「はじまりのデザイン」・・・人に学んでもらうときに、僕が、心がけていること:「この場はもう死んでいる」状態にならないための工夫!?

 教材設計理論の中に「ARCS」というアクロナムがあります。フロリダ州立大学のKeller, J. が提唱したと言われているもので、それぞれ、下記を示しています。

 A - Attention(おっこれなんだ?)
 R - Relevance(オレに関連あるかもな)
 C - Confidence(やればできるかもな)
 S - Satisfaction(やってよかったな)

 要するに、人が何かを教える際、学んでもらう際には、この順番に配慮して、教えたり、学んでもらうといいよね、という話ですね。
 「ARCS」、古くから言われていることなので、どこかでお聞きになった方もいるでしょう。

  ▼

 ARCSは、「非常に単純なヒューリスティクスです」けれども、僕自身は、経験上、特に「A」と「R」の重要性は、痛いほど痛感します。要するに「はじまりのデザイン」です。ここが、もっとも緊張するし、胃が痛い瞬間です。
 ですので、多くの人々に向けて、何らかの学びの機会を提供するとき、「A」と「R」はしっかりと設計します。

「A:Attention」においては、「プチ・サプライズ:PT」を必ず提供します。いい意味で、期待を「裏切る」。「思っている風」にはやらない。

「この場は、当然、こういう風に進んでいくんだろう」
「どうせ、この人は、こんなことを話すんだろう」

 面白いもので、参加者は、みな、こういう「思い込み」や「期待」や「予期」をあらかじめもっているものです。なので、この期待を「いい意味」で裏切り、「ワクワク感」をつくりだすことを考えます。

 具体的に何をやるかは、その場がどんな機会で、どんな人が集っているかにもよるので、一概には言えません。
 突然ゲームをやってみたり、突然、インプロをやってみたり、、、いろいろです。ポイントは、それらのアクティビティは、「今日、学ぶ内容に後々関連してしまうようなアクティビティ」です。ここをはずすと、単なる「ゲーム」、単なる「インプロ」になってしまいます。

「今日は、いつもと違うかもしれない」
「今日は、何かが起こるかもしれない」

 という思いを、アクティビティをとおして、まずはもってもらうことが必要です。

 個人的なことでまことに恐縮ですが、僕は、「アイスブレーク」というのが、あまり好きではありません。僕個人がどうも好きでない、という意味で、他の方に、僕の好みを強制するつもりはありませんので、あしからず。
 なぜ、ちょっとだけ違和感があるというと、自分が「学び手」だったときに、自分や参加者のあいだにあるものを、「アイス」って言われるのもなぁ、と思ってしまいます。
 さらには、アイスブレークは、「学ぶべき内容と、通常、関連を持たないコミュニケーションゲーム」として行われることが多いと思うのですが、どうせなら、それらが関連づけられると、「一粒で2度おいしいね」と思ってしまいます。どうせ時間がかかるのなら、何とかひとつになるといいんだけどね、と思います。

 次にやるべきことは「R : Relevance」の設定です。
 いくら「今日は、いつもと違うことが起こるかもしれない」と思っていても、それが「自分の仕事や関心のあることと、何の関連も感じられない」と、なかなか辛いものです。いや、僕自身は、別に「関連しなくても」いいのですが、「関連しないこと」に耐えられない人は、少なくないということです。

 ですので、教えるべき内容や話すべき内容と「参加者との関連」を暗示する。これが「R : Relevance」で行うことです。学習内容との関連性を示しつつ、その日の「目的」を提示することも大切なことかもしれません。

 次に、これは「ARCS」にはないのですが、もうひとつの「R」があります。それは「R : Rule」です。
 この場を愉しく、快適に過ごすための、「ゆるやかな決まり」を提示し、その趣旨をご理解いただく必要があります。

 たとえば、

「この場の会話では、善し悪しを決めないでほしい」
「ここでは、相手の発言をさえぎらないでほしい」

 このようなルールをしっかりと設定します。

 多くの場合、ここまでを行ったところで、

「何か質問はありませんか? 今日は、こういう風に進んでいきますけれども、皆さん、よろしいですか? よろしいですね。じゃあ、やってみましょう! やってみて、また考えましょう」

 と述べます。
 ここまで提示した内容についての「コミットメント」をお願いするのです。

 ここまで来てしまえば、僕の「緊張度」や「胃が痛い度」は、最初の3割程度に下がります。逆にいうと、自分の集中力の7割は、「最初の数分間」にあてられている、ということです。

 僕は、「はじまりのデザイン」が肝心だと思います。このことは学級経営、職場運営でも言われますよね。
 はじめて学級をもったら、最初の1週間が勝負だ。そこで教師と生徒の関係が決まる。職場を運営していくときには、最初の1週間が大切である。そんなことは、いろいろな場で言われます。
 コンサートとかでも、ライブでも、「はじまりのデザイン」が大切なのではないでしょうか。そこでコケると、みな、コケル?

  ▼

 さて、以上、つらつら書いてきました。
 上記は、「非常にトラディショナルなやり方」で、「このやり方で面白い場になるかどうか」はわかりません。むしろ、「あんまり面白くない」方になるかもしれませんね。セオリーどおりだからね(笑)。

 また上記は、自由意志で集まってきた人々を対象にした「はじまりのデザイン」ではありません。その場合は、他にやり方がいろいろとあると思います。もっと学習者に任せることができるでしょう。
 今日書いたものは、むしろ「自由意志ではなく、今、ここに参加してきた人」を対象にする場合の、「はじまりのデザイン」ですね。

 ただ、面白いかどうかは別として、経験上、「派手ゴケ」しないやり方だとは思います。参加者がブチ切れて、それをみていた人がドンビキして、「あべし・・・ひでぶ・・・この場はもう死んでいる」状態になることは、僕の経験上はありません(笑)。

 逆に、「はじまりのデザイン」がうまくできず、「あべし・・・ひでぶ・・・この場はもう死んでいる」状態になっている場は、これまで、何度も見てきました。こうなると、助けてあげたいのだけれども、なかなか、横からは助けられない(泣)。もう「祈る」しかないのです(可哀想に)。

 先日、ある場所で、「はじまりのデザイン」に関する様々な質問を受けましたので、今日は、上記のようなことを、ツラツラと、少しだけ考えてみました。

 皆さんは、
 人に何かを教える際
 人に何かを学んでもらう際
 どんな風に「はじまり」をデザインしていますか?

 ---

■2012/05/27 Twitter

  • 17:41  昔、中原研があった場所>東大に将軍歓待の御殿跡? 26日午前も遺跡公開(asahi) : http://t.co/We766m19
  • 17:12  今日はありがとうございました。近いうちにぜひ RT @takaotakashi: 即興実験学校阿佐ヶ谷公演。多くのお客さんが来てくださいました。アフタートークは東京大学中原淳さん。最後に、近い将来の「即興実験学校の放課後」への出演をお願いしました~
  • 10:34  ブログ更新「組織開発ジャングルをかきわけて」 http://t.co/6PBDYaG4
  • 09:48  午後は高尾隆君(@takaotakashi)のインプロ公演を観劇。公演終了後、少しだけポストトークをする予定。5/27 ザムザ阿佐ヶ谷 開場13:30 開始14:00 - 終了16:00 http://t.co/dnFH1kMr
  • 09:46  午前中、TAKUZOプール教室。今日はテストですな。朝からクロールのイメージトレーニング。結果は、神のみぞ知る。小生は近所のカフェで仕事。
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月28日 08:52


組織開発ジャングルをかきわけても、かきわけても、青い山!?

