学生を採用して職場に配属すると、留学生の座る席の周囲に座っている数名の日本人は、TOEIC等のスコアがあがると、ある方がおっしゃっていました。「留学生の組織社会化」は、「一緒に仕事をする日本人の再社会化」につながる可能性がありそうです。
  • 07:34  中原研究室 博士課程の島田さんは、「留学生が新入社員として入った日本企業の職場で、留学生と上司に何が起こるか?」について研究しています。島田さんの研究が始まった頃は、日本の大学を卒業した留学生を採用する企業はそう多くはなかったですが、年々増え続けています。そのスピードに驚きます。
  • 07:22  このところ毎日のように、外国人採用に関するニュースがありますね:海外で幹部候補大量採用 三菱重工やパナソニック(日本経済新聞)
  • 07:14  RT @thinkingtrier: MKT的切り口はいくつかある.毎日バラを送り続ける,青いバラにする等.バラを入れる花瓶という提案はかなり秀逸.間違いなく彼女が必要としているからだ http://ow.ly/1XUnk ライバルがバラの花を10本贈ったら、君は15本贈る?
  • 07:13  RT @ssengoku: 前者は学問の連続性、後者は学問の有用性の追求、いずれも不可欠。 RT どちらを選択?高地にとどまって、厳密性をもった巧みなやり方で、相対的に重要ではない問題をとくのか? それとも、重要な問題が存在する沼沢まで下がって、あまり厳密ではない問題を解くのか
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■2010年6月14日 中原のTwitterタイムライン

  • 22:33  RT @ujihashi: そういえば「35歳」という番組はNHKで1995年に放送。1960年生まれの人をとりあげていました
  • 22:24  同感です! RT @hirosuga1005: ぜひ。個人のキャリアを考える以外に、採用抑制された世代の30代をどう活かすかが、組織の今後を考えるポイントのひとつにもなると感じます。@nakaharajun 35歳の頃、というプロジェクトも面白いかも。
  • 22:23  同志ですね(笑) ちなみに僕は気づきます 自分でも意外なんですけど(笑)RT @madder715: うちのダンナさんも髪を切っても気づいてくれません(涙)RT @nakaharajun http://tl.gd/1se6lb
  • 22:20  こちらこそ楽しかったです!また近いうちにお会いできるといいですね!RT @horilab: 楽しかったです。RT 大学院の頃御世話になった堀田龍也先生に久しぶりにおあいした。僕がさんざん御世話になっていた頃の先生の年齢は、今の僕の年齢とほぼ変わらないと知って驚いた。
  • 22:08  RT @clione: ジョブズの言を「15本と考えた時点で君は彼女じゃなくてライバルを見てる。それが彼女には伝わるのだ」と勝手に解釈。いつだって闘う相手は自分の弱さかもRT 「ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?」 http://ow.ly/1XUnk
  • 22:03  先週、仕事のスキマ時間を利用して、いつもより短めに散髪。「いつ気づくかなぁ」と思って家族には散髪の事実を黙っていたら、3日後のたった今、妻が、「あれ、髪切った?」と気づいた。「あなたは、僕の顔を見て、話してないね」と言うと、「アンタの髪の毛は、わかりにくい」と逆ギレされた(笑)。
  • 22:02  なんか地雷ふみましたかね(笑)。また、ドキッとしましょう(笑)。楽しみにしています。RT @dainichiro: 今日はありがとうございました!場への認識にドキっとしました。是非コラボしましょう RT @wild_architec
  • 22:01  また、ドキッとしましょう(笑)。楽しみにしています。RT @dainichiro: 今日はありがとうございました!場への認識にドキっとしました。是非コラボしましょう RT @wild_architect
  • 22:00  もちろん、ぜひ。次回は9月29日です。詳細はメルマガ(http://ow.ly/1Y925)で流れます。動画(http://ow.ly/1Y93U)、前回の様子(http://ow.ly/1Y96r)。RT @wild_architect ラーニングバーにお邪魔してもOK?
  • 21:55  昔、立花隆さんが「20歳の頃(http://ow.ly/1Y8Y9 )」という本を出版なさっていましたね。成熟社会では、35歳の頃、というプロジェクトも面白いかも。RT @ujihashi 35歳のときは、生放送を立ち上げたり・・・わりと今の原点
  • 21:17  中座大変失礼しました。そうですか、35歳に何をしているかが重要ですか。僕、ちょうど、今年です(笑)。どこに流れていくのやら。。。RT @ujihashi その後、「たったひとつの地球」の話しとかしてましたー。35歳で何をしてたかって、けっこうその後の人生を規定しますよね。
  • 21:06  今日は御世話になりました。ありがとうございました。今後、機会あらば、双方にとって実りのある、何か面白いコラボができるとよいですね。RT @wild_architect: 今日東大の中原先生に、フューチャーセンターにお越しいただきました。ルーツや問題意識が近いことを確認できました。
  • 21:00  大学院の頃御世話になった堀田龍也先生に久しぶりにおあいした。今から十数年前、僕がさんざん御世話になっていた頃の先生の年齢は、今の僕の年齢とほぼ変わらないと知って驚いた。久しぶりに堀田先生、山内先生、僕の三人で昔話をした。話のノリが、訳もなく、懐かしかった。
  • 18:10  NPO EduceTechnologies 総会に出席。6月の総会を迎えるたびに、「もう1年たったんだな」と思う。時が過ぎるのが早すぎる。
  • 13:15  RT @Jwellyfish: 前者を選ぶなら中長期的な視点が必要。後者を選ぶなら、自分の視座・方法の限界を認識した上で可能な限り厳密にするよう努力が必要。RT @nakaharajun: あなたはよく定義された問題をとくのか?それとも、、、
  • 13:13  RT @so_100326: 学術興味と産業の狭間に近い.RT 実際に問題に当たる実践家は、ここで選択しなければならない。高地にとどまって、厳密性をもった巧みなやり方で、相対的に重要ではない問題をとくのか? それとも、重要な問題が存在する沼沢まで下がって、厳密ではない問題を解くか
  • 13:11  わたくしたちの見極め、なにとぞ、ご支援ください。RT @kojiando: 中原先生が何を求めているのか見極めますw QT 「ライバルが何をしようと関係ない。 その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ」 (スティーブ=ジョブズ:AERAより転載)
  • 12:41  あなたは「よく定義された問題」ではあるが、さして個人や社会にとっては「重要」ではない問題を「厳密な方法」で解くのか? それとも、多くの人々が関与し、関心のあるような「不良定義の複雑な問題」を、「さして厳密ではない方法」で解くのか?
  • 12:38  実際に問題に当たる実践家は、ここで選択しなければならない。高地にとどまって、厳密性をもった巧みなやり方で、相対的に重要ではない問題をとくのか? それとも、重要な問題が存在する沼沢まで下がって、あまり厳密ではない問題を解くのか?(Schon 1987、長岡先生のプレゼンより)
  • 12:38  じめじめした沼沢の多い低地の、散らかり、混乱した問題では技術的な解法は否定される。皮肉なことに、高地での問題は、それが技術的にいかに興味深いとしても、ほとんどの個人や社会にとっては、相対的に重要ではないという傾向があり、逆に人々の大きな関心を集める問題は低地の沼沢地帯に存在する。
  • 12:31  素晴らしいことです。学生同士、自分たちで機会をつくり、どんどん学んでください。RT @tatthiy: [blog更新]「協同の知を探る」勉強会をやりました! → 協同が生み出す成果や、成功の条件を科学する! tate-lab http://bit.ly/9TslMd
  • 12:30  ピアレビューの崩壊!? RT @enodon: http://ow.ly/1XYba Submissions are up, reviewers are overtaxed, and authors are lodging complaint
  • 11:37  JR東日本本社、共同研究打合わせ終了。この後、渋谷、六本木での会合を経由して、本郷キャンパスへ。
  • 09:24  (笑)RT @hiro_nmb: ジョブズかっこいい。よし、俺は花瓶を贈ろう。 RT @nakaharajun: ブログ。「ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?」 です。ステーブジョブスの名言。http://ow.ly/1XUnk
  • 09:16  各企業のグローバル化の動き急速に。日本たばこ:ジュネーブに世界本社JTIを設置、JTIとJTとの間の人材育成派遣・交流プログラム。パナソニック:来年度採用予定1390人のうち日本国内新卒枠はイコール日本人枠ではなく、留学生の積極的採用も。
  • 08:58  日経ビジネス最新号は「人づくり危機」。ワークス研大久保所長による「日本企業の組織構造から部下育成崩壊を考える」記事はとても参考になった。バブル期に大量採用を行った「変形菱形企業」と、大量の50代が最大勢力をなす「ワイングラス型企業」が人材育成に課題をもつ。
  • 08:18  RT @moritaeiichi: 初等教育では徹底した格差なしを貫こうとしているフィンランドが、大学に関しては国際競争力を意識しての戦略的大学統合が印象的RT ヒアリングではどんな話を RT フィンランドの大学改革 http://bit.ly/abaDxu #f_o_s
  • 07:10  苦笑・・・死んだ馬をつないでも、やっぱり、鉄道にはならない。RT @ysakurai_JQ2GYU: 日本では時折、「死んだ馬」をつなごうとします RT 駅馬車をいくららつないだところで、鉄道にはならない @myoshika http://ow.ly/1XU
  • 06:58  ブログを書きました。「ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?」 です。ステーブジョブスの名言を聞いて、「駅馬車をいくららつないだところで、鉄道にはならない」と説いたシュンペーターを連想しました。http://ow.ly/1XUnk
  • 06:15  同感です。RT @kurushima1970: 見えにくい基礎研究の成果が私のような素人にもちょっと見えた瞬間だと感じました。RT @nakaharajun: はやぶさが、その最期に見た「地球」の姿:http://twitpic.com/1wh78q
  • 06:07  はやぶさが、その最期に見た「地球」の姿:http://twitpic.com/1wh78q
  • 05:58  はやぶさ動画(大気圏突入) http://ow.ly/1XTEW
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投稿者 jun : 2010年6月16日 06:56


ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?

 今週末は、比較的ゆっくり過ごした方だと思います。

 土曜日は、大学院の入試説明会。
 大学院生の皆さんのご協力を得ながら、無事、研究室の説明を終えました。中原研究室のコーナーにお越しいただいた皆様ありがとうございました。

 その後は、久しぶりに研究室の飲み会。なぜか!?、カミサン(学会で本郷にいた)とTAKUZOも参加しました。TAKUZOは、大学院生に遊んでもらって大喜びでした。大学院生の皆様、本当にありがとう。
 ちなみに、この日は、カラオケつきの個室があるイタリア料理屋さんで打ち上げをやりました。TAKUZOは、マイクをもって離さず、「ハッピージャムジャム」を何度も熱唱です。すいません、皆さん、お邪魔で(笑)

IMG_0131.JPG

 僕らは、9時ごろに、途中お暇しましたが、大学院生の皆さんは、その後、カラオケタイムに突入して、大いに盛り上がったようです。

  ▼

 日曜日は、カミサンが「赤ちゃん学会」に参加でしたので、僕は、TAKUZOと遊んでいました。

 今週は、またまた非常に忙しいです。
 何とか生き残ろうと思います。
 そして人生は続く。

追伸.
 そういえば、昨日、お風呂に入っているときに偶然見つけた、スティーブ=ジョブスの言葉がかっこよかったです(先週号のAERAに掲載)。聞くところによると、ジョブスの最近の口癖だとか。
 
「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?? そう思った時点で君の負けだ。 ライバルが何をしようと関係ない。 その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ」 

 この言葉、イノベーションについて考えさせられる言葉ですね。うーん、なるほどね、そうだよなぁ。

 この言葉をきいて、まず脳裏に浮かんだのは、シュンペーターです。かつて資本主義の原動力をイノベーションによる創造的破壊に求めた経済学者のシュンペーターは、こんな名言を残しています。

 「"駅馬車"をいくらつないだとしても、決して、"鉄道"にはならない」

 シュンペーターのこの言葉は、ジョブスのバラの比喩に近いな、と感じました。
 大切なことは、思考の慣性軌道(イナーシア)を超えて、顧客を魅了する価値を創出することでしょう。

実際に注意を必要とするものは、生産方法、特に、産業組織形態の不変な条件下での固定的な類型内における競争に過ぎない。だが教科書的な構図とは別の資本主義の現実において、重要なのは、かくのごとき競争ではなく、新商品、新技術、新供給源泉、新組織形態からくる競争である。
(シュンペーター)

  ▼

 考えてみれば、ジョブスのバラの比喩は、文字通り読めば、アタリマエに聞こえます。
 ライバルが10本贈ったのを「知っていて」もなお、同じ土俵にのって、「バラ15本」を贈る奴は、あんまりいない(笑)。

 でも、「文字をそのまま読んで判断すれば、誰もが、アタリマエに感じること」なんだけど、実際の行動をするときに、わたしたちはどう意思決定するかというと、ついつい、「15本贈りたく」なってしまう(笑)。そして、撃沈敗北ということが、稀ではなく怒りえますね(笑)。

 この言葉、妙に生々しく、かつ、納得感がありますね。

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■2010年6月13日 中原のTwitterタイムライン

  • 21:14  「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?? そう思った時点で君の負けだ。 ライバルが何をしようと関係ない。 その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ」 (スティーブ=ジョブズ:AERAより転載)
  • 17:13  昨日は、入試説明会に協力してくれた大学院生と一緒に、飲み会!。妻とTAKUZOも飛び入り参加。大学院生には、TAKUZOを見てもらって、本当にお世話になった、感謝。僕ら家族は9時頃帰ったが、その後も、カラオケなどでかなり盛り上がったらしい。終電は間に合ったのかな。
  • 14:07  TAKUZOをスイミングスクールに連れて行く。僕はジムで運動、1週間の身体のなまりを落とす。帰宅後、TAKUZO即寝、ママは学会。僕は、日本を支える技術者たちのシブすぎる技術魂を描いたマンガ「シブすぎ技術に男泣き」を読む、爆笑。平和な週末。 http://ow.ly/1XKkY
  • 09:39  「小学校教師がもしドラッカーのマネジメントを読んだら』は面白そうですね。また感想を聞かせてください。RT @KikuchiHidefumi: 先生とのtweet以来,教育現場の「マネジメント」について真剣に考えている.「小学校教師がもしドラッカーのマネジメントを読んだら』、、
  • 07:42  メモ HTML5のビデオがibooksで動く @kta77 @shigejam HTML5 Video Works on iBooks on iPad!! http://ow.ly/1XH2j  [in reply to kta77]
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■2010年6月12日 中原のTwitterタイムライン

  • 12:16  ブログ更新。「ipadで見られる電子雑誌を創ろう」という授業です。たたき台の授業シラバスをつくってみました。これをもんで、やる側も楽しめる授業にしたいです。こうしたらいいんじゃないの、というアドバイスなどありましたら頂けると幸いです。 http://ow.ly/1XvaO
  • 07:48  見やすく、読みやすい、操作しやすい工夫 RT 団塊~シニア層向けのWeb設計 やっちゃいけない10のUIhttp://bit.ly/dCLxg2
  • 07:43  昨日のトヨタ(http://ow.ly/1Xsft)に続き、フラット化の見直し:日銀、7月から「課長」復活。 http://ow.ly/1XsfG
  • 07:35  アサヒビール、海外事業を担う人材育成プロを開始:新たな人材育成プログラム「グローバル・チャレンジャーズ・プログラム」では、同社の拠点がある中国、オーストラリアなどの国で実際に生活。派遣人員は社内公募で20人、期間は約1年間。(日刊工業新聞:http://ow.ly/1Xs7Y)
  • 07:31  Enjoy !RT @yukiko_tsutsumi: やりたーい!RT @kazulovemi やりたい! RT @senbeinasa やりたいですね!RT @otsuboyasuko RT @nakaharajun: http://tl.gd/1qg3q1
  • 07:31  メモ:減少する教育訓練費、Off-JT/自己啓発ともに減少、一方、OJTを重視の傾向「平成21年度能力開発基本調査結果の概要」http://ow.ly/1Xs3i (古賀さんメルマガより:http://ow.ly/1Xs3n)
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投稿者 jun : 2010年6月14日 06:24


ipadで見られる電子雑誌を創ろうプロジェクト:授業シラバス、まだまだたたき台!

