撮りたいものしか撮らない、いや、撮れない!:「植田正治のつくりかた」展を見た!

 東京駅の美術館、東京ステーションギャラリーで開催されている写真家「植田正治のつくりかた」展に出かけてきました。今年は植田正治、生誕100年です。この展覧会はそれを記念して開催されているようです。

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東京ステーションギャラリー「植田正治のつくりかた」
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

 植田正治さんは、世界的によく知られている日本の写真家のひとりで、その作品は「Ueda-cho(植田調)」と呼ばれ、前衛的な演出写真として評価されています。

 数ある作品の中でも、鳥取砂丘を舞台にした「砂丘シリーズ」は皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。砂丘という「それ以上、引き算しようがないもの」をモティーフは、見るものに非常に強烈な印象を与えます。

こちらで植田さんの写真を見ることができます
http://www.fashion-press.net/news/gallery/7263/128809

 非常に印象的だったのは、植田さんの下記の言葉です。

 撮りたいものしか撮らない
 いや、撮れない
 写真することがとても楽しい

 生涯アマチュアリズムにこだった植田さんらしい言葉です。
 鳥取に「植田正治写真美術館」があるのだそうです。いつになるかはわかりませんが、ぜひ訪れてみたいものです。

 展覧会、この3連休で、お暇でしたら、どうぞお出かけください。おすすめです。

 そして人生は続く

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追伸.
 僕が植田さんの写真に出会ったのは、鷲田清一さんの哲学書「聴くことの力―臨床哲学試論」に、学生時代に出会い、そこに植田さんの写真が用いられていることを拝見してからです。
 鷲田さんの書籍も、非常に素晴らしいです。こちらを読みつつ、植田さんの写真を見るということができたとしたら、なかなかよい休日の過ごし方かと思います(笑)