 土曜日は、神戸大学で金井壽宏先生が主催されている「人勢塾」で講演+ミニワークショップをさせていただきました。

「人勢塾」のテーマは「組織開発」。僕は「学習のデザイン」という観点から、それに関連するであろう、と思われる理論と、事例を紹介させて頂きました。お役に立てたとしたら嬉しいのですが、その判断は参加者の方々にお任せいたします。

  ▼

 神戸大学からの帰り道、新幹線の中で、組織開発について、それが具体的に何を指し示すのか、どういう改めて考えさせられました。

 よく知られているベッカード(Bechhard 1969)の定義によりますと、組織開発とは

 1)計画に基づき
 2)組織全体にかかわる努力であり
 3)トップ主導でマネージされ
 4)組織の有効性・健康を高め
 5)行動科学の知識を活用して
 6)組織のいろんなプロセスにおける
 7)計画的介入・計画的ゆさぶり

 を行うとされています。

 もちろん、組織開発の定義には様々なものがあり、その様相は、さしずめ「ODジャングル」と形容可能な様相を呈しています。人文諸科学では、よくある状況ですね。

 Burke(2011)は、組織開発の定義を様々にレビューしたうえで、組織開発の共通点として下記をあげています。

1.計画的な実践であるということ
2.行動科学が適用されるということ
3.人間中心的、参加的、協調的(ヒューマニスティツクな人間観に基づく実践であるということ)
4.長期のプロセス介入であるということ

 もちろん、これに異論を唱える議論も存在します。

 さて、様々な手法によってもし、仮に組織開発が奏功した場合、どのようなメリットが組織には生まれるのでしょうか。当日配布された金井先生の論考によりますと、組織開発の結果もたらされるものとしては、

 組織のリニューアルの親展
 組織文化の変化
 組織と従業員の健康と幸福の確保
 学習・発達の促進
 問題解決の改善
 有効性の増加
 変革の創始と管理
 システムの強化とプロセスの改善
 変化への適応の支援

 といったものがあげられているそうです(Egan 2002)。

  ▼

 組織開発に関しては、わたしは専門ではありませんが、公刊されている国内外の様々な文献を読んできました。また2011年には、中原研の関根さんが研究会などを実施し、皆さんと議論してきました。

 かくして、このように微力ながら努力はしているのですが、僕自身は、組織開発の指し示すところについて、実は、確固たる定義を自分の中でもてているわけではありません。それは、僕にとって「何となくわかり、何となく語れる」程度のものです。

 とはいえ、上記のような様々なレビューはあるものの、僕の今のところの理解としては、

「組織開発とは"野党"である」

 という市瀬博基さんの名言が、一番しっくりしています。

市瀬博基さん Twitter
https://twitter.com/#!/ichinosehiroki

 いわゆる組織が公式に行うような「組織デザイン」では「ない」もので、かつ、「組織を円滑に回すために必要なもの」であれば「組織開発というラベル」で語られている言説空間である、ということです。

(組織デザインを組織開発の中に入れるべきだという議論もありますので、上記は万能な理解とは言えません)

 先日拝読させていただいた八木洋介さん(元・日本GE HRの責任者)と金井先生の新刊には、日本GEの組織開発として、

1.各ビジネスリーダーたちが全国を行脚し、現場の社員の問題をその場で解決するキャラバン
2.GEのバリューについてリーダーと社員がともに語る場の創出
3.社員がキャリアについて語り合う場の創出
4.社員が参加でき、ともに知り合うことのできる様々なイベント
5.「仕事」に関する社員のインタビューを集めた冊子の作成
6.人事担当者が現場の問題に介入して、組織の問題点を掘り起こす実践

 などがあげられていました(八木、金井 2012「戦略人事のビジョン」)。非常に興味深い事例で面白く読ませて頂きましたが、ここにも「組織開発の多様性」が、見て取れますね。
 
  ▼

 日本の企業・組織は、いわゆる「正社員・男性」を構成メンバーの主軸とした職場から、今後、さらに多様性をますことが予想されます。「もう、すでにそうなっているよ」という方も多いでしょう。

 様々な雇用形態の方、さらには国籍の方、さらには今後は「年上の部下」など、職場の多様性はさらに増すことが予想されます。

 そうした組織では、「人を集めただけでは、組織・集団として、あうんの呼吸で動くことは難しくなります」。
 皆が否定できない価値観や建前をつくり、さらには、「人々の群れ」を組織としてまとめ機能させていくテクノロジーが必要になってきます。そういう意味では、組織開発が何たるか、その定義の詳細はおいおい議論・整理するとして、こうしたことに関する社会的意義は、さらに高まっていくのでしょう。
(このような状況下では、組織開発が何かを、前もって形而上学的に定義するのではなく、諸実践から定義を析出させるというアプローチの方がよいかもしれませんね)

 最後になりますが、人勢塾での講演の機会をつくってくださった金井壽宏先生、そして参加者の皆様に感謝いたします。最近は、「職場の人材育成」などにかんする講演はお引き受けすることが多くなっていますが、「学びのデザイン」というテーマで講演をさせていただくことは、ほぼありませんでした。ありがとうございました。

 そして人生は続く。

 ---

追伸.
 現在、二つのイベントの募集を行っています。
 ふるってご応募ください! 皆様のご参加お待ちしております。

7/6(木) 東京大学 実践を記録すること、物語ること、コミュニティを創ること - 小西貴士さんをお招きして : ACADEMIC HACK!の参加者募集!
http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/05/_academic_hacknakahara-lab.html

8月19日(日)京都大学【大学生研究フォーラム2012】参加申し込み開始!:大学生のキャリアと仕事、きっと、こうなる :グローバル時代の大学生のキャリアと学び
http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/05/2012.html

 ---

■2012/05/26 Twitter

  • 09:33  金井先生(@tkanai1954)主催「人勢塾」で講演するため、一路、神戸大学へ。
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/23 Twitter

  • 15:04  大学院授業「経験学習論」:「Learning from experience論」と「experiential learning論」、「対話」を導入することによる個人学習と組織学習の接合。
  • 12:01  明らかに研究量が足りない「象限」で実現しそうな研究は、1)あなたのやりたいことですか? 2)それは社会的に解決すべき「イシュー」ですか? いったんつくった二軸を、つくっては壊し、壊してはつくり、自分の研究課題を見つけるといいかもしれません #nakaharalab
  • 11:56  先行研究の読み込みのファーストステップは「自分で整理軸をつくること」を目的にしてください。膨大な研究を「整理することのできる二軸」を名付ける。そしたら四象限のうち、明らかに研究量が足りない「象限」がないでしょうか? #nakaharalab
  • 11:42  「何」を「分析単位(Unit of analysis)」にすると「オリジナリティ」になるのか?既存の研究は、何にスポットライトをあてて、何を見逃しているのか? #nakaharalab
  • 11:26  大学院・中原ゼミ(@nakaharalab)保田さん(M1)の研究報告「新人看護士の熟達に関する研究」膨大な先行研究を読み込み、二軸でマッピングして、先行研究の「穴」をさがす。#nakaharalab
  • 11:23  興味深い記事>10年後の教室「講義が宿題になる」――「反転授業」(教育とICT Online): http://t.co/Bx7j01F0
  • 11:23  ヒアリング対象者が、思わず「過去の出来事」を語ってしまう「問い」をどうつくるか?:理論的飽和をめざして「エピソード」をどのように集めるか? #nakaharalab
  • 10:12  大学院・中原ゼミ(@nakaharalab)伊勢坊さんの研究発表「秘書職の経験学習に関する研究」秘書の「タフな業務経験」とそこからの「レッスン」#nakaharalab
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/22 Twitter

Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月27日 10:30


「経営学習研究所:MALL」立ち上げに際しての個人的な思い

 経営学習研究所(MAnagement Learning Laboratory:略してMALL モール)という非営利型の一般社団法人を、志を同じくする研究者・実務家の方々と、このたび設立しました。

経営学習研究所
http://www.facebook.com/malljp

malllogo.jpg

一般社団法人 経営学習研究所(設立準備中)
理事:
 田中 潤
 板谷和代
 長岡 健
 岡部大介
 島田徳子
 平野智紀
 牧村真帆
 中原 淳

監事:
 清水智之

事務局:
 古川英幸
 栗村友美

 まだFacebookのページしかないのですけど(笑)。
 独自ページは、おいおい作り込んでいく、ということで。

  ▼

 MALLは、「経営」「学び」「デザイン」の3つの領域にかかわる学際的な研究・実践を普及促進することをめざします。

 ひと言でいうならば、研究所の最大の関心は、

 「働く大人の学びのデザイン」

 です。

 MALLは「学び」が、社会のここ、あそこに溢れているような状態、つまりは、Learningful society(ラーニングフル・ソサイエティ)の実現を願っています。

 組織内、組織外の境界に私たちはこだわりません。また「組織の学び」か「個人の学び」か、という二分法にもとらわれません。

 境界のウチソトを問わず、組織にも個人にもひとつに還元できない「学びにあふれる社会づくりに貢献したいね」という思いで、この組織を、私たちは「自分たちのリソース」を出し合って、自腹でつくりました。

 この社会が「学びのショッピングモール」のように、多種多様な学習機会に満ちあふれ、学びたいと願う個人が、自らの学びを自らデザインできるような風になればいいな、と感じています。だから研究所の愛称は「MALL : モール」なんです。

 営利を目的にするのならば、「売り上げ」が追求するべき第一の価値になるのかもしれません。しかし、私たちの組織は「非営利」です。こうした「志」をゆるやかに共有する実務家と研究者の集まりが、MALLです。

 ▼

 とはいえ、組織を立ち上げるにあたり、各理事には、これまで行ってきたことと、それぞれの思い、立ち位置があると思います。「志」の根幹は共有していても、理事の思いや、立ち位置は、違ってよいし、むしろその多様性こそが資産なんじゃないかな、と考えています。

 年齢層も、経験も、社会的背景も、職業も、異なる人々が、理事として、この法人経営に参加しています。ここが最大の資産です。

 各理事の思いは、6月4日のキックオフイベントで、皆さんと共有させていただくとして、僕自身の思いをすこしだけ、ここに書きます。

 6月4日は、僕も、もちろん、プレゼンさせていただきますが、そこではもう少し具体的に、今後やっていくことを話したいのです。
 僕には、まだまだ、やりたいことがあるんだよー、ローラ(意味不明)。

