走って、触って、はしゃいで、写真撮影ができる美術館!? : 「オバケとパンツとお星さま」

 Don' touch!からPlease Touchへ!

 先週末は、TAKUZOを連れて、東京都現代美術館で開催されている展示「オバケとパンツとお星さま」に出かけてきました。

3H1A5824.JPG

オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/146/

 この展示は、子どもが好きな「オバケ・パンツ・お星さま」をキーワードに、アーティストの方々が、美術館を「子どもが、ありのままでいられる場所」とすることをめざしたものです。

 冒頭に述べましたように、一般に美術館とは、「Don' touch!(展示物には触ってはいけない)」ですし、さらには「Don't Run(走り回っちゃいけない)」「はしゃいじゃいけない(Don't play)」ですね。

 この展示では、この美術館のコードを、全く裏側に「反転」させます。つまり「走ること」「さわること」「はしゃぐこと」を真正面からとらえ、その上で、子どもと親が、アートをいかに愉しむことができるかに、挑戦しているように感じます。
 その挑戦は、美術館最大のタブーである「写真撮影」におよび、これを敢えて「可」としているところが印象的です。

 というわけで、ほれ、このとおり。

3H1A5839.JPG

 いつもは、美術館で、触っちゃいけない、はしゃいじゃいけない、走っちゃいけないと言われている愚息・TAKUZOですが、展示を愉しみ、遊び回っていました。

 とても素敵な時間を過ごすことができました。
 もちろん、美術館を出たあとは、なぜ一般の美術館では「触っちゃいけない、はしゃいじゃいけない、走っちゃいけない」かも話し合いました。

  ▼

 思うに、今回の展示は、究極的には「美術館とは何か?」を問うている気もします。特に「子ども」の行う「鑑賞」に関して、考えるきっかけをわたしたちに、投げかけている気がします。

 そんなことは、遊んでいる当の本人たちはどうでもいいことのようにも思いますが、子どもを遊ばせながら、僕は、そんなことを考えていました。

 ま、最後にややこしいことを書きましたが、純粋に、親にとっても楽しいです。ぜひ、お暇なら、お子さんを連れてお出かけ下さい。

 そして人生は続く

 ---

追伸.
雑誌「日経ビジネス」で、6月24日号から三週連続で、藤原和博さんと中原の対談記事が掲載されています。もしよろしければご高覧ください。
 6月24日号では、「リフレクティブマネジャー」以降細々と続けているマネジャー研究、また、ここ数年ご一緒してきた日本生産性本部さんとの調査研究・開発研究の成果を中心にしながら「実務担当者からマネジャーのトランジション」のことを論じています。今週は、企業内外における能力形成・キャリア開発のことを話し合っています。

マネジメントディスカバリー
https://jpc-management.jp/md/
 
 対談相手の藤原和博さん、編集者の中野目さん、構成の秋山さんには、大変お世話になりました。ありがとうございました。