  ブログやTwitterなどですでにお知らせしている、来学期開講の学部生向け授業「メディア創造ワークショップ」ですが、関係各位の暖かいご協力の結果、だんだんと骨格が見えてきました。皆さん、アドバイスをありがとうございます。技術的にも、いろいろ教えていただき、何とか、実現のめどがつきました。

 下記、「たたき台のシラバス」(まだまだ変わるよ)ですが、公開させていただきます。とはいっても、まだ趣旨しか書いてないけどね。ご意見いただければ幸いデース。

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東京大学 駒場キャンパス 全学自由ゼミナール 2010年後期水曜4限「メディア創造ワークショップ」(!まだまだたたき台注意!)
担当:中原 淳(東京大学 大学総合教育研究センター准教授)
   重田勝介(東京大学 大学総合教育研究センター助教)
==================================================

■趣旨(!まだまだたたき台注意!)

 近年、ソーシャルメディア、電子書籍など、テレビ・新聞・ラジオの
いわゆるマスメディアに変わり、様々なユーザー参加型メディアが登場
しつつある。これらのメディアにおいては、ユーザーが、コンテンツの
「受け手」というよりも、自ら望めば、コンテンツの「作り手」になる
ことが可能である。すなわち「メディア創造」の機会が、万人に開かれ
ている。

 この授業の目的は、「メディア創造」である。メディアとしては「電
子書籍」を取り上げる。学生自らが取材を行い、コンテンツを執筆・撮影
・編集し、「スチル・テキスト・ビデオを含む、ipadで閲覧可能な
インタビュー雑誌」を開発し、配信するまでを実習する。

 具体的には、自ら進路や就職を切り開こうとしている20代の同年代
の学生、大学院生を勇気づけ、背中を押してあげられるようなインタ
ビュー雑誌を開発する。作成したコンテンツは、授業終了後、広く
一般に無償で公開する。
必要機材(Macbook、編集機、マイク、ipad)等は準備するので、学生
は準備をする必要はない。

  ▼

 本講義の性格上、受講にはいくつかの注意がある。

 まず第一に、取材・撮影・編集などはグループで行う。協調的な作業
やコミュニケーションを厭わないことが求められる。

 第二に、受講にあたって、事前に特別なスキルやプログラミング等の
知識は必要ない。ただし、撮影・編集のスキルは、作業をしながら学ぶ
「熱意」が必要である。プログラミング等の知識については必要ない。

 第三に、授業時間以外にも、場合によっては、グループで話し合った
りする時間が必要である。また、実際の取材は、具体的に手を動かし、
足を使ってなす必要がある。これらの活動に積極的に取り組むことの
できる学生の参加を希望する。

 機材の関係上、人数は少数にしぼり12名までとする。希望者が多い
場合には、初回授業開始時にレポート課題を与え、所定日時まで提出
してもらう。それによって受講制限を行うことがあるので、ご了承いた
だきたい。
 最後に、このような授業の性格上、途中で授業受講を辞めることは
極力差し控えていただきたい。

  ▼

 本授業の主なターゲットとしては、将来メディア産業で働きたい人の
みならず、広くナレッジワークにつきたい学生を想定している。

 本授業を受講することで獲得することが予想される知識・技術は、
1)現在のメディア環境に関する知識、2)取材に関する基礎的スキル、
3)コンテンツの撮影・編集等に関する知識などがある予想されるだろう。

 本講義は、東京大学 大学総合教育研究センター 教育の情報化プロ
ジェクトが主催し、東京大学 教養学部付属 教養教育高度化機構の支
援のもとに実施される。

 ---

●内容(!まだまだたたき台注意!)

■10.6「オリエンテーション」
 ・授業シラバスの確認
 ・セレクションが必要な場合はレポート課題の提示
 ・(グループの構成・リーダーの決定・連絡先の確認)
  
■10.13 大学生の社会見学「スタジオ」訪問
 ・(グループの構成、リーダーの決定・連絡先の確認等)

■10.20「メディアの現状:激変する電子書籍環境」
 ・(グループの構成・リーダーの決定・連絡先の確認)
 ・電子書籍の現状に関する講義

■10.27
 ・インタビュー取材の方法論 レクチャー

■11.10
 ・インタビュー取材の方法論 実習
 ・取材候補アポとり経過報告

■11.17
 ・インタビュー取材の方法論 実習
 ・取材候補アポとり経過報告

■12.1
 ・ビデオ撮影と編集の基礎
 ・取材候補アポとり経過報告

■12.8
 ・コンテンツ編集作業

12.15
 ・コンテンツ編集作業

12.22
 ・コンテンツ編集作業

1.12
 ・コンテンツ編集作業

1.19
 ・コンテンツ編集作業

1.27(水)
 ・コンテンツ編集作業
 ・完成作品の鑑賞
(後日配信)

==================================================

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■2010年6月11日 中原のTwitterタイムライン

  • 20:44  RT @hirosekeitaro: 社会基盤はほとんど全部英語だよRT @hiroko165: RT @2gta9 うちの専攻は2年で7割近い科目を英語講義化するようです。RT RT @tatthiy: 東大、大学院で英語講義拡大http://bit.ly/bjcKrB
  • 20:11  RT @hiroshisumomo: マジか!期待したいような、不安のような 。RT @2gta9 うちの専攻は2年で7割近い科目を英語講義化する。RT @tatthiy: 東大、大学院で英語講義拡大−工学系に推進組織:日刊工業新聞 http://bit.ly/bjcKrB
  • 18:04  論文指導×2名終了。これより新宿で打ち合わせ。
  • 17:25  RT @tatthiy: 東大、大学院で英語講義拡大−工学系に推進組織:日刊工業新聞 http://bit.ly/bjcKrB
  • 12:34  山内さん(情報学環)・重田先生と打ち合わせ。大学院文化人間情報学コース・コース会議。吉見センター長と打ち合わせ。某社、共同研究打ち合わせ・・・午前中、ようやく終わった。まだ半日あるのか・・・。
  • 08:46  Learning bar本、初回打ち合わせ。
  • 08:44  ブログを書きました。「かつての職場」と「現在の職場」をLEGOで表現するワークショップです。 作品作りは5分間、ディスカッションはひとつ30分。LEGOブロック、テーマ、楽しむ心があれば、どこでもできます。Have fun! http://ow.ly/1WYB5
  • 08:13  RT @sumi2020: 知識が急速に陳腐化する現在は知識を教えるのではなく、自ら必要な知識を主体的に獲得・創成・発信したりする力をつけることが重要。国際バカロレアの評価基準 @LittleRing RT @nakaharajun:Did you know?
  • 07:42  RT @sumi2020 なぜ新しい教育が必要なのか?国際バカロレアのワークショップでも見せられたビデオ、「Did you Know 2.0」 on You Tube http://bit.ly/aye15x まずはこれを。
  • 07:40  RT @72kh 「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」が電子書籍で無料公開 http://bit.ly/bQ0Xju
  • 07:21  トヨタ自動車、20年ぶり、係長復活。5人程度の部下管理と指導。若手育成機能強化。まずは開発部門の1000名を任命。(日経新聞)
  • 06:51  RT @rinanon: 結束は固いぞ! RT @kachanshokudo: 私、広告。旦那、印刷...ワースト上位夫婦(笑RT @rinanon RT @giraffe_gp RT 辞めたい仕事ワースト「マスコミ・広告・出版・印刷系」「金融・保険系」「食品・飲食系」「医療・福祉系
  • 06:23  RT @thinkingtrier: もちろん企業においても同じ.研究をどうわかりやすく伝えるか.そもそも研究の話を聞いてもらえる仕掛けをもっと考えないと.RT 「研究や探求のプロセスや結果をどのように見せるのか?」 http://bit.ly/ajVZBl
  • 06:22  米国版「学力問題」 RT @hgse: New research shows 43% of Mass. 3rd graders read below grade level. http://ow.ly/1WNzA #literacy
  • 06:20  もっとフレキシブルに、かつ、安価に大学教育を提供する:遠隔教育の利用 RT @bbceducation: How students could use the 'people's university' http://bit.ly/9Xla7o
  • 06:18  ipadは学びを変えるのか?RT @edutopia Will the iPad & Similar #edtech Revolutionize Learning? http://bit.ly/d7KO5U
  • 06:14  「バブルの頃の職場」と「現在の職場」の比較が際立っていましたね。先日はありがとうございました。RT @J_center Works100号記念「人材育成特集号」、LEGOワークショップは楽しかった。写真が良くてLEGOが芸術作品みたいです。http://ow.ly/1Wypn
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投稿者 jun : 2010年6月12日 12:10


「かつての職場」と「現在の職場」を表現するワークショップ

 リクルートワークス研究所の雑誌「Works」は、今月号で発刊100号記念なのだそうです。おめでとうございます。記念すべき100号の特集は「人材育成」。テーマタイトルは「人材育成"退国"から"大国"へ」ということで、非常に刺激的でござる。

 というわけで、小生も登場させていただきました。ぜひ、無料でPDFがダウンロードできますので、ご覧ください。

 ぐるなびの田中さん、博報堂の田沼さん、マイクロソフトの四方さん、三菱東京UFJの堀田さん、リコーの船木さんなど、第一線でご活躍なさっている人事責任者の方々をお招きして、LEGOを使ったワークショップをやってみました。「バブル期の職場」と「現在の職場」をLEGOで表現してもらい、何が変わり、何が変わらなかったのかを、皆さんとディスカッションしました。

Works No.100 人材育成「退国」から「大国」へ
http://www.works-i.com/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=714&item_no=1&page_id=17&block_id=302

 このワークショップを通して痛感したのは、「長期間労働」「長期間雇用」「同質性の高い職場メンバー」「緊密でタイトな人間関係」を前提にしていたかつての日本の職場は、その「意図せざる偶然の結果」として、「人材を育成すること」に結びついていたことです。

 ここでのポイントは、その「非意図性」ではないか、と思います。つまり、誰かがイニシアチブをとったり、意図的にルールをつくったり、予算をつけたりしなくても、これらの労働条件が重なり合った結果として、人は「育っていた」のではないでしょうか。

 しかし、もはや、そのような環境は失われています。もうわたしたちは、「意図せざる偶然の結果」に頼ることはできません。

「明確な意図」をもって、事業戦略に応じた人材マネジメント施策を立てていく時代に突入しているように思います。そこには、人材のプロフェッショナリティ、専門性を駆使して現場の問題解決にあたる「人事のプロ」が果たす役割は、非常に大きいのではないでしょうか。

 今日、折しも、トヨタ自動車は、20年ぶりに「係長」の役職を復活させることを決めたそうです。5人程度の部下管理と指導をするそうです。若手育成機能、あるいは、早期リーダー(マネジャー)の開発とも、一部、解釈できそうな試みです。

 今から20年前、日本中がバブルに沸いていた頃に進行した職場のフラット化。それは様々なメリットとともに、デメリットももたらしました。もう、元いた場所には戻ることはできません。そのデメリットを、「意図的」に、現在のビジネス環境にてらしたかたちで補完する試みが始まっているように思います。

 ワークショップを通して、僕は、そんなことを感じていました。

  ▼

 今回の企画は、当初、「人事責任者の方々との対談」というかたちで依頼を受けました。でも、やるなら面白いことをやってみよう、ということで、編集部の入倉さんと相談をして、このようなワークショップを実施することになりました。
 最後になりますが、Worksの入倉由理子さん、小山智通さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

 ちなみに、今回のワークショップは、どなたでもできます。必要なのは、「LEGOブロック」と「テーマ」と「楽しむ心」だけです。
 ぜひ、自社の人事部、あるいは事業部の人事担当者の方で、ワークショップを開催なさってはいかがでしょうか。思わぬ形で、自社の問題を発見できたり、共有できたりするかもしれません。よいリフレクションの機会になるのではないでしょうか。

 Have fun!

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■2010年6月10日 中原のTwitterタイムライン

  • 18:21  RT @RitaMURAGISHI: @nakaharajun クリエイティビティ、やる気、なによりも【信頼】が一瞬で消えうせますね...。講師に対して信頼が壊れたときどう回復させるか、は悩ましいのです
  • 18:16  RT @YuyuTakahashi: ダメな理由ばかりをあげるのではなく、どうやったら実現できるかを議論したいのに!こだわりに近い熱い想いと筋の通ったコンセプトが必要なのか...RT 若者の1ヶ月分のクリエィティビティとやる気を、10分で失わせる会議というものが、この世にはある。
  • 18:15  手は離すが、目は離さない。今日ヒアリングさせていただいたマネジャーの方が、新入社員の育成について語っておられました。手も目も離す、とか、目を離すが手を出す、とか、いろいろなタイプがありそうですね。
  • 17:06  泣ける。RT @lalaharu: @nakaharajun 「終わらないプロジェクトはない」というのが前職の格言でした:)
  • 16:33  合掌。RT @v35gtr: 一生分の心を折る老人がたくさんいます>RT @clione: 1年分を失わされることも...RT 若者の1ヶ月分のクリエィティビティとやる気を、10分で失わせる会議というものが、この世にはある。
  • 16:32  前借りはできませんしねーRT @clione: 1年分を失わされることも...RT @nakaharajun: 若者の1ヶ月分のクリエィティビティとやる気を、10分で失わせる会議というものが、この世にはある。
  • 16:31  RT @bluemoonalt: また就職先が減る. ユニクロ、採用拡大し3分の2を外国人に 海外出店加速 : 2010年に入社した新卒採用者は国内は約200人、中国や韓国など海外で約100人。... http://ow.ly/1WtZJ
  • 15:46  出版社なしの電子書籍「AiR」桜坂洋さん、瀬名秀明さん、前野隆司さん本郷和人さん、岡田有花さんなどが参加。RT @yukatan: @AiRlogue #AiRlogue
  • 15:40  今日がダメでも、日は、また昇る。明けない「夜」は決してない。
  • 15:39  若者の1ヶ月分のクリエィティビティとやる気を、10分で失わせる会議というものが、この世にはある。
  • 15:37  RT @well_be: 明日、15:10ころから、「医療におけるTraining & Development Specialist養成プロジェクト」と題するプレゼンテーションをUSTする予定です。SEAの分科会にて。プレゼン15分くらい、ディスカッション25分くらいの予定です。
  • 15:37  リクルート『Works』100号記念特集号:博報堂の田沼さん、ぐるなびの田中さんなど、企業の人事責任者の方にお集まりいただき、LEGOを使ったワークショップをしました。探求したいテーマは「人材育成がうまくいかなくなったのか?」です。http://ow.ly/1Wypn
  • 15:32  それは楽しみですね。また教えていただければ幸いです。RT @K0Ei: 今度、機関紙でAalto大学の日本人研究者に寄稿頂く予定。 http://j.mp/a0tFjX RT 「フィンランドの大学改革」 @next49 http://bit.ly/abaDxu #f_o_s
  • 15:31  それは興味深いことです。ヒアリングでは、どんな話をお聞きになりましたか?RT @moritaeiichi: 先日ヒアリングしてきました RT 「フィンランドの大学改革」:「「アールト大学の誕生(フィンランド)」 http://bit.ly/abaDxu #f_o_s
  • 10:56  RT @kimotoshi: 外国人であの訓練(育成)に耐えうる人はどれくらいいるんだろうか。中韓ならわかんないけど、その他地域なら辞職率すごく高くなりそう RT ユニクロ、採用拡大し3分の2を外国人に。(ASAHI) http://ow.ly/1WtZJ
  • 10:55  RT @Ryugakunet: 先日の某TV番組を見た時に海外に出たくないという若者が多くて寂しかった。いよいよ本格的に「日本人枠」を超える企業に。 RT ユニクロ、採用拡大し3分の2を外国人に 海外出店加速 : 2010年に...(ASAHI) http://ow.ly/1WtZJ
  • 10:34  ありがとうございます。自然科学系でも重要なのですね。RT @timasaki: Blog 面白く読ませていただきました。自然科学系ですが「研究の見せ方」は我々にとっても非常に重要です。題名とその中身、考えが練られているかが影響するのでしょうね。http://ow.ly/1WtMN
  • 10:29  ほほー、参考になります。感謝です。RT @kotatsurin: @shigejam こういうツールが存在しますhttp://bit.ly/bnUG5s RT ipad用動画入りデジタル雑誌編集ツール
  • 10:25  再開したみたいです。"予防接種の嵐"、わかります。RT @Hiroko_Waki: 日本脳炎の予防接種再開したのですね。オーストラリアの予防接種は日本の倍以上あり、1歳までの接種をすべて終えて渡豪したのに、ついたとたんに予防接種の嵐でした、うちの息子・・・。
  • 10:16  12日(土)13時から 東京大学大学院 学際情報学府 修士入試説明会が開催されます。4時から、僕と研究室の大学院生諸氏がポスターの前にたち、皆さんからのご質問にお答えいたします。もし大学院に興味がおありの方は、本郷キャンパスでお会いしましょう!http://ow.ly/1Wu6p
  • 10:09  ユニクロ、採用拡大し3分の2を外国人に 海外出店加速 : 2010年に入社した新卒採用者は国内は約200人、中国や韓国など海外で約100人。11年には新卒採用全体を約600人に倍増させ、半分は外国人とする計画 (ASAHI) http://ow.ly/1WtZJ
  • 09:56  ブログを書きました。「研究を見せる(魅せる)ための方法」です。「何を研究して、どのような知見を導くか」に加えて、自分の研究をどのように見せるか、が重要になりつつあるという話です。 http://ow.ly/1WtMN
  • 09:50  この記事の紹介には多くのRTがつきました。皆さん非常に喜ぶと思いますよ。Enjoy!RT @tanakazoo: ぬぉ、中原先生に言われたらやらざるを得なくなりました。がんばります! 「なぜ楽しいことが学びにとって重要なのか?」の日本語訳 http://bit.ly/cZ1yqj
  • 08:17  楽しみにしております!RT @tanakazoo: 中原先生に感謝! しっかり訳したらHPに掲載します RTワシントンポスト紙「なぜ、楽しいことが、学びにとって重要なのか?」Why fun is important in learning http://bit.ly/cZ1yqj
  • 07:55  タイトルの重要性:タイトルでは「!」は使わない!!!!!RT @hatebu: 「!」を絶対に禁止|公開3カ月で30万PVに伸びたライティングルール : http://bit.ly/9D6TF7
  • 07:22  「フィンランドの大学改革」:「ヘルシンキ工科大学」から「アールト大学」へRT @next49: 「アールト大学の誕生(フィンランド)」 http://bit.ly/abaDxu 熟議で紹介されていた記事。 #f_o_s
  • 07:17  ワシントンポスト紙「なぜ、楽しいことが、学びにとって重要なのか?」Why fun is important in learning http://bit.ly/cZ1yqj
  • 07:15  辞めたい仕事ワーストは「マスコミ・広告・出版・印刷系」「金融・保険系」「食品・飲食系」「医療・福祉系」RT @Midogonpapa: :「会社を辞めたい」と感じているのは、どの業種で働いている人?: http://bit.ly/dt9i9p
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投稿者 jun : 2010年6月11日 08:35


