授業デザインの最前線

 ありそうでなかった本だと思います。「授業デザインの最前線」を読みました。

高垣マユミ(著)(2005) 授業デザインの最前線:理論と実践をつなぐ知のコラボレーション. 北大路書房, 東京

 この本、それに数々の学習理論をとりあげつつ、悲しいかな溝が深い教科教育学と教育心理学(学習科学)のあいだをブリッジングしようとしているところが、何より新しいなと思いました。ATIといった理論がとりあげられるかと思えば、活動理論もふれられている。これが1冊の本にまとまった本は、今までなかなかなかったのではないでしょうか。

 実際の授業場面に生かすことのできるような諸理論をとりあげ、「授業を理解する」「授業を計画する」「授業を実施する」「授業の効果を上げる」「授業を分析する」「授業を評価する」という実践的課題を論じているのですね・・・理論的であり、実践的である。

 とても参考になりました。
 いつか、授業で使わせて頂きたいと思っています。

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