研究室のパフォーマンス向上をめざす3つの工夫!?:他者からのコメントで、内省をうながす!

 今年、中原ゼミで導入した最先端の学習テクノロジー(!?)について、企画者であり、推進役である館野君がブログを書いてくれています。

 中原研究室では、研究室メンバーの研究のパフォーマンスをあげるため、「コメントシート」「内省シート」「中原研究室Twitter」の3つを導入しました。ここでは「コメントシート」「内省シート」を短く紹介します。

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 中原ゼミでは、毎回のゼミで2名の大学院生が研究発表を行います。コメントシートは、これらの研究発表に関して、ゼミの他のメンバーがコメントを行う際に利用します。
 内省シートは、研究発表を行った大学院生自身が、研究発表を振り返りつつ、次回までに何をなすべきかを宣言するシートです。

 今年、僕は、研究室の運営方針のひとつに「パフォーマンス」「ペースメイキング」「ピアサポート」をあげました。他者のアドバイス(ピアサポート)を得ながら、自分のゴールを意識して、「ペースメイキング」を行い、自らパフォーマンスを達成することは、研究者としてとても重要なことであると感じています。

 これらの取り組みの詳細は、下記の館野君のブログをご笑覧ください。

館野君のブログ
http://www.tate-lab.net/mt/2010/05/post-177.html

館野君のTwitter
http://twitter.com/tatthiy

 これらの取り組みは、すべて館野君が企画して実装しました。僕がお願いしたのは「内省シートにスケジューリングの機能をつけてね」ということだけです。この場を借りて感謝します。ありがとう!

 ちなみに、彼は、「大学生のアカデミックライティング」に関する研究をしています。現在、修士にやった研究を論文としてまとめる一方、新システムの開発をすでにスタートしています。そのかたわらで、今回のシステムを構築してくれました。
  「レポートや論文を書けない大学生」は増えている、と言われています。彼の研究が、その一助になることを願っています。

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「うちの研究室やゼミのやり方は、古くさい。
だから、生産性があがらない」

 自分の所属する研究室のことを、悪くいう人は少なくありません。もちろん、指導教員の理解や方針、そして大学院生の置かれている状況も多々ありましょうから、それぞれのケースを僕がとやかくいうことはありません。

 しかし、ここで僕が強調したいのは、下記のことです。

 自分たちの「学習環境」は、自分たちでデザインするべきである
 自分たちの成長につながる学習機会を、自分たちの創意工夫でデザインするべきである

 そのために必要なことならば、僕は「支援」を惜しみません。このような取り組みが、続々と生まれてくることを、願っています。

館野君のブログ
http://www.tate-lab.net/mt/2010/05/post-177.html

館野君のTwitter
http://twitter.com/tatthiy

 それではよい週末を!