研究を魅せること

 研究者にとって「何を、どのように研究するのか」「研究の結果、どんな知見を導きだせたのか」ということは言うまでも、最も重要なことです。
「Publish or Perish?」という言葉は、そうした生業をしている人の心には、深く突き刺さる言葉でしょう。

 しかし、言うまでもないことかもしれませんが「研究や探求のプロセスや結果をどのように見せるのか?」ということも、重要性を増していることのように思います。
 これに呼応する言葉としては、工学系・情報系の研究者に共有されている言葉に「Demo or Die?」というものがありますね。
 いかに自分の研究を見せるのか? どういうコンセプトをひねりだし、どういう風にステークホルダーに、その研究の面白さや重要性を伝え、「魅せる」のか、が問われます。

 工学系・情報系の研究、あるいは、僕のように様々なステークホルダーと現場の改善に関わる研究をしていると、「研究をして知見を導き出すこと」に加えて、「自分の研究をいかに魅せるか」については重要性が増しているよな、と思います。

 もしかすると、自然科学の領域では、こうしたことは当てはまらないかもしれませんが、程度の差こそはあれ、現在の研究は競争的グラントによって支えられているところも多いので、「研究の見せ方」については関心が多くはないが、少なくはない、というのが現状ではないでしょうか。

 昨今は「科学を維持する費用」に対するタックスペイヤーの関心も高まってきています。国の財政がショートしているなか、もはや「科学」だからといって「聖域」ではないというのが、(自分の首を絞めるようですが)、僕の「認識」です。
 資源を持たぬこの国がよってたつのは、「人材」であり「科学」であり「技術」だと思います。しかし、だからといって無尽蔵にこれにお金をつぎ込むことはタックスペイヤー、いえいえ、国の財政が許さないでしょう。
 このような現状認識からすると、程度の差こそはあれ、「研究を見せること」、その上で様々なステークホルダーの理解を得ることの重要性は高まってきているように感じます。

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「研究を見せる」といっても、見せ方は非常に多岐にわたります。しかし、最も、私たちの身近なのは、「研究のタイトル」の付け方ではないでしょうか。

 たとえば文部科学省・科学研究費(グラント)のタイトルは30字でしたっけ? この30字で、自分の研究がいかに新しく、社会的意義があるかを説明しなくてはなりません。

 僕は、いろいろな学会に所属しておりますので、査読をたくさん抱えています。査読をしていていつも思うのは、投稿論文には「タイトル」を読んだだけで、内容がおおよそわかるものと、そうでないものがあるということです。前者は、査読中、すべてが構造化して頭に入ってきます。後者は、理解するのに時間がかかります。

 もちろん、査読者は全文を精読いたしますよ。全部読むけれど、どちらが査読者の深い理解を得られるかは、推して知るべし、だと思います。

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 しかしながら「研究の見せ方」、あるいは「タイトルの付け方」なんていうものは、教科書に書いてある知識ではありません。これらは研究をしていく中で、経験の中から身につけていくものでしょう。あるいは、研究指導のプロセスの中で、少しずつうまくなっていくものなのかもしれません。

 とはいえ、全く鍛錬する方法はないか、というと、「参考になる方法」はあるのかな、というのが僕の認識です。

 僕は、個人的に、異分野の本を読むことが好きですので、自分の「研究の見せ方」を鍛える意味で、コピーライティングの本などを練習がわりに読むことがあります。
「コピーライティング」と「研究のタイトルづけ」は全く異なる作業ですが、「短い情報量で伝える」という意味では、参考になるところも少なくありません。

 たとえば、Yahooトピックスのニュース見出しは14文字。この見出しをどのようにつくるか、という下記の本は、非常に面白く読めました。

 また、往年の名著ケイプルズの「ザ・コピーライティング」なども参考になりました、、、というより、いくつもの練習問題がありますので、読んでいて面白かったです。

 例えば、ケイプルズの本から練習問題をひとつ。「ピアノレッスンの広告案」の例題です。あなたがクライアントならば、どちらの「提案」の広告にGOをだしますか?

【提案1】
1.ビジュアル:ピアノを弾いている男性
2.見出し:「数ヶ月前は全く弾けなかったんです」

【提案2】
1.ビジュアル:楽器を演奏している人々
2.見出し:「演奏できるようになる、ちょっと変わった方法」

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  ・
  ・

 もちろん、これで研究の見せ方がうまくなるかどうかは知りません(笑)。コピーライティング、言葉遊びは、単なる僕の趣味ですので、真に受けないように。

 ただ、こういうものを読んでいると、「言葉に対して敏感になる」というのは確かだと思いますよ。街を歩いていても、記事のタイトルを見ても、他の研究者の研究プレゼンを聞いていても、「素敵な表現だな」とか「あ、これうまいな」とか「こうすればいいのにな」と思うことが増えてくるように思います。

  ▼

 やや話が脱線しましたが、今日のお話の核心は「どのような研究を為すか」ということに加えて、「どのように研究を魅せるか」は少しずつ重要性が上がってきているということです。
もちろん、それがいくら重要性を増しているからといって、前者がままならないうちに、後者に取り組むのは本末転倒でしょう。まずは「どのような研究を為すか」が最も重要であることは、繰り返し指摘しても、指摘しすぎることはありません。

 いやいや、いろいろ気にとめなければならないことがあって、大変な時代です。

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■2010年6月9日 中原のTwitterタイムライン

  • 23:24  RT @beatiii: 教師の学歴は生徒の学力向上とは関係ないという研究結果 http://ow.ly/1W8AV
  • 23:11  杉本先生、ありがとうございます。おっしゃるようにFlash締め出しが痛いですね(泣)RT @sugi2000: iBooks用電子書籍のオーサリングでしょうか。Flashが締め出されてなければ、わりと簡単に作れたかもしれませんが。 http://bit.ly/cH19iS
  • 23:06  目的は「コンテンツの中身」です。可能であれば、社会的関心がある電子書籍にひきつけ、現在のメディア環境についても学んで欲しい、というのが欲張りな本音です(笑)RT @yoichineji: プロジェクトの目的が iPadのアプリなのか、電子書籍の中身なのかによって変わるのでは?
  • 23:04  アドバイスありがとうございます。なるほどepubはhtmlなんですね。RT @baikuken: @nakaharajun ePubは中味はhtmlですよ。パッケージ化するフリーのソフトもいろいろありますよ。
  • 20:43  【教えてください】「ipadで稼働する3分程度の動画を含んだ20P程度の電子雑誌」らしきものを、技術スキルの期待できない学部学生と制作という無謀プロジェクトを企画しています。アプリか、電子書籍なのかは問いません。よいオーサリングツール、実現のヒントをご教示願えると幸いです。
  • 19:29  今日、愚息TAKUZOを、日本脳炎の予防接種に連れて行きました。これで、わが子の、長い長い予防接種の旅が、とりあえず、終わりました。いったい何度病院に行ったのか・・・。長かった。
  • 19:27  RT @enodon: 大学院部会人社系ワーキンググループの検証のまとめ(案) http://ow.ly/1W4ih 人社系は他の分野と比較して、大学院修了者のキャリアパスが明確に確立していない。このため、優秀な学生の大学院への進学意欲を削ぐ結果となっている
  • 19:27  RT @enodon: 人文系はさらに厳しい印象...平成20年度大学院活動状況調査の集計結果(速報値)から見た人社系大学院の現状 http://ow.ly/1W4jm
  • 19:26  お買い上げありがとうございます!(笑)RT @muraline: 先ほどのツイートを見てから近所の図書館に向かい、借りたばかりの『企業内人材育成入門』をスタバで読んでいます。「はじめに」を読み終えたところで購入を決意しました(笑)。時間をかけてじっくりと向き合いたい一冊です。
  • 18:46  皆さん、ありがとうございます!(7刷でなく、9刷でした)RT @clione @TanakaLaJunko @yoshirohayakawa @gokigenn @moritaeiichi「企業内人材育成入門(http://ow.ly/1W1Ud )」 が重版。感謝です。
  • 16:45  ブログ更新。東大・駒場での来学期の授業「メディアクリエィションワークショップ」の企画をしています。今日は青山学院大学の青山コミュニティラボをお邪魔しました。学生さんらが、イベントの立込をたっていたり、番組をつくっていたりして、面白そうでした。 http://ow.ly/1W2ap
  • 16:30  拙編著、長岡先生、北村先生、荒木先生、橋本さんと書いた「企業内人材育成入門(http://ow.ly/1W1Ud )」 が重版7刷だそうです。編集者の石田さんから連絡がありました。ありがたいことです。お読みいただいた皆様、感謝です!
  • 16:05  山本先生、今日は大勢で失礼しました。青山学院大学の放送ラボ、イベントラボの活動、多くのインスピレーションをうけました。ありがとうございました。RT @555aaa: @nakaharajun  今日、大房先生とお待ちしています。
  • 07:31  またディスカッションしましょう!RT @AkikoSugaya: 今の日本にこの「しつらえ」がいかに重要かより実感。アドバイス多謝です♪ RT: 菅谷さん来研。創造的組織における人々のコミュニケーションと創造。非常に膨大なデータ。
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投稿者 jun : 2010年6月10日 09:41


青山で来学期の授業を考えてみた!

 日々、あまりに充実した忙すぎる毎日、、、ていうか、もう少し暇でもいいんじゃねー的毎日を過ごしています。嗚呼。

 今日は、冬学期に東京大学駒場キャンパス学部生に出講する授業「メディアクリエィションワークショップ」の打ち合わせに、青山学院大学にお邪魔しました。

 この授業では、

 1)現代のメディア環境を理解し、
 2)学生がグループになって、何かを取材し、
 3)コンテンツを作成・配信する

 という一連のプロセスを取り扱いたいと思っています。

 僕の所属する東京大学 大学総合教育研究センター(TREEオフィス)が中心になって、東京大学 教養学部教養教育高度化機構の支援を受けて実施されるカリキュラムです。

  ▼

 青山学院大学には、青山学院コミュティラボという文化創造・情報発信のためのスタジオがあり、そこにはNHKのサテライトスタジオなども設置されています。
 このコミュニティラボは、僕が、いつもお世話になっているテレビディレクターの大房さんが、メディアコンテンツの作成に関する学部授業をやっておられますので、今日はそちらを教養学部の先生方と見学に向かいました。

青山コミュニティラボ

http://www.sccs.aoyama.ac.jp/acl.html

 ここでは、大房さんの担当する放送ラボの他に、イベントに関するラボなどがあり、総合文化政策学部の学生さんたちが、様々なメディアクリエイション活動に取り組んでおられました。僕が訪問したときは、USTで中継をしている人、番組をつくっている人、イベントの立込をしている学生さんなどがいました。
 自称「ラーニングイベンター」の僕としては、これらの活動が面白くてしゃーなかった。なるほど、こういうのもありだよね。たくさんのインスピレーションをいただきました。大房さんには、心より感謝いたします。

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 メディアクリエィションワークショップで「何をつくるか」ですが、個人的にちょっと、今、考えていること(妄想)があります。「ipadで動く電子書籍アプリをつくったら面白いな」と思っているのです。

 もちろん、実現可能かどうかはわかりません。しらないよ、そんなの。だって、今日の朝、思いついたんだもん(笑)。「実現可能かどうか」じゃないんだよ、こういうのは「実現可能にする」んだよ。