 おかげさまで、6月4日のイベントには400名弱のお申し込みをいただきました。心より感謝いたします。会場の都合ですべてのご要望にはお応えできませんでしたが、なにとぞお許し下さい。
 過日、すでに120名の方々に当落通知がおくられていることと思います。当選なさったみなさま、6月4日に、お逢いできますこと、心より愉しみにしております。

これからの新人教育の話をしよう! :新人を通じた組織開発、イノベーション創発! 6/4イベント開催・募集開始 : 「経営学習研究所」設立キックオフイベント!
http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/05/post_1849.html

 ちなみに、MALLでは、僕が、初代の代表理事を拝命させていただきました。MALLを今後、運営していくうえで、下記は個人的に大切にしたいよな、と感じていることです。

  ▼

 まず第一に大切にしたいことは、「MALLは実務家と研究者のネットワークである」ということです。

 企業・組織の第一線で実務にあたえられている方々と、研究者がダイレクトにつながることで可能になることと、そこに秘められた「付加価値」を、僕は「最優先」したいと考えています。

 思うに、実務と研究の世界は、これまで、程度の差こそはあれ、異なる次元にありました。万が一、それらが結びついていた場合にでも、それら「異なる二つの世界」を結びつけるだけの「権威」や「権力」や「歴史的経緯」が、背後に隠されていました。しかし、わたしたちは「権威」も「権力」も「歴史的経緯」ありません。

 二つの世界が出会い、そして新たな物事や次世代の価値が生まれること。それらが双方にとっての「エコシステム」を構成すること。「甘い! 伊勢名物、赤福なみに甘い!」と言われるかもしれませんが、わたしたちは、その可能性に賭けています。

  ▼

 第二に「MALLは自ら社会実験を繰り返す」ということです。

「実務としては5年先、研究としては2年先」の社会実験的なイベント・研究の実施に、MALLを通じて、僕自身は積極的に投資していきたいと感じています。そのためには、非営利とはいえ、「比較的リスクの低いプロジェクトの確実なる実施」を通して、高リスクのプロジェクトに投資できるだけの費用を確保することです。MALLのイベントの参加費用が少しだけ高く感じたとしたら、どうか、このご主旨をご理解ください。

 これらの社会実験において「失敗」は断じて恐れません。
 昨今、世の中では「失敗できないプロジェクト」が、多くなっています。

 しかし、MALLは「失敗を敢えてめざすこと」はないにせよ(失敗はしたくないですよ)、でも、「失敗してしまうこと」を恐れません。

 一般的な視点から見れば、MALLの試みは、危なっかしく、リスクにあふれることに見えるのかもしれません。しかし、「失敗できること」こそが、私たちの財産である、と感じています。

  ▼

 第三に「意欲ある次世代の背中をそっとおすこと」をめざしたいと思います。

 経営学習、人材開発、人材育成、学びとデザインに興味を持っているけれど、あともう少しの「勇気」と「支援」が必要な方々。「意欲」はあるけれど、残念ながら「機会」や「人脈」には恵まれていない学生の方々、若い方々を積極的に支援します。

 支援といっても、「お金」を直接配布できる余力はありませんし、それを私たちはしません。むしろ、それらの方々に比較的安価な費用で学びの機会を提供していくことになると思います。

 それを受講しても「単位」にも、「学位」にも、「昇進」にもつながらないことかもしれません。しかし、本当に意欲ある方々の「履歴書には書けないけれど、それでいて、勇気ある一歩」を、わたしたちは「単位」「学位」「昇進」とは、別の次元で支援させて欲しいと考えています。

  ▼

 第四に「MALLはメディエーターになりたい」と考えています。

 私たちの経済は、これから「右肩上がり」ではないかもしれません。また、「大きな組織」をつくるにもそのための「資本」が必要ですし、そこには「しがらみ」が生まれます。また、かえって、そうした組織では、小回りのきく運営はできません。

 MALLは「ちっぽけな、吹けば飛んでいってしまうような組織」です。しかも、私たちは何も持っていません。しかし、だからこそ可能になることがあります。わたしたちが最も得意とすることは「Association」をつくりだす「意志」と「ずうずうしさ」と「ノリのよさ」です(笑)。

 MALLは、「志ある人々のAssociation」を、自らが「メディエータ」となることでつくりだし、物事を実現し、それらをフルに活用します。

  ▼

 最後に、上記のような目的を達成するため「MALLは自主独立した活動を続けます」。

 大きな組織、巨大な資本。やろうと思えば、それらとのつながりをつけ、支援をいただくことは不可能ではないのかもしれません。しかし、私たちは、敢えて、それをしようとは思いません。個人を対象としたマイクロファンディングは、可能性はゼロではありませえんが、今はまだその段階にありません。

 いずれにしても、上記のような種々の活動を、「わたしたちの身の丈」にあわせて少しずつ維持・拡大していくことが、大切だと考えているからです。

 世の中に「政治的中立」は存在しません。MALLの活動も決して「中立」ではありませんし、またそうなるつもりもありません。

 ただし、MALLは、過剰に、ひとつの大組織に依存することをよしとはしません。自分たちのリソースで、自分たちのやりたいことを、自分たちのやりたいようにやる。この「自主独立性」こそが、MALLの強みです。

  ▼

 以上、MALLを立ち上げるにあたり、僕の考えていることでした。言い足りないところ、言い過ぎているところがあるとは思いますが、なにとぞご容赦ください。また上記は、MALL理事やMALLの組織としての見解と、必ずしも一致しません。
 MALL理事の方々、ご支援いただける方との話し合いのすえ、今後のあり方を、ひとつひとつ、決めていきたいと考えています。

  ▼

 いずれにしても、まだはじまったばかりです。
 いえ、今はキックオフ前ですので、まだはじまってすら、いません(笑)。

 しかし、わたしたちの活動に、もしご興味があり、かつ志を同じくするようでしたら、ぜひ、今後、何らの機会で、ご一緒しましょう。

 自分たちのリソースで、自分たちのやりたいことを、自分たちのやりたいようにやりたい
 そして、志をともにする皆さんと、本当に、本当に、新しく意味あるものを創りたい
 
 6月4日、MALLのキックオフイベントでお会いしましょう!
 I can't wait it!!

 ---

追伸1.
 6月4日キックオフイベントの運営を手伝って頂ける学部生・大学院生ボランティアスタッフを下記にて募集師しています。アルバイト代、交通費の支給はありませんが、当日午後に、学生ボランティアスタッフの方々に対する、理事によるミニ講座を用意させていただきます。また、当日実務を通して、ラーニングイベントのロジスティクスの実務を学ぶ機会があると思います。下記をお読みのうえ、ふるってご応募ください。

学生ボランティアの募集
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dGRCTnloV09scGtsRklBdThMbDZKS2c6MQ

追伸2.
 現在、二つのイベントの募集を行っています。
 ふるってご応募ください! 皆様のご参加お待ちしております。

7/6(木) 東京大学 実践を記録すること、物語ること、コミュニティを創ること - 小西貴士さんをお招きして : ACADEMIC HACK!の参加者募集!
http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/05/_academic_hacknakahara-lab.html


8月19日(日)京都大学【大学生研究フォーラム2012】参加申し込み開始!:大学生のキャリアと仕事、きっと、こうなる :グローバル時代の大学生のキャリアと学び

http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/05/2012.html

 ---

■2012/05/21 Twitter

Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/20 Twitter

Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/19 Twitter

  • 16:01  多くの組織の課題>シニア社員に「キャリア研修制度」広がる:デンソーやオリックスなど。役職なしのシニア社員急増。これまでのような報酬・配置・昇格ができない中、どのように働くかを考える(日経)
  • 11:17  パワポ作成終了。新ネタなので時間がかかった。うまくいくかなぁ・・・。不安でもあり、愉しみでもある。
  • 08:42  情報感謝です!本日、Apple storeに、小生、出没しそうな予感です RT @swedenjapan21 Apple TVオススメです。自分はREGZA42とホームシアタースピーカーでYouTube大画面で見ています。 RT Apple TVを買おうかな  [in reply to SWEDENJAPAN21]
  • 08:34  昨日は深夜まで、Youtubeで80'sを聴いてハマった。Apple TVを買おうかな。評判どうなんだろう。物欲が久しぶりにわいてきた。
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/18 Twitter

Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/17 Twitter

  • 22:58  お読み頂き、誠に感謝です!読書記録までありがとうございました!RT @_aki3 「インプロする組織」読書記録(ママ先生's振り返りジャーナル):http://t.co/lO65VsB2
  • 22:56  5/27、もし来られるようでしたら、インプロ&トークでお逢いしましょう!RT @_aki3 【即興演劇とは?】インプロワークショップに参加してきました(ママ先生's振り返り)http://t.co/yUnEjjer  [in reply to _aki3]
  • 21:33  ダハハ(笑ってごまかす)RT @tatthiy 先生の分析結果も期待しております(笑)RT 明日は朝9時リサーチミーティングですね。あっと驚くタメゴロー的な分析結果を愉しみにしています(笑)RT 明日までやらないといけないことがあるので研究室に戻った  [in reply to tatthiy]
  • 20:51  明日は朝9時リサーチミーティングですね。あっと驚くタメゴロー的な分析結果を愉しみにしています(笑)RT @tatthiy: 明日までやらないといけないことがあるので研究室に戻ったがいいが、あまりに疲れたのでちょっと寝た。さて、作業再開!
  • 20:37  慶應MCC「ラーニングイノベーション論」 class of 2012、初回無事終了。今年は30名の方々にご参加いただいております。ありがとうございます。半年間愉しみましょう。
  • 08:08  ブログ更新。【大学生研究フォーラム2012】8/19(日)参加申し込み開始!:大学生のキャリアと仕事、きっと、こうなる。最新のデータ、大学教育事例を知り、様々な方々とのダイアログをお楽しみいただける一日になると思います。 http://t.co/KAdF0SJG
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/16 Twitter

  • 15:01  大学院授業「経営学習論」:新人は組織文化(組織の暗黙の前提)を、どのような出来事から、いかにして学ぶのか?
  • 10:59  大学院・中原ゼミ(@nakaharalab)関根さん「新卒社員の組織社会化を促す職場メンバーの支援行動に関する実証研究」 #nakaharalab
  • 10:35  面白い比較 RT @syasuak 保育所の、はいはいしない乳児1人当たりの面積より狭いのか RT 一般的なビジネスパーソンのデスクの面積は「幅120センチ×奥行き70センチ」ときいた。椅子の可動域を入れると、「縦横120センチの空間」が個の平均的面積  [in reply to syasuak]
  • 08:49  昨日某ファニチャーメーカーの方に、一般的なビジネスパーソンのデスクの面積は「幅120センチ×奥行き70センチ」ときいた。椅子の可動域を入れると、「縦横120センチの空間」が個の平均的面積ということらしい。
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/15 Twitter

  • 19:44  RT@tatthiy: 昨日のイベントのつぶやきをまとめました! → 女子のためのサイエンスイベント「Science Girls' Talk」香りをあやつる女子になろう! - Togetter http://t.co/QY2YDksq #ScienceGirlsTalk
  • 16:22  メディアの地殻変動か。20歳代人口の8割以上が会員>多様性と共感のメディア「ニコ動」超会議の真意 :「コンテンツは自分たちで作り、自分たちで盛り上げる」「テレビに出たいってよりは、ニコニコで有名になりたい」 http://t.co/qzlZk0dN
  • 14:35  【RT大歓迎・お願い】大学生研究フォーラム2012「グローバルキャリアの時代に大学教育は何ができるか」大学生研究と組織研究の架橋をめざす 京都大学×東京大学×電通育英会共催:8月19日(日)京都大学: http://t.co/kItfGtjb
  • 14:28  曜日間違えました。ごめんなさい。7/6(金)です>【実践を記録すること、物語ること、コミュニティを創ること】 - 小西貴士さんをお招きして : 7/6(金) ACADEMIC HACK!の参加者募集! http://t.co/n0L2iWRS
  • 06:30  起業と越境学習。興味深い動向>「起業イベント」盛況。起業体験、企画力・組織運営力に磨き、チームで商品開発を競う:製品やサービスのアイデアを持ち寄り、チームで練り上げる(日経)
  • 06:21  本日申し込み最終日になりました。ご興味をお持ちの方はぜひ>「これからの新人教育の話をしよう」新人を通した組織開発、新人によるイノベーション創発 経営学習研究所キックオフイベント 6月4日午後6時30分: http://t.co/qPnJjWUM
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月21日 22:19


【大学生研究フォーラム2012】参加申し込み開始!:大学生のキャリアと仕事、きっと、こうなる

 今年の大学生研究フォーラム、いよいよ募集が開始されました。去年500名の参加者の方々をえて、大盛況であった「大学生のキャリアと仕事」を考えるフォーラムです。今年は8月19日(日)に開催させていただきます。

 こちらのフォーラムでは、京都大学溝上研究室、東京大学中原研の共同研究の成果も発表させていただきます。中原研では、今、共同研究チームのメンバー(舘野さん、木村さん、保田さん)が、分析を急いでいます(お疲れさん)。

 大学生のキャリアと仕事・・・

 大学生研究フォーラムでは、このテーマのもと、最新のデータ、事例、そしてダイアログを提供させて頂きます。大学の関係者の方、企業人事(採用、育成)などにもお楽しみいただける内容にななっております。ふるってご参加頂けますよう、よろしくお願いいたします。

==================================================
【大学生研究フォーラム2012】参加申し込み開始!
 大学生のキャリアと仕事、きっと、こうなる
 2012年8月19日午前10時(日)無料 京都大学百周年時計台記念館
 申し込みはこちらから http://ow.ly/aXHK3
==================================================

 大学生の成長とキャリア形成を考える年に1度のイベント
「大学生研究フォーラム2012」が、京都大学高等教育研究開発
推進センター、東京大学大学総合教育研究センター、公益財団
法人電通育英会の三者共催で開催されます。

本フォーラムの今年のテーマは「グローバルキャリア」!

グローバル化が進む中での大学生のキャリア形成、大学教育の
役割をテーマに、多彩な登壇者の方々を迎え、ますます充実し
た内容で開催いたします。

午前中前半は調査セッションです。

京都大学溝上慎一研究室(溝上先生、河井さん)、東京大学
中原研究室(中原、舘野さん、木村さん、保田さん)で推進
してきた「学校から仕事へのトランジション調査」の中間報告
をさせていただきます。

本調査は3000名の回答者を得て、

・学校教育のどのような経験が、仕事にどのような影響を及ぼ
しているか
・学生時代のグローバルな経験が、仕事選択や仕事の達成に
どのような影響を及ぼしているのかをさぐります。

午後後半部は事例報告です。
「グローバルキャリアの時代に大学教育は何ができるか?」
というテーマで、正課・非正課の教育の中で、どのような
キャリア開発グローバル経験を積ませているのかを討議します。
企業からもいわゆるグローバル人材育成に関する最新事例を
ご報告いただきます。大学教育改革・キャリア開発の最前線
を走る方々による、総括パネルセッションもお楽しみいただけます

「大学生研究フォーラム2012」はダイアローグ(対話)を通して
「参加するフォーラム」をめざします。課題に対して参加者同士
がその場で意見を交換し、目的を共有化しながら最善の解決策を
みいだす場をつくります。

 ご興味・ご関心をお持ちの方は、ぜひ下記の要項をご一読いた
だき、「大学生研究フォーラム2012」にご参加下さい。皆様の
ご参加、心よりお待ちしております。

■開催日時
2012年8月19日(日)午前10時から

■場所
 京都大学百周年時計台記念館
>会場へのアクセスマップ

■開催スケジュール

10:00~11:15
学校から仕事へのトランジション調査の中間報告
「学校教育の経験は仕事にどのように影響を及ぼしているか」
溝上慎一(京都大学高等教育研究開発推進センター)

「『企業での活躍と大学時代の経験』の関係をさぐる」
中原淳(東京大学大学総合教育研究センター)

11:30~12:45 昼食・交流会
挨拶:
大塚 雄作(京都大学高等教育研究開発推進センター長)
吉見 俊哉(東京大学大学総合教育研究センター長/副学長)
松本 宏(公益財団法人電通育英会理事長)

12:45~15:35 シンポジウム
「グローバルキャリアの時代に大学教育は何ができるか?」
ファシリテーター:中原淳(東京大学大学総合教育研究センター)

12:45〜12:55 イントロダクション
12:55〜13:55 事例報告
 「生物学自主研究-『研究』を通して
 学部学生が能動的な社会的力を
 つける試み-」
 福田公子(首都大学東京理工学研究科)

 「学生の国際協商力を高める
 ための教育・学習」
 勝又美智雄(国際教養大学)

 「グローバル戦略に呼応した
 人材開発のあり方」
 林雅子(アサヒビール株式会社人事部)
13:55〜14:20 参加者ダイアローグ
14:35〜15:25 パネルディスカッション
15:25〜15:35 小括

15:45~17:20
総括パネルディスカッション
司会:松下佳代(京都大学高等教育研究開発推進センター)
児美川孝一郎(法政大学キャリアデザイン学部)
吉見俊哉(東京大学大学総合教育研究センター)
大塚雄作(京都大学高等教育研究開発推進センター)

17:20~17:30
閉会の挨拶

申し込みはこちら(無料)
http://ow.ly/aXHK3

皆様とお会いできますこと、愉しみにしております。

==================================================

投稿者 jun : 2012年5月17日 08:02


実践を記録すること、物語ること、コミュニティを創ること - 小西貴士さんをお招きして : 7/6(木) ACADEMIC HACK!の参加者募集!

