アイスブレイクのデザイン

 のっけから「恐縮」なのですが、僕は「アイスブレイク」という言葉に、ひっかかる人間です。アイスブレイクとは、「授業、研修、セミナーなどの一番最初にやる、小さなワーク」のことですね。

「さぁ、皆さん、アイスブレイクをしましょう」

 という感じで、受講者の緊張をときほぐすために、「教育内容とは関係ないワーク」が実践されることがあります。たいていは、教授者のインストラクションに従って、ワークが進行します。

 この言葉、自分でも、ついつい使ってしまうことがないわけではないんですが(笑)、自分が受講者の立場だった場合に、誰かが、この言葉を発すると、ついつい

「オレはアイスで、これからブレークされるのか・・・」

 と「ほとんど、酔っぱらいのような、いちゃもん」をかましたくなるのです。というか、正確にいうと「少し寂しい気持ち」になるんだよね。「嗚呼、今、ここにいる人の間には、アイスがあるのか」ということを認めざるを得ないから。

 嗚呼、ホントに、困ったちゃんだね。あんまり相手にしなくていいよ(笑)。

 ていうか、今日も出張のスーツケース、電車に置き忘れるしさ。3日分の衣類、Gone。どうすんの、これから。真夏にパンツ、リバーシブル? リスキーだね。

  ▼

 なぜ、僕は「アイスブレイク」にひっかかるのか?

 それは、非常によくデザインされたワークショップやシンポジウムでは、この「アイスブレイク」が必要ないのです。つまり、授業内容とは関係ないような小さなワークを、敢えて授業冒頭でやらなくてもいいのです。
 アイス(参加者間に存在する無意識の壁)が自然と消失してしまうかのように、<環境>がデザインされているのです。正しくいうと「アイスブレイクが必要ない、のではなくて、知らず知らずのうちにアイスブレイクされている」のです。

 「これから、みんなのあいだにあるアイスをブレイクするどー、と言われるのではなく、あれ、不思議、知らず知らずのうちにブレイクされちゃってるよ、、、という感じ」

 たとえば、音楽。いかにもフォーラムにきましたぁ!という感じのクラシックではなく、どこかで聞いたことのあるような「懐かしく、ゆるい音楽」がかかっている。いつもとは違うな、という感覚を、ゆるく、もってもらう。

 たとえば、お料理やお茶。これらは通常、フォーラム修了後か合間に供されます。これを敢えて、一番最初にもってきて、いつもとは違うスイーツなどをだす。その上で、お隣の人と自己紹介をさらっと促せば、もう自然と会話がでてきます。

 たとえば、インテリア。いかにもフォーラムや研修室にきました、という無機質な白壁を、いかにリラックスした雰囲気に変える。グリーンを置く。雑貨をおく。

 要するに、「いつもとは違う」「ゆるくて安全な雰囲気」をつくりだすために、「遊び心」を持ちながら、「複合的なアプローチ(恥知らずの折衷主義)」で、様々なディテールを工夫しているということですね。
 そして、場の特性にもよるのですが、これが、ラーニングプロフェッショナルの取り組む「アイスブレイク」ではないか、と思います。

 その際、気をつけるのは4点だと僕は思います。

 1つは「学習者中心(Learner-centeredness)の信念」。
 学習者中心主義とは「学習環境をデザインする際には、学習者の認知スタイル、行動スタイルを最重要視すること」です。

 なぜ、ディテールを工夫するのか。

 それは、誤解を恐れずにいいますが、教授者が教授を楽にするためではありません。あくまで、学習者のためであり、後続する学習のためです。

 しかし、とかく、こうしたディテールに魅力を感じる人は、メタフォリカルな言い方をすれば、「学習者を忘れがち」です。ディテールを工夫することが自己目的化し、場作りそのことに、心を奪われます。
 ぶっちゃけた言い方をすれば、学習者が十分なレディネスがある場合は、場をつくることなど必要はないのです。学習者中心とは、そういうことです。

(本当は学習者中心主義は3つほどの異なる定義がありますが、マニアックなので、それはここでは述べません。興味のある方はこちらの文献をご覧ください。中原淳(2008)学習者中心主義 佐伯胖(監修)・CIEC(編)(2008) 学びとコンピュータハンドブック. 東京電機大学出版局, 東京)

 2つめ。大胆に未知のものに取り組むことです。
 どうせ、ディテールにこだわるのなら、「大胆に「誰も見たこともないような工夫」を「大胆」にやればいいのではないか、ということです。
 はじめて、こうしたディテールを工夫した方によく見られがちなのは、「自分でせっかくデザインしたのに、そのことを恥ずかしがってしまう」ということです。でも、主催者が恥ずかしがれば、学習者は「のる」ことができません。

 3つめ。最後は、実施者の方が、こうした「創造」や「工夫」を、「みんな」で「楽しんで」やることができるか、ということです。「みんなで楽しみながら取りくめるか」というのは、不思議なもので、学習者に「伝わり」ます。やっている側がイヤイヤ、やらされ感が漂っている学習の場ほど、学習者にとって辛いものはありません。

 4つめ。それは、Formative Evaluationのマインドを忘れないということです。Formative Evaluationとは、日本語でいえば「形成的評価」(詳細は「企業内人材育成入門」をご覧ください)。すなわち、オンゴーイングで進行する学習を常にモニタリングして、インプロで、常に場をつくりかえ、崩していくことです。

 場やディテールに完璧なものはありません。それは、学習者のほんの少しの振る舞いで、いかようにもかわります。
 しかし、まずは、いったんは作り込む。「常に場を作り替え、崩す」ために、いったんは「作り込むこと」が僕は重要だと思います。その上で、学習者の振る舞いを見ながら、場を変化させる。これが、Formative Evaluationのマインドかもしれません。

 ぶっちゃけていうと、音楽をどのように工夫するか、料理をどのように出すか、ということに「王道」はありません。以上の4点に留意して、学習者と自分たちが楽しめる「コンテキスト」をつくり、壊し、またつくればばいいのかな、と思います。

  ▼

 こうしたディテールにこだわれば、敢えて、「さぁ、みんなでアイスブレイクをしましょう」と声高に叫ばなくても、すでに心は解れているのです。こういうときに、何を、どのようにデザインするのか。それが、「ラーニングデザイナーの専門性であり知性」なのかな、と感じます。

 今度、英治出版さんから刊行予定の「場づくり本? Learning bar本?」では、そんなことを書いています。お楽しみに。

 ---

追伸.
 完全に、この夏は、「ワークライフバランス」を誤りました。瀕死のスケジュールです。猛省しながら、走りきります。来年は仕事を減らそうと思います。

 ---

■2010/07/25 中原のTwitterタイムライン

  • 19:14  授業。今日のゲスト講師は、あおぞら銀行常務執行取締役 アキレス美知子さん。テーマは「ネットワーカーとしての人材開発部門」。僕の尊敬する女性リーダーのお一人です。
  • 17:30  富山大学 荒井明先生とディスカッション。
  • 17:27  修行します!いままでの僕には"魂"が足りなかったのかも(笑)RT @keiko_uk: きっとすぐ上手にセットできます!全くお化粧の仕方を分からない女子も、メイク魂に火がついたら、あっという間に上手くなります。自分のチャームポイントもしっかり把握して。可愛くなります。
  • 15:15  博士論文等指導。
  • 14:27  大学総合教育研究センター、TREEスタッフ会議。
  • 10:28  三宅なほみ先生の科研会議。コーチングに関する比較実験。三宅なほみ先生、白水先生、見舘先生、神田先生、シマダ先生、軍地さん、舘野君。
  • 10:24  三宅なほみ先生の科研会議。コーチングに関する比較実験。
  • 09:39  全くの根拠レスですが、アクティブユーザーは感覚的には2割くらい? 発言する人が5%くらいかな、と予想します。@hidefurutani アクティブな人はどれぐらい?2〜3割ぐらいかな。@satomaki @miz_oka: RT 日本のTwitter利用者、1000万人になる。  [in reply to hidefurutani]
  • 09:36  なるほど! セット録画サービスも、新しい付加価値としていいかも。@ZAN01020 美容師さんの視点と自分の視点がまず違うんですよね。美容師さん視点で,セットの仕方を録画させてもらおうかと思ったりしました。でも,所詮実践場面ではそこから自分の頭をみることあたわず  [in reply to ZAN01020]
  • 09:35  なるほど!新しい時代の美容室は「美容師さんがセットするのではなく、お客が実践し、美容師さんがコーチングする」なのかも。@clioneたぶんその場で自分でもやらせてもらえばコツを覚えられるんでしょうけどRT 美容師さんに、"今"風のヘアセットのやり方を教えてもらったが  [in reply to clione]
  • 08:25  先日、美容室で、美容師さんに、"今"風のヘアセットのやり方を教えてもらった。なんとなくわかった。今朝、自宅で、そのとおりにやってみたが、うまくいかず、いじっている間に、"テトラポットに打ちつけられた海藻"のようになってしまった。"わかること"と、"できること"とは、違うこと!
  • 07:10  日本のTwitter利用者、1000万人になる(ネットレィテングス調べ、毎日) http://ow.ly/2gku8
  • 07:08  ディズニーランドはいかにしてつくられているか? ディテールへのこだわり:詳細なバックグラウンド・ストーリー(背景の物語)によって、エリア全体からショップやアトラクション、そして細部に至るまで意味が与えられる。 http://ow.ly/2gkt5
  • 07:05  フラッシュマーケティング:ネットで仲間、時間内に揃えば大幅割引 米国発の新手法:24時間以内に30人集まれば、コース料金を7割引きにします----。ネット等で仲間を集めれば、レストランなどの5割から9割のクーポンをもらえるネットサービスが広がる。 http://ow.ly/2gkrb
Powered by twtr2src.

 ---

■2010/07/24 中原のTwitterタイムライン

  • 23:45  RT @sankoda0210 分かります!4才の甥と遊ぶと、時間が子供のスピードでまったり流れます。小さな発見や感動が楽しい、その時間を共有できたことが嬉しい。結果を知ってる(予測できる)大人には無駄な時間となるのかもしれませんが...
  • 22:59  "早くしなさい!" この後のスケジュールを計算して、立ち止まって動かないTAKUZOに、僕は言う。しかし、TAKUZOは動かない。ふと、我が子の視線の先に目をやると、彼が見たこともないであろう、綺麗な蝶々がいる。TAKUZOじっと見ている。難しいよなぁ、、子育ては。
  • 22:12  大人が、もたもたしている子どもを急かし、時に、苛つくとき、もしかすると、そこには大切な、"子どもの今、ここ"が、ある場合もある。わかっちゃいるけど、難しいけどね、自戒をこめて。
  • 22:09  三歳の愚息TAKUZOと接していて、つくづく感じるのは、"時間には、大人の時間と子どもの時間の二種類がある"ということ。大人の時間は、為さなければならぬ"未来"からさかのぼり、"今"を推し量る。故に"今"は、時に短い。子どもは、"今ここ"を生きており、ゆったりと時間が進んでいる。
  • 22:00  TAKUZOと男二人旅 http://tweetphoto.com/34609932
  • 09:32  TAKUZOと北海道へ。気温は15.7度。避暑というよりは、寒いです。
Powered by twtr2src.

