大学3年生から社会人2年目までの変化を追う!?

 研究室の大学院生有志と今年から取り組んでいるプロジェクトの調査がはじまりました。2010年に大学3年生だった方に対する追跡調査(縦断調査)です。

 人生いろいろなので、一概にはいえませんが、これらの方々が無事に組織に就職・就業していれば、2014年には組織に入って2年目になります。今回の調査では、この2地点間に起こった出来事の諸関係を明らかにしていきたいと思っています。

 たとえば、どのような就職活動をしたのか。どのような採用施策に出会ったのか。内定後はどのような教育を受けたのか。そして、組織に参入したときには、どのような経験をしたのか。そして組織に入って2年目、今、どのような状態なのか。
 この3年間の移行プロセス(トランジション)に起こった様々な出来事の諸関係をさぐるのが、本調査の目的です。

 しかしながら、縦断調査というのは、本当に難しいです。
 わたしの研究領域のトップジャーナルで用いられているデータは(例えば、Academy of Managementでもいいですけれども)、最近、縦断データが多くなっているのですが、データを得るのも本当にコストがかかります。

 まず、質問紙は多様。人生いろいろなので、中原研の有志とつくった質問紙の種類は4種類です。これをつくるのが大変。その後は、データを得るのも大変。たとえば4年前に1300名のデータをとれていたとします。4年たつと、このうち400人くらいは連絡がとれません。さらに、ここから回答していただける方というと、7割くらいになります。ということは、多くて600名くらい方々のデータが入手可能となります。さらにデータをスクリーニングしていけば、さらにデータは減るでしょう。データセットをつくってからも分析は混迷を深めます・・・南無。

 しかし、貴重な時間をいただいてお答え頂いた方のためにも、しっかりと大学院生らとともに分析していきたいと思っています。これらの知見は、研究室の院生らと分析し、本にまとめる予定です。 今回は、電通育英会様、そして京都大学・溝上慎一先生の研究室とのコラボということで、こうした調査が実現しました。心より感謝しております。

 そして人生は続く