焼き肉の思い出
カミサンも僕も「仕事満載ゴールデンウィーク」を過ごしている。
仕事をすれば腹が減る。しかし、そうかといって、忙しいので、毎日、キチンとした食事をとることができる、というわけでもない。
このところ、質素な食事が続いていたカミサン。ついに耐えられなくなって、「油」を欲し始めた。「肉!、肉!、ガルルー」とうるさいので、週末、焼き肉にいくことにした。
焼き肉屋には、若い人たちがたくさんいた。カウンターにすわり、カルビ、ハラミなど一通り食べる。僕はビールを注文した。カミサンは、しょっぱなから、決め打ち「焼酎お湯割り」である。
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肉を一通りたいらげ、網の上で、野菜をこんがりと焼けていく様子を見ていたら、ふと、大学院の時代を思い出した。
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僕が大阪大学の大学院生だった頃、研究室の人たちと、ほぼ毎日食事にいった(正確には僕は車をもっていないので、連れて行ってもらっていた! 特にほぼ毎日のように車をだしてくれていた「すぎはん」や「今井さん」「松河君」には、感謝している)。大阪大学の中にあるレストラン「くじら屋」はもちろんのこと、小野原、171沿い(国道171号線)、あたりの店は、ほとんど行き尽くしたと思う。
そんな中でも、ひとつ思い出に残っている店がある。
たしか、171を神戸方向にすすみ、ビックボーイの前の交差点あたりを少し曲がったあたりにあった思うのだが、「980円で焼き肉+カレー+ごはん+スープ+サラダ」食べ放題という店があった。
店構えは普通の食べ放題である。しかし、肉を注文するときには、「いろいろな種類の肉がはいったプレート」ごとに注文をしなくてはならない。つまり、単品で、1種類の肉だけを注文できない。ここが癖モノである。
プレートの中には、カルビとか、ハラミとか、僕らがよく知っている肉も「何片」か見える。しかし、それ以外の肉は、よく知らない肉たちである。白っぽい肉もあれば、赤いものもある。しかし、よーく見てみても、また、食べてみても、よくわからない肉もある。
「これさ、どの部分の肉かな?」
「そんなんしらんわ」
「ていうか、それ以上に、これは、誰の肉?」
院生同士、ひそひそ話し合う。でも、お金がないから、まぁ、いいか、とりあえず食っちまえ、ということになる。
なにせ、カルビやハラミとかの「おいしい部分」をもう一度食べるためには、プレートすべてを食い切らなくてはならない。「おいしい部分」0.5を食べるために、9.5の「わけわからない肉」を食う、という状態になる。
僕らのアタマの中は、「おいしい肉」のことしかない。それ以外の肉を食っているときは、はっきり言って、「電源を切って」いるから、意識がもうろうとしている。
この店、正直、僕は怖かった。
なんかちょっと前のB級映画に、中国の肉まん屋が、「人肉」を使って肉まんをつくったっていう実話をモチーフにしたものがあったじゃん・・・。そういうのを思い出しちゃったんだよね・・・食べてるあいだに。
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一般に、大学院生とは「貧乏な存在」である。もし、貧乏じゃない大学院生がいたとすれば、それは「大学院生道」に反したフトドキな学生である。
だって、マトモに研究していたら、バイトなんか、そんなに多くはできないから、収入それほどない。それなのに、本やら学会費やらを自費で買わなければならないんだから(これほど大学院生が生活に追い込まれるのは、僕自身は問題だと思っている。1年前に頻繁に報告していたが、たとえば、MITのマスター学生は、研究室で働き続けながら学ぶことができる。そういう仕組みができているところも、近年、できてきているが、総体からみるとまだまだ少ない)。勉強していれば、貧乏にならざるをえないハズだ。
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でも、まー、今から考えると、激しく貧乏だったし、よくわけのわからない肉は食っていたけど、それはそれで、大学院の頃は、楽しかったなぁ・・・。
みんなで、「あっ、フツーの肉、もうないやん!」「わけわからん肉、まだあるで、じゃんけんで負けた奴が食べよう」などとギャーギャー言い合いながら、焼き肉食べたなぁ、と思い出してしまった。
今もその店があるのかどうか、僕は知らない。そして、当時、その店に一緒に繰り出したメンバーの多くは、いまや、全国各地の大学で働いている。きっと、そのメンバーで、あのときの「980円食べ放題の店」には、行くことは2度とないとは思うけど、でも、そのときの思い出は僕のアタマに、今でも鮮烈によみがえってくる。
明日には、僕らは、何をしてるだろう?
みんなが不安と期待を、同時に胸に抱いていた。
それはそれで、素敵な時間だった。
投稿者 jun : 2005年05月04日 11:21
コメント
980円では焼肉は食べられないと旦那は言ってます。
正確に言うと、1980円だったそうです。
旦那が、昔(今もひどい)、貧乏だったので、私も連れられて行きました。
旦那は、横で、嫁は焼肉に連れて行ってくれないと、ぶーぶー言ってます。なので、「僕は今でももう一度、あの食べ放題のお店に行きたい」と言ってます。今度、ぜひ、企画したいとのことです。
投稿者 すぎはんの鬼嫁 : 2005年05月03日 15:52
すぎはんの鬼嫁さん、こんにちは、ご無沙汰してます。
でもね、それが980円だから怖いのです。
下記を見てください。
http://www.coop.osaka-u.ac.jp/GI/walker/9911/02-05.pdf
阪大近くには、そういう焼き肉屋がいくつかあったよう記憶しています。僕らが行ったのは、ちなみに、ここではありませんでしたが。
「1980円持ってたら、2日行けますよ!」「いつから、そんなにブルジョアになったのですか?」とダンナさんに、言っておいてくださいね!
投稿者 なかはらじゅん : 2005年05月03日 18:12
あそこは、アメリカ産牛肉と共にどこかに逝ってしまったのではないかと。毎日前を通ってるはずなのに、最近はチェックしてませんでしたねー。今度確かめときます。
投稿者 まつかわ : 2005年05月04日 14:20
すぎはんさん、すぎはんの鬼嫁さん
ご結婚おめでとうございます!
ナカハラジュン
投稿者 なかはらじゅん : 2005年05月08日 19:21
980円の焼き肉、食べましたよ。
お店の駐車場の傾斜がやたらきつく、前向きに入庫したすぎはんの車が脱出できなくなったのを覚えてます。
(結局近所にあったブロックを前輪に噛ませて、半クラやって出れた)
確か炭火の火加減が微妙で、強すぎてすぐスミになるテーブルと、中々焼けないテーブルがあった。
私は焼けない方のテーブルだったと思う。
昨日のことのようにはっきり覚えてるけど、もう何年も前の話なのですねぇ
投稿者 うらしま : 2005年05月23日 00:50
うらしまさん、どうも、ご無沙汰です。
そういえば2箇所ありましたね。激安炭火焼肉の店。
最初に開拓したのが、たしか、牧内の交差点近くの、わたしの車がでられなくなったところです。
もう一箇所が、中環沿いの豊中キャンパス近くにある、病院の向かい側です。
細長いビルで、エレベーターで上がりました。
エレベーターを出たところがそのままお店の中で、びっくりしました。
多分、まつかわさんが普段前を通る店っていうのは、ここでしょう。
あー、なつかしいですねぇ。
投稿者 すぎはん : 2005年05月23日 17:15




