 これができれば、少なくとも「僕は面白い(笑)」のです。きっと学生さんも「面白い」と思っていただけるし、世の中的にも「新しい」よねぇ。。。

  いろいろな方々のご協力を得ながら、実現したいな、と思っています。
  早速、情報収集してみまーす。

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■2010年6月8日 中原のTwitterでの発言

  • 22:14  ちなみに中原研究室は、僕の知る限り、今その手の悩みはないです(笑)。入試説明会では、大学院生もいますので、"ぶっちゃけ、どうなん?"と聞いて見てください(笑)。http://ow.ly/1VvOdRT 大学院ゼミも、ひとつ間違うと危ういです。RT @keiko_a: 建設的批判
  • 22:04  大学院ゼミも、ひとつ間違うと危ういです。上の学生が、上から目線で"こんなこともしらないの?、バカじゃないの?"的なコメントをしたり、下の学生が逆上したり。自戒をこめていいますが、そうならないような風土、ルールをどうつくるかは難問ですね。RT @keiko_a: 建設的批判
  • 21:54  RT @keiko_a: 本当にそう思う。批判する側の攻撃的で思いやりのない態度に萎縮することもあるし、受ける側の頑なな態度に切なくなることもある。自分も気をつけなければ。 RT 「批判する側」にも「知性」や「思いやり」が必要だし、「批判される側」にも「柔軟性」と「知性」が...
  • 20:13  最後、気合いいれて、いくどー!RT @tatthiy: たしかに長いですね(笑)RT @nakaharajun 今日は一日が長い。一日中、喋っている気がする(笑)。あとひとつ、8時から研究会。
  • 19:56  今日は一日が長い。一日中、喋っている気がする(笑)。あとひとつ、8時から研究会。
  • 19:43  新たな付加価値を生み出すような「建設的な批判」とは、「批判する側」と「批判される側」の双方が関与して生み出す「社会的現象」じゃないかな、と思った。「批判する側」にも「知性」や「思いやり」が必要だし、「批判される側」にも「柔軟性」と「知性」が必要だよなぁ、と思う。
  • 19:28  RT @yamyou 僕がこの論文で感銘を受けたのは「理解ステップ」で、学習には「分からない」(問題)があって、初めて分かるがあるということ。この「分からない」を見つけるのに、他者の批判が有効であること、だと思っています。だけど、授業で「分からない」の提供は難しい...
  • 19:08  大学院ゼミ。三宅なほみ先生の1986年の論文を読んでいます。Constructive interaction and the iterative process of understanding。「建設的相互作用」というコンセプトを提唱したことで、よく知られています。
  • 19:03  高橋先生、承知いたしました。ありがとうございます。ご連絡お待ちしております。RT @takaoyoshiaki: 中原先生、ご返信ありがとうございます。こちらの院生は井澤さんにとってインフォーマントになりうると思いますので、ご本人と相談の上、改めてご連絡させて頂きたいと思います。
  • 18:38  伊澤さんの海外英語文献の読み込み(http://ow.ly/1VwHQ)によると、M&Aの経験アプローチ研究は、病院のM&Aを扱った研究が多いらしい。病院M&A研究によると、外科医の組織コミットメントはきわめて低いらしい。
  • 18:34  高尾先生、はじめまして。素晴らしいご縁ですね(笑)。学生さん同士情報交換しながら、切磋琢磨し、よい研究ができるとよいですね。RT @takaoyoshiaki はじめまして。私の指導する首都大学ビジネススクールの社会人院生も、M&Aプロセスをテーマに修士論文を書く予定です。
  • 18:12  大学院・中原ゼミ。伊澤さん(M1)の研究発表。「従業員は、いかにM&Aを経験しているのか - 質的調査法を用いたM&A経験プロセスの研究」
  • 18:05  ないと思うんですよね、きっと、僕が今日思いついた言葉なので。今書いている本に、書きまーす。RT @rkazu96: 始めまして。棄てるリーダーシップ論大変興味を持って読ませて頂きました。よろしければ、上記の事が平易に書いてます本がありましたらご紹介頂ければ幸いです。
  • 17:53  RT @nakaharalab 今週の土曜日には学環の入試説明会があります。学環巡り(研究室ごとにだすブース)には中原研究室も出店しますので、興味がある方はぜひご来場ください。 http://ow.ly/1VvOd
  • 17:45  慶應大には、社会人と学生混合の勉強会「福沢諭吉記念文明塾」というのがあるとのこと。コンセプトが面白いですね。学生にとっては社会を知るきっかけになり、社会人にとってはふだんの生活や仕事を「異化」するきっかけになるのかも。http://www.fbj.keio.ac.jp/
  • 17:29  大学院中原ゼミ。吉村さん(M1)の研究発表。学校文化、教員の社会関係資本、リーダーシップ、同僚性、協働性、など。教育学に目配りしながらそれに浸らず、経営学と組織論の知見を、いかに学校に活かすことができるのか。
  • 14:59  何かひとつを為すのなら、何かをひとつを棄てる。しっかりと為すために、棄てる。時代遅れになったものをUnlearnする。組織学習論は「棄てるリーダーシップ」の重要性を教えてくれます。
  • 14:59  多様化するニーズにそれぞれ対応することを求められ、かつ、時代が不確実で誰もが自信を失い始めると、「やったらよいこと」が無限に提案され、議論が十分につくされないまま、「ポジティブリスト」に加えられます。一方リソースは「有限」ですから、長期的には職場は疲弊します。
  • 14:10  ディスカッション。組織の中で、Disruptive innovation(非連続なイノベーション)を生み出すためのキーワードには、Unlearn(学びほぐし)とShelter(既得権益や権力からのシェルター)がいるのではないだろうか。
  • 13:43  大学院授業「組織学習論」・・・組織学習論について、3本の英語文献を報告。「組織が学ぶ?」「個人が学ぶ?」「個人が学んで、組織が学ぶ?」・・・組織学習という概念は、研究の発展とともに常に揺れている、という話です。河野さん、菊池さん、吉村さんご発表。
  • 13:41  お昼は全学会議。嗚呼、ランチをとる暇もないのか・・・。
  • 13:40  蒋麗華さんと後藤さん(リクルートワークス研究所)来研。蒋さんのご著書「顧客創造1日15分メモ」について議論。多様な雇用形態の人々が、超多忙な現場で、どのように学び、成果をあげるのか。蒋さんには、一度日本教育工学会でご講演いただいた。あれから、もう5年か・・・早いですね。
  • 13:36  菅谷明子さん(@AkikoSugaya)来研。創造的組織における人々のコミュニケーションと創造。非常に膨大なデータを、どういう切り口で見せるとよいのかな、とディスカッションした。
  • 09:55  RT @tatthiy: blog更新ですー![書評]イノベーションの技法がちりばめられた教育プログラム!-東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた - tate-lab - 教育・学習について研究する院生のblog http://bit.ly/b69cgS
  • 09:54  割賦>Me too(泣)RT @iphone_55: RT 僕も欲しい。。でも割賦が残ってる。。物欲沸騰 [N] 「iPhone 4」6月24日発売! 厚さ9.3mm, 326px, A4, 500万画素カメラ, LEDフラッシュ, http://bit.ly/dyhgnu
  • 08:38  物欲沸騰 [N] 「iPhone 4」6月24日発売! 厚さ9.3mm, 326px, A4, 500万画素カメラ, LEDフラッシュ, HD動画 http://bit.ly/dyhgnu
  • 08:00  プロセス志向の質問 RT @mHigano: ブログ更新「質問会議とシャインの四種類の質問」 http://bit.ly/c0cVuN RT @tkanai1954: 学部学生対象にリーダーシップ開発RT http://ow.ly/1Sdm0 @Fumiyo_Seimiya
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■2010年6月7日 中原のTwitterでの発言

  • 15:20  上田先生、ボストンMITでもお元気そうですね! RT @tatthiy: RT @KeikoOnishi: 上田信行先生最新記事掲載!J Magazine 6月号 http://ow.ly/1UTBP
  • 13:44  研修評価ツールの設計会議。
  • 07:57  RT @ryuenhrmt: 教員以前に研究を支える事務や補佐の方々の維持に不安 RT 国立大学運営交付金の毎年1%削減と基礎研究維持:asahi.com:京大理学部SOS「このままでは教員削減」寄付募集中 - http://bit.ly/9AWvM7
  • 07:17  国立大学運営交付金の毎年1%削減と基礎研究維持:asahi.com(朝日新聞社):京大理学部SOS「このままでは教員削減」寄付募集中 - 社会 (66 users) http://bit.ly/9AWvM7
  • 07:15  ブログ更新(http://ow.ly/1UN5I)。昨日Tweetしたハンドブック(http://ow.ly/1UN5T)に加え、ワークプレイスラーニングのハンドブック(http://ow.ly/1UN64 )、が出たという話。一冊読むと、即、1冊。知の探求は甘くありません。
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投稿者 jun : 2010年6月 9日 16:36


一難去って、即、一難:The SAGE Handbook of Management Learning, Education and Development

「経営と学習」に関係するハンドブックを読みました。「The SAGE Handbook of Management Learning, Education and Development」です。

 こちらは、600ページの大著。Management learning(主に英国系の流れをくむ経営と学習に関係する研究領域)に関係するいくつかの論文を所収しています。

1. Experimential learning theory (Kolb, A. and Kolb, D.)

2. Reflection, Reflective practice and Organizating Reflection

3. Coaching and Mentoring in support of Management learning

4. Action learning and related modalities

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  ・

 といった感じの論文が全29本。この領域を、オーバービューすることができるかと思います。結構知らないことも多く勉強になりました。
 難点は、600ページなので重いことと、読むのが辛いこと、そして、やや値が張ることでしょうか。こういうハンドブックこそ、電子書籍にして欲しいよね。僕は必要な部分から1章ずつコピーして読みました。

 「はぁ、、、ようやく終わった、もう英語は堪忍しておくれやす」

 と思っていたら、早速、書店から「新刊」のご案内が・・・。

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  ・
  ・ 
 

 今度のハンドブックは「The Sage handbook of Workplace learning」だそうです。おいおい、、、。ボリュームは前回を上回る620ページ、、、(泣)。こちら内容はよくわかりませんが、「Workplace learning」と銘打たれる本を、僕が買わないわけにはいきません(泣)。

 一難去って、「即」、一難。
 まさに、ラーニング地獄(泣)
 でも、楽しむしかないね、この責め苦を(笑)。

 そして人生は続く。

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追伸.
 週末は土日とも仕事でした。日曜日には、中央大学で開催されていた組織学会で学会発表を行いました。まぁ、何とか、無事発表を終えました。

 僕の発表には伊吹先生のほか、横国大の竹田陽子先生、神戸大学の金井壽宏先生、九州大学の古川久敬先生をはじめとした諸先生方からも貴重なアドバイスをいただきました。秋に実施する調査研究に活かしたいと思います。ありがとうございました。

 ちなみに、学会発表の元になったデータは、ダイヤモンド社さんと松尾睦先生と取り組んだ「職場の人材育成度診断ツール」の開発途中で取得したデータです。ダイヤモンド社の永田さん、浅井さん、松尾先生にもこの場を借りて感謝いたします。ありがとうございました!

ダイヤモンド社 職場の人材育成度を診断するツール!
http://ow.ly/1UEJC

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■2010年6月7日 中原のTwitterタイムライン

  • 23:11  RT @ibumomo 私の息子は8年 バリ島暮らしをしました。今年2月 日本へ帰国しましたが浦島太郎的な日本で戸惑っていますが言いました。不自由な途上国での生活は生きる逞しさと知恵を教わった、日本にいたら身につく技ではないと思うと・・・。
  • 23:06  RT @aigoto: 海外赴任したい若手にとっては、むしろライバルが減るのでチャンスですね。我が家も実は、職場復帰の次は、海外赴任したい!と意気込んでおります。RT @hiiragi303: @nakaharajun: 「若者が海外赴任を忌避するのはなぜか」
  • 23:01  http://ow.ly/1UHcT にも同様の意見。RT @aigoto: 日本が居心地よいからと思う。実際、海外は食事が口に合わない、サービスが悪いなど不便は多い。かつての日本人は国内より海外が生活水準も高く魅力的だった。RT @hiiragi303「若者の海外赴任忌避」
  • 22:59  RT @RS_1009: 現状を変えるのを怖がっているだけ。ただひたすら今と同じが良いという行動様式。 RT @hiiragi303: 将来を不安視する人が増え、そのことで「家族の絆」がより一層強化されたRT 「若者の海外赴任忌避」 http://ow.ly/1UHcT
  • 22:57  稲泉連著「仕事漂流」に曰く、「時代が右肩下がりだというのであれば、現状維持は、時代と一緒に落ちる」。これを敷衍するならば、「現状維持」は一見「低リスク」だと見なされけれど、しかし、それは時代が右肩上がりか平衡である時に限るという仮説も成立します。もちろん、何が真かはわかりません。
  • 22:51  「現状の生活とはかけ離れたことはしない」が「リスク」であるという仮説も成立します。「何かをすることもリスク」なら「何もしないこともリスク」です。どちらのリスクが高いかはわかりませんが。RT @hiiragi303: 将来への不安→リスク取るべきでない→現状維持 @Atsu_4
  • 22:47  なるほど、家族志向の高まりも、有望なひとつの仮説かもしれませんね。RT @hiiragi303: 将来を不安視する人が増え、そのことで「家族の絆」がより一層強化されたことと無関係ではないと思っています。RT 「若者が海外赴任を忌避するのはなぜか」。
  • 22:46  確かに。今から10年以上も前、新規性が高かった各種のネット学習関係の研究領域が、今、コモディティ化して、アタリマエのものになりつつありますね。RT @masayasu_morita: お久しぶりです。僕らが学生だった頃に盛り上がっていたものが形になる時代RT: 森田君、おひさ。
  • 21:22  ぜひ! 全国の学生、研究者、記者さんなどが喜ぶのではないでしょうか! RT @mark_yk: 李さん、iPad版に最適化して、フリーで公開してくれんかな?w RT 記者、学生に最適iPadアプリ=ノートと録音が同期するAudioNote  http://ow.ly/1UEQj
  • 21:22  それはそれは!RT @mark_yk: 李さんが博士の時に作ったシステムにほんと似てる!!RT :記者、学生に最適iPadアプリ=ノートと録音が同期するAudioNote  http://ow.ly/1UEQj
  • 21:21  妹尾先生、週末、学会お疲れ様です。慶應MCCはじめ、また議論しましょう!お会いできますこと楽しみにしております。RT @senoodai: 中原先生の発表、聴きたかったな。別学会を開催していて行かれず。RT @nakaharajun: 中央大学にて開催されている組織学会
  • 21:19  森田君、おひさ。そうですか、使えますか・・・いよいよ楽しみですね。RT @masayasu_morita: かなり使えますよん。RT: @nakaharajun: 学生に最適iPadアプリ=ノートと録音が同期するAudioNote  http://ow.ly/1UEQj
  • 21:18  竹田先生、コメントをありがとうございます。次の研究の分析モデルで活かせるようにします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。RT @Yoko_Ta: 発表お疲れ様でした。//個人の技能が向上する職場環境にも数パターンがある、というような違いが出るとおもしろいですね。
  • 18:45  熱気なら負けません(笑)。比喩ではなく、皆さんの対話で本当に暑くなります。ぜひ扇子をお持ちください。RT @kuwahara_triz: すごい熱気を感じました。RT learning bar @joesakaiさんのご講演報告記(http://ow.ly/1UqAF )。
  • 18:31  こういうのがでてくるんだったら、3G版買っときゃよかったかな。。。激しい後悔。。。:記者、学生に最適iPadアプリ=ノートと録音が同期するAudioNote  http://ow.ly/1UEQj
  • 18:28  ほほー、このipadアプリ、ヒアリングのときに使えるかもしれない。今まで、ICレコーダとPC・ノートを別々にもってデータを管理しなくてはならなかった!:記者、学生に最適iPadアプリ=ノートと録音が同期するAudioNote  http://ow.ly/1UEOP
  • 18:12  ちなみに、学会発表の元になったデータは、ダイヤモンド社さんと松尾睦先生と取り組んだ「職場の人材育成度診断ツール(http://ow.ly/1UEJC)」の開発途中で取得したデータです。D社の永田さん、浅井さん、松尾先生にもこの場を借りて感謝いたします。 ありがとうございました!
  • 18:06  今日、気づきました! 言われてみれば毎日買ってるもんなー。マイル制度があるといいのに(笑)。RT @TakakoMIYO: コーラは少数のヘビーリピーターに支えられてる事業だと聞いたことがあります!貢献してますね♪ RT @kkatada: 年間0.25トン飲んでるよー(笑)
  • 18:03  僕の発表には伊吹先生(@sscraper)のほか、横国大の竹田陽子先生、神戸大学の金井壽宏先生(@tkanai1954)、九州大学の古川久敬先生をはじめとした諸先生方からも貴重なアドバイスをいただきました。秋に実施する調査研究に活かしたいと思います。ありがとうございました。
  • 17:48  機会を見つけてディスカッションできるとよいですね!今後ともよろしくおねがいします。RT @sscraper: 中原先生の研究報告、おもしろかった。僕の研究にも応用できそう。(結果に対する職種の影響の)質問をしたところ、営業職と企画職は特徴あるかもとのこと。クリエイティブ職は?
  • 17:44  中原の年間コーラ消費量、計算どうもありがとうございます(笑)。単位がトンとは!RT @kkatada: @nakaharajun 350g×2×365日=年間0.25トン(笑)
  • 17:41  国保先生、お聞きいただきありがとうございました。お習字、組織学会でも、流行らせましょう(笑)RT @akiko_kokubo: 中原先生、本日の発表ありがとうございました。お習字プレゼン、素敵ですね。 RT 伊吹先生、御質問いただきありがとうございました。RT @sscraper
  • 14:25  松尾睦先生の発表。ラグビーの平尾誠二さんは「教えるときに、頑張ればできることを1つか2つしか教えない」らしい。「できれば、すぐに頑張ったことを実感できるから」。教えるときはいろいろ教えたがるけど、教えることは絞った方がいいし、すぐに効果を実感できる方がいいのかな。
  • 14:08  伊吹先生、御質問いただきありがとうございました。RT @sscraper: これから中原先生 @nakaharajun の研究報告。隣の席には国保先生 @akiko_kokubo がいる。
  • 14:06  中央大学にて開催されている組織学会で、学会発表をした。何人かの先生から、次の研究に役立つコメントをいただいた。なるほど。ありがとうございました。
  • 12:10  僕の言葉でいうならば、ケースメソッドがめざすのは、「現状」「目標」「問題」「代替案」「プライオリティ」というフレームワークで物事をとらえる「思考のハビトゥス」を、無数のケースを通して学習することなのかな、と思う。http://ow.ly/1UCiW
  • 11:37  僕は何リットルになるんだろう、年単位でかんがえると、さらに恐ろしい、、RT @casa_taka: 僕は1ヶ月に26リットルほど飲んでました。 RT @ダイエットコーク、毎日2缶は飲んでます。0kcalの、長年の謎がとけました。RT @mayumiura
  • 10:14  ダイエットコーク、毎日2缶は飲んでます。0kcalの、長年の謎がとけました。RT @mayumiura: ダイエットコーラについてhttp://bit.ly/aRLzVZ ほぼ日刊イトイ新聞 -ダイエットゲリラ2
  • 09:58  小林由利子他著"やってみよう、アプライドドラマ"を読んだ。アプライドドラマとは、観ているだけの観客は存在しない参加対話型の演劇。演じることで、自他、世界を理解する。http://bit.ly/bHmKsQ
  • 07:11  Management learning(経営と学習)に関するハンドブック(http://ow.ly/1UzGR)を読了。600pもあったが、大変よくまとまっていた。一家に一冊のお品ですね。こういう本を、みんなで書くのも面白いだろうなぁ・・・。
  • 07:06  ありがとうごぜーますだ(笑)> @sophiatabata 腰痛の中、大変ですね。同じ腰痛持ちとして、コネチカットからエールと念力を遅らせて頂きます。頑張りましょう> @ToppoGjyo 同じくです。会議会議...いそいそ。
  • 06:12  今週は土日とも仕事だ・・・。
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■2010年6月5日 中原のTwitterタイムライン