 ---

■2010/07/23 中原のTwitterタイムライン

  • 23:22  RT @akiko_kokubo: 私は忙しいときもJTM(just talk to me)オーラ放ちたい RT @ak_oxford: 忙しくない時にも自在に放てるようになりたいQT: DTMオーラとは、忙しいマネジャーが放っているDon't talk to meオーラ
  • 23:21  知者は、行動を考えることによって生きるのではなく、行動を終えた時に考えるであろうことを考えることによって生きるのでもなく、行動そのものによって生きるのだ。(Don Juan)
  • 23:14  理解することとは、変わることである (サルトル)
  • 10:10  RT @clione: TTMオーラ?RT @hari_nezumi: RT @makocoach: 元NY市警交渉人のニックネームは「talk to me」http://ow.ly/2fm8M RT: RT @hari_nezumi: いつでも気兼ねせずに話しかけてねオーラ
  • 08:49  どなたかご存知の方は?RT @hari_nezumi: @nakaharajun いつでも気兼ねせずに話しかけてねオーラ、みたいなのに対する言葉はないのでしょうか。。。
  • 08:28  「DTMオーラ」という言葉を妹尾先生に教えてもらいました。DTMオーラーとは、忙しいマネジャーが暗黙のうちに放っている「今、おれにはなしかけんじゃねー」という雰囲気のこと。Don't talk to meオーラだそうです。僕も、たまーに、放っているような気がします。すみません。
  • 07:47  ブログ更新。あなたの使っている「場」という言葉の意味は何ですか?:場のコンセプトとユーザー参加型デザイン。場とは何か? 物理的スペースのことですか? それとも ネットなどの仮想空間のことをさしますか? http://ow.ly/2fkKl
  • 07:05  うーん、デカイ:世界一大きな「花」、東大小石川植物園で初開花:野生でも開花は数年に一度で、同園での開花は19年ぶり。25日まで公開を予定(読売) http://ow.ly/2fjRw
  • 01:03  あなたの人生は限られています。無駄に他人の人生を生きないでください。他人の雑音によって、あなたの心の声がかき消されないようにしてください。最も重要なことは、自分の直感に従う勇気を持つことです。直感とはあなたが本当にやりたいことを知っています。それ以外は二の次なのです。(Jobs)
  • 00:52  一日一日を人生最後の日として生きよう。いずれ、その日が本当にやってくる。(中略)今日が、人生最後の日だとしたら、今日やることは、本当に自分がやりたいことだろうか。「NO」という答えが、もし幾日も続くのだとしたら、自分は、何かを変える必要がある。(Steve Jobs)
  • 00:51  未来をみすえ、点をつなげることはできません。我々にできるのは、過去を見て、点をつなげることだけなのです。(Steve Jobs)
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月27日 08:37


あなたの使っている「場」という言葉の意味は何ですか?:場のコンセプトとユーザー参加型デザイン

 昨日のMCC授業「ラーニングイノベーション論」では、東京工業大学の妹尾大先生に「知識創造のための場のデザイン」というご講義&ケーススタディをいただきました。

「知識創造」というコンセプトにあらためて共感するとともに、「場」という、もっともシンプルで、もっとも深遠なコンセプトについて、改めて考え直すきっかけを与えてくださいました。妹尾先生には、この場を借りて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

  ▼

 あらためて考え直してみると、「場」とは難しいものです。

 一般には「場」とは「物理的な場所」のことを指したり、「仮想空間上の場所」を指示すると思われがちです。たとえば、「学びの場」とは、どこかの「物理的空間」を指し示すと考えがちです。

 しかし、知識創造理論の立ち位置にたった場合、そうした回答は、必ずしも満足のいくものではありません。

 知識創造理論の立ち位置にたった場合、場とは「複数人の人々に共有される文脈」であると考えるのです。換言すれば「複数人の人々が、協調して、知識や物事の意味を構成するために必要な背景情報」といえるかもしれません。

 しかも、知識創造理論が強調するのは、文脈の共有が「静的」ではなく、「動的」になされている状態です。換言すれば「知識や物事の意味を協調的に構成するために必要な文脈を、複数人の人々が、更新し続けている状態」と言えるかもしれません。一言でいえば、「場」とは「Shared Context in Motion」であるのです。

 ですので、物理的な場所や、仮想空間上の場所は、そうした「共有文脈」を構成するひとつの構成要素でしかありません。また、「場」は生まれては消え、消えては生まれる、そういうものです。

 卑近な例をだしていうと、こういうことですね。
 どんなにコミュニケーションスペースが素晴らしくても、どんなに大枚はたいて、素晴らしいファシリティを入れて空間をデザインしたとしても、それだけで、そこは「知識創造の場」にはならない。それを「場」とは言わない。

 「場」というものを名乗りながら、全く、メンバーが文脈を共有していない「場」もたくさんあります。かつては「場」だったんだろうけど、今は「ペンペン草」もはえないような場もたくさんあるということですね。

 場を、文字通りの「場」にするためには、それなりの「工夫」と「ケア」がいるということですね。

 妹尾先生は、昨日、ある会社の「オフィスの変革」のケーススタディを通して、その「工夫」について、私たちに考えさせていただく機会を与えてくださいました。

 その会社では、社長含め社員が全員参加で、オフィスファシリティの変革をデザインし、評価し、自分たちのオフィスを、自分たちの力でつくりあげていました。それも「未完のプロジェクト」として。

 この事例から、僕の認識では、「場」をつくりだすヒントは「ユーザー参加型デザイン」にあるのかもしれないと感じました。つまり、「自分たちの場を、自分たちが参加して、協調してつくりだす機会そのものが、場をつくりだす」ということです。
 
 それは、コミュニケーションスペースやリラックススペースといわれるような、「他者(多くは経営者)から、よかれと思って、押しつけられたスペース」につきまとう、負のソーシャルスティグマ(烙印)、つまり「あんなスペースで、ダベってるやつは、暇人で、仕事のできねーやつなんだよ、、、暇でいいね」というスティグマを防止する可能性があるのかな、と感じました。だって、みんながデザインに「参加」しているから。

 ユーザー参加で、みんなで参加してつくりあげた「場」ですので、「場」に対するメンバーのセンスメイキングがすでに為されており、共有の文脈ができているのですね。

 ▼

 短いエントリーで、「場」というものを伝えるのは非常に難しいのですが、この問いは、自分の中でも、もう一度考え直してみたいと思いました。

 あなたが、何気なく使う「場」という言葉、、、
 あなたは、どんな意味で使っていますか?

 ---

追伸.
 先日の授業の後(授業は博報堂さんでクリエィティビティをテーマに実施されました。田沼さん、田村さん、百合岡さん、ありがとうございます)、博報堂の社員食堂(Table100:キハチが入っています。食堂とはいえ大変オシャレです)で、Class of 2009とClass of 2010の懇親会が開催されました。
 その後は、Class of 2010の富澤さんが幹事を引き受けてくださって2次会へ。下記はそのときの写真です。

keiomcc2010.jpg

 ---

  • 23:51  RT @tatsumie それです!ワタシは中途入職なので、業務達成水準や育成段階がもやもやで気持ち悪いのですが、だいぶ慣れてしまいました...。なので、SDが取り沙汰されると、コロリと業者さんのプログラムに乗っかっちゃうんです  [in reply to tatsumie]
  • 23:17  RT @mark_yk: その点、企業と(大学は)同じですね。経験上ですがw RT @cosmicfizz74: OJTってけっこう負担大きいですよね。早く戦力になってほしい気持ちはあれど、心に余裕のない現場・・・。人事課とて、全ての課の業務内容に精通しているわけではないです
  • 23:03  組織として「めざす人材像、人材要件」が見えないということですね、、、うーむ。RT @tatsumie ウチの大学では、どんな能力が必要なのか、考えられていません。聞けば多分「政策立案力」等々出てくると思いますが、何ができて欲しいかはわかりません。  [in reply to tatsumie]
  • 22:58  面白そうなワークショップですね!@ikiikilab ブログ記事:『ワークショップ「研究・教育の実践の場としての大学研究室を考える」@日本教育工学会第26回全国大会』がupされました。<再Tです> http://bit.ly/aVbGPB  [in reply to ikiikilab]
  • 22:53  なるほど!RT @anachoreta ビジョンとしては存在していると思いますが、それを浸透させる仕組みづくりはまだまだこれからだと感じます。RT 大学職員の方々のプロフェッショナル化、自律型キャリアだの、大学の経営方針には、よくあるのにねぇ、、、RT 大学職員の人材育成  [in reply to anachoreta]
  • 22:34  RT @cosmicfizz74: ウチも「アドミニストレータ研修」なるものがありますので、職員の育成には力を入れているはずなのですが、プロ職員のキャリアパスは用意されていないんです。RT @勉強になります。でも、大学職員の方々のプロフェッショナル化だの、大学の経営方針にはよくあ
  • 22:32  苦笑 RT @cosmicfizz74: しかし、作ってしまうと現場が人材育成を放棄しそうですRT @shyamamo: じゃ作ってみます?>> 人材育成に特化した組織を持つ大学は珍しい RT僕も本学職員の方々の人材育成については、今日知りましたが、人材育成課がない大学の方が多い
  • 22:28  RT @cosmicfizz74: ウチで言えば人事課は採用担当、現場がOJT担当です。RT @mark_yk: ええ。うちにもないですね。人事課がOJTで育成している感じですね。RT 人材育成に特化した組織を持つ大学は珍しい RT 僕も本学職員の方々の人材
  • 22:27  なるほど、勉強になります。でも、大学職員の方々のプロフェッショナル化だの、大学の経営方針にはよくあるのにねぇ、、、RT @cosmicfizz74: 人材育成に特化した組織を持つ大学は珍しいのではないかと思いますRT 人材育成課がない大学の方がどうやらおおいのですね。
  • 22:08  東大卒業生の東大就職は増えていますね。RT @jiafeirongyi @akizukid 最近は東大出て母校に事務職員として就職する人もいるとか。RT 東大にはこんな課があるんだ。RT @nakaharajun: 東京大学の職員の人材育成。人事部人材育成課の方々とミーティング。  [in reply to jiafeirongyi]
  • 22:01  僕も本学職員の方々の人材育成については、今日知りましたが、人材育成課がない大学の方がどうやらおおいのですね。RT @cosmicfizz74: 人材育成課という課があるなんて素敵です。RT @mark_yk: 東京大学の職員の方々の人材育成。人事部人材育成課の方々と打ち合わせ。
  • 18:41  東京工業大学 妹尾大先生のご講義「知識創造をめざす場のデザインとは?」
  • 17:20  東京大学の職員の方々の人材育成。東京大学人事部人材育成課の方々と打ち合わせ。
  • 17:17  そう、つながっていましたか!素晴らしい!RT @sugimana: 今日は午前は駒崎さん、午後は中原さんのインタビュー。いつも刺激的なお話ありがとうございます。@Hiroki_Komazaki: 中原先生、一方通行にならずダイアローグ的要素を取り入れた会にしたいです!
  • 16:07  英治出版「Learning bar本」杉崎さん、秋山さんとたっぷり2時間。
  • 16:05  JMA小峰さん、アサヒビール西郷さん、打ち合わせ。
  • 12:12  お久しぶりです。さっきまで御社におりました。今、本郷の研究室に向かっています。近いうちにお話ししましょう。同窓会とかも面白いかもね。RT @twitaco: いま、たまたまネット上で見つけた懐かしい同期が社内にいるらしい!お話したいなあ。もし読んでたら、久しぶりです。
  • 09:30  赤坂、博報堂。
  • 08:46  保育園送り完了。猛暑ですね、全身汗だく、10キロマラソン後のようです。気温、何度あるんすか? 北海道、最寒の地に生まれた僕にとっては、この数日は地獄です。特に35度超えるとダメですね、、、あべし。
  • 07:06  卒業税?@bbceducation University leaders welcome reports that a graduate tax is unlikely to be accepted as a replacement for tui.....  [in reply to bbceducation]
  • 07:04  南極・北極を体感 科学館が開館へ : 国立極地研究所内に24日オープンする「南極・北極科学館」。南極観測隊が実際に使った雪上車、観測用無人航空機、オーロラ映像など。(sankei) http://ow.ly/2eKMV
  • 07:01  日本人の戦争体験の語り、体系的に整理し公開 NHK : 公開されるのは全国のNHK放送局が番組制作のために撮影・保存してきた国内外の戦争体験者310人のインタビュー。「NHK戦争証言アーカイブス」にて無料視聴。(asahi) http://ow.ly/2eKIW
  • 06:57  2004年の留学中、スタタができたばかりの頃ですね。@mayumiura @nakaharajun さんのMIT Stata Center レポート。「中の人」(当時)ならではの写真満載です。 http://bit.ly/aNZGbD 未来の大学:MIT STATA CENTER  [in reply to mayumiura]
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月23日 07:42


「学びは現場にあり」×「酒井さんとの対談」

 嗚呼、あまりに忙しくて、全く、ブログが書けない日が続いていました。Twitterの方は「スキマ時間」にやることができるのですが、ブログはなかなかそうはいきません。でもね、「生きています」。

 今、インプリの時期なのです。「企画は10%、調整90%」とはよく言ったもので、春頃に「仕込み」をしていた多くの物事が、いよいよ本格化してきています。で、その交渉やら調整やら、何やらかんやらで、奔走しております。サンデル教授の講演会やら、その収録、さらに駒場での新教育カリキュラムのつめ・・・僕のセンターのチームでは、この夏、「新企画」が目白押しなのですね。
 しかし、僕は、重田助教、山本特任専門職員、アシスタントの阿部さん、優秀なスタッフに恵まれ、彼らに支えられながら仕事ができています。本当にありがたいことです。

