「メディア創造ワークショップ」、今年も東大・教養学部で開講! : iPhone / iPadで読める電子書籍を開発する! : 今年のテーマは「社会貢献×働くということ」 : 街に出て、社会人たちの語りに耳を傾けよう!

 今年も、中原と重田先生で、駒場キャンパスにて、後期に演習型の授業を開講します。東京大学・教養学部 学部生向けの授業「メディア創造ワークショップ」です。

「メディア創造ワークショップ」は、

1.学生自らがインタビュープランをたて
2.街にでて取材を行い
3.コンテンツを執筆・撮影・編集し、
4.iPad・iPhoneで閲覧可能なインタビュー雑誌を開発・配信する

 という授業です。
 指導は、中原・重田の他に、現役のプロの記者の先生(間杉俊彦先生)、映像作家の先生(大房潤一先生)にお願いしています(心より感謝いたします!)。

 開発したインタビュー雑誌は、iTunesUで一般の方々に広く公開いたします。いろいろな方々にお読み頂けることになります。iTunesUでの公開の様子は、こんな感じですね。

iTunesU_koukai.png

東大発2012 on iTunesU
http://itunes.apple.com/jp/course/dong-da-fa2012/id518239744

 ちなみに下記が、昨年公開した「東大発2012」の紙面の感じです。

epub1_1_1.png

「働く」をテーマにした東大学部生によるインタビュー集、電子書籍「東大発2012」をiTunes Uにて無償公開
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/2012/04/2011itunes_u.html

 駒場の学部生の皆さん、
 もしご興味があうようでしたら、ぜひ受講を検討ください。

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東京大学 駒場キャンパス 全学自由ゼミナール 2012年後期
「メディア創造ワークショップ」
水曜4限(14:40-16:10) 21KOMCEE 2F K201
担当教員:中原 淳・重田勝介
主催:東京大学 大学総合教育研究センター 教育課程・方法開発部門
支援:東京大学 教養学部 教養教育高度化機構
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■趣旨

近年、ソーシャルメディア、電子書籍など、テレビ・新聞・ラジオの
いわゆるマスメディアに変わり、様々なユーザー参加型メディアが登場
しつつある。これらのメディアにおいては、ユーザーが、コンテンツの
「受け手」というよりも、自ら望めば、コンテンツの「作り手」になる
ことが可能である。すなわち「メディア創造」の機会が、万人に開かれ
ている。

この授業の目的は、「メディア創造」である。メディアとしては
「電子書籍」を取り上げる。学生自らが取材を行い、コンテンツを執筆・撮影
・編集し、「スチル・テキスト・ビデオを含む、iPad・iPhoneで閲覧可能な
インタビュー雑誌」を開発し、配信するまでを実習する。

作成したコンテンツは、授業終了後、広く一般に無償で公開する。
必要機材(Macbook、編集機、マイク、iPad)等は準備・貸与するので、
学生は準備をする必要はない。

本授業は今年で3年目である。去年の作品は下記にて公開されているので
参照頂きたい。

「働く」をテーマにした東大学部生によるインタビュー集、電子書籍「東大発2012」をiTunes Uにて無償公開
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/2012/04/2011itunes_u.html

本講義の性格上、受講にはいくつかの注意がある。

まず第一に、取材・撮影・編集などはグループで行う。協調的な作業
やコミュニケーションを厭わないことが求められる。

第二に、受講にあたって、事前に特別なスキルやプログラミング等の
知識は必要ない。ただし、撮影・編集のスキルは、作業をしながら学ぶ
「熱意」が必要である。プログラミング等の知識については必要ない。

第三に、授業時間以外にも、グループで話し合ったりする時間が必要である。
また、実際の取材は、具体的に手を動かし、足を使ってなす必要がある。
これらの活動に積極的に取り組むことのできる学生の参加を希望する。

機材の関係上、人数は最大20名とする。希望者が多い場合には、初回授業
開始時にレポート課題を与え、所定日時まで提出してもらう。それによって
受講制限を行うことがあるので、ご了承いただきたい。
最後に、このような授業の性格上、途中で授業受講を辞めることは
極力差し控えていただきたい。

本授業の主なターゲットとしては、将来メディア産業で働きたい人の
みならず、広くナレッジワークにつきたい学生を想定している。

本授業を受講することで獲得することが予想される知識・技術は、
1)現在のメディア環境に関する知識、2)取材に関する基礎的スキル、
3)コンテンツの撮影・編集等に関する知識などがある予想されるだろう。

本講義は、東京大学 大学総合教育研究センター 教育課程・方法開発部門が
主催し、東京大学 教養学部付属 教養教育高度化機構の支援のもとに実施される。

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■10月10日 授業#1「オリエンテーション」※必ず参加ください※
・授業シラバスの確認
・開発する電子インタビュー雑誌のコンセプトの説明
・雑誌名「東大発2013」
・ターゲット 同年代の学生(20歳くらいの若者)
・特集テーマ 「社会貢献×働くということ」
・連絡先(メアドと携帯電話番号を把握)
・選抜課題の提示
希望者多数の場合は、人数に制約があるため、選抜のためのレポート
課題を設ける。10月14日までにmcw@tree.ep.u-tokyo.ac.jp
までおくる。

■授業#2
・iPad exprience
・レポート課題の発表
・グルーピング+連絡先でグループ交換
・昨年度までの雑誌「東大発2011」「東大発2012」を見る
・インタビュー先候補を5つ挙げる

■授業#3「インタビューの作法と実習」 
ゲスト講師:ダイヤモンド社・記者 間杉俊彦さん

■授業#4「インタビューの作法と実習」
ゲスト講師:ダイヤモンド社・記者 間杉俊彦さん

■授業#5「インタビューの作法と実習」 
ゲスト講師:ダイヤモンド社・記者 間杉俊彦さん

■授業#6「コンテンツ開発とは何か?」
ゲスト講師:映像作家 大房潤一さん(青山学院大学)
・コンテンツ制作の現状、撮影、テロップ、編集の技法
・模擬インタビュー収録

■授業#7「インタビュープランの中間報告」

■授業#8 「グループディスカッション」

■授業#9「インタビュービデオの作成」
ゲスト講師:映像作家 大房潤一さん(青山学院大学)

■授業#10「インタビュープランの最終報告」

■授業#11「電子書籍の開発」

■授業#12「インタビュー記事の制作」

■授業#13「インタビュー記事の制作」

■授業#14「ビデオの開発」

■授業#14「鑑賞会」
・iTunes Uにて後日コンテンツ配信

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■参考図書
・立花隆(1984) 知のソフトウェア. 講談社新書
・小池和男(2000) 聞き取りの作法. 東洋経済新聞社

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