あなたはデューイスクールに通いたいですか?

 僕の今学期の授業「組織学習システム論II」は、iii onlineという東大のeラーニングシステムで一般に公開されている。

東京大学大学院情報学環 iii online
http://iiionline.iii.u-tokyo.ac.jp/

 この授業は、下記のように進行する。

 1.イントロダクション(中原:5分)
 2.プレゼンテーション(文献担当グループによる:35分)
 3.グループディスカッション(15分)
 4.クラスディスカッション(30分)
 5.ラップアップ(中原:5分)

 要するに、僕は最初と最後の10分間だけしか喋らない。税金泥棒(!?)と言われることもあるけれど(笑)、僕は「インタラクションこそが、コンテンツである」という信念をもっているし、自分の研究領域がまさに「コミュニケーションと学習」「対話と学習」それそのものなので、One-wayの講義は極力しないようにしている。
 授業では、すべて学生がプレゼンテーションを行い、ディスカッションをする。iii onlineでは、そのうち1と2のみ公開している。

 昨日は、はじめて大学院生がプレゼンテーションをした。発表は、ジョン=デューイに関するもの。もし、「経験と学習」に関して興味のある方は、ぜひ、大学院の授業をのぞいていただきたい。

 ディスカッションでは、

1)あなたは、デューイの教育思想に基づく学校に通いたいと思いますか? 思わないですか? その理由を含めてグループで話し合ってみてください。

2)あなたに「子ども」がいるのだとします。あなたは、自分の子どもに、デューイの教育思想に基づく学校に通わせたいと思いますか? 思わないですか? その理由を含めてグループで話し合ってみてください。

3)複雑化・情報化が極まる現代において、もしデューイスクールがあったとしたら、どのような「経験」をコアにしたカリキュラムを構築しますか?

 について話し合った。短い時間だったけれど、本音もちらほらでてきていて、面白かった。

 そして人生は続く。