  ▼

 そういえば、人事専門誌「人材教育」での、僕の新連載「学びは現場にあり」の立ち読み記事が公開になりました。

 初回は、獨協医科大学越谷病院救命救急センター、救命救急スタッフの皆様の「仕事の現場」を訪問させていただいております。池上先生、朝香先生、吉峰さん、井上さん、ありがとうございました。
 この後は、鉄道整備株式会社、ANAのCAさんたちの職場、資生堂美容室の美容師さんたちの仕事の現場と連載が続きます。どうぞお楽しみに。

 あと、先日Learning barにもご登壇いただいた酒井穣さんと行った対談の原稿も、無料公開されています。こちらの方も、ぜひお読み頂けると幸いです。酒井さんの写真の「指先」が、フリービット社では評判みたいです。

学びは現場にあり×酒井さんとの対談
http://www.jmam.co.jp/column/column18/index.html

 それでも人生は続く。

 ---

■2010/07/21 Twitter

  • 22:02  駒崎さん、素晴らしいダイアログの機会になりますよう!@Hiroki_Komazaki 中原先生、大感謝です!一方通行にならずダイアローグ的要素を取り入れた会にしたいです! RT 安心子育て社会を!応援してますRT 待機児童問題シンポジウム http://bit.ly/ddgiIV  [in reply to Hiroki_Komazaki]
  • 21:59  金井先生、感即動は素敵な言葉ですね!@tkanai1954 感じさせられたことなら、わすれさられることがないのと近いのですが、本当に感じたときにこそ、ひとは動く、それが感即動(感じること、即ち、動きなり)ということだといつも林敏之さんに教わってきました。  [in reply to tkanai1954]
  • 21:23  言ったことなど忘れられてしまう。したことも忘れられてしまう。でも、感じさせたことが、忘れ去られることはない。(マヤ・アンジェロウ)
  • 20:57  リーダーは簡素化するのが仕事です。今後の方針を2分で説明できなければならないのです。(ロイヤル・ダッチ・シェルCEO イェールン・ヴァン・デル・ヴェール)
  • 20:53  人とは世界に変革をもたらす存在です。よって、人はシステムや体制の上にたつべきです。人は、システムや体制に従属するものであってはならないのです。(スティーブ・ジョブズ)
  • 20:10  安心して子育てできる社会を! 応援していますRT @Hiroki_Komazaki: 【RT歓迎】待機児童問題終結に向けて、官民で答えを模索するシンポジウムを7月31日(土)に虎ノ門で行います!お越しあれ! http://bit.ly/ddgiIV  [in reply to Hiroki_Komazaki]
  • 18:04  面白そう!@tomokihirano Twitterで日々の気づきを共有するプロジェクト「 #kizuku 」に賛同企業 http://mainichi.jp/select/biz/it/cnet/archive/2010/07/21/20417126.html?inb=fi  [in reply to tomokihirano]
  • 18:03  一日中バタバタ(大人語だね)。来週の京都大学大学院での集中講義、再来週の同じく京都大学での講演の準備。特に後者の講演準備は、かなり大変。
  • 11:05  もう査読はカンベンしてください。今抱えているだけで「おなかいっぱい」です。
Powered by twtr2src.

---

■2010/07/20 Twitter

  • 18:22  大学院ゼミ、英語文献購読(伊澤さんご発表):M&A(企業合併)時に、従業員の感情、アイデンティティには、どのような変化が見られるのか?
  • 18:18  大学院ゼミ、本日の英語文献。RT @nakaharalab Continuity and Change in Mergers and Acquisitions: A Social Identity Case Study of a German Industrial Merger」  [in reply to nakaharalab]
  • 18:05  人事専門誌「人材教育」での、僕の新連載(学びは現場にあり)の立ち読み記事が公開!。初回は、獨協医科大学越谷病院救命救急センター、救命救急スタッフの皆様の「仕事の現場」を訪問。池上先生、朝香先生、吉峰さん、井上さん、ありがとうございました。http://ow.ly/2dOkG
  • 17:37  大学院ゼミ。木村君(M2)の研究発表。大学学外におけるサービスラーニング(社会奉仕活動)が、大学生に与える教育効果を明らかにする研究。
  • 17:15  大学院ゼミ最終日。内省シート(自己評価)の集計結果発表。「最優秀元気賞」「しっかり発表できたで賞」「しっかり準備ができたで賞」「激しく疲れていたで賞」「後期は発表がんばるで賞」「後期は準備がんばるで賞」発表。自分の研究活動を振り返るひとつのきっかけにしてください。
  • 14:05  というわけで、大学院授業「組織学習システム論」の最終回は、1学期の授業内容に「ちゃぶ台がえし」をするような内容としました。その上で「未来を構想する」という内容です。
  • 13:44  大学院授業。学習者像の脱構築。「社員を"学習者"と見なすことの政治性」について。
  • 13:42  ネットワークによる学習のネガティブな側面。1)学習のイニシアチブが個人に存在するため格差が生起しやすい、2)常に学習が起こるわけではない、3)権力と無縁ではなく権力をもった人を強化する方向性、4)多くのフリーライダーを抱える可能性、5)学んだことを活かせるかは自組織に依存する
  • 13:38  大学院授業。ネットワークによる学習の「光」:1)職場から離れた場において多様な他者と出会うこによって内省やダブルループ学習の促進、2)組織の権力関係から逸脱した内容についても学べること、など。
  • 13:34  大学院授業。既存の組織学習論は「組織の中だけで固有の専門的知識を磨き成長していくことが」前提であった。今後は「組織内だけでなく、顧客・ライバル企業、組織を超えた、ゆるやかなつながりと相互作用により学習活動が促される。活動システム理論(Engstrom 2004)
  • 13:21  大学院授業「組織学習システム論」最終回。組織と学習の脱構築。学校でもない、職場でもない、第三の学習を模索する。それは、Twitterのように「ネットワーク」として、あらゆる組織を越えて、人々の関心によって形成され、消失し、達成される。そこには光と闇がある。
  • 10:41  僕は「正午」あたりですね。お昼か。RT @n_miyuki @tkanai1954 一番心に残ったツイートは、中学3年生に向けた先生の言葉で、『自分の歳を3で割ると、それが人生の時間だ』 君達は15歳÷3=5時。午前5時の夜明け前。今人生の夜明け前にいるのだと...」
  • 10:37  東京大学・大総センター運営会議。それにしても外が「暑い」。今日はキャンパスを横断することがこの後2回ある。汗だく覚悟ですね。
  • 09:21  RT@shigeko_taka 日本経済新聞Web版のビジネスリーダーのコーナーで、村上龍氏のインタビューがあるので、合わせて読むと、より興味深いです。龍氏自ら企画書を書いたとのこと RT 村上龍氏の決断に出版社は戦々恐々、中抜きの脅威。http://ow.ly/2dELD
  • 07:49  あきらめちゃいけない。しないうちからあきらめるな。だって、若い人って、まだ、何もしていないんでしょう。あきらめることなんかない。まだ、何にもはじまっていないんですよ。(ファーストリディリング創業者 柳井正) 収録:一流の修行時代 野地秩嘉著
  • 07:41  Be daring!(勇気をもって), Be first!(誰よりも早く), Be different!(人と違ったことをする ) マクドナルド創業者 レイクロック
  • 07:21  厚生労働省、企業向けに支給する雇用調整助成金のうち、教育訓練加算額を年内にも引き下げの方針。企業にとって全体の教育訓練費の減額幅は2割から3割になる見通し。(日経)
  • 06:31  大都市圏は高いですね @yks24 関西や首都圏の離職率高。QT 退職教員、年1.2万人:...中途退職する教員増加。保護者・子どもとの関係づくりでの悩み・精神的負担、成果主義、事務負担の増加などが背景... http://ow.ly/2dEPX  [in reply to yks24]
  • 06:29  RT @enodon 韓国 就業率低い大学、政府の学資金融資枠を縮小へ http://ow.ly/2d9kl 卒業生の就業率が低く、教授能力で低い評価を受ける大学の学生たちに対する政府の学資金融資限度枠を制限する方向で検討が進められている  [in reply to enodon]
  • 06:28  村上龍氏の決断に出版社は戦々恐々、いわゆる「中抜き」の脅威。大物作家が、電子書籍の販売会社と直接契約を結ぶようになるという悪夢  http://ow.ly/2dELD
  • 06:19  異色の新トップ続々、15人抜き・移籍組、今年上半期に就任した上場企業の新社長。第一三共、伊藤忠、旭化成、キリンHDなど。 http://ow.ly/2dEw6
  • 06:16  退職教員、年1.2万人:公立の小中高校と特別支援学校で中途退職する教員が全国で毎年1万2千人を超え、この5年間では6万7千人に及ぶことがわかった。保護者・子どもとの関係づくりでの悩み・精神的負担、成果主義、事務負担の増加などが背景。 (朝日)http://ow.ly/2dEps
Powered by twtr2src.

---

■2010/07/19 Twitter

Powered by twtr2src.

■2010/07/18 Twitter

  • 16:55  パパ. By TAKUZO http://tweetphoto.com/33425461
  • 14:03  同じところに僕もひっかかったので、元タイトルに(?)をつけました。謎。RT @mitsuru_3261: 「不況で」と分析しているが、時間が増えた理由も聞いているんだろうか。 RT 不況で(?)つぶやき流行、ネット利用時間が増加: http://ow.ly/2cZ7e
  • 13:48  不況で(?)巣ごもり・つぶやき流行、ネット利用時間が増加: 1日にテレビ、ネットなどに触れる時間は5時間48分で、前年より24分増加。1位のテレビは前年比6%増の173分。2位インターネット利用は14%増の77分。新聞は7%増。(朝日) http://ow.ly/2cZ7e
  • 13:47  TAKUZO、お昼寝から起きた。僕の自由時間は終了。
  • 13:41  ズレていくと同時に感じる焦りがリアル。RT @satito18 いつも始めにそれなりに計画は立てていたものの、ジワリジワリと計画がズレ、いつもラストスパートでなんとかしていました。これ、今も変わらないですね。 RT 夏休みの宿題、最後にまとめてやるのは10%。ベネッセ調べ  [in reply to satito18]
  • 10:25  僕は、算数ドリルとか自由研究は早く片付けるものの、苦手だった絵日記と読書感想文は直前でした。RT @taniguchy: 10人にひとりの中にばっちり入ってる。 RT 夏休みの宿題、最後にまとめてやるのは10人にひとり。44%は少しずつ計画的に。ベネッセ教育研究開発センター調べ
  • 10:20  笑 RT @naokun007: 小学生の頃、友達は親が宿題をやってる間付いてくれてるのに、と不平を言ったら、あんたは大人になってもお母さんが会社について行くの?、で一蹴されましたw 宿題を提出することが目的じゃないという事を理解してる良い親だったと今は思います。
  • 10:19  RT @yasuyasu1976: 計画を自分で立てるとこが一番の学習ポイントだと思うなあ RT夏休みの宿題、最後にまとめてやるのは10人にひとり。44%は少しずつ計画的に。26%の母親が宿題の計画を立ててあげた。ベネッセ教育研究開発センター 2009年9月調べ
  • 10:07  夏休みの宿題、最後にまとめてやるのは10人にひとり。44%は少しずつ計画的に。26%の母親が宿題の計画を立ててあげた。ベネッセ教育研究開発センター 2009年9月調べ 全国の小学生母親 n=4644
  • 10:01  RT @tanpopomax: 教員の心のケアも忘れてはいけないところ。それと担任の補助は、NPOが担って共に活動できないものでしょうか?RT 全国の小中学校に「35人学級」は誰のため? 子どものためか、教師のためか? (産経)http://ow.ly/2cVMM
  • 10:00  TAKUZOのプール教室
  • 09:07  御意、、@Midogonpapa 笑えるコマーシャルですが、最後の "Japp gives you extra energy" というコピーが微妙ですね。 http://bit.ly/92p2LB  [in reply to Midogonpapa]
  • 08:20  面白いコマーシャル。人を「手助け」したつもりが・・・同じく池上先生の講演で教えて頂きました。  http://ow.ly/2cWbX
  • 08:17  The Asch Experiment 被験者たちに、どの棒とどの棒が同じ長さなのかを報告させます。いかに人が「流されてしまう」のか。先日池上先生のご講演で教えて頂きました。 http://ow.ly/2cWaq
  • 07:44  恐るべき威力、Photoshop!RT @hatebu Photoshop CS5の力で「日本一のブサイク芸人」を絶世の美男子にしてしまう超絶技巧フォトレタッチ http://bit.ly/9El6bi
  • 07:43  「学ぶとは取り戻すこと、再創造すること、書き直すことだ」(フレイレ)@hatebu 問い:何故学ぶのか? → 答え:自由になるため 読書猿 http://bit.ly/a48xHf  [in reply to hatebu]
  • 07:35  全国の小中学校に「35人学級」は誰のため? 子どものためか、教師のためか? (産経)http://ow.ly/2cVMM
Powered by twtr2src.

