ドゥアブルとデリバラブル

 Doalble(ドゥアブル)、Deliverable(デリバラブル)という言葉がある(よく聞く言葉なので、元ネタがわからない・・・金井壽宏先生・岸良 裕司さんの著書「過剰管理の処方箋」にも引用されている)。

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 仮に、今、「あなたの仕事は何ですか?」と、ある研究者が、他者に問いかけられたとしよう。

 その場合、

 「開発研究をやっています」
 「調査やっています」

 と答えるのが、ドゥアブルである。
 ドゥアブルとは「できること」。先ほどの答えは、「自分のできること」を列挙している。

 それに対して、デリバラブルには「宛先」がある。他ならぬ「誰か」に何かを届け、「誰か」の役にたつことが、デリバラブルである。

 先ほどの例でいうならば、

「現場の人に届くような開発研究をやっています」
「ポリシーメーカに届くようなかたちで調査をやっています」

 と答えるのが、デリバラブルである。デリバラブルとは「誰かにもたらすもの」である。

 あなたが仕事を語るときのことを思い出して欲しい。
 あなたは、自分の仕事を説明する。

 そのとき、あなたは、ドゥアブルを語っているだろうか?
 それとも、デリバラブルを語っているのだろうか?

 あなたの仕事の「宛先」は誰か?

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 ドゥアブルとデリバラブルは、自分の仕事のあり方に深い内省をもたらしてくれる。これは学問のあり方や、学問の宛先性を考える上でも、非常に有益だと思う。

 あなたの専攻する学問のデリバラブルは何か?
 
 なかなか考えさせられる。

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