  • 19:01  素晴らしいケーススタディをありがとうございました!RT ありがとうございました! RT @joesakaiさんのご講演報告記(http://ow.ly/1UqAF )。次回Learing barはこちらのメルマガで募集します、ご登録ください!http://ow.ly/1UqB7
  • 17:04  ブログ更新。@joesakaiさんにご講演いただいたLearning bar報告記(http://ow.ly/1UqAF )。次回は9月29日、サイバーエージェントの曽山哲人さんをお招きします。参加募集はこちらのメルマガで流れます。ご登録を! http://ow.ly/1UqB7
  • 11:38  海士町には僕も一度訪問させていただきました。海がどこまでも透明で、月明かりで海の底が見えたのが印象的!RT @YukiAnzai @mattsunn: 島の中学生が東大で海士町の魅力を語る @東大本郷キャンパス 6月22日 10:30開催。http://ow.ly/1UlGz
  • 11:33  全く同感。最近は、僕は学会予稿集は買いません。参加費に含まれている場合には、「いりません」と、もらわないことにしています。RT @Midogonpapa: [読んだ記事] 紙媒体の予稿集はもういいんじゃないのか|withComputer: http://bit.ly/bXbnHr
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投稿者 jun : 2010年6月 7日 07:06


2010年5月Learning bar報告記:酒井穣さんご講演「ケーススタディで新たな人材開発を構想する」

 先日、5月20日、東京大学本郷キャンパスで、Learning bar(ラーニングバー)が開催されました。今年になって2回目のラーニングバーのテーマは、

 ケーススタディをとおして
 新たな人材開発戦略を「構想」する!

 です。


 『あたらしい課長の教科書』
 『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』

 などのベストセラーを出している、

 フリービット株式会社
 酒井穣さん

酒井穣さんのブログ
http://nedwlt.exblog.jp/

 をお招きして、ケーススタディをとおして、皆で、新たな人材開発戦略を構想するセッションを持つことにいたしました。いわずもがな、ケーススタディはビジネススクールで多用されるインタラクティブな教育手法です。

 今回は、Learning bar始まって以来の「ケーススタディ」。しかも参加人数は250名。参加者の方々には、あらかじめケースを読み込んできていただき、それを使ってクラスでディスカッションをいたしました。

 おかげさまで、今回のLearning barも満員御礼!です。大変ありがたいことですね。お越しいいただいた皆様に、心より感謝いたします。

  ▼

 さて、今回の「Learning bar報告」は、「準備」の段階からご説明いたしましょう。実は、今回のLearning barから大きく運営側の体制を変更しました。変更点は下記のとおりです。

1.事務局長坂本さんがご就職なさり退任なさったので、新たな事務局長吉川さんをお迎えしました。
2.会の運営を中原研究室の大学院生さんで主に担うことにし、毎回のディレクターをたてることにしました。
3.場のデザインはディレクターが中心になって、デザインを構想することにしました。
4.参加者の拡大に対応するため、学部生の皆さんを学生スタッフとして迎えることにいたしました。
5.スタッフの制服を購入しました。

 何を「こんまいこと」をおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれませんが、実は、僕にとっては、大きなチャレンジでした。
 どんな会でも、その成功の一翼を担っているのは、バックヤードにいるスタッフの「ホスピタリティ」であり、「場の趣旨の理解」です。今回の体制変化を無事に乗り切ることが、僕の隠された「目的」のひとつでした。

 念には念をいれ、学生スタッフの皆さんには、事前に、会の趣旨を説明する会を持ちました。皆さん、すでに様々な場書で、「社会」への接点をお持ちな方ばかりでしたので、安心しました。

 結論から申しますと、吉村さんをはじめとした中原研究室の大学院生さん、坂本さん、吉川さん、そして、学生スタッフの皆さんのホスピタリティによって、ラーニングバーは大きな問題もなく、終えることができました。僕はスタッフに恵まれていると心から思います。ありがとうございました。

  ▼

 下記、準備の様子です。
 まず、入り口あたりにモールを取り付けます。

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 次にお料理です。250人分の飲み物と食べ物ということになりますと、恐ろしいほどの量になります。これを運び、並べていきます。

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 次は「受付」です。
 ラーニングバーの受付は、開始から30分前あたりがピークになる傾向があります。なるべくお並びいただく時間を少なくするため、「列」をなるべく多くします。受付処理を迅速に行うため、坂本事務局長が、学生スタッフさんに「研修」を行っています。

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 2月の会からは、食べ物に「季節の和菓子」をお出しすることにしました。こちらは、かなり女性の皆さんに人気の模様です(?)。毎回人数分以上のお菓子を用意しているのですが、すぐに!売り切れになってしまいます。こちらは、お茶や日本文化に造詣の深い大学院生の我妻さんが、和菓子屋さんに出かけ、毎回準備しています。

jyunbi4.jpg

 最後は、オープン直前の、スタッフ全員集まってのミーティングです。僕から、今日の会の趣旨をもう一度説明し、ゲストの方々に気持ちよく学んでもらうために、各人がホスピタリティを発揮するように、重ねてお願いします。何より、「気持ちの良い挨拶をしてください」とお願いします。

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 これにて、準備完了!
 いよいよ、ラーニングバーのオープンです。

  ▼

 ラーニングバーの受付が始まりました。
 今日の多くの方々が、「オープン前」から受付にきていただいております。

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 今日のLearning barのディレクションを担当した吉村さんも、入り口近くで、ゲストを迎えます。

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 ラーニングバーでは、会の進行にあわせて、お近くの方でのディスカッションが何度もあります。ですので、会場にお入りになった皆さんには、自分がお座りになった場所前後左右で「名刺交換」と「自己紹介」をお願いしています。

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 今日も、皆さんのご協力で、名刺交換が始まりました。最初は、少し恥ずかしい様子ですが、10分もすると、もう止まらなくなります。いろいろな場所で、名刺交換が始まります。

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 かくしてあっという間に、30分が過ぎました。いよいよ本編の始まりです。この頃には、「満員御礼」、250名が座席につきます。

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  ▼

 会がはじまりました。
 僕の方から、まずイントロダクションがあります。いつものようにラーニングバーの趣旨、「楽しくこの場を過ごすためのTips」、酒井さんのご紹介をいたします。

 ラーニングバーは

 1.聞く
 2.聞く
 3.聞く
 4.帰る

 の場ではないですよ、と言います。

 1.聞く
 2.考える
 3.対話する
 4.気づく

 を実践していただけるよう、お願いsをします。
 何度もいらっしゃっていただいている方には、「またかよ」と思われるかもしれませんが、ラーニングバーは「新規」のお客さんが6割から7割いらっしゃいます。ですので、毎度のことですが、このプレゼンをしております。

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 会のディレクターの吉村さんからは、今日の「場のデザイン」のテーマが述べられました。今回のデザインテーマは「新緑」でした。5月という時期もありますし、酒井さんが帰国前お過ごしになったオランダは、自然あふれる環境でもあります。「新緑」というテーマに、お茶菓子、音楽、テーブルクロス、グリーンなどを配置しています。グリーンにあふれていたこと、皆さん、お気づきになりましたか? 僕の服も、ちなみに、グリーンにしてみました(笑)。

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 今回の会では、実は、新たな「カンファレンステクノロジー」を導入させていただきました。福山大学の杉本達應先生、メディアアーティストの宮原美佳さんに「Chart it!(チャートイット)」というシステムを利用させていただいたのです。

チャートイット(杉本達應先生)

http://www.sugimototatsuo.com/archives/161

チャートイット(宮原美佳さん)

http://www.miyabaramika.com/archives/345

 チャートイットは、「カンファレンスの参加者が手書きで書いた質問カードを高速スキャニングして、回答傾向を自動で集計するシステム」です。ここでは、杉本先生から「Chart it!」の説明がありました。

introduction4.jpg

  ▼

 さて、酒井さんのレクチャーがいよいよはじまります。今回参加者の皆さんは下記の課題を事前に行ってくることが求められていました。

 下記のケースを読んで、最後にある設問に自分なりの答えを書いてください。

ケースはこちら!
http://nedwlt.exblog.jp/14089087/

 問題はこちらです!
 設問1:問題点を3つ挙げなさい。(各140字程度)
 設問2:関根(人材育成担当)は今、何をするべきでしょうか?
     (各140字程度)

 ケースをもとにしたレクチャーと議論が始まります。お近くの方でのディスカッションが始まりました。

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 議論が盛り上がる様子を見て、酒井さんも嬉しそうです。

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 福山大学の杉本さん、メディアアーティストの宮原さんも、議論に参加いただいているようです。

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  ▼

 さて、実際にケーススタディが始まりました。酒井さんの「問い」に対して、数多くの「手」があがります。酒井さんは、縦横無尽に歩き回り、参加者の皆さんとのディスカッションを続けておられました。

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「積極的学習者を育成するためにはどうすればいいのか?」「グローバル化時代において、人事・人材開発の果たすべき役割は何か」・・・活発な議論がなされて、会場の温度は、またもや30度近い状態になりました。あまりの「熱気」に「冷房」がきかないのです。Maxにして「冷房」をかけているのですが、どうしても、温度が下がりません。皆様、今度からLearning barには軽装でおこしください(笑)。また、センスをお持ちいただくと幸いです(笑)。

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 ▼

 会場では、リフレクションがはじまります。きょう一日自分が経験したことをもとに、何を感じたのか、何を学んだのか、を共有していきます。

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 会場がリフレクションをしている間、バックヤードは大忙しです。
まず、会場から寄せられた「Chart it!」の質問カードを杉本先生がシステムを動かして、アナライズしてくれています。250名のデータ、無事、作成することができました!

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chartit3.jpg

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 一方、僕は、今日のラップアップのプレゼンテーション資料をつくります。僕のプレゼンテーションは、いつも、「生もの」です(笑)。悪く言えば、「行き当たりばったり」。かっこよく言えば、「インプロです」。プレゼンは多くの場合、その場でつくりますし、自分が発表する直前まで、オンゴーイングでつくりつづけます。
 会場の皆さんの様子を見ながら、また酒井とさんとの議論の展開を見ながら、その場にあったもっとも「フィット感」の高い内容、理論を盛り込むことをめざしています。

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 ▼

 最後はQ&Aを終え、僕からラップアップをいたします。酒井さんのお話や、皆さんのレスポンスをお聞きしながら、感じたことを述べました。

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 今日も「熱い一日」が終わりました!
 講師の方へのわれんばかりの拍手の中、無事終了です。

  ▼

 最後になりますが、酒井穣さん、杉本さん、宮本さん、議論にご参加いただいた皆様、ありがとうございました&お疲れ様でした。とてもよい「学びの場」になりました。この場を借りて感謝いたします。

 今回のLearning barは、下記のようなキャストでお送りいたしました。東大のみならず、学部1年生から博士課程の学生さんまで、様々な方々に参加していただきました。心より感謝いたします。ありがとうございました。

【東京大学・中原研究室・大学院生】
 舘野泰一さん
 我妻優美さん
 木村充さん
 吉村春美さん(ディレクター)
 伊澤莉瑛さん

【学生スタッフ】
 田中勝利さん
 橋本香代子さん
 笠原麻美さん
 成澤由紀さん
 武井良さん
 草野友基さん
 熊谷勇人さん
 山崎春奈さん
 清水隆之さん
 清水典子さん
 山本真里奈さん

【Educe】
 吉川久美子さん

【ダイナミックできれいな写真をとっていただいているのは・・・】
カメラマン 見木久夫さん
素晴らしい方です!

見木久夫さんのWebページはこちらです!
http://kenmoqp.com/index.html

 次回Learning barは、少し先のことになりますが、9月29日です。
 次回は、株式会社サイバーエージェントの曽山哲人さんをお招きして、「若手が挑戦する会社をつくる」というテーマ(仮)でお送りいたします。募集は下記のメルマガで行いますので、まだご登録いただけていない方は、ぜひお申し込みください。

ラーニングバーの募集はこちらのメルマガで流れます!
http://www.nakahara-lab.net/learningbar.html

 お楽しみに!