---

■2010/07/17 Twitter

  • 21:53  フォーチューン100企業の2010年1月時点での4大ソーシャルメディア利用状況:ツイッター65%、Facebook 54%、Youtube 50%、blog 33%。79%の企業が最低1つを利用しており、20%が4つすべてを利用(Burson-Marsteller)。
  • 21:40  一仕事終える。今日は、とっておきを、開けるかな。 http://tweetphoto.com/33202822
  • 11:12  興味深いですね!@ssengoku 同意。当研究拠点での学際融合研究のマネジメントでも、発明・発見の期待確率を上げる場の形成、芽を拾い上げるプロセス構築に腐心。 RT 「イノベーションを意図的に生み出すことは難しいが「偶然生まれたイノベーションの芽を摘まないこと」ならまだ可能?  [in reply to ssengoku]
  • 11:11  海を渡るコンビニ:国内コンビニ大手4社(セブン・ローソン・ファミマ・ミニストップ)、アジアでの店舗総数が2015年度末に、現在の2.5倍の24000店舗へ。ファミマは2倍、ミニストップは3倍。国内市場売り上げが12ヶ月連続で前年比マイナス、成長の続くアジアで本格展開。(日経)
  • 08:34  RT @tamdai99 上司の真意は「アイデアは何?」です。新しい価値を産むのはアイデアそのものより社会的文脈への位置づけによることが多く、ひと言では説明不能なのです。 RT @takayuki_shmz: 理由は? RT イノベーションが生まれる会社は上司は要するにと言わない  [in reply to tamdai99]
Powered by twtr2src.

---

■2010/07/16 Twitter

  • 16:03  しかし、「イノベーションを意図的に生み出すことは難しい」のですけれども、「偶然生まれたイノベーションの芽を摘まないこと」なら、まだ可能なのかな、と感じました。若い人が新しいアイデアを持ってきたときに、上司や職場が、それを潰さないことなら、まだできることなのかな、と。
  • 16:03  昨日は、朝から晩まで、大学の研究会、授業などで「イノベーション」について考えました。「イノベーションを意図的に生み出すのはどうすればいいのか」を説明するのは難しいという実感を持ちました。「イノベーションは結果論ですよ」という@tamdai99さんの言葉が印象に残っています。
  • 15:39  田村さんのビジネスエスノグラフィーのお話、大きなインスピレーションを与えて頂きました。ありがとうございました。RT tamdai99 @ritsuko_t 田村です。昨日のMCCラーニングピクニックではお世話になりました。学びの意欲が高い方ばかりで大変刺激を受けました。
  • 15:29  「答えが正しいかどうか」など、「正しく考えられること」に比べれば、取るに足らないことである (ハービー・ゴルブ)
  • 15:26  「答えが正しいかどうか」など、「正しく考えられること」に比べれば、取りに足らないことである (ハービー・ゴルブ)
  • 14:45  「ハーバード白熱教室」のサンデル教授が、8月25日、東京大学・安田講堂で、特別授業を開講なさいます。受講者との対話の形式を取りながら、現代の「正義」を探っていく講義となる予定です。皆様ふるってご応募ください。 http://ow.ly/2cgup
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月22日 08:06


ハーバード白熱教室 in 東京大学・安田講堂

 NHK番組「ハーバード白熱教室」で著名なマイケル・サンデル教授が、8月25日、東京大学安田講堂で、特別授業を開講なさいます。

 番組同様、受講者との「対話」の形式を取りながら、現代の「正義」を探っていく講義となる予定です。皆様ふるってご応募ください。

「ハーバード白熱教室 in 東京大学・安田講堂」受講者申し込み要項
http://www.nhk.or.jp/harvard/form/index.html

 ---

■2010年7月15日 中原のTwitterタイムライン

  • 22:52  金井先生と楠見先生編で、エキスパートの知に関する本が出版されるそうですね。愉しみにしてまおりす。RT @tkanai1954: ミュージシャン、アーティストの熟達興味あります。RT 現代アーティストの創造的熟達化 1)外的基準への捕らわれ 2)内的基準の探索 3)内的調和
  • 22:47  難しいけれど、探求の価値ある問いであるように感じます。RT @makimuramaho: 難しそうですが激しく賛成です!私が学部で参加したwsはじわじわ、でも自分の根幹の部分に効いてる感覚です RT ワークショップの教育効果測定 時間スパンを広げる
  • 22:44  僕はようやく1から2に片足を突っ込んだ気がしています、、涙 RT @shinkeguri: わしはまだ2)かも(涙) RT 現代アーティストの創造的熟達化のプロセス:1)外的基準への捕らわれ:4.4年2)内的基準の探索:7年3)外的基準と内的基準の内的調和のとれた創作活動
  • 22:39  今日のMCC授業は博報堂にて開催。田沼さん、田村さん、百合丘さんには感謝至極です。授業、授業終了後の懇親会には第1期生、第2期生の方々、ラーニングイノベーターの皆さんに交流いただきました。素晴らしい縁が生まれていました。嬉しいことです。@ritsuko_tさん、中田さん感謝です。
  • 15:13  同感です @shinkeguri だめなプロセスも想像できて痛くもあるよね RT 現代アーティストの創造的熟達化のプロセス:1)外的基準への捕らわれ:4.4年2)内的基準の探索:7年3)外的基準と内的基準の内的調和のとれた創作活動(創作ビジョンの明確化)研究者も似ている  [in reply to shinkeguri]
  • 11:31  大学で実施されるワークショップの経験が、いわゆる、大学教育のアウトカム調査で測定されているようなGeneric skillsの発達と、どのように関係するのかな、と疑問に思った。
  • 11:21  ワークショップの教育効果測定というとき、"時間スパン"を広げてみるのは面白いかな、と感じた。直後の評価ではなく、1年後、2年後という風に。例えば大学生を対象にしたワークショップの場合、企業・組織に入ったあと、そのワークショップがどのように仕事の経験と統合されるのかな、と感じた。
  • 10:44  現代アーティストの創造的熟達化のプロセス:1)外的基準への捕らわれ(4.4年)、2)内的基準の探索(7年)、3)外的基準と内的基準の内的調和のとれた創作活動(創作ビジョンの明確化)・・平均36歳。自分の経験に照らして考えると、研究者の熟達プロセスも何となくこれに近いな、と感じた。
  • 10:18  成功する共同研究:1)メンバー間の頻繁のコンタクト、2)対等で探求的な議論スタイル、3) 研究目的や関心の共有、4)知識・技術・役割の分散(岡田先生のご発表)・・・「共有するべきものは目的・関心、分散するべきは知識・技術」というのが、自分の経験からしても、そうだよなーと思う。
  • 10:11  イノベーションサイエンス研究会。岡田猛先生の研究発表。
  • 10:10  RT @yoshirohayakawa 授けた知識やスキルが現場で活用されるところまで意識した教育に心掛けてます。当然、現場に出向く事は多くなりますけど RT 教育現場もNo more deliver and pray!知識注入だけで高い教育効果がでることを祈るのは、辞めよう!  [in reply to yoshirohayakawa]
  • 09:17  教育現場もNo more deliver and pray!知識を注入することだけでてあ、高い教育効果がでることを祈るのは、辞めよう!RT コカコーラ本社のマーケティングキーワードはNo more spray and pray。四大広告に広告をバラまいて、あとは、祈るだけを辞める
  • 09:09  2007年からソーシャルマーケティングに取り組んでいるコカコーラ本社で、当時叫ばれていたキーワードはNo more spray and pray。四大広告に広告をバラまいて、あとは、祈るだけ、というのを、もう辞めようと意味だそうです。(週刊ダイヤモンド)
  • 07:16  航空会社 満足度調査:1位 シンガポール航空、4位ANA、11位JAL: http://ow.ly/2bBp7
  • 07:11  大学予算削らないで 国立・私立大学団体が共同声明、菅政権の歳出額抑制に対して。大学団体の独自試算では、1年間の削減額は国立大が927億円、私立大が258億円。授業料の値上げだけで埋めようとすると、国立大は1人あたり30万〜40万円の負担増。 http://ow.ly/2bBj1
Powered by twtr2src.

---

■2010年7月14日 中原のTwitterタイムライン

  • 22:53  舘野君と打ち合わせ終了。これにて今日の予定はすべて終了。明日はイノベーションの日です。朝は、東大・工学部にてイノベーションサイエンス研究会。学内会議を2つ済ませて、慶應で授業。テーマはイノベーション。博報堂大学の田沼さん、田村さんにご出講いただく予定。楽しみです。お休みなさい。
  • 22:47  東京学芸大学の高尾隆先生と打ち合わせ。「パフォーマティブラーニング」という本を一緒に書くことになりました。学ぶことを「パフォーマンス」としてとらえるという本です。理論的考察のほか、いくつかの実践を収録していくことになりそうです。楽しみです。
  • 22:44  ブログ更新。「右肩あがりのグラフは何を示しているのか?」です。このグラフ(http://ow.ly/2biXY)が「何」の「増加」を示しているか、おわかりになりますか? 答えは小生ブログ(http://ow.ly/2biXl)をご覧ください。記事データベースで遊んでみました。
  • 17:56  横浜 資生堂美容室 仕事の現場取材。美容師の皆さんが、いかに熟達するのか、その秘密をお聞きしたいです。
  • 11:02  駒場 KALS(Komaba Active Learning Studio)委員会へ。
  • 00:37  人材育成に関する異なるスタンス!? 育てるGE、育つグーグルの嘘 : しかし、両者には「仕組み」と「仕掛け」がある: http://ow.ly/2aP5h
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月16日 14:53


右肩あがりのグラフは「何」を示しているのか?

 さて、皆さん、しょっぱなから「問題」です。
 このグラフ、「何」をあらわしていると思いますか? 

jinzai_ikusei_graph.jpg

  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・

 答えは、「人材育成という言葉がどれだけ新聞記事に出てきたか」です。
 朝日新聞社のの記事データベースを使って、「人材育成」という言葉が新聞記事の中で何回使用されていたのかを、1年ごとに集計しました。
 1980年代中盤にはわずか1年間で8回しか用いられていなかった「人材育成」という言葉が、2009年には650回も用いられるようになります。私たちの知っている「人材育成」の語の利用は、わずか25年の間に「爆発的」に広がっていることがわかります。
 とても面白いですね。

   ・
   ・
   ・

「これだけ右肩あがりに回数が急上昇ってことは、人材育成が、世の中で、だんだん大切になってきたってことだよー」
「昔は、人材育成なんて存在していなかったんだよ」

 とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

 残念ながら、これだけのデータから、それらの「解釈」を導くことはできません。
あくまでこのグラフでわかることは「人材育成という語の利用頻度が高まってきたこと」あるいは「新聞記者が人材育成という言葉を使うようになったこと」であって、それは、「それが重要だという認識の広がり」と全くイコールであるとは限りません。
 また「人材育成の語の利用頻度が低いこと」は、イコール、「人材育成が存在していなかったこと」ではありません。
 これらの仮説を検証するためには、どのようなコンテキストにおいて人材育成という言葉が用いられているか、その記事の主張はどのようなものであるのかを、質的に丹念に慎重に分析することが重要になってくるでしょう。加えて朝日新聞の記事データベースが、データソースとして適当なのかどうも検証のポイントになります。
 
 しかし「結論を導くこと」はできませんが、「仮説を妄想すること」は「自由」です。そういえば、昔々「空想は頭のこやしです」というCMもありました。

 「妄想野郎Aチーム」の小生の「ほんのお遊び」に同意し、かつ、勝手気ままに無責任に「妄想」することをお許しになっていただけるのなら、 このグラフからは、「人材育成」とよばれる「出来事」に対して、社会的関心が集まり初めていることを「妄想」できるのかもしれません。あるいは「人材育成」というカテゴリで把握されるものが、人々の「問題」になりはじめていることを「妄想」できるのかもしれません。
 「記事」とは、ある程度、人々の関心・世の中の社会的意義を反映するメディアであると思います。どんな情報でも記事になるわけではなく、それが記事になるためには、人々の「関心」が集まっていること、「ニュース性」があることが重要になってくるからです。

 素朴に面白いですね、興味深いですね。
 研究テーマになるかも?しれませんね。

  ▼

 ちなみに、「妄想野郎」は「悪のり野郎」でもあります。
 さらに、「悪のり」しましょう。
 下記も同じように朝日新聞のデータベースで、ある言葉の使用回数を年度ごとに集計したものです。この言葉は、企業・組織の経営に関心のある方なら、一度くらいは耳にしたことがある非常にありふれた言葉です。
 
innovation_graph.jpeg

 2000年代に入って急激に拡大しています。
 さて、何だと思いますか?
 答えはTwitterでね!

