「勉強会での学び」を最大化する、たったひとつの「方法」とは!?

 世の中には「勉強会」と称せられるものが無数にあります。いわゆる「読書会」や「研究会」なども含めれば、その数は、さらに多くなるでしょう。

 さしずめ、ここでは「勉強会」を

 有志によって立ち上げられた「非公式な学びの場」

 とゆるくゆるく定義しておきましょう。

 ところで、勉強会は「学びの場」なのですから、当然、そこに集う人々は「学ぶ」のですけれども、そこには、「一部の人々」が感覚的に知っている「仮説」というのがございます。

 それは

「他人のつくった勉強会」に「お客さん」として参加して学ぶよりも
「自ら勉強会をつくって学ぶこと」の方がメリットは大きい

 ということです。

 別の言葉で申し上げるのだとするならば、

「勉強会で学ぶ客体」であるよりは、
「勉強会をつくりだす主体」になった方がメリットが大きい

 ということですね。

 いかがでしょうか?

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 なぜこうしたことが言えるのか、というのは、いくつかの仮説的説明が成立します。

 まず第一に、「他人のつくった勉強会」よりも、自分で勉強会を企画した方が、自分で学びたいものをジャストミートで学べる、というのがあるでしょう。
 ワンセンテンスで述べるならば、

 自分が学びたいものを、「他人にお裾分けしながら」、学ぶことができる

 というのが「自分のつくった勉強会」のメリットです。自分で学べることに、他人に対するお裾分けも入ってくるので、他人からは「感謝される」というところも、モティベーションアップの源泉になりうるのかもしれません。
 他人がつくった勉強会には、かならずしも、自分が学びたいものと異なるものが含まれる可能性が高まります。

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 第二に、自分で勉強会を企画すると言うことは、そこで取り上げる書籍、内容、登壇をしてもらうなら登壇してもらう人を、自分が最も勉強しておく必要があるということです。

 よもや、自分で企画をしておいて、自分がその内容について知らない、という事態は避けたいものなのではないでしょうか。

 すなわち勉強会を企画すると言うことは、

「学ぶ機会を強制的に自らに課すこと」

 と同義に近いのではないかと思います。

 一応さ、企画者なんだから、かっこつかないよ
 わかってないと(笑)。

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 第三に、勉強会は「ひとり」ではできません。ええと、一応、「会」なので(笑)。
 ということは、「自ら勉強会をすること」は、勉強会の目的やビジョンをかかげ、人を巻き込んでいくプロセスに他なりません。

 すなわち、「自ら勉強会をつくりあげる」ということは、「学ぶことに関するリーダーシップ」を発揮し、生み出すことに他なりません。
 まず、このプロセスの中には、「リーダーシップの発揮に関する実践知」の獲得が含まれます。 

 そして、世の中の常識として、

 リーダーシップが発揮され
 人が集まる場所にこそ
 「貴重な情報」が集まります

 ということは、勉強会の事務局をなす、あなたの場所にこそ、貴重な情報や人脈獲得のチャンスがおとずれるということです。

 それは「人から学ぶ機会」の創出ーすなわち「ご縁」の創出でもあります。

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 今日は勉強会について書いてみました。
 今日の話をワンセンテンスで申し上げますと、「自ら勉強会をつくって学ぶ方がメリットあるかもよ」、というお話しでした。

 もちろん、「自ら勉強会をつくって学ぶ方がメリットがあることはわかっているけれど、わたしなんかには恐れ多い」という方もいらっしゃるかもしれません。
 そのばあいは、他人の勉強会に少しずつ参加し、人脈を広めたうえで、気のおけない仲間とともにチャレンジなさるのも一計かと思います。

 勉強会が途中で頓挫したくらいで、世の中が「ひっくり返る」わけではありませんし、誰かの体調が悪くなるわけではありません。気楽に考えるとよろしいのかなとも思います。

 また、今日はメリットについて書きましたが、もちろん、デメリットも存在します。
 様々な事務作業や、トラブルらしきものも、そこにはついて回ります。しかし、個人的な経験をもってすれば、勉強会のメリットは、時折生じるデメリットを明らかに上回ると思います。

 あなたも、気が向いたら、勉強会を立ち上げてみませんか?

 「学びの客体」であるよりは
 「学びの主体」たれ!

 そして人生はつづく

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