本を書くこと:編集者と著者

 先だって、僕が、著書などでこれまでお世話になってきた各社の編集者さん、ライターさん、カメラマンさんの中で、今もまだ接点のある方々が、一同に会して、「忘年会」が開催されました。

「編集者同士って、あんまり、横のつながりがないよね」という某飲み会でのひと言がきっかけとなって、プレジデント社の九法さん、ライターの井上さんが声をかけてくださって、この会が実現しました。お二人には心より感謝いたします。

 お集まりいただいた方々の中には、Facebookやメール等ではやりとりはあるものの、10年以上お逢いしていなかった方もいらっしゃって、大変に懐かしいことでした。

 みなさまとお話させていただきながら、つくづく感じたことは、これまでの著書一冊ごとに、僕自身に「挑戦課題」があり、また、それを編集者の皆さんとつくりあげていくプロセスでは、「忘れられないストーリー」があったな、ということです。

 一冊の著書もない頃、まさに「駆け出し」の頃の僕の企画書を熱心に読んでくださった思い出。読者のことが想定できず、論文のような文章を書いてボツをもらった思い出。思わぬトラブルに、国際電話で対応した思い出。今となっては、懐かしい思い出です。
 思うに、本をつくっていくプロセスは、バトンを渡し、渡されて、編集者と著書がマラソンをしているような状況に似ています。それは本当に「長い旅」のようなものです。先だっては、そんなことを思い出しながら、家路につきました。

 今、まさに僕は併走中です。
 何とかゴールまで完走したいと思います。
 そして人生は続く