台風の思い出

 首都圏は「台風」に見舞われています。
 午前中のゼミや授業は休講。中原ゼミも、今日は、臨時休講です。遠方からのメンバーもいるので、朝っぱらからドタバタしないように、昨日のうちに決断しておきました。

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 台風といいますと、僕が、本格的な台風を経験したのは、18歳の頃です。よく知られていることですが、北海道には、あまり台風はやってきません。
 正確にいえば、「やってこない」「影響がない」わけはないのですが、内地と違って「本格上陸したわいのー」「これから直撃させてもらうけんのー」という機会がなかなかないのです。
 というわけで、僕は、18歳まで、台風の本格直撃を受けた記憶がありませんでした。

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 はじめて台風をガチに経験したのは、実は、東大駒場キャンパスです。その日は、台風のさなか元気に通学し、イギリス人の先生の、英会話(スピーキング)の授業を受けていました。

 そしたら、マジすか、床にだんだんと水が忍び寄ってきたのです。ひたひた、と。ひたひた、と。
通路の排水路が溢れていたようです。部分的には、靴がどっぷり水につかるくらいになりました。排水路には、急流ができていました。これが、僕の台風初体験です。

 帰り際、

「言っちゃいけないことかもしれないけれど、台風ってワクワクするよな」

 と先生がおっしゃっていたことが、印象的です。不謹慎ではありますが、「本当にそうだよな」と思ったから。

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 今日は、TAKUZO、小学校はお休みのようです。午前7時の時点で、暴風警報がでておりますと、学校は臨時休校になるそうです。

 午前8時時点で、まだ風はときおり強くふきますが、台風はすでに首都圏を通過したようです。だんだんと空が明るくなってきました。

「TAKUZO、天気がよくなってきたから、学校、これからはじまるんだって」

 と冗談を言ったら、真に受けてました。
 真っ赤なウソです。
 
 こういう場合、どうやら学校は、天気が回復しても、再開はしないようです。
 おうちの中で、小躍りしながらワクワクしている小学生が、わが家には、ひとりおります。たぶん、首都圏には、そういう小学生多いんだろうな。

 皆さんには、台風にまつわる、どんな思い出がありますか?
 そして人生は続く。