事例検討会

 昨日は、10月31日に東京大学・安田講堂で開催されるワークプレイスラーニング2008のための事例研究会であった。このカンファレンスで発表される事例は、この事例検討会をへて、当日発表されることになっている。

 事例研究会には、カンファレンスの企画委員会のメンバー、事例発表企業の方々、そして大学の研究者20名弱が参加した。事例発表企業から、取り組みの概要が発表されたあと、ディスカッションを行う。

 どのように事例を伝えれば参加者にクリアにつたわるか。
 その事例の面白さ、独自性とは何か?
 そして、その事例がもっている意味とは何か。

 それぞれの立場から、意見が述べられる。1時間半後に、それまでの議論を中原がまとめて、ひとつの事例検討が終わる。

 昨日は午後から事例検討をはじめ、無事夕方には終わることができた。お休みだというのに、ご参加いただいたすべての方に感謝いたします。ありがとうございました。

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 前にどこかで書いたかもしれないけれど、僕は、現在の、企業人材育成の領域の「実務家」と「研究者」の関係のあり方に、密かに疑問をもってきた。

「研究者」と「実務家」がそれぞれ、専門性や経験を持ち寄り、現場の実践を吟味することのできる「対話の場」を何とかつくりたい、と願ってきた。
 教育学において、初等・中等教育の心ある研究者が、現場の先生方と築こうとした関係性を、何とか企業の研究でも実現したいと願ってきた。

 ワークプレイスラーニング2008は、「研究者と実務家のあいだに、どういう関係が構築されるべきなのか」を、我々自らが実践して示す、という密かな目的も持っている。
 だから、このシンポジウムをつくるプロセスも、我々にとってはとても重要なことである。

 ワークプレイスラーニング2008に、僕は、賭けている。
 皆さん、ぜひおこしください。