現場粘着情報をすくい、現場粘着実感を聴く

 ここ数ヶ月、隙間時間を見つけては、ヒアリングで様々な企業・組織にお邪魔させていただくことが多くなっているのですが、やっぱり「現場」に伺い、「現場の方々」のお話しを伺うのは、愉しいですね。

 僕は、やっぱり人にお話を伺うのが、本当に好きなのだと思いますし、研究でも大切にしたいな、と思っています。
(このクソ忙しいときにヒアリングを受け入れてくださったみなさま、心より感謝いたします!ありがとうございます!)

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 現場には、いわゆる「現場粘着情報」と「現場粘着実感」があるな、と思います。

「現場粘着情報」とは、「現場にぴったりと張り付いている情報で、現場にいかなければわからない情報」のことですね。
「現場粘着実感」とは、「現場の現状にぴったりと張り付いている、現場の人々の生々しい実感・感覚であり、現場の人々の肉声」です。

 前者はきちんとした「アカデミックワード」ですが、後者は先ほど僕が捏造した「アカデミック風ワード」です(笑)。すいません、後者は使わぬように(笑)

「それって、現場粘着実感だよねー」

 とかいうと、周囲、ドン引きですよ(笑)。
 そんなやつ、いねーか(笑)

 それにしても、この「粘着」というメタファが興味深くないですか。
 この概念、先日、大学院生の町支君に教えてもらったのですが、伺ったときに、「ほほー」と思いました。素晴らしいメタファだな、と。

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 最近よく思うのですが、

 現場の人に「刺さる」のは、「現場粘着情報」と「現場粘着実感」なのではないか

 と感じます。

 いかなる表現よりも、やっぱり、「粘着ドロドロした情報」「現場に根ざした肉声」が一番ピンとくるし、目がキラッとする。

 こうした現場にねざした「情報や感覚」を、ともすれば、「パサパサになりがちな研究」に「織物」のように「織り込んで」いけたとしたら(茨木のり子さん風表現ですね)、うれしいことですね。自分の研究そして著作は、現場の人にもお読み頂きたいと思うからです。
 特に、組織研究は、定量的な研究、概念的な研究が多いですので、なおさらそう思うのかもしれません。

 せめて、お読み頂いた方が「ピン」とくるような研究、「わかる、わかる、そういうのあるよね」と思っていただける研究をしたいな、と思うのです。感覚的なことで、まことに申し訳ないのですが。

 というわけで、また隙間時間を見つけて、現場を訪問させていただきたいと思います。
 みなさま、お忙しい中、本当にすみません。お声がけさせていただきますので、どうぞよろしく御願いします。

 石を投げないでね(笑)。