 妄想、トゥギャザー!

 ---

■2010年7月13日 中原のTwitter

  • 23:15  RT @tamdai99: 電車好きの子が育ちそうw RT JR東日本「駅型保育園」など子育て支援施設を100カ所に拡充:JR中央線沿線の八王子駅に小学校1~3年生の児童を対象とする学習室「駅型学童」を12月に開設すると同時に発表。基礎学力... http://ow.ly/2aCMu
  • 23:14  You can do it !RT @Jombar: 一度そういう研究題目にお目にかかってみたい。願わくば、自分もそんな研究題目を... RT エッジが切れまくっていて、それでいて、どこか甘酸っぱく、思わず涙を誘うような研究題目を期待します>中原研の大学院生all
  • 19:58  エッジが切れまくっていて、それでいて、どこか甘酸っぱく、思わず涙を誘うような研究題目を期待します>中原研の大学院生all RT @hakonyan: はわー!研究題目が!考えなきゃ〜 RT 大学院・中原ゼミ。我妻さん(M2)の研究発表
  • 19:48  なるほどRT @masumind: @nakaharajun 哲学は思考を異化し、現実を異化します。現実が自己に先んじて存在するものであるならば、現実が変わるのではなく、自分が変わるに過ぎません。自己と現実が不可分であるならば自己と現実の異化は同義的になります。
  • 19:02  アメリカの従業員の約25%は、現在組織社会化の過程にあり(Rollag et al 2005)、個人は平均して20年間で10.2回の職務変更を経験するそうです(Bureau of Labor statistics 2005)
  • 18:59  組織社会化とは「新人が外部者から組織の内部者に移行する過程」です。組織社会化研究は、1960年代から古い研究領域ですが、その重要性は最近ますますあがってきています。なぜなら、「人々が移動し、組織を越境するようになった」からですね。(Bauer et al 2007)
  • 18:56  大学院・中原ゼミ。関根さん(M1)による英語文献発表。英語論文は「組織社会化の中の新人適応:メタ分析レビュー」(Bauer, Erdogan and Truzillo 2007)。組織社会化に関するすぐれたレビュー論文。
  • 18:08  大学院・中原ゼミ。福山君(M2)の研究発表:社会的ジレンマを体験するカード型ゲーム教材の開発と評価。
  • 17:27  JR東日本「駅型保育園」など子育て支援施設を100カ所に拡充:JR中央線沿線の八王子駅に小学校1~3年生の児童を対象とする学習室「駅型学童」を12月に開設すると同時に発表。基礎学力要請に主眼を置いたプログラムや科学実験教室を開く予定(朝日) http://ow.ly/2aCMu
  • 17:16  大学院・中原ゼミ。我妻さん(M2)のご発表:協調学習をすると大学生の学習観(学習に関する信念)は変わるのか? - エスノグラフィー&定量研究のミックスアプローチ -
  • 16:59  本部・広報課の方々と打ち合わせ。
  • 15:41  学内会議。
  • 15:38  内省をうながすツール:1)ストーリーテリング、2)ダイアローグ、3)リフレクティブメタファ、4)リフレクティブジャーナル・・・授業では、本日の発表グループの方々の発案で「組織学習システム論」という授業そのもののあり方を、全員でリフレクションしました。
  • 13:50  哲学は私たちを慣れ親しんだものから引き離す。新しい情報をもたらすことによってではなく、新しい物の見方を喚起することによって引き離す。慣れ親しんだものが見慣れないものに変わってしまえば、それは二度と同じものにはなりえない。(Sandel) ・・哲学を内省に置き換えても成り立ちますね
  • 13:44  数年前、僕も個人で直島に行きました。RT @Todai_Navi【イベント情報・学外からも参加可能】8/1-4開催!高校生のための直島環境キャンプ http://utnav.jp/category.php?detail=1&id=555
  • 13:42  リフレクション(内省)を整理してみました(人生いろいろ、内省いろいろ): http://ow.ly/2azu2
  • 13:21  キャンパス横断して大学院授業「組織学習システム論」。今日のテーマは「内省」。1)組織学習・組織変革につながる内省をどのように引き起こすのか、2)個人ではなく組織が内省するとは何か(Organizing reflection)、3)マネジャー自らが内省する機会をいかにつくるのか?
  • 13:17  お昼、学内会議。
  • 10:38  小学校にて校長先生と面談。初任の先生をどのような体制で育成するのかについてお話しする。外国籍の子ども・保護者の比率が年々高まり、すでに全校生徒の1割になっているとか。校区によっては、それ以上のところも多々あるそうです。教育現場も急速な勢いでグローバル化しているのかもしれません。
  • 09:43  台東区の某小学校。校長先生と面談。
  • 06:31  レゴでつくられた銃撃戦ムービー http://ow.ly/2as18:僕も一度やったことがあるのですが、めちゃくちゃ難しかったです
Powered by twtr2src.

 ---

■2010年7月12日 中原のTwitter

  • 15:20  RT @mizuno_s: クリエイティブ・プランナー、コピーライターの私がファシリテーションを行う理由も「書くだけじゃイヤ」という気持ちから始まっています。RT ブログを更新。佐藤尚之さん(@satonao310)著「明日の広告」の紹介。http://ow.ly/29X2J
  • 09:42  ブログを書きました。「ラブレターを書いても受け取ってもらえない時代にラブレターを書くこと:佐藤尚之さん(@satonao310)著「明日の広告」の紹介です。広告業界・消費者の激変の様子が、ラブレターの比喩で語られていて、勉強になりました。http://ow.ly/29X2J
  • 08:24  「成功は危険です。自分の成功をコピーしはじめてしまう。そして自分の成功をコピーするのは、他人の成功のコピーすることより、もっと危険です。それは創造性の欠如を招いてしまう。」(ピカソ)
  • 07:37  トコトコと歩くipad&iPhone http://ow.ly/29VFD : ヘッドフォン端子で実現とは!
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月14日 14:46


ラブレターを書いても受け取ってもらえない時代にラブレターを書くこと:佐藤尚之著「明日の広告」書評

 佐藤尚之著「明日の広告:変化した消費者とコミュニケーションする方法」を読みました。

 現在はコミュニケーションデザインを主領域とするクリエィティブディレクターの著者が、ここ数年に起こった「広告手法の変化」について述べた本です。
 今から3年前に出版された本ではあるが(この業界は日進月歩でしょうから)、古さを全く感じさせません。僕は、広告の世界のことは、全くのドシロウトですが、この本に書かれてあることは「まさに、今」という感じがしました。

  ▼
 
 佐藤氏は「広告業界初心者」に対してわかりやすく「広告業界の激変」を解説するため「ラブレターのメタファ」を持ち出します。このメタファが秀逸です。さすがはクリエィティブディレクターの方ですね。広告を「消費者へのラブレター」に喩えます。

 佐藤氏によれば、「ラブレターを普通に受け取ってくれていた時代」は、ネットの出現とともに、終わったといいます。

 以前は、

1.ラブレターが相手の手に渡りやすかった
 消費者は長い間お茶の間にいて、テレビや新聞などの4媒体をよく見ていた。

2.他に楽しいことが少なかったので、ラブレターはとても喜ばれた
 情報量も限られていた。

3.渡したラブレターを相手がちゃんと読んでくれた。
 広告は情報ソースとして信頼されていた

 僕の言葉でいえば、マス4媒体という圧倒的なコミュニケーションチャネルを用いて、情報を渡すこと、いわゆる「導管モデル」型の広告が、この当時の広告なのかもしれない、と思います。

 しかし、現代の消費者は、もうその地平には存在していません。むしろ、「いまやラブレターを受け取ってさえくれない」時代に突入しているのです。

 その変化を端的に述べると、

1.ラブレターが相手の手に届きにくくなった
2.他に楽しいことが山とあり、相手はラブレター自体に興味をなくしている
3.ラブレターを呼んでくれたとしても、口説き文句を信じてくれなくなった
4.しかもラブレターを友達と子細に検討し、友達に判断を任せたりする

 ということになるのかな、と思います。特に、個人的には、「4.しかもラブレターを友達と子細に検討し、友達に判断を任せたりする」はネットの時代の消費行動を端的に物語っているように思います。

 我々は、いまや消費を行うときに、ネット上のクチコミ、レコメンデーション、レィティングを参考にします。そして、自分が商品を購入したあとには、その商品に対する感想などを、場合によっては投稿する場合もあります。
 よくいわれることであるが、「サーチ&シェア」が、現代の消費行動、いいえ、僕を含む私たち個人の消費行動を支えているように思います。

 そして、消費行動やメディア環境の激変によって、「明日の広告」には下記のような事が求められることになるのだとしています。

1.相手の趣味や行動を調べ、よくよく観察し、相手の身になってみる
2.その上で相手の行動を先読みして待ち伏せし、確実にラブレターを渡す
3.他の楽しいことに目がいかないように、感動的なラブレターでくどく
4.相手の友達にも気に入られるよう、十分ケアする

 非常に興味深いな、と思いました。
 特に「4.相手の友達にも気に入られるように、十分ケアする」とは、「購入者本人と、その友達(他者)とのコミュニケーションをデザインする」ということになるのかなと思います。これは大変に難しいことですね。
 しかし、「ラブレターを友達と子細に検討し、友達に判断を任せたりすること」が消費者の常態となってしまっているのならば、このアポリアに挑戦せざるを得ないのかもしれませんね。著者の肩書きに「コミュニケーションデザイン」とあるのは、そのためなのではないかと思いました。

 ひるがえって、学習研究の最先端は、まさにこの「コミュニケーションデザイン」との格闘の歴史です。1990年代後半からの、多くの研究は学習者-学習者のコミュニケーションをいかにデザインするのか、という課題に注力しています。「広告」と「学習研究」は、一見、関係なさそうな感じもしますが、「妙な重なり」を感じました。

  ▼

 「明日の広告」は非常に興味深く読むことができたし、大変勉強になりました。
 僕は広告はドシロウトだけど、ここで起きていることを理解することは、ナレッジワーカーにとって非常に大きいことであると思いました。
 
 あと一点。実は、僕自身が最も心惹かれたのは、下記の記述です。これは本当に、僕自身の「個人的な感想」になるけれど、佐藤氏の下記の「気持ち」に強く共感できました。長くなりますが、それを引用しておきます。

 ---

 僕は長くコピーライターをCMプランナー、ウェブプランナーをやってきて、ずっと何かが足りないと思ってきた。(中略)ラブレターを書くだけ。机に向かって必死に書くだけ。相手がどういう人かはマーケティング担当任せ。どのメディアにどういうタイミングで乗せるかはメディア担当任せ。

 それって、単なる「ラブレター職人」なだけだ。渡す相手もちゃんと見ずに、ラブレターを書くことだけがうまくなっていく。

 もちろん立派なラブレター職人はたくさんいる。世界に通用するまで技を高めた尊敬する職人も何人もいる。でも、僕個人はラブレター職人であるだけではイヤである。つまらない。

 きちんと相手を見て、心を動かすラブレターを下記、それを自分の手でしっかり渡したい。渡すタイミングを考え、渡す場所を考え、渡すときのBGMや雰囲気も考え、すべてを考えた上でラブレターを書き、インパクト強く相手に渡したい。そして、渡したあとのフォローも自分で考えたい。
(p51)

 ---

 なぜ深い共感を覚えたのかって?

