「能力向上実感」と「組織への介入」

 去年、ダイヤモンド社さんに協力してもらって実施した調査の分析をしている。僕の担当は「能力向上の実感」。ヒマをみつけて、SPSSをシコシコといじっている。

 まだ本格的に詳細な分析はしていないけれど、働く個人の「能力向上の実感」に影響するものとしては、「働く場の環境要因」が少なくないことがわかってきた。

 たとえば、一見したところ、

 職場内のコミュニケーションはどの程度スムーズか?
 同僚や先輩社員との相談ネットワークがどの程度発達しているか?
 仕事をまかせる雰囲気がどの程度あるか?
 社外の自主研究会などにどれだけ参加できているか?

 などの影響が少なくないようである。そりゃ、そうだよな。一日の中でもっとも長い時間を、仕事場で、いろんな人たちに囲まれて過ごすんだから。

 ということは、個人の能力実感が高まる職場をつくるためには、「個人の開発」に加えて、「組織」を対象にした何らかの「介入」がなされるべき、ということになるのかもしれない。「職場の風土」や、人々の「社会的関係」のようなもの??。それが何かは、一言でビビビと言い当てられないのだけれども(いつも大学院生さんには、一言でいったら何よ?と聞いているくせに・・・すんません)。

 今後は、マルチレベルの分析に進むとともに(これをやったら、また違った仮説がでてくるかもしれない)、なぜそうしたことがおこるのかを考えたいな、と思う。

 そして人生は続く。