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■2010年6月4日 中原のTwitterタイムライン

  • 20:07  あとは、東京大学教育学部「職場学習論」。各種理論をケーススタディにして教えたらどうなるかな、と思案中。もしあなたがサークルの部長だったとして、曲者の新入部員が10人はいってきた。いかに順応させ、育成させていくのか・・・。どっかで聞いたことあるね、「もしドラ」だね、パクリだね。
  • 20:04  青山学院大学大学院 夏期集中講義「組織コミュニケーション特論」のシラバスをおくった。
  • 15:19  京都大学大学院 教育学研究科 集中講義授業「職場学習論」のシラバスをおくる。
  • 15:04  大学院ゼミ。吉村さん研究発表。「どのような学校風土・どのような管理職のリーダーシップが、教員間のコラボレーションを促すのか?」。次回までの課題は、コラボレーションの実態について調査するとともに、海外文献の読み込み。Enjoy!
  • 12:05  腰、痛い。腰、もげる。
  • 12:04  後期授業「メディアクリエイションワークショップ」(東大教養学部)、重田先生と打ち合わせ。後期授業「組織学習論」(東大教育学部)の情報照会。教育メディア戦略、理事打ち合わせ資料をもむ。
  • 12:00  Works100号記念号、楽しみにしております!RT @hsiro: 100号無事に印刷中です。しばしお待ちください。今後もよろしくお願いいたします。RT @nakaharajun: ワークス研究所の皆様にはお世話になっています。記念号特集楽しみですね。
  • 11:42  大学院生研究相談。伊澤さん。海外の先行研究を丹念に読み込んで報告、素晴らしい。研究テーマはM&A(企業合併)を従業員はどのように「経験」するのか。この種の研究は、病院のM&Aに多いそうだ。海外では病院のM&Aが多いのかな? http://twitpic.com/1tp9ml
  • 11:35  ワークス研究所の皆様にはお世話になっています。記念号特集楽しみですね。RT @hsiro: ドキ!ご本人からの反応に動揺した。先生、いつも研究所一同でお世話になっております。RT @nakaharajun: そうか!そうでしたね(笑)RT @hsiro:
  • 11:20  そうか!そうでしたね(笑)RT @hsiro: weetしたら密談じゃないですよ、中原先生。RT 吉見センター長、重田先生と密談。
  • 11:06  大学院生研究相談。福山君。シュミレーション教材(ゲームシュミレーション)の教育効果。
  • 11:04  吉見センター長、重田先生と密談。
  • 10:29  RT @ritsuko_t: 企業の人材育成とCSRは急速にこの方向に向かっていると実感してます。とても参考になりました!! RT @okamoto4433 「プロボノ×企業」の先行事例として米国のものがありますのでご紹介です。http://bit.ly/99C6HK
  • 10:29  痛い!RT @odorisekaori: 就活セミナーなどで、最低でも(若手は)3年は続けないと物事の本質は見えてこないと訴えてます。しかしながら、最大の上司である国の長が短期で投げ出す現実を見せられると信憑性に欠けるので、話がしにくいなぁと感じる今日この頃であります。
  • 10:28  RT @hhigashi: 私自身は、各国での生活を「質/生活水準」という一次元で比較してしまう事に違和感を感じます。ウォシュレットが無いだの、飯がまずいだのっていう「日本を基準にした比較」をするマインドから自由にならないと、国際的な多様性を身につけられないのでは? RT
  • 08:03  ブログを書きました。「若者が海外赴任を忌避するのはなぜか」。皆さんのご意見をまとめ、少し自分の意見を書きました。問題は複雑です。わたしたちは「"が"の応酬」を超えて、そろそろ、それぞれの立ち位置で何をするかを考える必要があるかもしれませんね。http://ow.ly/1TPne
  • 07:59  ブログを書きました。「若者が海外赴任を嫌うのはなぜか?」です。皆さんにお寄せいただいたご意見に私見をのべました。「海外に出ない日本人」問題でわたしたちは、「"が"の応酬」のフェイズから、そろそろ次のフェイズにうつることができる段階なのかもしれません。...
  • 06:54  RT @neo_nagai: ある自責的な経営者のコメント「最近の若いのは海外に行きたがらないというが、自分だって最近海外出張がおっくうだ。先進国ですら、日本より生活レベルが下がる。例えばウオッシュレットがないとか食事がまずいとか。昔は海外赴任が質の高い生活だったというだけ」
  • 06:54  RT @neo_nagai: 私も経営者から同様の事を聞きます。多くの経営者が本音では自分も海外に行きたくない!という状況。同様に本気で挑戦している経営者も少ない。これから僕は経営者に対し「若者の挑戦を促すためにあなたが挑戦することは何でしょうか?」と問いかけます
  • 05:36  RT @next49: 「国立大学法人の裁量度 http://bit.ly/91zEOS 」 熟議が書きづらかったので、国立大学の裁量度について思いつく項目を挙げてみました。
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投稿者 jun : 2010年6月 5日 16:43


若者が海外赴任を嫌うのはなぜか?


 昨日は、Twitterで、久しぶりに盛り上がりましたね。お題は「若者の海外赴任忌避はなぜ起こっているのか」「若者の保守化・挑戦を忌避する傾向はなぜ起こっているのか」です。

 下記のツイートがきっかけになって、多くの方々が意見を寄せてくれました。

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なぜ仕事で挑戦しない!若いんだから羽ばたけ!、、、とはよく聞くセリフ。でも、挑戦してうまくいったら上が手柄をいいとこどり、失敗したらあんたのせい、という状況で、挑戦なんかしないんじゃないかなぁ。つまり、挑戦とは、そもそも「ソーシャルなもの」だということかな。(中原)

海外に出たがらない若者の問題も、個人の資質の問題もあるけど、それだけじゃない。 海外にでろ!と片方で言いつつ、海外にでたら、"出世遅れて、帰ってきたら、椅子さがすの大変だよ"というのでは、誰が合理的に挑戦することを選ぶだろうか? この状況下で若者に海外にいかせて、得するのは誰か?(中原)

若手が挑戦するかしないかを、"個人の資質欠如"で説明するのは、もっともらしく聞こえるし、その説明は、多くの人々に感情浄化を与える。しかし、若手が挑戦しないことに影響を与えているのは、若手を取り囲む人々、制度、慣行の矛盾であることも、少なくないのではないだろうか?そうかんがえるならば、"最近、うちの組織の若手が挑戦しなくてね"という状況は、"若手個人の問題"であるのと同時に、"みんなの問題"でもあるとおもいます。(中原)

海外赴任のみならず、"組織の矛盾"の理由は、組織の中で最も弱い存在の"個人的資質の欠如や未熟さ"で説明されます。そういうところがないとは、いいませんが、そういう状況が生じる真因は、社会的ー構造的な問題だったりすることが、少なくないと思います。(中原)

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 詳細は下記をご覧いただきたいのですが、まず、この問いに対する反応には「正解」はないのだと思うんですよね。それぞれの立場・社会的状況から、皆さんが発言しているので、それぞれにごもっとも、という感じがします。

「根っからの挑戦好きな人」は、挑戦しないことがイライラくるし、「挑戦したくても踏ん切りがつかない人」は、「誰か、背中を押して!」という発言になります。 海外にでてよかったと思っている人、あるいは、現在海外にいる人は、当然ですが、「海外に出ること」を正当化します。
 経営者には経営者なりの言いたいことがあり、かつ、物事を、俯瞰的かつマクロに見る傾向の強い金融系の方、コンサル系の方は、「このままの状態が続くのはまずい」と思っている。非常に「カオティックな言説空間」ですね。

 それを踏まえた上で、おそらく重要なことは、この問題はやはり「若手の資質の欠如」という非常にシンプルで、非常に心理主義的で、非常に個体還元的な説明では、なかなか「説明」がつかないということでしょうか。それはつとめてソーシャルで、構造的に生じている問題のように思います。
 もちろん、それを実証するデータが非常に不足しているので、推測でしかないのが残念ですが、どうしても、僕には、これが「若手の脆弱なマインド」だけによって生じている現象には思えません。そこには、若手世代に広がる雇用問題、さらには貧困問題なども横たわっているように思います。

 重要なことは、その「社会的に構造的に絡み合った問題の糸」を解きほぐすこと。そして、現象の背後にある様々なステークホルダーが、「今、自分には何ができるか」を考えることだと思います。

 しかし、一方で、わたしたちには時間的猶予はあまりないのも、また事実であるように感じます。
 望むと望まないとにかかわらずしてわたしたちは「激烈なグローバルな競争」にすでに巻き込まれています。例えば、出版業界は、その売り上げの一部が海外に流出するという「危機」でもあります。

 すべての問題を「若者の脆弱なマインド」に帰属させ、「思考停止」することから、僕は、そろそろ話を前に進めるべきではないか、と思います。
 加えて「若手が悪い」「経営者が悪い」「人事制度が悪い」「会社が悪い」という、「"が"の応酬」を国内で行っているフェイズから、そろそろ「わたしは何をするのか」「わたしたちは何をめざすのか」を考えるフェイズにきているのかもしれませんね。

 わたしたちは、何を「問題」だと認識し、何を「変えて」いくのでしょうか。
「変わるべきもの」「変わらなければならぬもの」は「ひとつ」だけではないように思います。

  ▼

■2010年6月3日 中原のTwitterでの発言(タイムライン)

  • 06:54  RT @neo_nagai: ある自責的な経営者のコメント「最近の若いのは海外に行きたがらないというが、自分だって最近海外出張がおっくうだ。先進国ですら、日本より生活レベルが下がる。例えばウオッシュレットがないとか食事がまずいとか。昔は海外赴任が質の高い生活だったというだけ」
  • 06:54  RT @neo_nagai: 私も経営者から同様の事を聞きます。多くの経営者が本音では自分も海外に行きたくない!という状況。同様に本気で挑戦している経営者も少ない。これから僕は経営者に対し「若者の挑戦を促すためにあなたが挑戦することは何でしょうか?」と問いかけます
  • 05:36  RT @next49: 「国立大学法人の裁量度 http://bit.ly/91zEOS 」 熟議が書きづらかったので、国立大学の裁量度について思いつく項目を挙げてみました。
  • 22:57  RT @nishitakakore: @nakaharajun RT既得権益を所有した上司は保守化する。保守化した上司が、若手に挑戦しろと言っても、説得力がない。若者に挑戦を求めるなら、まずは上司が挑戦してほしい。それが無理ならせめて若者の邪魔だけはしないで
  • 22:45  RT @cosmicfizz74: 昇進したいような、したくないような。自分がしたくて昇進すできるのではなく、人が決めることだからなあ、と一部醒めているのかも。 RT 「昇進したがらない傾向は、若手世代に広がっているとよく聞きます。@mark_yk: リフレクティブマネジャー
  • 22:45  RT @Akinori_Goto: 組織の中には挑戦をする「狩猟タイプ」と、維持をする「農耕タイプ」両方が必要かと。上司は「若手は挑戦する奴がいない」というけど、いったい組織のどれくらいの割合が狩猟になればいいのかまで考えていない。
  • 22:17  RT @okamoto4433: 「プロボノ×企業」の先行事例として米国のものがありますのでご紹介です。企業とNPOを繋ぐプロジェクトマネジメント機能が必須など、興味深いです。>「成功するプロボノ」 http://bit.ly/99C6HK
  • 22:16  まんじゅう屋系?(笑)RT @toromi_h: 大泉洋的なポジションが最高でしょうか。挑戦しているといえばしてる的な@kentacc: わかるぅ RT @toromi_h: 本心として、坂本龍馬は好きだけど、龍馬になりたいのではなく、龍馬の近くにいたい的なものでしょうか?
  • 22:16  「昇進したがらない傾向は、若手世代に広がっているとよく聞きます。RT @mark_yk: リフレクティブマネジャーで、ちょうど私の世代かな?昇進欲が弱いという話ってありませんでしたか?実際に昇進よりもプロになりたい人が多かったですが、今の世代って昇進欲あるんですか?
  • 22:15  RT @hajimeville: かく言う私も行きたくて行けない人。整理が必要な物がありすぎて日本を出られないタイプ。ただ、こういう状況化では面子を気にせず、多少無理をしてでもレバレッジをかけないと状況は変わりません。いまその最中。海外はその次の話。
  • 22:15  すごい比喩だねぇ(笑)・・・まぁ、そういわず、君が日本を洗濯しなよ(笑)。RT @toromi_h: 本心として、坂本龍馬は好きだけど、龍馬になりたいのではなく、龍馬の近くにいたい的なものでしょうか?
  • 22:14  RT @toromi_h: 挑戦して成功した経験や、身近に挑戦によって得たものを持った人が想像しにくいから、漠然と怖いと言うのもあると思う。自分もなんとなく怖さを感じている部分あります問題は「本来挑戦できるけど、ためらっている人」「挑戦することをやめた人」ということになる?
  • 22:14  RT @kuwahara_triz: 確かに。だから背中を押してくれるという意味ではありかなと。 RT 問題は「本来挑戦できるけど、ためらっている人」「挑戦することをやめた人」ということになる?@toromi_h: 挑戦する人は、上から押し付けられるところにはいたがらないだろう
  • 21:46  おっしゃるとおり。自ら進んで挑戦する人は、言われる前にやってる。そういう人は問題ではない。問題は「本来挑戦できるけど、ためらっている人」「挑戦することをやめた人」ということになる?RT @toromi_h: 挑戦する人は、上から挑戦しろと押し付けられるところにはいたがらないだろう
  • 21:42  なるほど!RT @toromi_h: 挑戦する人は、上から挑戦しろと押し付けられるところにはいたがらないだろう@collabo_factory: 同感です。「若手が挑戦しない」状況を、安易に「ゆとり」「草食」などで説明しようとする風潮をまず変える必要があるかと。"
  • 21:39  RT @megumeru: 挑戦できますって職場の裏には超ブラックな環境があることが多いのです。
  • 21:38  ただし明確なデータはありません。既存調査のサンプルに関する詳細な情報が不足していますし、それを加味した分析が行われているのは見たことがありません。とはいえ重要なご指摘だと思います。@hajimeville 若手の海外赴任忌避の背景に「若年世代に非正規雇用が広がっていること」
  • 21:35  RT @kuwahara_triz: 企業人としてではなくコンサルとしての意見ですが、日本を飛び出す事で見えてくる日本の現実の姿から受けるインパクトは受けた人の財産だと。 RT...
  • 21:34  RT @TKeicho: 「帰る椅子」、考えた事なかった。もう帰れないのか。RT @AkikoSugaya RT 海外に出たがらない若者の問題、個人の資質の問題もあるけど、それだけじゃない。 海外にでろと片方で言いつつ、海外にでたら"出世遅れて帰ってきたら椅子さがすの大変だよ"
  • 21:34  RT @mido1022: うちの職場は挑戦できる。そこが好き。だからおもしろい。RT なぜ仕事で挑戦しない!若いんだから羽ばたけ!、、、とはよく聞くセリフ。でも、挑戦してうまくいったら上が手柄をいいとこどり、失敗したらあんたのせい、という状況で、挑戦なんかしないんじゃないかなぁ
  • 21:33  若手の海外赴任忌避の背景には、「若年世代に非正規雇用が広がっていること」も無縁ではないと僕も推測します。つまり、海外に行きたい/行きたくない以前の問題であるということです。RT @hajimeville: 海外に出る最初のお金も作れない人が多いのを御存じですか。
  • 21:25  RT @kawaharatsukasa: 海外に出るに限らず、転職だ、出産だ、介護などイスがなくなると懸念する理由なんて事欠かないですよね〜変化を恐れない挑戦精神の有無 RT @MaricaYM: 「場所がなくなる」って口癖のようにいう人が多いですが、聞くたびにいらっとくる
  • 21:24  RT @MaricaYM: 「場所がなくなる」って口癖のようにいう人が多いですが、聞くたびにいらっとくる。無視だけど。RT 海外にでろ!と片方で言いつつ、海外にでたら、"出世遅れて、帰ってきたら、椅子さがすの大変だよ"というのでは、誰が合理的に挑戦することを選ぶだろうか?(略)
  • 19:58  RT @tanpopolo: 日本の新卒重視しか知らなかった私は留学先でそんなの日本くらいだと知り驚きました。こんなやりかたじゃにわか留学しか選びたくない学生が多いのも分かる。やっぱり留学は1年は最低でも費やしたい。でもそうしたら帰国後の就職が大変。社会人留学はなおさら。RT
  • 19:58  RT @tanpopolo: 私は社会人になってから2カ国へ留学し帰国後の就職活動が本当に大変でした。私はやはり語学スキルよりも何を経験しそこから何を得たのかが遥かに重要でそこを見ようとしてほしいです。RT 海外に出たがらない若者の問題
  • 19:46  RT @nishitakakore: RTよく最近の若いのはコミュニケーションスキルがないと上の世代の方は言われます。もちろん否定はできない部分は多々あるとは思いますが、上の世代の方にも果たしてコミュニケーションスキルは十分か自問自答してほしいときがあります。
  • 19:46  RT @odorisekaori: 無能な上司やくだらない社長はどこにだっている。そんな人たちも含め社会は会社は組織は出来てる。そんな中で、あなたが出来ることは何?
  • 19:45  RT @artsy99: 誰も挑戦してない組織の中若手だからという理由だけでは挑戦しようと思う わけない RT そうかんがえるならば、"最近、うちの組織の若手が挑戦しなくてね"という状況は、"若手個人の問題"であるのと同時に、"みんなの問題"でもあるとおもいます。
  • 19:44  RT @dometaro: くくられる側もいい気持ちはしません。 RT @collabo_factory: 同感です。「若手が挑戦しない」状況を、安易に「ゆとり」「草食」などで説明しようとする風潮をまず変える必要があるかと
  • 19:05  RT @collabo_factory: @nakaharajun 同感です。「若手が挑戦しない」状況を、安易に「ゆとり」「草食」などで説明しようとする風潮をまず変える必要があるかと。
  • 19:05  RT @Jintan9: 中原先生風に言えば、「若い人に挑戦しろという。そういう貴方は挑戦してるのか。組織は挑戦をしているのか」というところでしょうか。組織の挑戦的な活動の中で若手に挑戦をさせられれば誰もが当事者でありえるのになぁと思いますね、組織の中で言えばですが。
  • 19:04  海外赴任のみならず、"組織の矛盾"の理由は、組織の中で最も弱い存在の"個人的資質の欠如や未熟さ"で説明されます。そういうところがないとは、いいませんが、そういう状況が生じる真因は、社会的ー構造的な問題だったりすることが、少なくないと思います。
  • 18:53  そうかんがえるならば、"最近、うちの組織の若手が挑戦しなくてね"という状況は、"若手個人の問題"であるのと同時に、"みんなの問題"でもあるとおもいます。
  • 18:49  若手が挑戦するかしないかを、"個人の資質欠如"で説明するのは、もっともらしく聞こえるし、その説明は、多くの人々に感情浄化を与える。しかし、若手が挑戦しないことに影響を与えているのは、若手を取り囲む人々、制度、慣行の矛盾であることも、少なくないのではないだろうか?
  • 18:39  海外に出たがらない若者の問題も、個人の資質の問題もあるけど、それだけじゃない。 海外にでろ!と片方で言いつつ、海外にでたら、"出世遅れて、帰ってきたら、椅子さがすの大変だよ"というのでは、誰が合理的に挑戦することを選ぶだろうか? この状況下で若者に海外にいかせて、得するのは誰か?
  • 18:28  なぜ仕事で挑戦しない!若いんだから羽ばたけ!、、、とはよく聞くセリフ。でも、挑戦してうまくいったら上が手柄をいいとこどり、失敗したらあんたのせい、という状況で、挑戦なんかしないんじゃないかなぁ。つまり、挑戦とは、そもそもソーシャルなものだということかな。
  • 15:45  企業が主体で取り組むかどうかは別として、会社を離れて自分のスキルやキャリアを見直す機会をもつことは重要だと思いますし、プロボノはひとつの機会だと思います。@okamoto4433: 企業の人材育成施策として、これからプロボノを制度化していく可能性がある?@helloprobono
  • 15:06  RT @Gauguinscom: リアルタイムTV視聴とは、留守録さえ無い黒電話に家族で飛んでく位の感じかー RT @SamFURUKAWA: TVをリアルタイムでチャンネル選んで観るなんてことは全くしなくなったよ、だってHuluがある http://www.hulu.com/
  • 11:27  RT @SamFURUKAWA: 2ヶ月ほど前に来日したシリコンバレーの友人が、「僕らは、TVをリアルタイムでチャンネル選んで観るなんてことは全くしなくなったよ、だってHuluがあるから」と..日本であまり話題にならないなぁ。 http://www.hulu.com/
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投稿者 jun : 2010年6月 4日 07:40


