ガリガリ君

 何年かぶりに、アイスキャンデー「ガリガリ君」を買って食べた。

ガリガリ君
http://www.akagi.com/html/index.html

 当時50円だった値段は63円になっていたけれど、昔の味は健在だった。思わず、「当たり」の文字を棒に探したけれど、こちらはなかった。

 ガリガリ君の発売は、1981年。僕が6歳の頃である。それから25年・・・。「ガリガリ君」も年をとった。きっと、今は、彼も一日10時間を働くサラリーマンだろうか。もしかして彼が早熟ならば、家庭をもっているのかもしれない。「ガリガリ君」ではなく、「ガリガリさん」というのが適当だろう。

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 当時、「ガリガリ君」は、我が家のお決まりのアイスであった。

 我が家では、レディボーデンハーゲンダッツなどの、100円を超える、いわゆる「高級アイスクリーム」は、見ちゃいけないものとされていた。「これが食べたい!」なんて、スーパーマーケットでねだろうものなら、家に帰って「半殺し」にあっていたかもしれない。

 「いつか大人になったら、100円を超えるアイスをたらふく食べてやる」

 僕は、そう思いながら、大人になった。
 そして、いつの日か、意識せず、めっきり「ガリガリ君」を食べなくなってしまった。知らず知らずのうちに、我が家の冷蔵庫にはハーゲンダッツが常備されているようになった。

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 久しぶりにガリガリ君を食べる。
 その味は、どことなく懐かしく、それでいて切ない。

 嗚呼、北海道の暑い、それでいてあまりに短い夏が、心の奥底によみがえる。

 そっちに行っちゃいけないったら。

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追伸.
 今日は我が妹の誕生日であるはずだ。
 おめでとう。