サマーキャンプの学習効果とは何か?

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 何で、そんなヘナチョコで、泣き虫さんなのか?

 いつの時代も、父親というものは、息子をそのように思う瞬間があるものなのかもしれません。

 数十年前に、自分の父親から、自分自身もそのように見られていたことは、敢えて忘れるか、極力見ない、なるべく思い出さないようにするのです。自分のことは棚におき、一方で、自分の息子の「不甲斐ない瞬間」を嘆く。

 もちろん、我が息子は、いっつもかっつも、ネコもしゃくしも?、ヘロヘロでヘナチャコで不甲斐ないわけでは全くないのですが、同じ同姓として、そんな息子の瞬間が目につきます。

 こんな泣き虫さんで、
  この世の中を生き残っていけるのか?
 
 こんなヘナチョコさんで
  将来、複雑怪奇な社会を渡っていけるだろうか?

 もっと自信を持ちなさい!
  大丈夫、オマエならできるよ!
   やればできるじゃないか・・・

 父親として、自分の息子に対するそういう思いをもつ背後には、当然のことながら、息子への愛情と将来への思いが隠されているようです。息子からすれば、まことに、ありがた迷惑な愛情?かもしれませんけれども。

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 夏休みも中盤?に入り、明日から、愚息・TAKUZOが、親元を離れ、サマーキャンプに出かけるようです。

 親元を離れ、キャンプ施設に入り、同年代の子どもと、遊び、ごはんを食べ、寝る。
 いつも、ママとべったりしている愚息が、「本当に、親元を離れ、2日間を過ごせるものなのか、大丈夫なのか」、心配がないというわけではありません。

 しかし、心配も去ることながら、ここでふと疑問がわいてきました。
 
 いやいや、そもそも
 キャンプとはいったいどういう「学習経験」なんだろう?

 ふと疑問に思ったので、早速、図書館に問い合わせ、いくつかの先行研究を読みました(笑)。
 僕は全くの門外漢かつ専門外ですが、一読したところ、キャンプにはたくさんの先行研究があるようです。ほほー、面白いね。

 先行研究によりますと、キャンプとは、心理的・社会的・教育的・身体的な学習効果をもつものだそうです(Ewert 1987)。

 こうした枠組みにおける、最もスタンダードな研究としては、キャンプの経験を独立変数にとり、これらの諸要因に関連する作業指標を従属変数に設定する研究が多数存在します。これら諸研究では、キャンプ前(PRE)ーキャンプ後(POST)の個人の変化を見るようです。

 特に研究が進んでいるのは、心理的要因の変化に関するもので「セルフエフィカシー」「自己統制感」「自己概念の変容」「自信」などの、モティベーション要因(心理要因)がとりあげられていました。

 要するに、キャンプの経験を通して、参加者は「やればできる感」「自分自身に対する自信」をもつということになりますね。

 オマエなら、やればできるよ!
    大丈夫、自信を持ちなさい!

(ちなみに、全く門外漢ながら、これらの先行研究を概観し、プチアイデア思いつきました。先行研究においては、わりとざっくりANOVAに持ち込んでいるのですが、ここの詳細を見ていくアイデアです。特にキャンプ滞在中の経験がキャンプ前後の変化にもたらす効果が、あまり考慮されていないことが気になりました(すみません、すでに先行研究が多々あるのだと思いますけれども)。「キャンプ滞在中における諸経験への参加度(ないしは評価)」をダミー変数化して、いくつか投入することができれば、キャンプ滞在中のどういう経験が、PRE-POST間の変化に寄与するかを予測するモデルをたてられるのではないでしょうか。素人考えのジャストアイデアです)

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 明日から、TAKUZOは2泊3日で外泊します。
(このブログは8月13日に執筆されています)

 今、僕がこの日記を書いている横では、ママがTAKUZOと、宿泊の荷物をリュックに詰め、最終確認を行っています。カミサン、お疲れさん!

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 TAKUZOには、願わくば、この2日間で、様々な経験をし、また、明るく愉しく元気に、自宅に帰ってきて欲しいものです。

 まだまだ人生は続く。