堤宇一(編)「はじめての教育効果測定―教育研修の質を高めるために」を読んだ!

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 堤宇一(編)「はじめての教育効果測定―教育研修の質を高めるために」を読んだ。セオリーから具体的な手法の解説まで全体をカバーしており、大変わかりやすい内容であった。特に、教育評価に悩む実務家の方々におすすめしたい。

 これまで「教育評価」に関する一般的な概論書はあったものの、現場でコンパクトに実施できる具体的な「教育効果の測定」を紹介した本は非常に少なかった。

 僕も、自分自身がやる研修の中で時に「教育評価」のレクチャーをすることもあるが、本書はその際の参考書としても利用できるのではないか、と思った。

 企業・組織における「教育評価」とは、1)研修の改善、2)研修のアカウンタビリティの確保、3)研修のサスティナビリティの確保のために実施される。

 が、しかし、これを実施するからといって、特段の予算やリソースが組まれることは、ほぼない。ということは、常に、デイリーなオペレーションの中で実施できるコンパクトさ、簡便さが「現場で行われる教育評価」には要求されている。各社ごとに、必要な評価のレベルを見いだし、実行する戦略を構築する必要がある。

 そのために本書はとても役に立つと思う。かゆいところに手が届く。ありそうでなかった一冊である。

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