「600万人の人手不足時代」を乗り切るための採用・育成戦略を今のうちから考える!?

去年から開始しているテンプホールディングス株式会社さんとの共同研究「アルバイト・パート人材の採用・育成」では、「未曾有の人手不足時代」に突入したいま、いかにアルバイト・パート人材を確保し、育成していくかを実証的に研究しています。

 プロジェクトには、小売・運輸・外食などの大手7社、従業員規模50万人を超える企業へのご参画をいただくことができました(感謝御礼!)。

 せんだって、その取材の一貫で、「塚田農場」「四十八漁場」などの人気居酒屋チェーンを展開するエーピーカンパニーの大久保伸孝社長 × HITO総研 渋谷和久さん × 中原の対談をさせていただいたのですが、その第三弾がダイヤモンドオンラインでWeb公開されました。

 下記のとおりでございますので、どうかご笑覧ください。

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「万年バイト不足」の職場、何が足りない?:アルバイト育成のトップランナーに聞く(3)
http://diamond.jp/articles/-/90253

 人手不足は、これから文字通り「未曾有の状況」に陥っていくことが予想されます。
 記事内にもありますようにテンプホールディングスさんによりますと、2020年には「600万人の人手不足」に陥るとの試算もでています。現在が200万人レベルの人手不足ですから、これが3倍になるということです。

 人手不足の解消は、つまるところ、

 1.入口の改革(採用を増やす)
 2.出口の改革(これ以上、離職を増やさない)

 ことです。シンプルに言ってしまえば、それだけです。もちろん、シンプルなことが最も難しいことなのですけれども(泣)。

 そして、これらを効果的に為していくために浮上してくるものが「よい職場をつくる」ということにつきます。
 こちらに関しては、2の「出口の改革:離職を増やさない」は何となく「よい職場」と直結してそうですが、人によっては、1の「入口の改革」と「よい職場」のつながりを感じられない方がいらっしゃるかもしれません。

 しかし、記事内にもございますように、

 ・いいスタッフがいいスタッフを呼んでくる
 ・アルバイト応募者の5割は「店舗=職場」を下見している

 という事実から考えますと、結局は「よい職場づくり」が採用に直結してきます。下見において「あっ、ここだったら働けそうだな」と思う職場にしか、人は来ないのです。
 
 今回の取材では、ダイヤモンド社の藤田さん、井上佐保子さんにご同行いただきました。心より感謝いたします。下記がこれまでの記事ですので、こちらもどうぞご笑覧ください。

倍率8倍超!! 応募が殺到する人気アルバイトの秘密とは?[鼎談]アルバイト育成のトップランナーに聞く(1)
http://diamond.jp/articles/-/90251

「塚田農場」の学生バイトに企業の採用ラブコールが集まる理由[鼎談]アルバイト育成のトップランナーに聞く(2)
http://diamond.jp/articles/-/90252

「万年バイト不足」の職場、何が足りない?:アルバイト育成のトップランナーに聞く(3)
http://diamond.jp/articles/-/90253

 なお、テンプホールディングス様 × 中原研の共同研究の成果物は、今年秋に、ダイヤモンド社さんから「アルバイト人材育成入門」という書籍を刊行させていただくことになっています。こちらは、先だってのミーティングでも、ダイヤモンド社の藤田さん、ライターの井上さん、テンプグループの櫻井功さん、小林祐児さん、井上史実子さん、田中聡さんらと、ヒーコラヒーコラと明るく愉しく議論しながらつくっておりました(お疲れ様でした!)。どうぞお楽しみに!

 よき職場づくり
 内側からの改革
 外から物事は変わらない

 そして人生はつづく

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「万年バイト不足」の職場、何が足りない?:アルバイト育成のトップランナーに聞く(3)
http://diamond.jp/articles/-/90253

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