伏線

 土曜日は某番組の収録だった。朝っぱらから仕事をした。疲れた。その後、同年代の某先生と某ホテルのカフェで、少し話をした。久しぶりのことだった。

「自分たちは、研究者としてどう生きていくべきか?」

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 研究の仕事は「自己決定・自己責任」である。

「やることなすこと、自分の好き勝手できる」と言えば聞こえはいいけれど、「何から何まで自分で決めて、自分でやって、自分で責任をとらなければならない」というのは、想像以上にシンドイ世界である。

 特に就職してしまった後は、お互いに専門職なので、自分が間違った方向に進んでしまっていても、なかなか他者は指摘してくれない。そういう意味で、気の置ける同年代の研究者との会話は、とてもありがたい。

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 僕も最近、思うところがある。

「自分の領域として守るもの」と「訣別するもの」を、密かに選別している。1年から2年かけて、大きく方針転換をする。今はそのための伏線を密かにはっている。