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海外教育大学院をご存じの方へ

 「魁、学習科学塾 2日目」というエントリーに対して、AYAさんより下記のようなコメントをいただきました。

魁、学習科学塾のエントリー
http://www.nakahara-lab.net/blog/2006/07/post_335.html#c1078

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「米国は教育学研究の層が厚い」との記述を大変興味深く読ませていただきました。

将来、日本や途上国の高等教育の研究費配分やファカルティ・ディベロップメントやマネジメントにも意見できるような研究者兼実務家になることをめざして、来年9月からアメリカの教育学修士課程に入ろうと現在願書などを準備している者です。

そのような目標から、Ed.DもしくはPh.Dまで目指そう!と意気込んでいますが、そのような観点からお勧めの大学があったら、教えていただけないでしょうか・・・?

ハーバード、コロンビアあたりをEd.Mの過程ではいいかなと思ってみていますが、Ed.DやPh.Dまで進めるのか、その際の教育体制などが若干不安です。どうぞよろしくお願い致します。

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 海外教育大学院の進学システムをご存じの方、ぜひ、教えてもらえませんでしょうか。僕は、あまり実情を知りませんので。

 誰もがみんな初学者だった。ぜひ、先達からの愛の手を。

  

投稿者 jun : 2006年09月20日 23:33

コメント

ご希望拝読しました。今、わたしは某西海岸の大学に通っています。

>日本や途上国の高等教育の研究費配分
>やファカルティ・ディベロップメントやマネジメント
>にも意見できるような研究者兼実務家になることをめざして

の部分ですが、前者ならば高等教育論、あるいは教育社会学
後者ならば、何が主学問になるのでしょう。わたしのまわりの状況なので、ちょっと他の大学院についてはわかりませんが、後者については、あまり学問領域として成立していないのではないでしょうか。FDの学術雑誌を見たことがないのですよね。わかりませんけれども。ただ、もしそうだとしたら、もう少しフォーカスする必要があるかもしれません。少なくともどちらかを選ばなくてはならないのではないかと思いました。大学院の準備頑張って下さい。

投稿者 grad. student : 2006年09月21日 08:25

高等教育学専攻というのはあまり知りませんが、特定の教科教育を目的としない教育工学専攻とか教育システム専攻などが存在し、修士課程・博士課程もあります。各州に二つぐらいは博士課程の大学があると思います。フロリダ州立大学(鈴木克明先生の母校)、サンジェコ州立大学(教育工学百科事典ウエブがある)、ペンシルバニア州立大学(藤本徹氏が留学中)、インディアナ大学などは、私がウエブ文献を調査する時の対象です。FDとしてはスタンフォード大学などが手本になります。FDも教育学も日米は相当に違います。米国のは理論的かつ実践的ですね。医学教育学博士課程というのもあり、日本の医学界では客員教授などの形で協力してもらっています。日本の医学部のFDはまた独特で、教員育成と学生向け実験室の担当がドッキングしていたりして参考になります。

投稿者 君島浩 : 2006年09月21日 10:28

実業界の事情を補足します。米国の企業を訪問すると、教育部長が教育学博士であることが珍しくありません。初等中等学校の教員をしたあと、教育工学等の博士課程に入って民間企業の教育部長に就職するというのが典型です。途上国への教育学術の技術移転は国際通信連合ITUや原子力発電のIAEAが一役かっていて、日本でも指導を受けた組織があります。また日本のJICA、OVTA、AOTSなどの外国援助機関には、日本のIT企業や職業訓練分野の教育工学専門家が講師として、FDに相当する科目を途上国へ指導しています。昨晩もその一人の職業能力開発総合大学校の新井吾朗先生とご一緒しました。日本の教育学部はもっと理論や実践方法論に向けて改革して欲しいです。

投稿者 君島浩 : 2006年09月21日 10:37

スタンフォード大学でFDと学士課程教育の研究をしているAkiと申します。私の場合は、某国立大学の大学教育センターの職員をしておりますので、スタンフォードではVisiting Scholarという身分で在籍しています。スタンフォード大学にはCenter for Teaching LearningというFDセンターがありますが、そこでどのようなプログラムを提供しているのかについて、そのプログラムを支える組織も含めて、実態調査を行っています。それを踏まえて、日本での勤務大学のFD研修の企画や冊子作成、組織作りや教員評価、授業評価の提案等を行っており、非常に充実した研究生活を送っています。

School of Educationは全米でも高いランクに位置づく、優れた大学院です。教育プログラムを見ると、高等教育関連の授業は比較的充実していると思います。(私も授業を取っています。)Patricia Gumportをセンター長とするStanford Institute of Higher Educationは博士課程からの在籍できます。スタンフォードの敷地内には、Carnegie foundation for the advancement of teachingがあり、そこも学士課程の研究をしています。

一つの方法として、School of Educationに在籍をして、CTL等のFD関連のセンターの調査を行う事は可能でしょう。


スタンフォード大学での研究や日々の生活などについてのブログを作成しているので、もし興味がございましたら、ご覧下さい。 http://ameblo.jp/amerika-taizai-ki/

影響力の大きいFDセンターを持ち、高等教育研究をしていることで有名なのは、University of MichiganとHarvard Universityです。FDでは、Univerisity of Texas, Astinの名前をよく聞きます。

ただし、高等教育研究の中でも色々専門が分かれていますので、自分の研究分野をより明確にすることが、大学院選びでは大事だと思います。


中原さんの「誰もがみんな初学者だった」という言葉にやられました。その通りですね。
いつもブログを楽しく拝見しています。

投稿者 Aki : 2006年09月21日 15:49

コロンビア大学のティーチャーズカレッジに在籍しています。ウェブで見て(ものすごく大きな大学院ですので一つの大学ほどの学部があります)興味がある学部があればお知らせいただければ、その学部にいる日本人を探しますが、、、私が専攻しているのは教育と人類学ですが、お話を聞いていると人類学がいいような気がしますが、、、アメリカの人類学は日本よりもずっと幅が広いような気がします。私が専門としているのは文化、言語、教育人類学です。エスノグラフィー(歴史的なエスノグラフィーも含めて)を用いればすべて人類学に入ると言っても過言ではないくらい、大きい、そして面白い学問分野だと思っています。

投稿者 しんじ : 2006年09月21日 20:33