小さくつくって、他者に晒して、大きくする

smallbanner_wpl.jpg

 前にどこかで話したかもしれませんが、何かを成し遂げようとする際には、2つのやり方があるように思います。

 ひとつは完全完璧なプランを練り上げた上で、それをひとつずつ「カタチ」にしていこうとするやり方。

 もうひとつは、プランはややおおざっぱにしつつ、小さなところから「カタチ」にしてみて、修正を繰り返していくやり方。

 僕はどちらかというと、「手」「足」が動かす人間なので、おおざっぱに自分でプランをたてたら、何でもいいから、手足をバタバタさせて動いてみます。「アタマの中だけで考えること」よりも、「動きの中で考えること」をよしとします。

 最初に練り上げたプランはおおざっぱなんだけど、小さなカタチをつくっていくと、より話が具体的になりますね。そこがチャンスです。

 話が具体的になると、とにかくいろんなところで話し始めます。そうすると、あらぬ方向から、他人からツッコミを受けます。で、それをありがたく拝聴し、さらに自分のプランを練り上げることをよしとします。

 協調学習の研究を長くやっていたせいでしょうか・・・僕一人で考えられることはたかがしれてる、という信念があるせいかもしれません。あるいは、自分のツメの甘さ、能力の限界をよく知っている。

 ふつう協調学習の環境は、教師や第三者がセッティングするものですね。ほれ、ここで学びなはれ、と。で、そこで学生が学ぶ。でも、僕の場合は違う。「協調学習環境」を自分で自分のためにセッティングして、自分が一番利用しているのかもしれません。

 こんな感じで、自分の思考のあり方と自分の研究は密接に絡み合っています。それは切ってもきれないもののようです。