ただいま校正中:ダイアローグ 対話する組織

 二月にダイヤモンド社から出版予定の書籍、正式書名が決まりました。

「ダイアローグ 対話する組織」

 という名前になりました。

 今、長岡健先生と一緒に、最終校正を行っている最中です。

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 この本は、現場のマネジャーの方にも読んでいただけるよう、なるべく平易な表現を使っているつもりです。また読みやすいように、事例をふんだんにいれ、かつ、「ですます調」で書いています。

 下記に、後書きの一部を掲載します。

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 長い長い執筆を今終えることができて、心からホッとしています。教育学者と社会学者の書いた、この小さな本が、ふだん、なかなか顧みることのない「職場のコミュニケーションのあり方」をふりかえるきっかけになれば、これ以上に嬉しいことはありません。
 ビジネスは「生き馬の目を抜くような場」だと、時に評されます。しかし、そこで働く多くの人々にとって、そこはコミュニケーションの場であると思います。我々は、日々、人と出会い、コミュニケーションをしています。
 激烈きわまる競争の果てに、少しだけ乾いてしまった、私たちのコミュニケーションの本質を、少し見直してみませんか。少しだけ硬直してしまった、私たちのコミュニケーションを「ときほぐして」みませんか。
 そのことは、結局、我々の「学び」「成長」、ひいては生活の質をあげることに寄与します。なぜなら、本書の社会構成主義の部分で見たように、私たちが学ぶこと、成長することの本質は、コミュニケーションにあるからです。そして、もちろん、組織の強さや人材の強化にも、それは寄与する可能性があります。
 私たち自身がオープンなコミュニケーションの中に「ある」ことで、私たち自身が学び、成長し、変わること。そして、組織のあり方自身も変わっていくこと。「変わること」とは、まさにダイアログの中にあるのではないか - 筆者らが、本書を書いた最大の理由は、こんな思いからです。

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 ここだけ見ると何となくマイルド路線を想像しちゃいますが、内容は「かなり挑戦的で刺激的」ですよ。人文社会科学の研究の流れを背景に「対話を語る」というスタンスになっています。「えっ、ここまで言っていいの?」というところもたくさんあります。

 もし興味がおありでしたら、ぜひ書店で手にとっていただけると幸いです。出版は、二月です。

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追伸.
 渡部信一(編)佐伯胖(監修)「学びの認知科学事典」も、一応、完成しました。しかし、、、ちょっとまだ無理がある、、、こんなトーンでいいんだろうか、、、少し寝かせて、もう少し、しつこく取り組んでみます。