「その組織ならではの知」を語りつぐということ:社員を「講師」に育てて「デビュー」をさせる!?

 昨日は、経営学習研究所の理事があつまる、定例のミーティングでした。

 経営学習研究所の理事は、実務家や研究者の方々で後世されており、それぞれ社会的背景・ふだんの仕事は異なりますけれども、皆さん、非常にお忙しい中、月1度、都内某所に集まり、研究所の運営・ラボの運営について、報告・議論を行っています(お疲れ様です!)。

 昨日は、理事の多くが「来年度の活動計画」について、少し提案といいましょうか、ブレストといいましょうか、大放談といいましょうか、そんなことをさせていただきました。
 手前味噌になるかもしれませんが、計画を聴いていて、本当にワクワクするような活動が多く、僕自身、非常に愉しみになりまました。皆さん、お疲れ様です。

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 中原の場合は、来年も、経営学習研究所で、いくつかの活動を行っていきたいと思います。

 まず行っていきたいのは、人材育成に関するイベント。
 今のところ決まっているのは2つです。

 一つめは、もう日付も決まっていて、

「社員を講師に育てる仕掛け:
    ソフトバンクモバイル流・研修開発入門(仮)」

 というテーマで、4月26日に開催させていただこうとおもっています(募集は3月に入りましたらはじまります!スケジュール帳のご用意を!)。

 こちらは、

 ソフトバンクモバイル株式会社
 人事総務統括 人事本部 人材開発部 人材開発一課
 島村公俊さん
 大内礼子さん

 らにご登壇いただく機会を得ました(お忙しいところ心より感謝です。ありがとうございます)。

 ソフトバンクモバイルさまでは、社員の中から、研修講師を公募し、70名の社内研修講師を養成。現在、多くの社内研修を自社社員の方々で行っていらっしゃいます。

 しかし、アタリマエダのクラッカーですが(古い!)、社内講師は、「一般社員の方々を、単純に講師に任命すること」だけで「可能」になるわけではありません。「デビュー」までの仕組み作り、クオリティアシュアランスが、とても大切なのです。
 デビューまでのプロセスにおいては必要な支援が多々考えられます。募集から、面接、模擬授業など、デビューにいたるまでの、様々なプロセス、支援、クオリティを守るための仕掛けが必要になります。

 この会では、一般の社員の方々が「講師」として「ステージ」にあがるまでをいかに支援するか、その仕掛けづくりについて、島村さん、大内さんの方から、ご講演をたまわりたいと考えています。

 社内講師育成といっても、一般には、そこには「メリット」がある一方で、「課題」も生まれることが予想されます。また、すべての研修を社内、自社で担うということは、困難もあり、そういう意味では、何を自社で行い、何を自社外で行うかに関する切り分けが大切になります。

 今回のイベントは、先日、僕がソフトバンクさんを伺わせていただき、同社・沢田さん、大内さんらからお話しを伺ったことで、非常に感銘を受け、ぜひ、その内容を多くの人々に知っていただきたい、と思い計画させていただきました。僕自身もとても愉しみにしています。

(ひとつまだ決まっていないのは、会場の問題なのです・・・泣。今回多くの方々にご参加頂きたいので、200名規模の会場を都内で探しています・・・どこかでMALLとコラボし、会場をおかしいただける企業の方々を、募集しております!コラボいただきました暁には、社内の方々を、一定数ご招待させていただきますので、ご検討を御願いします!)

「研修」がテーマのひとつになるのなら、ふたつめのテーマは、やはり「OJT」をとりあげたい、ということになりますね。
 こちらは、まだ日付は決まっていないのですが、できれば、5月中旬以降をめどに

「ネオOJTをつくりだす(仮)」

 というイベントを開催させていただきたいと思っています。こちらも中原が非常に感銘を受けているお取り組みで、もう少ししましたら、オープンにさせていただきたいと考えています。どうかお楽しみに!

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 その他、中原が経営学習研究所でやりたいこと、といいましょうか、来年度計画といいましょうか、妄想のひとつに、

 「オレは雑誌をつくりたい」

 というのがあります。「クールなデザインで、キンキンに尖りまくったメッセージを、ガツンガツンとのせているメディア」を僕はつくりたいと思っています。名付けて「年刊ラーニング」? 「ちょいダサ」ですか?

 考えてみますと、「メディアをつくりたい」というのは、僕が子ども時代からずっと、ふつふつと抱えていた妄想でした。
 中学時代の時には、ラジオのDJ?パーソナリティにあこがれて、おうちでAV機器をつなげていました。
 大学の頃は、ANA「翼の王国」の各エッセイの文章にあこがれて、旅をしては、文体コピーをしていました。
 今、考えてみますと、「誰かに何かを伝えたい」というところが、僕の「コア」にあるのかもしれません。

「雑誌をつくりたい」と申しますと、一見、「気でもふれたか!」「あいつ、ひと河渡った、と思っていたけれど、さらに一河わたったね」というご意見もでてきますけれども(笑)、よく考えてみると、研究者の中で「自分のメディア」を立ち上げた方は、そう少ないわけではありません。

 もっともキンキンに尖ったところでは「季刊リュミエール」などがありますね。おまえみたいな「ハナク●ヤロー」が、幻の雑誌「リュミエール」を語るんじゃない、というお叱りをうけそうですけれども。

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 今日は、中原の経営学習研究所における来年度計画(妄想?)でした(それ以外の来年度計画もありますね)。一部はすでに決まっておりますが、まだもう少しつめていかなければならないところがありそうです。

 ともかく、「やりたいこと」は、たくさんあるのです。
 あとは身体と気力がついてくるか(笑)
 まぁ、特に最後の方は「やれるかどうか」はわからないのですけれども、しかし、こういうのは「言ったもんがち」です。
 だって、言うのは「タダ」なんだし(笑)
 言わないことには、「実現までの道筋はゼロ」なんだから。

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 以前にも申し上げたかもしれませんが、今年は、僕が人材育成研究を構想・着手しはじめてから、おおよそ10年です。「10年一昔」とはよく言いますけれども、今年は、これまでのあり方をリフレクションしつつ、、さらに「新たなロードマップ」を築いていきたい、と思っています。

 2013年は、中原の「第二の創業期」です。

 以上、経営学習研究所における中原の「大人の放課後活動」の来年度計画でした。教育・研究・学内事業においての、来年度計画は、また別の機会にお話しできると嬉しいです。