==================================================

【実践を記録すること、物語ること、コミュニティを創ること】
清里高原の森、子どもの学び・遊びの様子を見ながら考えてみませんか?

 ACADEMIC HACK!@NAKAHARA-LAB
実践記録研究会 : 小西貴士さんをお招きして

 2012年7月6日(金)午後6時 - 午後9時 
 東京大学本郷キャンパス・工学部2号館・92B

==================================================

学びの実践を「記録」すること、そして「物語ること」は様々な
可能性を持っていることといえます。

それは第一に学習者にとっての「かけがえのない記録」です。
自分がどのような出来事を経験し、何を学んだのか。
実践記録は、学習者がそれを知るための、貴重な機会です。

第二に、そうした記録は、学びを提供する側にとっても重要な
学習の契機です。人は記憶・記録されたものを通してしか、
振り返ることができないから。
実践の記録は、学びを提供する側の、さらなる熟達にもつなが
る可能性があります。

第三に、それは「学びの実践」の社会的意義を、そこに居合わせ
てはいない第三者に伝えるための手段です。それは、「学びの実践」
を中核としたコミュニティ構築の機会であり、ひいては、社会全体
をLearningfulにしていく契機になりえます。

【実践を記録すること、物語ること、コミュニティを創ること】

このたびACADEMIC HACK!では、清里高原において野外保育の様子を
写真で記録なさり、かつ、そこでの子どもたちの物語を綴っていらっ
しゃる写真家・保育士の小西貴士さんをお招きして、これら一連の
可能性について考えてみたいと思っています。

ゴリ(小西貴士) の 森のようちえん日記(ブログ・今日の清里高原の様子がご覧頂けるかもしれません)
http://ameblo.jp/gorilla-tarou/

なお、この会の名称の「ACADEMIC HACK!(アカデミック・ハック)」
は、東京大学・中原ジュン研究室が主催するアカデミックイベントです。

参加者全員のダイアログなども含めて、アカデミックに、かつ、
プラクティカルに!・・・知的興奮のある数時間にさせて
いただきたいと考えております。

どうぞお楽しみに!

中原 淳

 ---

【主催】
 東京大学大学院 学際情報学府 中原淳研究室
 http://www.nakahara-lab.net/blog/

【場づくりディレクター】
 牧村真帆さん
 https://twitter.com/#!/makimuramaho
 maho.maho.maho.m [アットマーク] gmail.com

【日時】
 2012年7月6日(金) 午後6時 - 午後9時あたり
 開場 5時45分

【場所】
 東京大学 工学部2号館 9F 92B
 大学院情報学環 教室
 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html 

 地下鉄丸の内線本郷三丁目駅から徒歩15分程度
 地下鉄南北線東大前駅から徒歩10分程度  

【内容】

小西さんによるスライドショー
小西さん×中原による対談

1.森のようちえんの活動とはどのようなものか?
なぜはじまったのか?どのような活動をしているのか?

2.どのようにして、「今、ここの出来事」を記録しているのか?
なぜ、記録しようと思ったのか? 記録をつけるときに留意していることは何か?

3.森のようちえんの実践では、そこでは、どのような物語が生まれているのか?
子どもの物語をつづるために、どのようなことをなすべきなのか?

について、中原との対談をまじえ、皆さんでお話しできると
よいですね。

【参加費】
 参加費3000円
(講師招聘費・資料代等・場作り代・記録等に支弁いたします)
 
【募集人員】
 30名

【食事等】
 食事はでませんので、皆様、お持ちよりください。
 おにぎりとか、サンドイッチとか、飲み物とか。

【申し込み方法】
 参加お申し込みは下記の参加条件をご了承いただける方に限り、
【6/5まで】受付をいたします。参加希望者が多い場合は、抽選
とさせていただきます。6月10日までには参加の可否をご連絡差し
上げます。

参加条件
(1)本ワークショップの様子は、予告・許諾なく、写真・
ビデオ撮影・ストリーミング配信する可能性があります。
写真・動画は、中原淳および中原淳が関与する研究プロジェクトの
Webサイト等の広報手段、講演資料、書籍等に許諾なく用いら
れる場合があります。
マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供すること
があります。参加に際しては、上記をご了承いただける方に
限ります。

(2)本イベントで万が一剰余金が発生した場合は、繰り越し、中原淳
研究室が企画する、組織人材育成・組織学習に関係するシンポジウム
研究会、ワークショップ等の非営利イベント等の準備費用・運営費用、
に充当します。

上記2点の参加条件をご了承いただけた方のみ
参加申し込みは下記からどうぞよろしくお願いいたします!

参加申し込みWeb画面
http://bit.ly/JLvOBr

お逢いできますこと愉しみにしております!

==================================================

追伸.

下記のイベント、本日申し込み最終日になりました。ご興味をお持ちの方はぜひお申し込みください。

「これからの新人教育の話をしよう」 : 新人を通した組織開発、新人によるイノベーション創発 経営学習研究所キックオフイベント
http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/05/post_1849.html

---

■2012/05/14 Twitter

  • 19:52  ご利用は計画的に(笑)RT @donbei4 私ぐらいになると,前借りどころか利子がついて倍返し> @suzukicity2010 "その通り.年をとると「飲み時」が難しいですね.RT @nakaharajun: 栄養ドリンクとは「体力・精神力の前借り」  [in reply to donbei4]
  • 19:51  このまま全部未来はこうなるとは思えないけれど、興味深い記事>これから数年間で科学は劇的に加速する、知的交流プラットフォームの意義(TechCrunch): http://t.co/FAsXzSsv
  • 17:14  勝負の「最後の切り札」として使う必要がありますね(笑)。RT @suzukicity2010 その通り.年をとると「飲み時」が難しいですね.徹夜カードの切り時とかww RT 栄養ドリンクは「体力・精神力を少しだけ前借りできる」だけです。あとにはシオシオのパーになりますよ  [in reply to suzukicity2010]
  • 15:12  栄養ドリンクを飲んでも「体力・精神力が増強される」わけじゃないんですよ。「体力・精神力を少しだけ前借りできる」だけです。あとにはシオシオのパーになりますよ、経験上。僕だけかもしれませんが。
  • 13:38  ありがとうございます。祝祭ですね>RT @noe_ish 宴会の英訳、feastはどうでしょう。シェイクスピアの作品に出てくるどんちゃん騒ぎはこう表現されていたことがありました RT 宴会の英訳は何か。 QT 宴会とパーティ http://t.co/cY3I2eho  [in reply to noe_ish]
  • 08:53  17時からの各研究室ブース紹介では、僕と中原研の大学院生らもお店をだします。どうぞ気軽にお声がけください>平成25年度東京大学大学院学際情報学府入試説明会のお知らせ: http://t.co/nyQdF4Tu
  • 08:51  興味深いですね「宴会」って「パーティ」以外で表現するとしたら英語で何ていうんでしょうね。「英語にはない」かな? RT @ideas_frogegg 宴会にピッタリの英訳が思い付かないな。 QT 宴会とパーティと組織 http://t.co/cY3I2eho  [in reply to ideas_frogegg]
  • 07:41  ブログ更新。「宴会」でも「パーティ」でもない「第三の集い」:今の組織に必要な「集い」とは何か?: http://t.co/cY3I2eho
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月15日 07:00


「宴会」でも「パーティ」でもない「第三の集い」:今の組織に必要な「集い」とは何か?