 それは話が長くなるので、またの機会にしようと思いますが(笑)、僕自身も、この手のことに悩んだ時期、いいえ、悩んでいる時期がありました。自分の「仕事」って、結局、何なのかについて。ちょうど、8年くらい馬車馬のように走り抜けてきた後くらいでしょうか。

 まぁ、それは、また今度お話しします。

 今週も非常に忙しいです。
 そして人生は続く。

 ---

■2010年7月11日 中原のTwitterの発言

  • 15:46  朝一で僕は投票にいってきました。まだ十分間に合います。@hmikitani: みなさん、投票に行く呼びかけのツイートしませんか!残り7時間ちょっとです!!
  • 12:51  自己RT : 「単に待つ」のではなく、「悩みながら待つ」ということがポイントかもしれないと思いました。RT : 「クリエィティブは"待ち"であるということがよく言われる。(中略)一瞬のひらめきを、ひたすら悩みながら"待つ"。それがデザインのプロセスである」(デザイナー松永真)
  • 07:53  留学生の日本企業就職、7年ぶりに減少 : 09年に大学などを卒業後、日本国内で就職する目的で在留資格の変更を許可した外国人留学生が9584人(前年比13%減)となり、7年ぶりに減少。国別では、中国が6333人(同17%減)で最多(読売) http://ow.ly/29Itu
Powered by twtr2src.

 ---

■2010年7月10日 中原のTwitterの発言

  • 19:12  「ルールを破ることはとてもリスキーです。だから、ルールを破っていいのはそのルールを超えている場合だけです」」(デザイナー松永真)
  • 19:11  「真のシンプルさをもった表現は、何を伝えるのかが明確になっていることが必要で、的確な判断と意思と観察ができていれば、おのずとシンプルになってくる。自分が何をやろうとしているのかが分らない人が、複雑なものを生んでしまう」(デザイナー松永真)
  • 19:09  「クリエィティブは"待ち"であるということがよく言われる。(中略)一瞬のひらめきを、ひたすら悩みながら"待つ"。それがデザインのプロセスである」(デザイナー松永真)
  • 17:28  RT @kishinomaiko だからこそやりたい事を持っていると強いし楽しいRT @nakaharajun:...  [in reply to kishinomaiko]
  • 16:00  「私は(お客様に)頭を下げるとき、目の前にいるお客様の、目には見えないけれど、その方の後ろにいらっしゃる大勢のまだ見ぬお客様にも挨拶している。加賀屋でいい一日を過ごせたお客様は、きっと、ご友人やお仲間を紹介してくださる」 能登「加賀屋」伝説の女将小田孝さんの言葉
  • 16:00  もめますね、「引き際」も、確実に(笑)。RT @ atauky 「引き際」では、もめないんでしょうか。RT 大人がもめるのは「ヒト」「カネ」「位置づけ」の3つです。「やるかやらないか」「やる内容」に関しては、あまりもめない。
  • 15:47  大人がもめるのは「ヒト」「カネ」「位置づけ」の3つです。「やるかやらないか」「やる内容」に関しては、あまりもめない。「やりたければやればいいんじゃない」「好きなことやったらいいんじゃない」というかたちであっさりとおる。不思議なものだねぇ。
Powered by twtr2src.

 ---

■2010年7月9日 中原のTwitterの発言

  • 14:18  へー。ありがとうございます@TanakaLaJunko JSTDジャーナル設立主旨、目次、募集 RT 産能大の活動?RT http://p.twipple.jp/5q6HA http://p.twipple.jp/mUrfy http://p.twipple.jp/PMcUN  [in reply to TanakaLaJunko]
  • 13:32  そうですか、産能大の活動だったんですか。@TanakaLaJunko 学校法人産能大学です。産能大の方なら分かるかもです。 RT JSTDジャーナルって初耳です。どこがつくっていたんですかね?RT 古い「JSTDジャーナル」発見。http://p.twipple.jp/dQqxa  [in reply to TanakaLaJunko]
  • 13:11  さらに短くして「マッスル」でいいそうです(笑)。マッスル、ただいま、大学に向かっているはずです。@yohei917 これから「マッスル院生の舘野さん」です。と他己紹介します。RT @tatthiy マッスル院生への道 http://bit.ly/cwqbvq  [in reply to yohei917]
  • 13:06  JSTDジャーナルってあったんですか!初耳です。どこがつくっていたんですかね?@TanakaLaJunko 古いものを整理していたら「JSTDジャーナル」発見。ASTDの日本版を作ろう!としていたんですよね。いい雑誌だったです。http://p.twipple.jp/dQqxa  [in reply to TanakaLaJunko]
  • 09:44  また考えてみます!@carzoo_k 作り手/書き手の立場としても聞いてみたい。RT 奇妙な既視感:電子書籍ブームとeラーニングブームの奇妙な一致:失いがちなのは読者目線、学習者目線:読書経験が、どのように読者フレンドリーになるのか? http://ow.ly/28Zly  [in reply to carzoo_k]
  • 08:16  ブログを書きました。「奇妙な既視感・・・電子書籍ブームとeラーニングブーム」です。現在の電子書籍ブームを見ていると、どこかデジャブを感じます。そこで見落とされがちものは「顧客の経験」、つまり「学習者の経験」「読者の経験」かな、と感じます。 http://ow.ly/28Y32
  • 07:16  そうでしたか!RT @mana_with_cat: 今日のデジタルパブリッシングフェアも大入りでしたよ。 RT 電子書籍の市場規模は574億円 平成21年度は前年比23・7%増:26年度には1300億円規模に拡大すると予測(産経) http://ow.ly/28FTV
  • 06:07  ipad、グーグル、アマゾン、ドコモ、ソフトバンク・・・しばらく乱立するのはやむを得ないのだろうけど、本を読むときにプラットフォームを気にするのは読者としてはシンドイなと思います:電子書籍配信、主導権争い激化 サービス続々、乱立懸念: http://ow.ly/28VaH
  • 06:02  どこかに既視感がある。。。 : 中国企業の日本買い加速:中国の企業や投資ファンドから出資を受ける日本企業の数が6月末時点で611社になり、5年前の約2.5倍。人民元が切り上げにより、さらに買収が進む可能性もある(朝日) http://ow.ly/28UZs
  • 05:57  「日本で看護師」断念の帰国続々:インドネシアとフィリピンから来日した外国人看護師ら中途帰国が相次ぐ。在留期間に日本語で国家試験に合格すれば本格的に日本で就労でき、そうでなければ帰国。漢字や専門用語が壁になり、合格者昨年0、今年3人。http://ow.ly/28UUn
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月12日 09:34


電子書籍ブームとeラーニングブーム・・・既視感のある光景:読者不在の電子書籍論

 このところ電子書籍の話題が、メディアを賑わしていますね。
 AMAZONのKindle、Apple社のipadに加えて、日本の通信会社、書店など、多くのステークホルダーが、電子書籍市場への参入を表明し、「明日のプラットフォーム」の「主導権」を握ろうとしています。まさに群雄割拠。関係者の方々は、さぞエキサイティングな日々を過ごしていることでしょう。

 東京ビックサイトで開かれている「デジタルパブリッシングフェア」もめちゃくちゃ盛り上がっているそうですね。何人かの方からご報告をいただきました。ありがとうございます。

 僕も、一応、年間で数十万円の本を買う「読者」の一人です。また、あんまり売れなくて出版社の皆さんには申し訳ないな、と思っているのですけれども、一応、「書き手」のひとりでもあります。ですので、電子書籍の話題は、興味をもって、野次馬的、かつ、無責任に注視しています。

  ▼

 さて、このところの電子書籍のニュースを眺めていて、僕には、どこか「既視感(デジャブ)」があります。

 今の電子書籍系のメディアニュースを目にしていると、今から10年前に起こった「eラーニングバブル」を、どうしても、思い出してしまうのです。
 市場規模も、ステークホルダーの数も全く異なるので、そんな比較はナンセンスと怒らないでください。現在の業界を知らないくせに、と青筋たてないで怒らないでください。まぁ、学者の戯言など、真に受けないで(笑)。
 確かに、電子書籍とeラーニングの世界を重ね合わせることには、はなから無理があるのですが、下記は敢えて敢えて、それを重ね合わせながら書いてみましょう。特に、一般の方の目線にたって、書いてみようと思います。

  ▼

 10年前におこったeラーニングバブル・・・あの頃は、「これからはネットで学ぶ時代になり、伝統的なクラスルームや教師は駆逐される」だとか、「バーチャルユニバーシティというものが生まれて既存の大学はなくなる」だとか、そういうことが「まことしやか」に言われていました。

 大手の通信会社は、皆、こぞってeラーニングビジネスに参入しました。東京ビックサイトで開かれていたパビリオンには、コンパニオンのきれいなお姉さんがあふれていて、鼻息の荒いビジネスマンたちが、そこを闊歩していました。ブースの大きさも半端なかったと記憶しています。
 当時、まだ若くウブな小生は、コンパニオンのお姉さんと行き交うだけで、緊張したものです(笑)。あっ、いま、すれ違ったとき、エメロンリンスの香りがしたね、みたいな。

 それから10年・・・

 確かに、今、ネットを「学びの道具」「探求の道具」として使う人は増えています。しかし、それは10年前の業界が思い描いていたような光景とは全く違う形で、つまり、あの頃支配的だった「eラーニング=パッケージ型のコンテンツをWebで配信すること」というものとは、全く異なる光景が、現在広がっているように思います。

 2000年中盤に入ってくると、Youtube、Twitter、SNS、blogなどのサービスが「社会インフラ化」しだし、人は、それを利用しながら、興味関心に応じて様々な情報にアクセスすることができるようになりました。iTunes上では、世界中の大学の授業が見られるようになりました。

 人々の中には、そうしたサービスを利用して、様々な情報を収集し、自分なりに加工し、発信しはじめるようになっています。その様子は、学習研究者が見れば「学びがおこっているよな」と認識するかもしれません。本人が、その活動を「学び」だと思っているかどうかにはかかわらずして。
 
 つまりこういうことです。
 本来学びをめざす「eラーニング」というものではなく、一般的な情報ツールが普及し、それが「学び」のために利用される場合が多くなってきているように思えます。
 この様子は「学びとはいわない学びの可能性」が、広がってきているとも言えるのかもしれません。あるいは、「人々の情報行動の中に学びが埋め込まれている」といってもいいのかもしれません。
 もちろん、「eラーニング」というカテゴリーの中に入るサービス、教育の中にも、素晴らしいものはあるのだと思います。残念ながら、最近の状況は僕はフォローしておりませんので、そのあたりはどなたか関係者の方がフォローをしていただけると助かります。

  ▼

 しかしながら、僕が、電子書籍とeラーニングのかつての盛況に、既視感(デジャブ)を感じてしまうのは、実は「こういうこと」ではありません。

 そうではなくて、ビジネスパーソンの皆さんが、規格やプラットフォームの違いを前面にかかげ、イニシアチブを握ろうとしている様子です。そして、そこで見落とされがちなものが「学習者や読者の経験」であるという点です。

 やれ、どこどこの会社が、市場に参入した・・・
 ・・・こっちの方が価格が安い
 ・・・こっちの規格の方が高度な表現ができる
 まるまる規格は、コンテンツの共有ができる
 明日には、あのステークホルダーは消えてなくなる・・・

 こういう「ビジネスの語り」がメディアにあふれ出していることに「微妙な既視感」を感じるのです。そして、そこで見落とされがちなものに「類似点」を感じるのです。ひとことでいえば、それは「顧客目線」です。

  ▼

 電子書籍の場合、見落とされがちなのは、

「読者が快適に、楽しく、便利に、読書をする経験をもつことができるのか? それは紙で読む場合と同じなのか、それより高い付加価値のある読書経験が存在するのか、どうか?」

 ということではないでしょうか?
 といいましょうか、「読者としての僕」は、「そこ」にしか関心がありません。

 特に、特にですね、、、誰が何といおうと、知的生産を志す僕の読書にとって大切なのは、「物理的に線をひくこと」と「折り目をつける」ことです。
 これらの諸活動を失ってもあまりある高い読書経験、それらを補完するような付加価値が、電子書籍に存在するのかどうかが、僕個人としては、気になるところです。他の方は、また違った付加価値を求めるかもしれません。

