西村佳哲著「自分の仕事をつくる」を読んだ!

 西村佳哲著「自分の仕事をつくる」を読みました。

「働き方研究家」を称する著者が、「自分の仕事にこだわりをもって働いている人々」へのインタビューをしています。そのインタビューを通じて、「仕事のあり方」や「仕事のやり方」について論じた本です。

 様々な人々の語りは面白く、一気に読める大変興味深い内容でした。「仕事のオーナーシップをもつ」「仕事を自分の仕事にする」というメッセージが印象的な一冊でした。

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 個人的には、アウトドアメーカーのパタゴニアの人事制度が印象的でした。

 パタゴニアには、「インターンシッププログラム」があるそうです。この制度では、従業員が自分の仕事を2ヶ月間離れて、環境問題、貧困サポートなどを志す非営利組織で働くことのできるそうです。

パタゴニアのインターンシッププログラム
http://www.patagonia.com/jpn/patagonia.go?assetid=1963

 このインターンシップのメッセージは、

「才能とエネルギーを、あなたの信じることに使おう」
 
 です。

 パタゴニアでは、こうしたインターンシップを、従業員の「成長」と「経験の蓄積」を促すための「投資」と見なしているそうです。

 「成長」や「経験の蓄積」のためには、仕事をいったん離れ、「圧倒的外部」から自分を見つめ直す機会」が必要なのかもしれません。パタゴニアのこの制度は、それを促す大変よい仕掛けのように感じました。