Google for educatorsとMicrosoft school of the future

 ちょっと前のことになるけれど、検索エンジン最大手Googleは、K-12の教師を対象に「GoogleのWebアプリケーションを使った授業教授法」に関するリソースの提供をはじめた。Googleの教育市場へのリーチがはじまった。

 オープンされたサイト、名前を「Google for Educators」という。1ヶ月ほど前にずいぶん話題になったので、ご存じの方も多いと思う。

Google for Educators
http://www.google.com/educators/index.html

 Google for Educatorsでは、Google Earth、Blog、ワードプロセッサ、スプレッドシート、写真管理ソフト、などの使い方、などについて、様々な解説、文書、リンクが用意されている。いくつかレッスンプランなども公開されている。

 また、単に教師用の素材をサイトを公開するだけではない。
 教師向けの研修コースを開発し、教師に受講させる。そして、それを修了した教師には、「Google Certified Teacher(Google認定教師)」という称号を付与するという事業も開始する。

 Google Certified Teacherになるためには、Google本社で行われる「Google Teacher Academy」という研修に参加する必要がある。
 Academyでは、Googleの製品について理解を深めた上で、他の教師たちと一緒に、「これらをどのように授業に使うか」についてディスカッションなどをするらしい。

 酒井君(東京大学)の情報によると、この研修コースの運営は、米国教育NPO最大手のWestEdが担当しているという。

 WestEdは、教育・学習に関係する巨大NPOで、500人以上の教育専門家を雇用し、様々な教育事業を展開している(日本のNPOのイメージとは違う・・・どちらかというと、会社に近い)。WestEdの事業の中には、「教師の専門性向上」や「学校経営」「教師リーダーシップ開発」などがある。

West Ed
http://www.wested.org/cs/we/print/docs/we/home.htm

 さて、僕もGoogle for Educatorsを拝見させていただいた。が、現段階のそれは、まだ「教師用リソース」と言うには少し不足があるな、と感じた。現在は、どちらかというと、まだリンク集の段階であると思う。

 願わくば、今後、サイトの設計の背後に、「教師教育」の知見や思想を入れ込むことが必要だと思う。

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 さて、Googleといえば、IT業界の巨人Microsoftは、教育ドメインに対して全く異なったアプローチを見せている。同社のプロダクトをあますところなく使った「未来の学校:School of the Future」をフィラデルフィア教育委員会と連携して、この9月にオープンさせた。

School of the Future
http://www.microsoft.com/education/schooloffuture.mspx

 この「School of the Future」の詳細については、明日?より西森助教授が訪問する。きっと、このブログでもお伝えできると思うので、お楽しみに。