フィードバックとは「結果通知」?それとも「ダメ出し」?

 突然ですが、ビジネスパーソンの皆さま、「フィードバック」という言葉を耳にしたら、頭に何を思い浮かべますか?

 あるビジネスパーソンは、「フィードバックって聴いたら、"結果を通知されること"かなぁ・・・」とおっしゃっておられました。たとえば、この場合、成績・評価などを一方向的に通知されるのがフィードバックということになるのでしょう。

 あるところでお逢いした方は「フィードバックときけば、ダメ出しのことじゃないですか?」とおっしゃっていました。言葉をかえれば、「詰めミーティング:略して"つめみ"」こそがフィードバック。

 このイメージのズレが大変興味深いですね。
 皆さんはどのようなイメージをもたれますか?

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 9月、10月と、研究室OBの関根さんが中心になって、フィードバックの近年の先行研究英語文献をザザザと読んでしまう研究会を、東大で開催することになりました(関根さんにはいつも心より感謝いたします。ありがとうございました!)。

 先だってFacebookつながりで、フィードバックに関する英語文献をご紹介いただいたIさんから頂いた情報をもとに、フィードバックに関するレビュー論文等等を読んでいきたいと思っています(Iさんには心より感謝いたします!ありがとうございます!)。

 英語文献をひとりひとつずつ担当して読む研究会なので、かなり劇的ハードであることは請け合いですが、まぁ、そんなようなことを皆で議論してみたいと思っています。

 以前、このブログでご紹介しましたが、「正しい方向に力強く飛び続けるために必要な情報を得ること」がフィードバックの要諦です。

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すぐに「大丈夫です!」と口にしまう人は、なぜ成長しないのか?
http://www.nakahara-lab.net/blog/2015/08/post_2463.html

 自らも、正しい方向に力強く飛ぶため、学びたいと思います。
 そして人生は続く