日本教育工学会初日!

 早稲田大学で開催されている日本教育工学会に参加している。
 3連休ぜんぶ学会です。
 下記、印象に残った発表の自分メモ。

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 深見俊祟さん(大阪市立大学)の発表。

 中堅教師がいだく「実践イメージ」が時間をへて変容していくことを、メタファ法とインタビューで明らかにした。

 従来、先行研究では、ある一時点で、教師がどのような実践イメージをもっているか、メタファ法を用いて調査したものがあったと思う。初任者、ベテランとの比較であった。

 本研究に関しては、ミドルに注目している点、クロノジカルにメタファの変化を追っている点がユニークな点なのかと感じた。

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 稲垣君(東北学院大学)に廊下であった。

 聞くところによると、ビリーザブートキャンプで8キロ痩せたらしい。確かにほっそりとした印象。

 ちなみに、僕は、今まで言わない出来ましたけど、モロ3日ボウズで辞めちゃいました。つーか、筋肉痛がひどくて、やる気うせた。

 すげーな、稲垣君。

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 ベネッセコーポレーション宮原詩織さんの「協調ライティング環境」に関する研究。

 協調ライティング環境とは、

 ・ジグソー学習を応用した協調的なレビューが可能になる
 ・文章推敲プロセスを振り返られる

 場であるようだ。

 望月君(東大)や、舘野君(東大大学院)など、本学でも、文章読解、文章ライティングの研究が盛んだ。
 結局、「他者がどのような役割をはたし、何が変わったのか」を記述すること、換言すれば、「協調であることによって起こった出来事の意味をアカウントすること」がポイントなのかもしれないと思った。分析手法など、参考になった。

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 教材内容解釈支援システムの有効活用が促す知識の再構築。遠山紗矢香さんの発表。

 協調学習を行う前には、あらかじめ自分の意見(=初期仮説)を持たせることが重要である、と。その自分の意見を形作るために、システムからプロンプティング(質問)を行う。そうやってもたせた初期仮説を、協調学習システム(ReCoNote)に読み込ませて、ジグソー学習をする、という話であった。
 そうした方が、よりよくジグソー学習ができる(内容を関連づけながら学べる)そうである。

 非常に興味深い研究だと思った。