人を動かす2つのやり方!?:「恐怖モード」と「信頼モード」

 人を動かすやり方には、大きくわければ2つのやり方があります。
 ひとつは「恐怖モード」。

 恐怖モードは、ワンセンテンスでいえば、動かしたい人間の「生存恐怖」をあおりながら人を動かす方法です。何らかの恐怖や権力を背景にして、意味を強制したうえで、罰などの外的報酬を用いつつ、人を動かします。

 もうひとつのやり方は「信頼モード」。
 信頼モードは、動かしたい人間とラポールを気づき、本人の「動きたい思い」を最大限に利用した上で、さも本人自身が、そのことをえらびとったか」のように振る舞い、動かします。

 信頼モードの方が、恐怖モードよりも効果は高いし、穏便なのでしょうけれど、すべてがすべて物事を信頼モードで動かせるわけではありません。時には恐怖モードを用いざるをえない場合もあるというのが、世の中の「なかなかに割り切れないところ」です。

 何より、信頼モードは、本人とのあいだに「信頼」がなくてはなりません。信頼を失っている状況では、後者が駆動する余地がないのです。しかし、いったんそれが駆動すれば、信頼モードは「パワフル」です。

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 ところで、先日、某所で開催された研究会で、「信頼モード」について考えさせる、下記のビデオをご紹介いただきました(感謝)。

 僕は乗馬や競馬のことは全く知らないので、妥当な紹介ができるとは思えませんが、このビデオは、生まれてはじめてクラをつける若馬の調教のビデオだそうです。

 世界的に有名なモンティ・ロバーツさんという調教師の方が、わずか30分で、若馬にクラをつけ、最後には騎手をのせてしまいます。わずか30分で若馬をこのように調教するというのは「神業」なのだそうです。

 生まれてはじめてクラをつけられる若馬にとって、「クラをつける」というものは、トラウマティックな出来事だそうです。
 一般的には、ムチで叩き、無理矢理クラをつけ、騎手を乗せてしまうのだそうですが、ロバーツさんは、そうした方法はとりません。

 馬に優しく話しかけ、恐怖を感じさせないようにします。そのうえで、馬が興味をひくものによってくる性質をうまく利用して、クラをつけるのだそうです。

 30分ほどのビデオになりますが、ぜひ、ロバーツさんと馬の関係の変化をご覧頂ければと思います。「信頼モード」で、馬に寄り添い、馬の行動を変化させていきます。

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 今日は週明け早々、「人を動かすこと」について書いてみました。

 あなたの周囲では「恐怖モード」が駆動していますか? それとも「信頼モード」ですか?

 そして人生はつづく 

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追伸.
 先月一ヶ月は、Yahooニュース個人で過去記事を連続で配信するというチャレンジをしていました。個人的チャレンジです(笑)。時間が本当にないのですが、2つのブログを書いたり、修正したりしていました。
 Yahooニュースは、より一般の方々に読まれるメディアです。ですので、過去記事を配信すると言っても、そのままでは読まれません。またタイトルの付け方も、よりわかりやすく、短くする必要があります。Yahooニュースの配信経験をとおして、こうしたことを学ぶことができました。何が人々の関心になっているのか、おぼろげながら、以前よりも、少しだけわかった気がします。
 今後はまた不定期配信に戻りますが、よいお付き合いをしていきたいと思っています。ちなみに、Yahooニュース個人での月間PV数は68万PVでした。僕の個人ブログの月間PVの約10倍です。さすが、Yahoo!