ビデオで見る「工場で本がつくられていくプロセス」

 今まで本を何千冊、何万冊は買ってきたと思いますし、自分も何冊も本を書いてきたのですが、一度も、「工場で本が作られるプロセス」を、この目で見たことがなかったのは、考えてみれば「迂闊なこと」でした。まさに「うっかりはちべえ的失態」です。

 でも、たぶん、本をたくさん買われる方でも、また著者の方でも、僕と同様に、その様子を見たことがない方は、少なくないと思われます(僕だけ?)。また、いわゆる「工場萌え」な方々の中にも、書籍の製造プロセスは見たことがないよ、という方もいらっしゃるかもしれません。

 というわけで、下記に、本製造ビデオを公開させていきますので、もし「ブックラバー」or「オーサー」or「工場萌え」な方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧下さい。なかなか面白いです。

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 このビデオ、もともとは、新刊「プレイフル・ラーニング:ワークショップの源流と学びの未来」(三省堂、上田信行・中原淳共著)の三省堂・編集者の石戸谷さんが、「新刊」ができていくプロセスを、プライベートにFacebook上でご報告いただいたのが、きっかけでした。石戸谷さんらのご許可をえて、ここでも公開させていただきます。
 とりあえず、プロモーションのことはさておき(笑)、でも、こうして見てみると、なかなか面白いですよね。

 まずは、カバーの印刷のビデオからいきましょう(三美印刷さま)。

 爆音をたてて、カバーが印刷されていきます。職員の方が、ルーペ?をもって、刷り上がりをチェックしているところが興味深いですね。

 次に製本プロセスです(福島製本印刷さま)。
 刷り上がったページが、裁断されていきます。スパン、スパンと紙を切っていく裁断機がちょっと怖いですね。ここだけは、小生にも増して、「おちつきなく」で「うっかりはちべえ」な愚息TAKUZOを近寄らせたくないものです。

 最後は、製品が、ベルトコンベヤにのって流れていきます。あたりまえのことですが、こうやって、一冊一冊つくられているのですね。

 これらの映像、まことに著者冥利につきますが、また、同時に身が引き締まる一瞬でもあります。アタリマエのことですが、責任あるものを、きちんと書かなければならないな、と思いました。

 さらには、本は著者だけの努力でできるものでは全くなく、編集・構成・印刷・営業など、様々な方々のご苦労によって、完成していることを改めて感じさせます。まことにありがたいことです。心より感謝をいたします。

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 最近、書籍の市場は、電子書籍の登場で、また大揺れに揺れておりますけれど、こういう映像を見ると、やっぱり僕は「紙の本はいいな」と思ってしまいます(小生、電子書籍を有料で購入したことはまだありません)。

 というわけで、今日は、「工場で、本がつくられていくプロセス」でした。

 そして人生は続く。