人生いろいろ、職業いろいろ

 今年度の大学院授業「組織学習システム論」では、

 1.ある職種を選ぶ
 2.1で選んだ職種の人々にインタビュー調査をする
 3.熟達化プロセスのモデルをつくってみる

 という実習形式の授業をしています。

組織学習システム論(無料で授業のビデオ公開しています)
http://iiionline.iii.u-tokyo.ac.jp/index.php/class/15

 大学院生たちが選んでいる職種は多岐にわたります。ウェディングプランナー、シスター、商業ライター、カメラマン、大学職員、助産師などです。

 昨日は中間発表でした。学生が15分のプレゼンテーションを行います。それぞれの発表を聞いていて思ったことがあります。

 アタリマエのことですが、

「職業は、それぞれ様々であり、その熟達化のプロセスも様々だ」

 ということです。
 ホンマに、アタリマエだよな、そんなの(笑)。
 アタリマエダのクラッカーだ。

 でも、それぞれの職種で、それぞれの職場があって、それぞれに助けてくれる他者がいるのです。その職場で、いろいろな経験をして、人は成長していきます。

 なんかね、十把一絡げに、「最近の職場は・・・」とか、言えないよなぁ、と思いました。
 あと、研究者が知っている職場というのは、ホントに限定されていて、ほとんどの職場を知らないんだなぁとも思いました。まだまだやるべきことは多いんだな、と。

 顧客との接点が多い職場もあれば、全くないものもある。自分でキャリアの軌跡を描くことが求められている職場もあれば、組織の縛りがキツイところもある。成果期待に対する圧力も違えば、平均在職年数も違うんですね。

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 昨日の授業では、それぞれのプロゼンにかなりコメントをしました。ちょっと最初のうち熱くなりすぎて、最後時間が足りなくなってしまったけれど(スミマセン・・・)。

 今後、大学院生たちは、さらに調査を進めます。7月末に発表を行います。楽しみですね、実に。