 今、上田信行先生との共著「プレイフルラーニング」を書いています。執筆は、かなりの困難を極めていますが(笑)、これも「産みの苦しみ」だと思い、今は、ただただ忍耐して書き続けましょう。月末には、他の原稿の校正が帰ってきますので、それまで何とか書き切りたいです。

 さて、この本を書いていると、「なぜ人は集うのか?」ということを非常に考えさせられます。本の内容に「集うこと、学ぶこと」が含まれていますので、必然的に、この問いについて考えざるをえなくなるのです。
 そこで、少し先行研究をたぐってみると、いろいろなことがわかってきます。興味深かったのは、代表的な「集い」である、「宴会」と「パーティ」の違いについてです。代表的な「集い」である、この2つは、実は異なる歴史的出自と目的をもっている、ということが印象的でした。
 今日は、こちらのお話を、少しだけご紹介しましょう。

  ▼

 「宴会」とは、もともと農耕社会のひとつの共同体における季節事の祭祀に端を発し、共食・共飲・遊興(芸能)を主軸とした祝祭空間であると言われています(小林 1995)。
  その目的は、共同体の構成員の紐帯の確認、帰属意識の強化をめざすものであるということです。故に、共食・共飲・遊興等によって、意識的にハレをつくりだすそうです。

 つまり、「宴会」とは、「メンバーの選択拘束性が強く、目的志向性が強い集い」であり、めざすところは「主従盟約」なのです(井上 1995)。そういう目的のもとに集うことが、「宴会」であるわけです。

 よく知られているように「一緒に飲食をする経験」、いわゆる「共に食べる・共に飲む(共食・共飲)」の経験は、「集団形成・維持」に少なくない影響をもっていると言われています。

 語源的にも、コミュニティ(Community)、カンパニー(Company)などの用語の接頭語、「Com」は「共に」の意味です。それは、人と人とが「共にあること」「つながっていること」を暗示している。そして、Communion(コミュニオン)は、「パンと葡萄酒を共食する霊的な絆・集団」を表現していました。そこで営まれる情報のやりとりが、Communication(コミュニケーション)です。

 そして、これがさらに発展し、外縁をなすまで発展したのが、Community(コミュニティ)となりますね。Communityとは、よく知られているように、職業・利害・宗教・血縁・地縁をともにする人々の集団です。
 これがさらに発展し、共同出資して、産業を興し、利潤を配当する集団として発展するのがCompany(カンパニー)なのです。

  ▼

 以上は「宴会」についてでしたが、対して一方、「パーティ」とは、19世紀以降の都市社会への移行後に実施されるようになったもので、共食・共飲は宴会ほど重視されておりません。特に欧米におけるパーティは食への執着はない場合が多いそうです。

 このことは、海外に留学して「パーティ」と名のつくものに誘われ、出かけたはいいけど、食べ物といえば「ポテチ」と「フィッシュ&チップス」くらいしか供されなかった経験のある人なら首肯していただける場合もあるのではないでしょうか。

「パーティ」は「宴会」に比べて、「祝祭性」は弱く、それはあくまで「日常」の延長上にあります。目的は「共同体の帰属意識強化」をめざす宴会とは明確に異なっています。「パーティ」は、プライベートな人間関係を発達させることをめざすそうです(小林 1995)。

 つまり、パーティとは「選択自由性・プロセス志向性が強い集い」であり、めざすところは「一期一会」なのです(井上 1995)。そこは、「共同体」というよりも、むしろ、「アトム化した個」が単位の空間であるということです。

  ▼

 上記の事実は、文化人類学や社会史研究をなさっている方なら、アタリマエダのクラッカー(古い)かもしれませんが、僕としては、非常に興味深く読みました。ほほー、という感じです、勉強不足ですみません。一見、宴会とパーティは同じものと見なされますが、歴史的に、異なった出自のものであり、また、めざすところが異なるものなのですね。

 ここからは、いろいろなことを考えさせられます。

 まず、会社でよく「宴会が少なくなった」といいますが、それは「帰属意識の弱体化」「共同体構成員としてのメンバーシップ」のあり方に揺らぎをもたらすことは、容易に想像がつきますね。それがおそらく集団形成に果たしていた役割は少なくないんでしょう。たかが宴会、されど宴会です。

 しかし、現代の組織でもはや「宴会」を増やすことには、あまりリアリティを感じません。他方で、帰属意識、組織としてのまとまりといったものが、求められています。多様性あふれる組織・会社には、そのようなものが必要になっている。組織開発といったテクノロジーが、最近、人口に膾炙するようになっているのは、その証左でしょう。さて、これをどうするのか。

 さらに考えを発展させると、こうも考えさせられてしまうのです。

 今、会社・組織が必要としているのは「かつての宴会」なのか、と。
 それに代替するもの、変わるものが、そろそろ必要になるのではないか、と。

「宴会」の基盤や出自は、先ほども述べましたように「農耕社会の村落共同体」です。ということは、もともとは、宴会は、「等質性の高い集団を想定した集いのシステムであり、そうした集団の維持のためのシステム」として考えることができます。

 しかし、現在の会社は、いまや「農耕社会の村落共同体」ではありません。組織の多様性や流動性がさらに高まっています。様々な雇用形態の人々、外国人や元留学生。社会的背景の異なる様々な人々が集っているのが、現在の会社です。

 かつて「いわゆる正社員、日本人、男性」を主な構成員としていた、同質性の他会、かつての会社・職場には「宴会」のシステムがマッチしていたのかもしれませんが、今の組織の状況は、その時代とは相当に異なっています。

 先行研究を読んでいて、もっとも印象深かったことはこの点です。

 もしかしたら、わたしたちは、宴会ではない「集い」のシステム、を新たに模索する必要があるのかもしれません。
 その際には、もちろん、もともと個を単位とした集いのシステムである「パーティ」を利用することはできません。

「宴会」でもない「パーティ」でもない「第三の集い」が今、必要になっているような気がします。

 その集いとは、どのような場でしょうか。
 そこでは、誰が集い、どのような共同活動に従事するのでしょうあ?
 私たちは、どのような「第三の集い」を求めているのでしょうか?

 皆さんの組織には「第三の集い」、必要ですか?

 ---

■2012/05/13 Twitter

  • 13:32  おもはらの森。天気がよいねぇ。 http://t.co/pPvtRV4j
  • 07:43  人材マネジメント上の深刻な問題。自動車では液晶の二の舞をどう防ぐか>日本人技術者の海外流出、どう守る 電機メーカの技術流出を教訓に:韓国関係者「燃費向上のための軽量化新素材やバッテリー。それらの開発を担う人材は日本が世界一豊富だ」(日経)
  • 07:39  若年層雇用対策>大学にハローワーク窓口 就職支援へ500カ所に相談員(日経): http://t.co/JRjO3HcK
Powered by twtr2src

 ---

■2012/05/12 Twitter

  • 18:03  ブログ更新。「理論」と「実践」のあいだで : 「実践的とはいったい何か」考? http://t.co/MRs7WLxG
  • 10:05  (4)宴会とは「選択拘束性・目的志向性が強い集い」であり、めざすところは「主従盟約」である。パーティとは「選択自由性・プロセス志向性が強い集い」であり、めざすところは「一期一会」である。(井上 1995)
  • 10:05  (3)一方、パーティとは、19世紀以降の都市社会への移行後に実施されるようになったもので、共食・共飲は宴会ほど重視されておらず、祝祭性は弱く、日常性は高い。特に欧米におけるパーティは食への執着はない場合が多い。プライベートな人間関係を発達させることをめざす(小林 1995)。
  • 10:04  (2)そう考えると、宴会では「手酌」が忌避される理由がわかるような気がしますね。「酒を相互につぐ」とは「共同体構成員の紐帯の確認」の儀式であり、手酌とはそれを犯すタブーであるということになる。
  • 10:04  (1)宴会とは、もともと農耕社会のひとつの共同体における季節事の祭祀に端を発し、共食・共飲・遊興(芸能)を主軸とした祝祭空間である。その目的は、共同体の構成員の紐帯の確認、帰属意識の強化をめざす。故に、意識的にハレをつくりだす(小林 1995)。
  • 07:03  自己メモ>新入社員意識調査「今の会社に一生勤めようと思っている」とする回答が過去最高60.1%。過去最低2000年20.5%と比較すると約40pt上昇、「社内で出世するより自分で起業して独立したい」過去最低(12.5%)(JPC): http://t.co/xHggxBKv
  • 06:58  自己メモ>「IT人材白書2012」(IPA) : 現状に満足、将来には強い不安を感じているが、自主勉強などの行動を起こさない: http://t.co/suQZ6N2d
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月14日 07:39


「理論」と「実践」のあいだで : 「実践的とはいったい何か」考?

「よい理論」ほど「実践的」なものはない
 Nothing is so practical as a good theory.

