ブレンディッドラーニングの効果

 ある雑誌の特集記事の取材のため、週末、いろいろ調べ物をしていました。調べていたのは、いわゆる「ブレンディッドラーニングの効果」です。

 要するに、オンラインとオフラインを組み合わせた学習=ブレンディッドラーニングが、通常のオンライン学習と比べて、どの程度、教育効果があるのか、それを知りたかったのです。

 僕が週末手に取ったある英語論文は、下記のような感じでした。

1.ブレンドとオンライン、プレポストでアチーブメントを測定したところ、プレポストの得点には、どちらも統計的有意な差がある。

2.1のような短期的な学習成果では、ブレンドとオンラインには、統計的優位な差がはない。

3.ただし、ブレンドによって学習した群は、オンライン群よりも、学習動機が高く、負担を感じない傾向があった。また、学習サポートを十分受けている、と好意的に評価する傾向があった。

 要するに、「ブレンドは学習者の情意的側面に作用する」という結論でしょうか。

 しかし、悩ましいのは別の論文には下記のようにありました。

1.学習動機の高さ、学習負担の低さは、e-learnigでの学習にかける学習者の自学自習時間を増加させる

2.e-learningにおける学習者の自学自習時間は、パフォーマンスの向上に統計的有意な差をもたらすことがわかった

 うーん・・・微妙。前者の論文とは、ちょっと整合性がつかない。

 まぁ、だいたいそんなものです。どれも事実なんだろうけど、論文によっていろんな結論がある。

 一口にブレンド、オンライン学習といっても、全然違うのです。そもそも「何を学んでいるか」が異なっているし、「どういう出来の教材か」ということも違う。
 また、「何」と「何」が、どのようなかたちで「ブレンド」されているかも違います。

 論文によって諸条件が違うので、単純に比較をしたり、結論をつなげたりすることはできません。このあたりが悩ましいですね。いずれにしても、もうちょっと継続的に調べていって、メタの立場から考えなくてはならないようです。

 なんかよい実証研究はないものでしょうか。一応、ERICで検索してとってきたものは、ざっと見たのですが。

 日本語でもあるのかな?