学校外での転移:日本認知科学会での発表

 中京大学の三宅なほみ先生から、日本認知科学会の自主ワークショップで、小生、発表のお誘いを受けた。

 僕に振られた話題は、「学校外の転移」。というわけで、「企業・組織の中で、知識転移をめぐる取り組みがどのようになされているか」を論じようと思う。

 育成担当者には、まだ「転移」という言葉自体になじみがないため、奇異に聞こえるかもしれない。

 が、実は「転移」という切れ味のよい刀をもってすると、いわゆる「経験学習」「アクションラーニング」「ワークアウト」「クロスファンクショナルチーム」など、実務家なら知っている様々な施策が、今までとは全く違った見え方をするはずだ。発表では、ここらあたりを紹介したい、と思っている。

 現在の経営学では、「人材育成」は超マイノリティ中のマイノリティである。一般にはOJTとOFF-JTしか、人材育成を語る「言葉」がない。

 願わくば、少しこれに対する問題提起をしたいのだが、それは欲張りすぎだろう。うん、そうだ。

 今回のネタは新ネタである。パワーポイントもすべてゼロからつくらなくてはならない。久しぶりの認知科学会ということもあり、できるだけよい発表をしたい。