アンプラグド・ミーティング(Unplugged Meeting)

 今日から「山」に籠もります。
 一人で籠もるのではありません。研究者数名で籠もってディスカッションをしようと思います。

 携帯電話、ネットのつながらない「アンプラグド(Unplugged)な環境」に自分たちをおいて、いつもは話さないような、「根源的な問い」について議論をしたいと思います。

 今後、社会はどのようにかわっていくのか?
 そのとき、教育はどのようになっていくのか?
 そのとき、自分たちは、誰のために何をなすべきか?

 そのための準備や資料の読み込みを、ずいぶん前から、密かに進めてきました。

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 大学も法人化以降、どんどんと忙しくなっています。こんなことをいうと、民間の方とか、役所の方には怒られるかもしれませんが、本当に忙しい。

 授業、会議、ゼミ、会議、会議。次から次へとアポが入り、朝から晩まで息つく暇もありません。夕方には、土色の顔をして会議に臨んでいるような状態です。

 そして、この動向は、さらに加速することはあっても、減速することはないでしょう。運営交付金のさらなる削減が目前に迫っています。
 大学からはさらに人が減るでしょう。反面、「教育の市場化」「私事化」という流れの中で、やるべきこと、やってほしいと社会から切望されることだけが、増えていく。

 そのような中で、何が、最も犠牲になるのか。
 それは「考えること」であり、それも「根源的な問いまで立ち戻ること」です。僕の不徳の致すところかもしれませんが、近年、「根源的な問い」について考える機会がどんどんと失われているような気がします。

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 企業では「オフサイトミーティング」が人気だと言います。
 ふだんとは違う環境に自分たちをおき、ふだんは考えないような問いに、真面目に取り組む。そういう機会は、大学の人にも必要になってきているのかもしれません。

 それにしても、考えさせられますね。
 文明の利器であるはずの、携帯電話やネットに「接続していない状況=アンプラグドな状況」が、「贅沢で貴重な時間」に感じるとは。

 接続することで、僕らは、何を得て、何を失ったのでしょうか。
 そして、僕らは、なぜ、こんなに乾いているのでしょうか。
 
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 今、この瞬間からアンプラグドになります。
 See you...