腰痛でサラシ巻く

 はぁ、、、「腰痛を痛めた」でございます(泣)。
 理由はよくわかりませんが、2日前から、激痛が走るようになりました。昨日、仕事の帰りに整骨院に行ったら、「派手にやりましたねー」だそうです。現在、「サラシ」を巻いております。とても「カタギの人」ではありません。

 サラシピーポーなせいか、ちょっと歩き方が「変」です。昨日までは「ゾンビ」のようでしたが、今日はなぜか、スターウォーズの「Cー3PO」のような感じです(笑)。笑わないように。

 おなかにキツク巻いてあるサラシを見て、カミサンは「それ、痩せられるかな?」と意味不明なことを言っています。TAKUZOは、「パパ、歩き方変!」とケラケラ笑っています。家人はどこまでもお気楽です。

  ▼

 嗚呼、身体は「思考」につながっております。今の僕は「難しいこと」や「ややこしいこと」は考えられません。「難しいこと/ややこしい」ことを僕にふらないように(笑)。「誰でもわかること」だけ、ふって。

C−3PO
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/64/C-3PO_armadura.jpg

 皆さん、腰は大切に。
 甘くないよ、腰痛めると(泣)。

 あなたが、ふだん、ふつーにしている、その姿勢も、すべて「腰さま」が支えています。
 僕は痛めて、「腰さま」のありがたみに気づきました。
 ごめんなさい、今まで酷使して。ゆるしてください。

 皆さんは、今このブログを読んだら、自分の「腰さま」に感謝してください。
 ありがとう、ありがとう、ありがとう。

 ーーー

■2010年6月2日 中原のTwitterでの発言

  • 20:59  もうダメポ、、、寝ます。RT @RitaMURAGISHI: @nakaharajun 大丈夫ですか?お大事になさってください!
  • 18:53  腰痛、病院いきました。とりあえず、さらしを巻いています。痛い。
  • 18:04  首相辞任は「残念」です。何が「残念」かというと、これでまた、「ゼロからのスタート」になりかねないことです。政治的混乱・空白が生まれ、一刻も早く解決しなければならない財政問題、暮らし・年金の問題の議論は、先送りになる公算が高いです。僕は辞めて欲しくなかったです。
  • 17:41  RT @tanpopolo: はいうちも多いようです。そして学力の差が著しいです。RT 標準テスト=入学試験で入学する割合は受験生の何割でしょうね。推薦入試やAO入試がかなり増えているのでは?RT @pogi510: @tatthiy: http://bit.ly/aCAjub
  • 17:41  RT @okmtnbhr: うちで大体4割程度が推薦ですね~。RT 学業達成度を測定する標準テスト=いわゆる入学試験で大学に入学する割合は、今、受験生の何割でしょうね。推薦入試やAO入試がかなり増えているのでは?RT @pogi510: 入試が機能を果たしていないということ
  • 16:40  RT @i_nosix: 学力↓⇒補習↑⇒研究時間↓⇒収益の授業料依存度↑⇒学生募集↑⇒学力↓というエスカレーション?RT: RT @tatthiy: 「学力低下」に悩む大学たち 高校レベルの補習4割 : J-CASTニュース http://bit.ly/aCAjub
  • 16:39  学業達成度を測定する標準テスト=いわゆる入学試験で大学に入学する割合は、今、受験生の何割でしょうね。推薦入試やAO入試がかなり増えているのでは?RT @pogi510: 入試が機能を果たしていないということですね。RT @tatthiy: http://bit.ly/aCAjub
  • 15:43  RT @Kamayachi: 心底同意! RT @140dreammaker: ウェイン・Wダイヤーの言葉「誰も一夜にして肉体を鍛えようなどとは思わないだろう。それなのに、こと精神に関しては、すぐにも効果が現れるのが当然だと考える人が多いようだ」
  • 14:57  RT @tatthiy: 「学力低下」に悩む大学たち 高校レベルの補習4割 : J-CASTニュース http://bit.ly/aCAjub
  • 10:31  【速報】 小沢氏、幹事長辞任へ。鳩山首相が表明、だそうです(ASAHI.COM)
  • 10:07  そうなんですか!ゾンビ界も進化してるんですね(笑)。小生、旧型です。RT @kalm74: 最近のゲームや映画に出てくるゾンビは高速移動できるんですよ!w RT 昨日から、腰痛、激痛です。いつもの3分の1のスピードでしか歩けない。ゾンビみたいです。
  • 10:03  鳩山首相、辞意かためる。。。http://bit.ly/d9IV1d
  • 08:29  昨日から、腰痛、激痛です。いつもの3分の1のスピードでしか歩けない。ゾンビみたいです。なぜそうなったのか理由がわからないんですが。嗚呼、、、。
  • 08:27  RT @yks24: はじめまして。@nakaharajun先生のTweetからたどりつきました。「学校」という場所が、本当にそういう所だと思えるような場ににして下さい。QT @KikuchiHidefumi なぜ学校に行くの?「学校は自分が幸せになるための場所だから」
  • 08:15  私自身も「やること」をたくさん抱え、仕分けできず、日々追われて生きている一人です(泣)。僕も「やらなければならないこと」「他人にやればよいこと」「やらなくてはよいこと」を仕分けしてみます。RT @Tashiro0606: まずは自分が雑務と呼んでいた物の実体を見極めないといけない
  • 08:12  そうかもしれませんね・・・RT @rkazuki: 「学習者」を「お客様」に変えれば企業も。RT 教育の世界は、ポジティブリスト志向が駆動します。学習者のために、できることならやったらよいことは、無限。このままではポジティブリストは爆発、一方リソースは有限。(略)
  • 00:48  放っておけば、さらに増えていきますよ、おそらく。でも、マネジャーの本質は「成果をだすこと」。先生ならば、「明るい学級をつくって、授業をすること」。それに携われる余裕を何とかつくっていきたいものですね。@Asako17: 現代のマネジャーは業務達成・部下育成・雑務処理・事業創造。
  • 00:45  なるほど!RT @mary_ave: 業務改革となると、その仕事を担当していた人が仕事を失う可能性があるので、変化を望まない、あるいは、省力化・簡略化出来る要素があっても自己申告しないメンバーが現れます。私もそれで苦労しました。業務分析そのものが、困難なのです。
  • 00:44  RT @yamada1623: 同意。立場、立場でやるべきことがあるはず。現場に任せているつもりが、放任主義に陥ってしまいがち。 RT 現場の先生方だけに、この問題の解決求めるのは酷ですし、無茶ですね。学校のマネジメント層には、業務の分析・問題発見・改善のサイクルのリーダーシップ
  • 00:27  RT @KikuchiHidefumi: ちなみに現場でもマネジメントという言葉がよく使われますが,真にその発想ができ,そのことを議論できる教師は非常に少ないと思われます. RT 「捨てるマネジメント」だと思います。
  • 00:26  RT @KikuchiHidefumi: 外の社会の人間が教育現場という社会に参加する,又は,現場から離れ他の社会に参加し,元の現場に戻るなどしないと新しい思考は持ち込まれづらい状況にあります.そういう意味では大学院にもどるというのは有効かと RT プライオリティと捨てること
  • 00:25  現場の先生方だけに、この問題の解決求めるのは酷ですし、無茶ですね。学校のマネジメント層には、業務の分析・問題発見・改善のサイクルをリーダーシップを発揮して回すことが求められると思います。RT @KikuchiHidefumi: 現場においてその発想に気付くことができる教員が少ない
  • 00:19  皆同じですよ、、RT @yamada1623: あぁ、うちの会社(部門)もだ。。 RT 一般ビジネスパーソンも、大学教員も「多忙化」しています。多忙化すれば「できる人に仕事が集中する」か、あるいは、マネジャーがなすべき仕事ではないことを自ら引き受けます。その方が「早い」から。
  • 00:14  RT @YasuKN: 未だ部下を持ったことがない私ですが、最近アシスタントさんの「育成」に取り組んでます。まさにその通りですね。 RT 一方で「育成」とは「できるかもしれないし、できないかもしれない人に仕事をふり、フィードバックさせつつ、内省を促すこと」です。......
  • 00:14  RT @megu_tsubaki さばける人が業務担当し、収入は向上しても人が育たない組織になりかけました。事業を減らし、人が育つ仕組みに組織を再編しました。 QT GEはワークアウトで不必要になった業務を削減。何かを新たに始めることは、何かを捨てることとセット
  • 00:13  なるほどね、わかります。僕も教育機関に勤務しているので。さらに、教育の場合、社会的圧力が社会・保護者からかかりますしね。でも、だからこそ自戒を込めていいますが「捨てるマネジメント」だと思います。RT @KikuchiHidefumi: 業務を削減するという発想をもてる教員は少ない
  • 00:10  RT @yamada1623: あえて要員を追加せず、生産性の高い現存メンバによる残業、休日出勤で利益率を確保するといったオペレーションがまかり通ってます、うちの業界は。下の世代はそれを見てウンザリ RT 雑務が多いことに対する対処は人を増やすことか何かを捨てるしかありません。
  • 00:08  特に教育の世界は、ポジティブリスト志向が駆動します。学習者のために、できることならやったらよいことは、無限に出てきます。しかし、このままではポジティブリストは爆発しますし、一方リソースは有限です。プライオリティを決めること、場合によっては「〜をやめること」が重要だと思います。
  • 00:05  例えばGEはワークアウトで不必要になった業務を削減しました。何かを新たに始めることは、何かを捨てることとセットでなければ、いずれは「集団皿回し」の状態になるのではないかと思います。皿が増えていけば、それを回す人を増やすか、皿を減らすか、あるいはすべての皿を落とすかしかありません。
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 ーーー