 とは、社会心理学者Lewin, K.(クルト=レヴィン)の言葉です。「アクションリサーチの祖」としても知られるレヴィンは、「研究」と「実践」のあいだを往還しながら、おそらく、そこに葛藤と可能性をおぼえ、自らの理論と実践を発展させていきました。

 Nothing is so practical as a good theory・・・しかしこのあまりにも有名なワンセンテンスのうち、「実践的」というワンワードが、いったい何を指し示しているのか。ここには「意味の多様性」を感じます。

 つまり、「よい理論が実践的である」ということが、具体的に、「理論と実践のあいだの、どのような関係を想定しているか」は、研究者・実践者によって、認識の違いがあるということです。

 つまり、

 よい理論どおりに実践家が何かを実行していけば、よい実践が生まれると考えるのか(Theory-based practice:理論に基づく実践)

 あるいは

 よい理論は、実践家のインスピレーションを喚起し、彼が実践を組み立てる際のヒントを提供する(Theory-imspired practice:理論からインスピレーションを受けた実践)

 と考えるのか。

 これら2つのあいだに関する認識のグラデーションは、各学問分野によっても違うのでしょうが、研究者によっても相当の認識の開きがあります。何がよいとか、悪いとかの問題ではなく。

  ▼

 経営と学習の研究においても、この2つの考え方をめぐって、様々な研究者が様々なことを主張しています。

 ある研究者は、「実践の変革に役立つ研究とは、研究現場で見つかった法則を、様々に組み合わせ、現場に適応し、現場を変革し、さらには理論的にも発展をめざすことある」と述べます。この主張は、実践は理論に基づくもの、すなわちTheory-based practiceの考え方が色濃く反映されていると考えられます。

 別の研究者は、「実践の変革に役立つ研究とは、様々な実践の諸特徴を把握し、それらを俯瞰する少しだけ抽象化した原則をつくりだすことで、実践家のインスピレーションを喚起するものだ」と考えます。この考え方の場合は、理論とは実践家のインスピレーションをかき立てるもの、という風に考えられます。

 中には、そもそも「理論と実践」というダイコトミー(二分法)を拒否する研究者もいます。そうした研究者は、実践の変革も、研究知見の産出も、研究者と実践家のコラボレーションと対話によって実現可能である、と考えます。

  ▼

 人文社会科学の研究領域の場合、何らかの理論や法則ができた場合、その理論や法則がいつも決まった結論を導く可能性、すなわち理論の信頼性や妥当性は、自然科学ほど高くはありません。「理論と実践のあいだに横たわる、上記のような認識のひらき」は、この人文社会科学の知の特性に由来するものと思います。

 僕個人としては、どちらかというと「二番目の研究者の認識」に近いです。くどいようですが、僕の学問領域における、僕個人の認識が二番目に近い、という意味です。

 僕は、「第一の考え」のように、研究に特権的な立ち位置を認めることには、僕には違和感があります。
 現場のことを知っているのは現場の人ではないだろうか、と僕は思います。また、現場といっても千差万別。結局、現場のことは現場の人が、その現場の状況に応じて判断するしかない、と思います。

「第三の考え」は、一見、研究者的には「理想的」なのかもしれませんが(一番美しく見えるはずです)、これまでの様々な共同研究の遂行の経験から、その実現可能性(フィージビリティ)と持続可能性(サスティナビリティ)には、少しだけ疑問を持ちます。いろんな経験をしてきました、僕も。

 もちろん、僕以外の研究者が、どの立ち位置で研究をなさっていようと、僕は何も言うべきことはありません。また、各学問分野によって、これらの立ち位置には、差があると思います。上記は、あくまで、僕がそうだ、というだけの話です。

 理論と実践・・・昔からある問いですが、これは「古くて新しい問い」です。

 インスピレーショナルな理論を、生み出したいものです。
 そして人生は続く

 ---

■2012/05/12 Twitter

  • 10:05  (4)宴会とは「選択拘束性・目的志向性が強い集い」であり、めざすところは「主従盟約」である。パーティとは「選択自由性・プロセス志向性が強い集い」であり、めざすところは「一期一会」である。(井上 1995)
  • 10:05  (3)一方、パーティとは、19世紀以降の都市社会への移行後に実施されるようになったもので、共食・共飲は宴会ほど重視されておらず、祝祭性は弱く、日常性は高い。特に欧米におけるパーティは食への執着はない場合が多い。プライベートな人間関係を発達させることをめざす(小林 1995)。
  • 10:04  (2)そう考えると、宴会では「手酌」が忌避される理由がわかるような気がしますね。「酒を相互につぐ」とは「共同体構成員の紐帯の確認」の儀式であり、手酌とはそれを犯すタブーであるということになる。
  • 10:04  (1)宴会とは、もともと農耕社会のひとつの共同体における季節事の祭祀に端を発し、共食・共飲・遊興(芸能)を主軸とした祝祭空間である。その目的は、共同体の構成員の紐帯の確認、帰属意識の強化をめざす。故に、意識的にハレをつくりだす(小林 1995)。
  • 07:03  自己メモ>新入社員意識調査「今の会社に一生勤めようと思っている」とする回答が過去最高60.1%。過去最低2000年20.5%と比較すると約40pt上昇、「社内で出世するより自分で起業して独立したい」過去最低(12.5%)(JPC): http://t.co/xHggxBKv
  • 06:58  自己メモ>「IT人材白書2012」(IPA) : 現状に満足、将来には強い不安を感じているが、自主勉強などの行動を起こさない: http://t.co/suQZ6N2d
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/11 Twitter

  • 22:13  いつ聴いても泣ける。ナウシカレクイエム : http://t.co/bG9bLLGO
  • 22:00  ギックリ後1週間経過。今週、なんとか「腰痛」を乗り切った。まだ腫れているらしい。慢性化しないことを願ふ。
  • 15:54  「メディカルラーニングバー」第1回ダイジェストビデオ(Youtube): http://t.co/FDUoQ2q9
  • 10:44  札幌でもできるといいですね。ともに愉しめる仲間を募って RT @xtzyuji これは興味深いです。札幌でも出来るかな? RT お医者さんが医学的スキル以外も学べる環境を提供する「メディカル・ラーニング・バー」 http://t.co/SXDirwpS  [in reply to xtzyuji]
  • 09:23  あと、ラーニングバーの理論的背景をマニアックに知り、さらに読書をなさりたいのなら、こんな本棚をひそかに創っています。「Learning bar(ラーニングバー)理論的背景の本棚」 http://t.co/4flbwoEY
  • 09:23  ラーニングバーの「場づくり」のプチノウハウに関しては、小さな本を、以前、書きました。「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」http://t.co/ZpEufsSG
  • 09:20  医療の世界でもラーニングバー!素敵な場ですね。様々な専門領域で、多種多様な場が生まれるといいですね。めざせ「学びの縁日」!>お医者さんが医学的スキル以外も学べる環境を提供する「メディカル・ラーニング・バー」 http://t.co/SXDirwpS
  • 06:54  「営利をめざすe-learning」にはデジャブ(既視感)がある。1990年代後半から2000年代前半にかけて。あの時代は「バーチャルユニバーシティ(VU)」と言われていました。
  • 06:52  「良い教育に必要なものは学友たちからの刺激と、世界的な頭脳を持つ教師と、実際の問題解決に時間を使うことだ」スタンフォード大学メディカルスクール、講義を廃止するという提案: http://t.co/oYYPrUm8
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/10 Twitter

Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/09 Twitter

  • 22:33  7/6(金)小西貴士さんをお招きして「実践を記録すること、物語ること」研究会を実施しますが、小西さんのブログはこちらです。実践記録として素晴らしい写真がつづられています。 実践の記録を、実践に参加していない人に、いかにして伝えるのか? http://t.co/Qn90PxQA
  • 21:28  RT @tatthiy 5/22「プロフェッショナル人材の育成を考える」について抽選結果をメールいたしました!メールがまだ届いていないという方は、私(舘野)にご連絡ください。(数名ですがアドレスが間違っている方がおりました) http://t.co/aOaJKlqQ  [in reply to tatthiy]
  • 21:05  乙。番田先生にお世話になったのですよね。ありがとうございました>番田先生 RT @tatthiy 今日は学芸大学の「学芸カフェテリア」で講座 / この場所・仕組みは面白いなと思いました。学生さんもたくさんきていてびっくり。 http://t.co/hEPnQIIF  [in reply to tatthiy]
  • 21:02  (笑)お疲れ様です!RT @j_center これから残業なので、『ブタ入りヤサイマシニンニク少な目』で押さえることにした。中原先生と高尾先生の本にあった『大人は萎縮した子供』という言葉が頭をよぎった。  [in reply to J_center]
  • 18:29  7/6(金)小西貴士さんをお招きして「実践を記録すること、物語ること」に関する研究会を東京大学で開催します。募集人数は50名限定。小西さんからスライドを見せていただいたあとで、皆さんで対話できるとよいですね。どうぞお楽しみに。http://t.co/qsw8hHmH
  • 18:17  今年お引き受けしている研修の中には、民間企業のものに加えて、初等・中等教育の管理職の先生方を対象にしたものがあります。明日は、横浜市で今年副校長になった先生方に500名に対する研修です。ただいま最終準備中です、頑張ります。
  • 14:51  大学院授業「経営学習論」。今日はFang, Duffy and Shaw(2011) 組織社会化と社会関係資本。
  • 11:41  大学院中原ゼミ(@nakaharalab)Smith et al(2009) Authetic Leadership、ポジティブ心理資本、マネジメントに対する信頼、パフォーマンスの関係、実証的探究。#nakaharalab
  • 11:31  全3巻。2巻目「場づくりとしての学び」に、僕も1章書いています>「ワークショップと学び1 まなびを学ぶ」: http://t.co/HQTsmdcG
  • 11:11  大学院・中原ゼミ(@nakaharalab)木村君の研究課題。今後の研究計画。定性的なヒアリング調査の設計。#nakaharalab
  • 11:10  (2)僕の経験では、ヒアリング調査は、準備しすぎても、しすぎることはないです。事前に聴きたいことをしっかりまとめ、45分をデザインする。ただし、実際にヒアリングが始まったら、事前に考えてきたことは意識はしつつも、やりとり自体は、インプロヴィゼーションにまかせます。
  • 11:09  (1)社会人を対象にしたヒアリング調査でいただける時間は平均1時間。冒頭での挨拶と関係づくりの会話、最後の会話をのぞけば、実際にヒアリングできる時間は45分。この45分をどのように活かし、どのようなリアリティある話を聞き取れるか。勝負だね。
  • 10:15  大学院・中原ゼミ(@nakaharalab)島田さんの研究報告「日本企業に入社した元留学生の組織適応と定着に関する研究」データ分析結果の発表。上司は職場の元留学生にどう関わっているのか? #nakaharalab
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/08 Twitter

