ドラマ「バンビーノ」を学習の話として楽しく見る

 テレビドラマ「バンビーノ」を毎週楽しみに見ています。「プロポーズ大作戦」も長澤まさみ目当てで密かに見ているけど・・・。ここで公言してしまうと、全く「ひそか」じゃないな(笑)。

バンビーノ
http://www.ntv.co.jp/bambi/

 バンビーノは、いわゆる「仕事成長モノ」のドラマ。
 九州のイタリアンレストランでそこそこの腕をふるっていた伴省吾という料理人が、東京六本木の超有名レストラン「バッカナーレ」で働くことになり、そこで自己を見つめつつ成長していく物語。数々の挫折にも負けず、奮闘する様子が好感が持てます。

 オモシロイのは、正式にバッカナーレに入社した伴君は、なかなかクチーナ(厨房)に入れてもらえないことです。

 最初は、ホールで客との接待を体験する。もともと料理人になることしか考えない熱い男なので、彼は慣れない客とのやりとりに悪戦苦闘する。

 しばらく修行をしても、なお、クチーナには入れてもらえない(コミックの方では)。今度は、ドルチェの部門で、無口変人のパティシエのアシスタントとして、またゼロから学ぶことを命ぜられるのですが・・・。

 どうやら、それぞれの部門では、「最終的に料理人になるため」の素質、経験が埋め込まれているようです。

 たとえば、ホールでは「客とは何か」を知る。ドルチェでは「測温・分量を守ることの重要さ」を肝に銘じる。

 どこかに教科書があるわけではないし、誰かから明示的におしえてもらう機会も、そう多いわけではない。自分で経験を通して学ぶしかないのです。

 こうしてこのドラマを見ると、「学習の話」として、とてもオモシロク見ることができるのですね。こうした、いわゆる徒弟制(正統的周辺参加とはちょっと違うような気がする)は、どの職種でもあると思うのです。たとえば、マーケティングを担当する前には、店舗で数年修行する、とか、クリエィティブに異動する前は営業をやらなくてはならない、とか。そういうの、ないですか?

 このドラマでは、そういう徒弟制的学習が、戯画化されて描かれています。

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 ちなみにこのドラマ、Webとの連動という意味でも、非常に珍しいことを行っています。

 テレビのオンエアと同期して、Webでは無料のスピンオフドラマを公開しています。こちらの方、僕は、まだ見たことはないのですけれど。

 ともかく、水曜日が楽しみです。そのまえに、今日の「プロポーズ大作戦」だけど。