2010年6月1日 中原のTwitterでの発言

  • 23:55  繰り返しになりますが、雑務や会議が多くなっているのは、皆同じです。民間企業ならばコンプライアンス対応で悩まされるし、学校なら保護者対応、学級経営でしょうか。それでも、どんなに多忙でも、人が育つ職場とそうでない職場はあります。だとすれば、私たちは、何をなすべきでしょうかね?
  • 23:53  一方で「育成」とは「できるかもしれないし、できないかもしれない人に仕事をふり、フィードバックさせつつ、内省を促すこと」です。長期的には育成ができないと職場は回りません。雑務が多いことに対する対処は、人を増やすことか、何かを「捨てる」しかありません。
  • 23:53  初等中等教育の教員のみならず、一般ビジネスパーソンも、大学教員も「多忙化」しています。多忙化すれば「できる人に仕事が集中する」か、あるいは、マネジャーがなすべき仕事ではないことを自ら引き受けます。なぜなら、その方が「早い」から。
  • 23:44  RT @KikuchiHidefumi: 新しい教育課題に対応する委員会等組織的に取り組んでいますが,会議数が多すぎて放課後はほとんどそれに費やしてしまいます. RT 先生の人材育成システムの現在の問題点は何?http://bit.ly/bWtmaA
  • 23:43  RT @KikuchiHidefumi: 現場の話しがでましたので,現場の立場で. 対応しなくてはならない新しい課題が多すぎ,人的・時間的余裕がありません.RT 先生の人材育成システムの現在の問題点は何?http://bit.ly/bWtmaA
  • 23:01  雑務が増えるのはなぜだと思いますか?どうすれば減るとお考えですか?RT @Tashiro0606: 人の事にかまっていられないほど雑務増やしてくれてるからに決まってるじゃないですか。 RT 先生の人材育成システムの現在の問題点は何?http://bit.ly/bWtmaA
  • 22:56  RT @Tashiro0606: 人の事にかまっていられないほど雑務増やしてくれてるからに決まってるじゃないですか。 RT @nakaharajun 先生の人材育成システムの現在の問題点は何だろうか?6月から中教審で議論(asahi) http://bit.ly/bWtmaA
  • 22:15  RT @yoshirohayakawa: 読みました!「全ての人が仕事を楽しめて、パフォーマンスを出せるからこそ結果につながっている」仕事を楽しめる環境は大切ですね。RT 続AERA人材投資特集。ユニチャーム金曜会議。金曜日は全営業が集まり成功事例の共有と、翌週のプランニング。
  • 21:38  RT @next49: みなさん「熟議カケアイ:国立大学法人の課題やその改善方策は?( http://jukugi.mext.go.jp/jukugi?jukugi_id=9 )」にぜひ書き込みを。まだ、コメントが30件程度です。 #f_o_s
  • 21:23  You can do it ! RT @clione: ムリwRT @occhie3: くりおねバンドを率いてRT "カラオケ機器による歌唱はできません" RT RT @Hiroyukiochiai: 渋谷のシダックス UST room http://ht.ly/1Si2K
  • 20:54  スタジオ利用ですねRT @vegevege13: カラオケルームなのにカラオケによる歌唱不可という潔さ。RT USTカラオケとは!RT @Hiroyukiochiai: 渋谷シダックスUSTREAMルームが!! カラオケ感覚で世界へ配信 http://ht.ly/1Si2K
  • 19:53  USTカラオケとは!RT @Hiroyukiochiai: 渋谷のシダックスに何とUSTREAMルームが!! カラオケ感覚で世界へ配信するネット生中継が出来るとは思っていたが、それにしても早い対応! http://ht.ly/1Si2K
  • 16:26  RT @AkioShimogoori: 1つには学校知とその継承の問題もあると思います。 RT @nakaharajun: 先生の人材育成システムの現在の問題点は?それはいかにあるべきか?: どう育てる、いい先生 中教審議論(asahi) http://bit.ly/bWtmaA
  • 16:25  RT @megu_tsubaki: 「大学で学んだことは現場で役立たない」とおっしゃた方が数名いました QT @nakaharajun 先生の人材育成システムの問題点は?:中教審で議論http://bit.ly/bWtmaA
  • 15:42  先生の人材育成システムの現在の問題点は何だろうか?それはいかにあるべきか? そういえば、昨日おあいしたある先生は、職員室の約半数が経験10年未満の先生だとおっしゃっていたなぁ。。: どう育てる、いい先生 6月から中教審で議論(asahi) http://bit.ly/bWtmaA
  • 11:15  続AERA人材投資特集。ユニチャームさんの金曜会議。金曜日は全営業が集まり成功事例の共有と、翌週のプランニング。スケジュール、アクション、パフォーマンスをまわすSAPS経営。金曜日があるから、現場の残りの4日を有効に使える。
  • 11:07  今週号AERA人材投資特集。"ぐるなび"さんの事例が掲載されています。会社トップが若手のつぶやきをひろう皇居周辺ウォーキング//休暇前の新規企画懸賞制度//営業マンのネットワーク"教えて999"//ユニット制の評価システムなど。三期連続増収増益。
  • 08:49  RT @yamanouc: ブログ拝見して本を読みたいと思いました。アラ6の1人として右肩上がりの時代に「大企業=よい仕事先」の価値観を育ててしまったことが間違いのような気がします。
  • 08:48  大変興味深い試みですね。学部生にいかに多様な経験をさせ、多様な能力を開花させるかは、本学の学部教育の課題のひとつになっています。RT @mHigano: 学部学生対象にリーダーシップ開発をしているのですRT http://ow.ly/1Sdm0
  • 08:09  それもひとつの個人の選択ですね。RT @pogi510: 走ることをやめた人もいます。RT 稲泉連著「仕事漂流」の書評です。現状維持では時代と一緒に右肩下がりになる。常に不安だからこそ走り続けるしかない。ロスジェネの仕事観。 http://ow.ly/1Sdm0
  • 07:34  僕の本棚に興味をもってくださってどうもです。次から次へと読まなければならない本が出て、大変ですが、一方で読書は楽しいです。Hard fun!RT @kaoelie: 先生の本棚が気になる私です:-) RT: 稲泉連著「仕事漂流」書評。http://ow.ly/1Sdm0
  • 07:29  RT @ryskawai: 僕の世代は更に下だけど、すごくよくわかる。常に不安だからこそ走り続けるしかない、という感覚。RT 現状維持では時代と一緒に右肩下がりになる。常に不安だからこそ走り続けるしかない。ロスジェネのリアルな仕事観です。 http://ow.ly/1Sdm0
  • 07:29  RT @joesakai: 読みました。世代間の認識格差だと思うのですが、僕も若者のほうに共感します。 RT @nakaharajun ブログを書きました。就職氷河期の若者は会社で何を見たのか?:稲泉連著「仕事漂流」の書評です... http://ow.ly/1Sdm0
  • 07:19  ブログを書きました。就職氷河期の若者は会社で何を見たのか?:稲泉連著「仕事漂流」の書評です。現状維持では時代と一緒に右肩下がりになる。常に不安だからこそ走り続けるしかない。ロスジェネのリアルな仕事観です。 http://ow.ly/1Sdm0
  • 07:19  ありがとうございます。僕は「すぐに納得せず、他者に問いかけを行うこと」や「積極的に耳を傾けること」も「能力」に近いものに感じます。二軸の選択理由はごめんなさい、何となく(笑)です。RT @mHigano: 何故中原さんがその2軸を選択されたか http://ow.ly/1RRTv
  • 06:09  近いです。参考になります。感謝です。RT @clione: 先生がつぶやいていた授業に近い?-夏イベント「記者体験プログラム」指導役の募集について - "大学生・大学院生向けに実施する「記者体験プログラム」" http://bit.ly/9Tar5L
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投稿者 jun : 2010年6月 3日 10:12


就職氷河期の若者は会社で何を見たのか?:稲泉連著「仕事漂流」を読んだ!

「で、思うんですよ。世の中全体、日本の経済全体が膨らんでいたときは、働く個人が現状維持でも、相対としては自分も一緒に膨らんでいけたけれど、僕らは縮小すらしかねない時代をずっと生きてきた。

時代が「右肩下がり」だというのであれば、現状維持という考え方では、時代と一緒に落ちていってしまう。今よりも自分をよくしていかないと、現状維持ですら現実には怪しくなっちゃうわけだから」(同書より引用)

   ・
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   ・

 稲泉連さんがお書きになった「仕事漂流」を読みました。

 就職氷河期をサバイブし、何とか一流企業に入った8人の若者たちが、会社の中で働くことに様々な葛藤や矛盾を感じながら、転職するまでをつづったリアルストーリーです。丁寧なインタビューで、彼らの実存に迫ります。このテーマを扱う書籍は、数字やグラフが羅列されるようなものが多いのですが、本書は、叙述的筆致で、若者たちの「リアルな経験」に迫ります。

 そこには、物心ついてから、一度も世の中が「上向き」だったことはない、つまりは、シュリンクしつづける社会のムードの中で大人になってきた、若者たち固有の仕事観、人生観 - この時代を「若者」として生きている人々のもつ物語 - が透けて見えます。

 ▼

 私事にて恐縮ですが、世の中がバブルに浮き立ち、ディスコのお立ち台でなまめかしく踊る女性の様子が人口に膾炙した頃、僕は「中学生」でした。株式市場の平均株価が、4万円に近づき、ピークを迎えた時代でした。「自分も大人になったら、いろいろいいことがあるんだろうな」と、将来・未来については「明るさ」を感じていたような気がします。

 しかし、瞬きをする間もなく、そして、自分たちの世代が「何一つ」、その時代の「風」に触れることなく、僕らの知らないところで、僕らの知らない理由で、僕らの知らないうちに、それらは「水泡」に帰しました。

 その先に、僕たちの世代が見たものは、「シュリンクし続ける社会」でした。
 自分たちが何一つ関与することなく、第三者によって産み出された「シュリンクし続ける社会」を、今度は、僕たちが、自らの手と足で、サバイブすることが求められました。凍てつくような「就職氷河期」は、僕らが大学生だった頃の「リアルな風景」でした。
 
 ・・・・だからというわけではないのですが、何となく、彼らが会社や組織の中で感じた矛盾、違和感、そしてその中で敏感に感じ取った欺瞞は、共感できる気がします。すべての物語のすべての部分に首肯するわけではないのですが、まず論理的判断をくだす前に「嗚呼、この人も同じ時代を生きたんだな」と思ってしまうのです。

「だって小学生の頃にバブルが崩壊して以来、ずっともうだめだ、危機だ、失われた10年だ、リストラの嵐だと言われ続けてきたわけですから。その中で大人になってきたので、危機が叫ばれているのが普通なんだと思ってしまいます・・・」(同書より引用)

 おそらく、大切なポイントは、彼らは「怠惰」であるから、あるいは、「周囲に適応できない」から、「何も考えていない」から、「自分の将来を見つめていない」から、会社や組織を去ったのではないように思います。

 むしろ、「勤勉」でいて、「周囲にセンシティブ」で、さらに「本質」を見抜き、自分の将来を真面目に考えようとしたからこそ、おそらくは、今ある場所を離れることを決意したのだと思います。

 もちろん、それが結果としてよかったのか、どうなのかは、誰にもわかりませんし、誰も裁定することはできません。
 また本書は、いわゆる「自己啓発本」ではありませんので、読者のあなたに「・・・しなさい」「・・・すべき」という規範を押しつけることはありません。

 本書を読んで、何を考えるかは、読み手に委されています。
 共感する部分もあるし、そうでない部分もあるでしょう。それ以外の世代は言うにおよばず、ロスジェネ世代の読者ですら「一枚岩」ではありませんから、同じ世代でも思うところは違ってくるのが当然だと思います。
 でも、僕は、それでいいのではないかと思いました。
 本書は、読者が「自分の働くことの意味」を考えるための「良質な素材」なのかもしれません。また、本書に編まれた「語り」は、自分が暗黙のうちにもっている仕事や生き方に関する「様々な前提(価値観)」を浮かび上がらせるためのバックライトのようなものなのではないか、と思います。

 ▼

 本書は、若者がわからないと嘆くマネジャー諸氏、そして、人材育成担当者にもおすすめの一冊です。ロストジェネレーションが経験した「仕事現場のリアル」についても鮮やかに描写されています。

銀行員になったばかりの新人にかまっているような暇はない。先輩たちには、そんな気持ちがありありと感じられるし、下から上まですべての行員が、常に「いっぱいいっぱい」に焦っていて、大橋が書類を上司に持っていても、「今、忙しいから」と言われるばかり。
電話取りやコピー取り、シュレッダーかけといった雑用が新人に押しつけられるのも、「そんなことをやっている場合じゃない」と追い立てられる先輩行員たちが、まず存在し、そんなときに上意下達の仕組みがいよいよものをいうという話であった。
(中略)
社内の雑務を担当させられ、飲み会の幹事を押しつけられ、有名歌手の物まねをしても、ノルマは回らない。それでもやる気をもって目の前の仕事をこなすためには、その努力の先によりよい未来を想像できなければならない。いつかは大きな仕事ができる。いつかは、この現状から抜け出せると信じられるからこそ、今を懸命に生きることもできる。
 ところが彼の垣間見た銀行の世界は、先輩や上司が年を経るごとによりよい賃金やポスト、仕事を得るという年功序列的なメリットを享受していながら、自分自身は、そのデメリットのみを引き受けることになりかねない、というものだった。(同書より引用)

   ・
   ・
   ・

「止まるとね、不安なんです。正直、自分に自信が持てないからこそ、走り続けざるを得ない。走っていることで、要するに不安を紛らわしているのでしょうね」(同書より引用)

 あなたは、今、走り続けますか?
 それとも、今、立ち止まりますか?

 そして、人生は続く。

 ---

■2010年5月31日 中原のTwitterでの発言

  • 22:30  RT @beatiii: ハーバード大学の研究チームが歴史ゲームとウェブ教科書を企業と共同開発 MT @HarvardResearch http://ht.ly/1P41l
  • 22:22  RT @mineko0417: @nakaharajun 夕方、UHBのニュースでも特集やっていたよ。私もついつい見入ってしまいました!RT @nakaharajun 北海道の実家の母から電話あり。「東大生が浜頓別でプロジェクトっていうのをやってるよ、
  • 21:40  北海道の実家の母から電話あり。「東大生が浜頓別でプロジェクトっていうのをやってるよ、道新(北海道新聞)で特集してるわ。あんた知ってるの?」母の故郷は浜頓別。嬉しいねぇ、と言っておりました。 http://ow.ly/1S1L7
  • 20:55  一日一日を人生最後の日として生きよう。いずれ、その日が本当にやってくる。今日が人生最後の日だとしたら、今日やることは、本当にやりたいことだろうか。No.という答えが幾日も続いたら、私は、何かを変える必要があるのかもしれない。(Steve) http://ow.ly/1S10b
  • 20:48  「生き甲斐」とは「翌日目覚めるための理由」である・・・あまりに深いですね。僕にも「目覚めなくてはならない理由」(義務)が多々あります。が、本当に「目覚めたいと思える理由」(内発的な動機)は何なのか、考えさせられますね。RT @tatthiy http://ow.ly/1S0SZ
  • 19:16  病は孤独から生まれる。癒すべきは、個人ではなく社会的関係ですね。おすすめの一冊です。RT @yohei917: 上田紀行「スリランカの悪魔祓い」を読了したので検索をすると @nakaharajunのBlogがトップ!http://bit.ly/99lne8 @areyoume
  • 17:34  大学教育メディア戦略構想に関する打ち合わせ。
  • 14:59  研修とかの「施策」を発動する前に、まずは「分析」と「問題の定式化」にあたるのがよいかもしれませんね。そうすれば、KPIもできるかもしれません。RT @HRAdvantage: そう、このような調査の方法を考えてみよう。 RT 某社、OJT再構築に関する調査の打合わせ、終了。
  • 13:55  某社、OJT再構築に関する調査の打合わせ、終了。
  • 13:48  「ふってくる」のです(笑)でも、やるからには、皆様のご協力を得ながら、楽しい企画をめざします。後ろ向きに仕事をしたくないです。だから、仕事を楽しくするのです。RT @TakumaKudo: どーいう流れでお話くるんですか!?RT @clione RT 東大・学部生向けの授業。
  • 12:44  東大・駒場の全学自由ゼミナールで、学部生向けの授業をもつことになりそう。「学生が、チームになって、メディアを使った情報発信を経験する」という内容。「番組」をつくるのか、「イベント」をつくるのか、その両方なのか。もうちょっと考えてみます。
  • 12:04  駒場キャンパス打合わせ。メディアプロダクションカリキュラム。
  • 10:24  稲泉連著「仕事漂流」読了。就職氷河期世代が、どのような思いで、会社で働き、離れたのか。ぼんやりとした不安の中で、自分のなすべきことをなすための環境を求めた、8人の若者の、葛藤にあふれるストーリー。非常にリアル。今の時代組織で働くこととは何か。 http://ow.ly/1RTzm
  • 08:06  RT @Midori0530: 自分の成長のために周りにどんな人がいるかという話と同時に、自分が周りに対してどういう態度で接しているかを振り返らないと。反省。 RT 簡単に納得しないけれど傾聴できる人、簡単に納得しちゃうんだけど話を聞かない人 http://ow.ly/1RRTv
  • 07:34  RT @syasuak: 納得せずよく話も聴くが「あなたの言いたいことは、結局こうこうこういうことでしょ!」と言ってくる人もいます・・・RT ブログを書きました。"簡単に納得しないけれど、傾聴できる人"? http://ow.ly/1RRTv
  • 07:02  ブログを書きました。"簡単に納得しないけれど、傾聴できる人"、それとも、 "簡単に納得しちゃうんだけど、さっぱり話を聞かない人"?です。あなたはどのタイプですか? あなたの周り・上梓は、どんなタイプが多いですか? http://ow.ly/1RRTv
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投稿者 jun : 2010年6月 1日 06:56