辞書編纂という大事業の裏側:映画「舟を編む」を見た!

 辞書編纂という途方もない事業のプロセスを描いた話題の映画「舟を編む」を見ました。

 この映画は、ある大手出版社の辞書編集部につとめる、ちょっと風雅替わりな編集部員・馬締光也が、13年という長い年月をかけて、新刊辞書『大渡海』を編纂していくプロセスを描いたものです。

 既存の辞書にはない言葉をどのように採集するか?
 それにどのような語釈(解説)をつけるか?
 寸分のミスもない校正を、いかに徹底的に行うか?

 これらの作業は「途方もなく」、また「終わりがなく思えるもの」です。
 たとえば、校正などは5校!もあるのですが(多い!)、1語1語ミスをチェックしても、4校に至っても、ミスが発見される。
 しかし、「辞書にミスはあってはならない」ということで、また1語1語チェックしていきます。かくして13年という年月があっという間にたってしまうのです。

 映画は、新刊辞書『大渡海』の完成パーティで終わります。しかし、辞書編纂の仕事は、それで終わりません。なぜなら、辞書は完成したとしても、まだ新しい言葉は、世の中に生まれてくるからです。
 再版した辞書においては、これらの言葉をまた採集・収録しなくてはなりません。辞書編纂の仕事は終わらないのです。

 創造作業に取り組む方々にとっては、なかなか示唆に富む映画です。おすすめです。