自ら「コース」を創り、自ら滑る!? : 新年明けましておめでとうございます!

 謹賀新年、新年明けましておめでとうございます!
 2015年も、どうぞよろしく御願いいたします!

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 年末は、北海道の実家へ、家族とともに帰省をしておりました。今年の帰省をワンセンテンスで述べるならば、

 子どもとスキー場にいた!

 この一言に尽きるのではないかと思います(笑)。

 愚息TAKUZOを、近くのスキー場にあるスキー教室に入学させ、3日間のレッスンを受けさせました。その間、当然、親である僕も、付き添いでスキー場にいたわけで・・・。ですので、年末は、ほぼスキー場にいたことになります。
 おぉ、、、寒かったよ(泣)。すんばれたよぉ。

 ちなみに、今回TAKUZOをスキー教室に入れたのは、僕なりに、0.1秒くらい?!考えた結果でした。
 一言でいうと、「僕には、自分の子供は、教えられないな」と思ったのです。

 僕もスキーができないわけではないのですが(昔はバッジテストをガシガシ受けていました!)、今回は、TAKUZOがはじめて本格的にスキーに取り組むということもあり、指導は、やはりプロフェッショナルに任せることにしました。

 もちろん、僕も、やれといわれれば、指導できないわけではないのです。が、なまじっか指導をすると、あれこれとガミガミ言ってしまい、子どもが「スキー嫌い」になってしまうのではないかと思ったのです。スキーに関しては、僕には、自分の身体知を言葉にできない。だから、プロフェッショナルに指導を任せることにしました。

 というわけで、おかげさまで、TAKUZOは、3日間で大変上達しました。
 いまだに「ハの字直滑降」ですが、全く立つことすらできなかったのに、3日間で頂上から爆走できるようになったのは大きな進歩でした。
 3日間つきあってくださった、スキー教室の先生、スキー場に送迎してくれた両親(我が親)には大変感謝をしています。本当にありがとうございました。
 
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 TAKUZOのスキー教室の終わりを待ちながら、僕も、自ら10年ぶりくらいにスキーを愉しんでいました。

 今回出かけたスキー場は、今から30年前、僕がよく行っていたスキー場のひとつであり、そのコースは、よく知っているものでした。かつて、そのスキー教室にも、僕も通っていました。

 滑っていて、思わず、いろいろな場所で、懐かしさがこみ上げます。嗚呼、ここは、昔、あんな風に滑っていたな、、、とか、昔を思い出し。
 かつて通ったロッジは、以前よりは「小さくなった」気がしました。「あれ、昔は、ロッジはもっともっと広く感じたけどな」と思いました。
 不思議なものですね・・・30年という月日は。
 あっという間だよねぇ。。。しみじみ。

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 子どもの頃の僕は、とにかく、冬は、スキー場にいました。というかですね・・・「スキーぐらいしかやることがない」んです(笑)。冬の北海道で、車という足を持たない子どもにできる遊びといったら、当時は、スキーくらいでした。今はしらんけどね。子どもの頃の僕は、気の合う友達と、本当に朝から晩まで、スキー場で過ごしたような気がします。

 しかし、よくよく考えてみれば、僕は、

 スキー場にいて「スキー場」にはいなかった

 ような気もします。

 どういうことかと申しますと、スキー場が定めた「既定のコース」を一通り滑ったあとは、

「気の合う仲間たちと、自分たちでコースを創り、そこに名前をつけて、愉しんでいた」

 ということです。
 それも、そのほとんどが「林間コース」。
 林の中に勝手に入っていいのか、悪いのか、知りませんが、子どもの頃の僕たちは「林の中」にガシガシと分け入って、木々の間を滑り、ときには、穴に落ちたり、ジャンプしたりしながら、命からがら、下をめざしていました(笑)。
 僕たちは、そうして創った「けもの道のようなコース」を、自ら「名づけて」いました。観音さまの横を通るコースだから、「観音コース」。研究所?の横を通るコースだから「研究所コース」。
(よい子は決して真似をしないように!)

 中にはとんでもないコースもあって、反対側まで思い切りジャンプしなければ、池?みずたまり?みたいなところに落ちてしまう「池ポチャコース」。
 ま、ワニはいなかったけどね(笑)

ikepocha.png

「Uの字の谷」のようなところ滑り、勢いをつけて爆走し、上昇しなければ、U字の底から一生上がってこれない「蟻地獄コース」。
これは本当に地獄ですよ、上まであげれなかったら、二度と、シャバの光はおがめない。よくそんな場所あったな、、、林の中に。

arijigoku.png

 今から考えれば、とんでもないコースだと思います。本当はダメなんでしょうね。繰り返して申し上げますが、決してよい子は真似しないように。

 でも、こんな「型破りなスキー」の中で、僕は、大切なことを学んだ気もします。

 それは、

 自分のコースは、自分で創る
 創ったコースを、自ら名づける
 名づけたコースで、自ら愉しむ

 ということです。もしかすると、池ポチャになってしまうかもしれないし、U字谷の底でアリジゴクにはまっちゃうかもしれないけれど、それでも、自分のコースは自分で創る。 
 TAKUZOのスキー教室の終了を待ちながら、ほぼ30年ぶりに、その当時のことを思い出していました。
 さすがに僕も今年で40ですので「池ポチャコース」とか「蟻地獄コース」とかに無謀にも突撃してきたくないけどね(笑)
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 そういえば、高校の頃、ある女の子に、言われたひと言も、ついでに、思い出しました。

「あんたは、何をするときでも、いちいち、中原流(なかはらりゅう)を創ろうとするよね」

 彼女は、「いちいち中原流を創ろうとする」僕のことを、よほど「面倒くさい奴」と思ったんでしょうね(笑)。きっと、「イラッ」ときたと思います。
 ごめんね、面倒くさい奴で(笑)。
 でもね、今でも、そういうところは、1ミリも変わっていないかもしれない。
 そして、そういうのは、「林の中」で、時に池ポチャとか、アリジゴクとかにはまりながら、身をもって学んだことかもしれませんね。
 自分のコースは自分で創る!

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 2015年1月1日、僕は妻の実家に向かう飛行機の中にいます。
 今年も、様々な人々に愉しんでもらえる研究、現場の改善に貢献できる研究を為したいと願います。

 今年も、新たなコースを創り、名づけます。
 そして、中原流で爆走したいと願っています。
 みなさま、応援のほど、どうぞよろしく御願いいたします。


(こちらは、TAKUZOの3日間の練習成果です。一応、ハの字直滑降で、どんな坂でも降りられるようになりました。)

 2015年1月1日 中原 淳