アクティブラーニングの場をつくって : MEETのクロージング

 2006年 - 2009年の3年間、東京大学 大学総合教育研究センターはマイクロソフト株式会社より、1億2000万円のご寄付をいただいた。

 この寄附金を使ってセンターでは、マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門を設置した。

東京大学 大学総合教育研究センター マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門
http://www.utmeet.jp/

 早いもので、もう3年。この研究部門のクロージングシンポジウムが、昨日、本郷キャンパスで行われた。
 会場には、この時期にもかかわらず、200名を超える人々が集まり、「未来の大学教育」に関してディスカッションを行った。


  ▼

 この寄附研究部門は、東京大学全学の教育改善に様々な機会とツール、場を提供してきた。そのツールは、すべてオープンソースとして公開している。

 また、今から三年前、アクティブラーニングという言葉は、それほど市民権を得ていなかったけれど、それもよく知られることとなった。

 「学びと空間設計」 - ラーニングスペースというコンセプトを日本で普及させたのも、この寄附研究部門の成果は大きかったと思う。

 東京大学には、駒場キャンパスにKALS(Komaba Active Learning Studio)、本郷キャンパスに福武ホールラーニングスタジオが整備された。今年着工する新教育棟には、9つのLearning Studioがさらに整備される予定である。
 他大学でも、KALSに似たコンセプトで、ラーニングスタジオの整備が進んでいると聞く。

KALS
http://www.kals.c.u-tokyo.ac.jp/

福武ホール
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/

  ▼

 シンポジウム終了後、表参道で、マイクロソフトの方々、スタッフ全員で、クロージングの打ち上げを行った。3年間のお互いの労をねぎらった。

 最後になりますが、多大なるご寄付をいただいたマイクロソフト株式会社様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
 また、この寄附研究部門で働いたスタッフの方々、本当にお疲れ様でした。

meet_last.jpg

 そして人生は続く。

 ---

"学習・成長する個人"から"変化する組織"へ
ダイアローグ・チェンジ・・・

中原淳・長岡健著「ダイアローグ 対話する組織」発売中!