朝のキャンパス、東京物語

 仕事がたまっているので、早朝5時に大学へ。これから午前10時までが今日の勝負だ。10時をこえると、みんなが通勤しだして、キャンパスは急にあわただしくなる。継ぎ目なく会議が続く。だから、ここが勝負。集中して論文を書こう。

 それにしても、小鳥のさえずりが聞こえる、朝の本郷キャンパスは本当に気持ちがよい。

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 ここ数年日本をにぎわしていた投資ファンドの代表が逮捕された。今日の株式市場は乱降下を繰り返すと言われているけど。ゴミ投資家をこれ以上「いぢめ」ないでください。

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 小津安二郎の「東京物語」を見た。

 岡山から、自分の子どもたちをたずねて上京してくる二人の老夫婦。しかし、子どもたちの対応は、どこか冷たくそっけない。親が上京してくることをあまり快くは思っていないのだ。優しかったのは、戦死した次男の嫁(原節子)だけであるという現実。

 小津ショットといわれるローアングルからのショットを多用し、「親とは何か?」「親と子どもの関係とは何か?」、そして「子どもをつくるとは何か?」とシリアスに問うているように思えた。

 どんなに多くの子どもを持とうとも、親は最期には一人になる。そのとき、親には何が残るのだろうか。親の人生にはどのような意味があったと言えるのか。親になる人、すべてに共通する問いであるような気もする。

 そういえば、先日、ある人がいった。

 「子どもをつくるとは究極のボランティアだよね?」

 この問いに対する答え、僕には、まだない。
 しかし、遠くない将来、僕はそれを知ることになると思う。