  ▼

 eラーニングの場合は、見落とされがちであったのは、

「学習者は、気持ちよく、楽しく、学ぶことができるのか? それは既存の学習と比べて、どのような高い付加価値をもつ経験なのか?」

 ということであったように思います。
 といいましょうか、「学習者としての僕」には、そこにしか関心がありません。

 確かに「eラーニング」というカテゴリーの中に入るサービスの中には、高い付加価値のある学習経験を実現しているものもあるでしょう。僕は、そういう「eラーニング」には心ひかれます。しかし、そうでないものに関しては、つい、こう言いたくなります。

「プラットフォームも、規格も新しいのはわかるけど、で、そこで学ぶオレは楽しいわけ、知的に興奮するわけ?」

   ・
   ・
   ・

 かつて、eラーニングの場合ですと、「何とか社のプラットフォームは、何とか規格に対応した」だの「何とか社のプラットフォームはチャットもできるだの」・・・そういうことが、業界内部の言説として生み出され、消費されていました。確かに、それは、サプライサイドの関心としては、コレクトなのかもしれません。

 しかし、「学習者」の立場にたつと、全く異なる光景が見えてきます。サプライサイドの興味関心の中心であるプラットフォームの違いや規格の違いは、それほど大きな問題ではないように思います。そうではなくて、学習者が気にすることは「それでラーニングエクスペリエンス(学習経験)がどう変わるのか?、それは快いのか」ということではないかと思います。
 
 今から10年前のeラーニングブームの頃から、僕は、ずっと、「学習者不在のeラーニング論」には少々辟易としていました。
 そして、「ネットで学ぶ」ということが普及するのなら、おそらく、その当時のe「ラーニング」という言葉が指し示す学習シーンとは全く違う光景を、僕らは見ているだろうな、と思っていました。

 そして、それは一部「現実」になったように思います。

  ▼

 僕は、電子書籍の関係者ではないし、それに深く関与するつもりもないので、無責任に言い放ちますが、どうも「読者不在の電子書籍論」が、このところ生まれているような気がします。まぁ、ブームなので仕方がないのかもしれませんが、少し気になるところです。

 おそらく10年後、「電子書籍」という言葉はなくなってしまうのではないか、と想像します。それは普及して、書籍と電子書籍を分ける必要がなくなるのではないか、と思います。
 そのときに、誰の提供する、どういうプラットフォームと、私たちは、つきあっているのか。残念ながら、僕は「占い師」でも「ビジョナリ」でもないので、わかりません。

 しかし、「本を買うという経験」「本を探すという経験」「本を読むという経験」「本をためる経験」・・・そういう「読書に関わる総合経験」が、どのように読者フレンドリーに変化するのか?

 それによって、読者が快適に、楽しく、読書をする経験をもつことができるのか?

 それは紙で読む場合と同じなのか、それより高い付加価値のある読書経験が存在するのか、どうか?

 このあたりが、プラットフォームの勝敗を分ける、ひとつの「試金石」になるようになるような気がします。

   ・
   ・
   ・

 関係者の皆さんにおたずねします。

 電子書籍の読書経験は、読者が「また読んでみたい」と思うものなのですか?
 あなたの提供する電子書籍サービスで、あなた自身は、読書を楽しめますか?
 
 ---

■2010年7月7日 中原のTwitterタイムライン

  • 23:13  電子書籍の市場規模は574億円 平成21年度は前年比23・7%増:26年度には1300億円規模に拡大すると予測されている (産経) http://ow.ly/28FTV
  • 22:52  RT @JSISH: @nakaharajun こちらこそ有難うございました。医療崩壊が叫ばれる中、皆で再生の物語を紡ぎ、伝承できればと思います。週末は医療系学生を対象にファシリテーター養成を行います。
  • 20:31  池上先生、今日はご出講ありがとうございました。何かよいかたちでコラボして、救命センターの物語を、多くの人々に知って頂けることになると、大変意義あることですね。RT @JSISH: 。当救命センターのストーリー、聴いてください・・・http://bit.ly/ax88M5
  • 17:03  JR東日本 代表取締役副社長・石司さんとお話しする。リーダーシップ、コミュニケーションなどに深い造詣をお持ちで、現場のマネジャー・リーダーの方に、自分の言葉で、最も大切なことを語っていらっしゃいます。素晴らしいお話でした。
  • 12:40  基礎より応用、稼ぐ韓国 日本の大学研究成果を採用 : 日本の大学が生み出した最先端の基礎研究の成果を、日本の電機大手ではなく、韓国の企業が採り入れて応用・開発・製品化する例があいつぐ  (ASAHI)http://ow.ly/28tvH
  • 12:36  iPhoneアプリでCM制作!? 無料だそうです。@YukiAnzai ワークショップで使えそうだ:電通、iPhoneでCMが制作できるアプリ「ClipCM」リリース  [in reply to YukiAnzai]
  • 11:26  特定大学が消滅するということではなく、その予算削減規模は「阪大・・・地方・・・なくさざるをえない規模」ということです。@utage6 阪大消滅の危機 RT @nakaharajun: 国立大学運営費交付金を年率8%削減するならば・・・ http://ow.ly/28rMd  [in reply to utage6]
  • 11:23  RT @tatthiy 「押し付け」ではコミュニティは生まれない----勘違いだらけのカフェビジネス:日経ビジネスオンライン http://bit.ly/dlSPcf  [in reply to tatthiy]
  • 10:43  文科省SOS 国立大学運営費交付金を年率8%削減するならば「大阪大学と九州大学の2大学を消滅させるか、地方大学や小規模大学27大学をなくさざるを得ない」。削減のしわ寄せを授業料でまかなう場合、学生1人あたり年23万円の値上げ(産経新聞) http://ow.ly/28rMd
  • 07:02  金井先生、おはようございます。知識さんは、知識、ご経験、志ともに素晴らしく、魅力的な方でした。近いうちに皆さんで、一献できるとよいですね。RT @tkanai1954: 知識さんの知識はいかがでしたか、中原さん。わたしもお会いしたいと思っているひとりです。
  • 06:57  RT @hoshibay: ええ、iPhone 速読しやすいだけに、細部を読み取らなくてはいけないものには目が速く動きすぎてしまうとか RT Iphoneの場合、確かに気になりますね(笑)。あと各メディアによって読書の際の視線の動きや理解度が異なるのかどうかも、気になりますね。
  • 06:12  電子教科書導入「影響検証を」...専門家会議 : 学校現場でのICT使用は「学校教育の責務」と明記した。ただ、デジタル教科書や端末の導入条件として、一部の学校等で研究を行うことが先決だとしている。(読売) http://ow.ly/28mEl
  • 06:08  「物語のある組織」は今でも関心をもっています。@makimuramaho 関連してこの記事を思い出して再読。 @nakaharajun 先生「あなたの組織には物語がありますか?」 http://ow.ly/28myp  [in reply to makimuramaho]
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月 9日 08:13


研究の節目

 今日は大学院の修士2年生が、修士論文の中間発表を行う日です。朝から夕方まで、大学院生による研究進捗状況の発表と、教員による質疑応答が続きます。中原研究室の大学院生は、昨日は夜遅くまで、最後の準備をしていました。お疲れさん。

 研究の節目、節目は、大切にしたいものです。それぞれの修羅場経験に全力で取り組み、それを乗り越えてこそ「成長」できるのだから。そういう節目を甘く見てはいけません。

 大学院生の健闘、とても期待しています。
 Have fun!

  ▼

 明日は、いよいよJR東日本さんとの共同研究で開発した「研修」実施の日です。JR東日本 安全研究所と中原研究室は、二年間の共同研究を行っていました。「共有リーダーシップ」「対話」「職場実践」というコンセプトのもとで、現場長・現場のマネジメント層を対象にした研修を実施させていだきます。この研修の効果は、プレポストで測定する予定です。

 こちらもとても楽しみです。
 そして人生は続く。

 ---

■2010年7月6日 中原のTwitterタイムライン

  • 20:57  参院選 科学技術政策の比較http://ow.ly/27tg3 RT @enodon: 選挙の科学技術政策にそれなりに争点があって、たとえばみんなの党と自民党が勝ったら(今回はねじれるだけ)、国立大学は民営化に向かう。#kagakusenkyo
  • 20:49  RT @Tom_Nakata: 需給のバランスで就職できなさは変わらないと思う。留年より前向きな選択肢はないのか? @kirin_ji: 新卒一括採用でない社会だったらRT 大学生の7人に1人が就職決まらず留年。新卒一括採用が背景のひとつ。(読売新聞)
  • 20:38  大学院生らと研究打ち合わせ終了。
  • 17:03  以前、「新人こそが組織活性化の鍵?」というゆるゆるエッセイを書きました(JMAM人材教育)。組織に新人を入れることで、職場のメンバーに様々な影響がある、というお話です。 http://ow.ly/27pOY
  • 16:59  新卒採用がもし明日なくなったとしたら・・・RT @pdyf 就職の前段階である大学受験や、大学受験に引きずられてしまっているそれ以前の教育もセットで考えないといけないように思います。  [in reply to pdyf]
  • 12:55  そのほか「日本人は帰属意識の高い民族であり習慣を重んじる文化。新卒一括採用廃止は、むしろ混乱と不安を招くと思います(@ritsuko_t)」というご意見もありましたRT @kirin_ji 140字で語るのは困難ですが、少なくとも新卒一括採用=悪という考えは短絡的だと思います。
  • 12:54  「心情的に他社で染まってない人を採りたい(@caille2006さん)」というご意見もありました。@toshimitsu_sowa なぜ新卒?に効率性以上の意味は無いと思います。でも、長く続くといつの間にか、神話がうまれ、愛着が生まれ・・・。私も心情的には新卒好きですもん  [in reply to toshimitsu_sowa]
  • 12:52  新卒採用の理由 RT @imahainai 大量採用企業なら、書類選考・面接・入社後教育・人員配置など1回で済ませたい。横並びにして比較したい。他社が一括採用した後に残った人を採りたくないなど、おとなの都合がたくさんありそうです。
  • 12:06  RT @KickoffNZ: 新卒にこだわる理由は何なのだろうか。 RT大学生の7人に1人が、卒業年限を迎えながら就職が決まらず留年を決定、その人数は全国で79000人と推計。翌年「新卒」としてエントリーすることから、就職戦線のさらなる激化へ。新卒一括採用の根強い企業慣行が背景。
  • 12:01  なるほどRT @hashimoto_a: @nakaharajun 先日まで就職活動をしていた立場からいうと、新卒で正社員にならないといけないというあせりは、既卒・中途採用市場の小ささに起因しています。正社員の解雇規制によって好景気の大量採用世代と競争できないのが残念です。
  • 11:59  RT @kanae2007: @nakaharajun 採用業務や社内教育の効率を勘案して、定期採用は然るべき。ただし、新卒にこだわる必要はないと考えます。卒業年限の枠を外し門戸を広げるのが企業としての責任ではないでしょうか。
  • 11:59  もし新卒一括採用が明日なくなったとしたら?RT @14qw: @nakaharajun 新卒一括採用をやめた場合、1.大学数の減少、2.大学入学と同時に就職先が決まる学生と入学から卒業まで超長期的に活動をする学生の二極化が起きるのではないかと考えています。
  • 11:57  RT @sophiatabata: @nakaharajun 日本の場合、新卒というより、応募に年齢制限があるのが問題な気がします。米国では基本的に年齢で差別してはいけないことになっています。
  • 11:44  みなさん、どう思われますか? RT @kirin_ji: 一方で、新卒一括採用ではない社会だったらどういった事態になるかを考察すると面白そうです。RT 大学生の7人に1人が、卒業年限を迎えながら就職が決まらず留年を決定。新卒一括採用の根強い企業慣行が背景のひとつ。(読売新聞)
  • 11:05  大学生の7人に1人が、卒業年限を迎えながら就職が決まらず留年を決定、その人数は全国で79000人と推計。翌年「新卒」としてエントリーすることから、就職戦線のさらなる激化へ。新卒一括採用の根強い企業慣行が背景のひとつ。(読売新聞)
  • 09:27  同感 RT@Hiroki_Komazaki だから僕は皆さんに、特に20代・30代の若年層に選挙に行って欲しいのです。皆さんが政治に無関心でも、政治は皆さんを追いかけてきます。こどもと高齢者にかけられている予算の比率を比較すると、なんと1:11!
  • 07:34  否定とは、単に拒否、排斥するだけではなく、そのことを通して新しい何かが発展してくる歴史発展の重要な契機である(ヘーゲル1830) あらゆる創造活動は、まずなによりも破壊活動である(ピカソ)。@YukiAnzai 創造を生むための適切な破壊 http://bit.ly/bODMH6
Powered by twtr2src.

