古典はいつまでも新しい

 今年の大学院・中原ゼミでは、「実証研究の古典」を読むことにしている。先日読んだのは下記。三宅君が報告してくれた。学習研究をやったことのある人だったら、誰もが知っている論文である。

Chase, W. G., and Simon, H. A.(1973) Perception in chess.Cognitive Psychology, 4(1), 55-81.

 被験者はわずか3名。使っている検定手法はシンプル。しかし、その「実験計画の美しさ」と「執拗なまでの分析」には舌を巻いてしまう。この「すごさ」は、一度でも実験計画を組んだことのある人だったら、わかると思う。

 今から35年前の論文、しかし、その斬新さは変わらない。そして、それは、時代をこえて研究者を魅了しつづける。

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 昨日は、午前中はD社の方々と、某社へヒアリング。とてもオモシロイことが聴けた。この内容は、今書いている本の最終章にまとめられる予定である。

 その後は、某社のプロジェクトミーティングだった。非常にスリリングな研究になりそうで、こちらも楽しみである。12月頃には研究成果の発表をかねたシンポジウムを開催するとのことである。l

 ミーティング終了後、F社の方々3名と、M先生とで六本木の中華料理屋で懇親会をした。とても面白かった。

 今日はLearning bar!
 そして人生は続く。