1分テスト

 先日、山内研究室のゼミに参加した際、山内さんが非常にオモシロイ指導をなさっていた。

 いわく、「1分テスト」。
 論文の「問題提起」「やったこと(方法)」「結果わかったこと(findings)」をそれぞれ20秒ずつ、計1分で語らせるという指導である。

 僕たちは、長い論文を書いている際、とかく論理が混乱したりしてしまう。提起された問題に、結論部でキチンと答えていなかったり、「あれも、これも」といった具合に、自分のいいたいことを書き殴り、もはや「絵日記」状態の論文を書いてしまいがちである。

 1分テストはこれを防止する。

 数十秒ずつ「問題提起」「方法」「結果」をまとめる必要があるため、それらに整合性がない場合、一発でわかる。また、グチャグチャと書いているとると、とても1分では発表できない。

 どんなに長い論文でも、それが論理として整合性がある場合は、1分で発表できる。1分で述べられる事柄の抽象度はあがるかもしれないが、そういうものである。

 これに似た方法に、某テレビ局の番組提案の手法というのがある。そのテレビ局では、どんなに長い番組であっても、提案書はA4一枚にまとめなければならない。番組で主張したいことがキチンとまとまっていれば、A4でかけるものである。

 1分テスト、おすすめの方法だ。