 

投稿者 jun : 2010年7月 7日 09:25


企業人材育成研究と大学生研究の「接点」!?

 京都大学で開催される「大学生研究フォーラム2010」というイベントで、小生、講演をさせていただくことになりました。

大学生研究フォーラム2010
http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/forum/forum2010.html
(京都大学高等教育研究開発推進センター・電通育英会共催)

「企業のことを研究しているオマエが、なんで大学生研究フォーラムで講演すんのか」という「素朴でまっとうな疑問」が四方八方から飛び出してきそうですが、正直言うと、僕もそう思う(笑)。だよねー。

 だけれども、主催者の一人で、昔からいろいろとアドバイスと励ましをいただいている溝上慎一先生(京都大学)によると、「それで、いいのだ」そうです(笑)。
 なにやら大学生研究のフロンティアでは、「学生研修」という考え方が生まれているので、それが「接点」になるのだそうです。「中原君は、自分のことを喋ってくれたらえーのや」とのことでした。
 というわけで、そんな溝上先生の強いお言葉を信用して、お引き受けすることにしました。

 下記が講演の要旨です。
 正統的な「大学生研究」が目白押しのフォーラムの中で、小生、「色もの」として、議論に「花」をそえたいと願います。

 ---

企業における人材育成のフロンティア:
敢えて「企業人材育成」から「大学教育」を考える

中原 淳(東京大学 大学総合教育研究センター 准教授)

 加速することはあっても、とどまることをしらないグローバル化の荒波の中で、企業は、持続的な競争優位を確保するため、人材育成に注力している。企業が内部に有する資源 - その中でも、取り分け「人材」こそが、企業の競争優位を支える源泉たりえるという認識が広まっているからである。
 本講演では、企業人材育成の現在の潮流を概観することを目的とする。高等教育機関を卒業した若者は、いかに組織の中で社会化されるのか。どのような職場のネットワークの中で熟達していくのか。どのような経験の中で、リーダーになっていくのか。そして、組織が内部にもつべきコアコンピタンスをいかにして維持していくのか。講演では、理論・企業事例を踏まえて、上記のような内容について話す。
 企業の人材育成の現状は、多くの大学教育関係者、高等教育関係者にとって、あまり耳にすることはないかもしれない。また、企業をメタファとして大学教育を考えることは、必ずしも適切であるとは言えないかもしれない。企業と大学は違う。この事実は、強調しすぎてもしすぎることはないし、講演者もよくわかっている。
 しかし、高等教育機関と職業領域のスムーズな移行(School to Work transition)が、政策課題にものぼっている今、大学関係者が企業においてどの程度人材が課題になっているかを知ることは、全く意義のないこととは言えないだろう。また、自らの教育実践を内省するためのひとつのきっかけになると思われる。

 ▼

 もしご興味がおありでしたら、どうぞおこしください。

大学生研究フォーラム2010
http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/forum/forum2010.html
(京都大学高等教育研究開発推進センター・電通育英会共催)

 ---

■2010年7月5日 中原のTwitterタイムライン

  • 19:46  RT @yuuhey Times Higher Education誌・世界大学ランキングの論文評価データがThomson Reutersになり、評価算定アルゴリズムが変わるらしい。順位の変化でまた大騒ぎになりそうだ。http://bit.ly/9VxexG
  • 16:44  中原研究室・大学院生指導。
  • 15:46  論文執筆のため医学部図書館潜入中。"医学の教育"と"医療現場での学習"の違いについて書こうかな、と思う。
  • 13:21  通勤の苦痛度、世界ランキング。世界最大の自動車市場である中国においては、北京の交通量は毎年10%ずつ増加している。@wiredvision http://ow.ly/26YlZ
  • 13:17  素晴らしい時間ですね @shiraganohiro 子供が幼い頃、毎朝「五感散歩」をしていました。田圃もあったので畦道を歩きながら、花や鳥などにおはようと挨拶をしながら散歩。子供の素直さに感動していました。 RT ブログを書きました。http://ow.ly/26Yjw  [in reply to shiraganohiro]
  • 13:17  RT @ogahisa 採用エージェントや人材開発会社の付加価値の出し方も変わる RT 武田薬品工業 長谷川閑史社長:社員の多国籍化を推進、総合職については今後、新卒社員の一括採用を辞める: http://ow.ly/26Vuk  [in reply to ogahisa]
  • 10:40  RT @ysakurai_JQ2GYU: Cisco社が実施してきた全世界共通の一年間の新卒研修も,同じ考え方だったと思います。グローバルでビジネス展開している企業は,似たような発想になるのでしょう。 RT 外国語生活館における10週間の合宿、36000人が学ぶeラーニング環境
  • 10:32  RT @Kobayashi_H_ 外遊びの環境に恵まれているであろう北海道の子どもは,東京の子どもよりも体力が低いのです.体力との短絡的な考察は危険なのですが  [in reply to Kobayashi_H_]
  • 10:31  日経ビジネス「サムスン特集」。海外売上比率85%ゆえに、外国語教育を重視。外国語生活館における10週間の合宿、36000人が学ぶeラーニング環境、海外赴任前の5週間の集中トレーニング。一年間の「地域専門家制度」など。2020年までに現在の四倍の売上高36兆円をめざす。
  • 10:31  今週の日経ビジネス「サムスン特集」社員の危機感をあおるイゴンヒ会長語録。「妻と子ども以外は、すべて変えろ」。
  • 10:31  今週の日経ビジネス「サムスン特集」。強烈なオーナーの支配力と統治、激しい出世競争、長時間労働、組合不在、徹底した成果主義、GEなどグローバル企業をベンチマークしてつくった「人力開発院」による集中的な人材育成など。韓国GDPの2割を支える「光」の部分と、その「影」。
  • 09:29  RT @rikija 危機感という悲観的な言葉より、国籍問わずフェアな競争への布石と期待 RT @hidetona 武田一社にとどまらないでしょうね。RT 武田薬品工業 長谷川閑史社長:社員の多国籍化を推進、総合職の新卒一括採用をやめる http://ow.ly/26Vuk  [in reply to rikija]
  • 09:28  RT @jinjour_editor 「社員の多国籍化を進めなければならないのは、研究所よりもむしろ日本の本社」----なるほど。 RT @nakaharajun 武田薬品工業 社員の多国籍化を推進、総合職について今後、新卒社員の一括採用を辞める http://ow.ly/26Vuk  [in reply to jinjour_editor]
  • 09:08  武田薬品工業 長谷川閑史社長:社員の多国籍化を推進、MR(医薬情報担当者)などの専門職を除いた総合職については今後、新卒社員の一括採用を辞める: http://ow.ly/26Vuk
  • 09:04  ブログを書きました。小石と虹と軍手:都会で子どもを育てるということ、です。僕は北海道出身で、都会で子ども時代を過ごしたことがないので、時に、都会で子育てをしていると、戸惑うよ、というお話です。 http://ow.ly/26VrZ
  • 06:43  Chan(2010)は、労働者の教育レベル、各業界のIT浸透度、給与の関係を調査(http://ow.ly/26U1z)。IT化は、教育水準が低い多くの労働者の給料を圧迫。IT化が給料を押し上げるのは、教育水準が高い個人にのみあてはまる。 http://ow.ly/26U1A
  • 06:38  デジタル教科書 性急な「導入」には反対だ(7月5日付・読売社説) http://ow.ly/26TX8
  • 06:31  研究者にとっての労働(研究)環境ランキング RT @enodon Best Places to Work 2010: Academia - Top 10 International Academic Institutions http://ow.ly/26MCe  [in reply to enodon]
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2010年7月 6日 09:21


小石と虹と軍手:都会で子どもを育てるということ

田舎出身者の「感傷」と言われればそれまでなのですが、「都会で子育て」をしていると、時に、「困惑してしまうシーン」に出会うことがあります。

 以下に書くことは、「都会での子育て」の「是非」を論じたいわけではありません。つまり「都会での子育て」がよい、悪いと言っているのではありません。一言でいえば、「都会でも、田舎でも、子どもは環境に適応して育つ」でしょう。結論は以上です。

 しかし、僕は、時に戸惑いを感じます。その困惑の根源は、僕自身が、都会で育ったことはないことに由来します。どうしても、自分の子ども時代と、TAKUZOを比較して、その違いの大きさに、戸惑ってしまうのです。

  ▼

 たとえば、TAKUZOは「小石」が大好きです。どこにでも落ちている単なる「小石」です。
 なぜ好きか、というと、日常生活の中では、「小石」に触れることがなかなかないからです。
 あたりまえですが、自宅前の道路はアスファルト、保育園のグランドもきれいな舗装がなされています。都会に生まれたTAKUZOは、小石に手で触れるということが、あまりないのですね。

 だから、たかが小石を見ると、とても喜びます。そういう無邪気な姿を見ていると、僕は、すこし「切なく」なります。

  ▼

 先日、TAKUZOは、生まれてはじめて「虹」を見ました。

 広く視界が開けて、空がどこまでも広い場所は、都会にはなかなかありません。部分的には、空に「色」がついているものは見たことはあるかもしれません。しかし、いわゆる「半円型」になった大きな虹を見たのは、これがはじめてだったのではないかと思います。

「虹」を見せられてよかったと思う反面、TAKUZOにとっての「空」とは何かを、考えさせられました。
 TAKUZOにとって「空」とは、「ビルの谷間に見える青い空間」なのかもしれないな、と思うのです。それは、僕が、毎日、子どもの頃見ていた「空」とは違います。

  ▼

 先日、商店街の一角にある、少し開けたタイル張りの公共空間で、小学生の子どもたちがサッカーをしていました。ワールドカップ直前でしたので、皆、サッカーに選手になりきっているのでしょう。とても楽しそうです。

 しかし、子どもたちのサッカーには、ひとつだけ、普通のサッカーとは違うところがありました。
 子どもたちが蹴っているのは「サッカーボール」ではなく、「軍手を数枚まるめたボール」なのです。軍手をまるめて、器用に蹴って遊んでいます。
 奇妙なことに、「きれいなサッカーボール」は、子どもたちの自転車の中に入っていました。でも、彼らが蹴っているのは、「軍手」なのです。
 
 なぜか・・・

 最初は、理由がわかりませんでした。しばらく見ていて、理由がわかりました。そうです。この都会の一角の限られた空間では、普通のサッカーボールを使うと、ボールが飛びすぎてしまうのです。だから、彼らは「軍手」を蹴っているのです。

  ▼

 僕の自宅の近くは、自然が比較的多い地域です。また、僕自身、超お出かけ好きなので、休みのたびに、公園やら海やら、自然がある場所に子どもを連れて行きます。
 もちろん、妻も僕も、現在の仕事にも、現在の自宅にも、満足していますので、ここを離れることは想定していません。

 小石と虹と軍手・・・僕の子どもの頃とは全く異なった環境で、TAKUZOは、静かに、音もたてずに、すくすくと育っています。
 親としてそれを喜ぶ反面、ど田舎出身の僕は、「都会で子どもが育つプロセス」というのが、なかなかイメージしにくく、戸惑うことが時にあります。

 子育てをどう工夫しようか、、、
 どういう風にしたら、親も子どもも楽しめるのかな、、、

 と思案します。

投稿者 jun : 2010年7月 5日 09:00


夕焼け、みたよ

 しばらく、アンプラグドな生活(Unplugged : ネット未接続な生活)をしていました。
 昨日夜から復帰して、徐々に、様々な情報をキャッチアップしているところです。

 愚息TAKUZOとは、久しぶりに、落ち着いていろいろ話をしました。
 毎日顔は見ていますが、共働きの我が家は、とにかく時間がありません。ふだんはあまり気づかない、わが子の日常の様子を垣間見た気がします。

「へぇ、いっちょまえに、こんなことを言うようになったんだ」

 と、わが子の成長に改めて驚いたり、

「ここは、しつけを徹底せなアカンな」

 と思ったりしました。

 ・・・自分にとっても、家族にとっても、よい時間でした。
 定期的に、このような時間をとりたいと考えています。

 そして人生は続く。

IMG_0504.jpg

投稿者 jun : 2010年7月 4日 06:29