  • 17:05  お読み頂きまことに感謝です!RT @munyon74 今更になりますが、「東大発2012」を読みました。面白かったです。@shigejam くんのブログに【解説】EPUB電子書籍「東大発2012」の楽しみ方」 http://t.co/3pdiRzYK  [in reply to munyon74]
  • 14:02  組織はストーリーテリングによってつくられる。リーダーとストーリーテリング>ステファン・デニング著・高橋正㤗・高井俊次(訳)「ストーリーテリングのリーダーシップ http://t.co/GA81gckU
  • 13:46  僕のブログ、NAKAHARA-LABに、iPhone・アンドロイド用にページができました。これらでアクセスすると、スマホ用のWebが表示されるはず。表示されてますか?http://t.co/bGYa5Dnp (@wakitake君、感謝!)
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/07 Twitter

  • 17:39  新構想愉しみ>RT @yukianzai 東京大学新図書館構想 -新しい知の拠点、アカデミックコモンズとして- http://t.co/ChNLJieF  [in reply to YukiAnzai]
  • 17:38  GWの静かな生活が、「夢」のように感じるほど、休み明けバタバタしています。夢から醒めたくなかったなぁ。長期休暇は、休み前後に「日々の忙しさ」を「シワ寄せ」しますね。すんごいシワを生き残れ!>自分
  • 07:12  ブログ更新「かかわることの熟達、学習者を見る目、物語をつづる力」:http://t.co/BSC0mUzi
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月12日 17:58


かかわることの熟達、学習者を見る目、物語をつづる力

 小西貴士(著)「子どもと森へでかけてみれば」を読みました。

 この本は、清里高原で「キープ・森のようちえん」という野外保育の実践に関与なさってきた小西貴士さんによる写真集です。「キープ・森のようちえん」は、KEEP自然学校が主催している野外保育です。


キープ・森のようちえん

http://www.keep.or.jp/ja/shizen_school/yochien/

 小西さんは「森のようちえん」にきた子どもを、18万枚の写真としてとりため、「森のようちえん」で子どもがどのような経験をし、どのような出来事に遭遇したのか、短い物語をつづっています。

 清里の森をおとずれた子ども、親は、様々な出来事を経験し、様々な物語を生み出します。そうした物語のひとつひとつを、小西さんは、ファインダーにとどめ、さらには、その情景を豊かに描写し、この写真集を編みました。

 同様の著作には、2008年に出版された「森のようちえんのうた - 八ヶ岳の森に育つ子どもたちの記憶」(写真:篠木誠、編著:キープ協会)があります。


  ▼

 たとえば、じょーくんとふみやくんの物語。

 彼らは、森のひろばの「木のブランコ」の順番をめぐって、けんかをはじめます。上に下にのっかかって、のっかかられて、約15分。どろんこになってけんかをします。

 しかし、けんかは長続きしません。森の静寂、カッコウの鳴き声。はたと、彼らは、正気にもどります。
 ひと言、ふた言、言葉をかわすようになります。そのうち、二人は笑って、一緒にブランコにのります。

(前掲書 p16-19より筆者加筆・修正して引用)

 こう書いてしまうと、なんだ、そんな些細で小さな出来事か、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。でも、その小さな出来事を見つめ、物語を綴る見識とは、一朝一夕につくものではありません。

 これはわたしの指導学生の脇本さんの研究ですが、彼の研究によると、「あまり経験をもたない教師」は「子どもの様子」を看取ることができない、のだといいます。意外ですね、目の前に子どもがいて授業をしているはずなのに、子どものことに関心がいかない。
 むしろ、彼らの関心の多くは、教育技術や授業内容に向けられる。しかし、それを子どもがどのように経験し、どのように感じているのかを、看取るまでの心的余裕がない。その目がなかなか持てない、のだといいます。
 
  ▼

 くどいようですが、ここ、あそこで生まれる、こうした「小さな物語」をしっかり「見て」、子どもの「声」をきき、ファインダーに「おさめ」、かつ「物語をつづること」は簡単なようでいて、難しいことのように思います。そのためには、場を看取る経験を様々に積まなければなりません。

 本来ならば、そこで掲載されている写真や全文をぜひ、ここで紹介したいのですけれども、それは不可能です。

 もしご興味をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひ、手に取ってみていただけると幸いです。僕も、こんな写真をとり、物語を綴りたいな、と思いました。

 ▼

 畢竟、僕は、「ファシリテーションに必要な知」とは、「フィールドワークの知」や「エスノグラフィーに関する知」に似ていると思っています。

 この話、以前、どこかで述べたような気もするのですが、要するに、両者ともに「今、ここで起こっている出来事・学習者の反応」といった「プロセス」を把握することが求められるということです。それは「プロセスの知」と言い換えてもよいかもしれません。

 おおっ、やっぱりググってみると、あったね。
 一年強前に、書いていたね。

 ▼

プロセス・出来事に対する「まなざし」:Learning barの「ブクログ本棚」をつくりながら考えたこと
http://www.nakahara-lab.net/blog/2011/02/learning_bar_34.html

 目の前の人たちがどう動いているのか、何にワクワクしていて、何に困惑しているのか。何を話して、どういう状態にあるのか。それをきちんと「見ること」「聞くこと」「解釈すること」ができなければ、その先に、どんな「打ち手」、どんな「ファシリテーション」の手法を身につけていても、それを、適切なタイミングで「行使」することは「不可能」であるからです。
 
(2011年2月20日 NAKAHARA-LAB.NET ブログ)

 ▼
 
 小西さんの写真集は、こういう観点からも非常に興味深く読まさせて頂きました。

 写真や文章の美しさに心を動かされるのに加えて、個人的には、「かかわることの熟達」と「カメラを通して学習者を看取る目」と「物語をつづること」の関連について深く考えさせられました。

3_large.jpg

 今日から「仕事」に復帰です。
 そして人生は続く。

 ---

■2012/05/06 Twitter

  • 08:55  北斗の拳ででてくる「断末魔の叫び」です。古くてすみません(笑)http://t.co/HYyi3kB8 RT @419mayusan すみません 突然。あべしってどういう意味ですか? / お大事に RT 昨夜、TAKUZOをダッコして、腰があべし。「ギックリ腰?」  [in reply to 419mayusan]
  • 08:39  昨夜、TAKUZOをダッコして、腰があべし。これは、いわゆる、ひとつの「ギックリ」というのでしょうか。移動速度、前年比10分の1。というより、動けん。
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/05 Twitter

  • 10:24  高尾さん、愉しみにしています!RT @takaotakashi: ザムザ阿佐谷での即興実験学校春の劇場インプロ公演 5/26(土)19:00 5/27(日)14:00、18:00 東京大学の中原淳さんをおむかえしてのポストトークも決定!5/27(日)14:00終演後
  • 10:01  紙とは異なる電子書籍の付加価値の模索 : 映像、写真、文章を組み合わせたオリジナル書籍「eBOOK+」は"速報性"が売り。コンサート写真集などを出す際、発売のタイミングを公演終了数時間後にする http://t.co/0SQsfeLv
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/04 Twitter

  • 22:35  【RT拡散のお願い:ふるってご参加ください】「これからの新人教育の話をしよう:新人を通じた組織開発、イノベーション創発!」開催。経営学習研究所(MALL:モール)設立キックオフイベント。6月4日(月)午後6時30分: http://t.co/9Glg8W6J
  • 15:44  TAKUZOとLEGOづくり http://t.co/0J2dRAdm
  • 13:42  屋上ビオトープで生き物さがし : I'm at 東京ガス ワンダーシップ 環境エネルギー館 http://t.co/DMcMW5mS
  • 11:15  午前中はひたすら仕事。午後は、ママとタッチ交代して、小生、TAKUZO係。さて、どこに連れて行こうか、と「赤羽ママの子連れでおでかけ」サイトを見る。すごい情報量です、このサイト。尊敬します。 http://t.co/dT8PwAsW
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月 7日 06:30


これからの新人教育の話をしよう! :新人を通じた組織開発、イノベーション創発! 6/4イベント開催・募集開始 : 「経営学習研究所」設立キックオフイベント!

==================================================
「これからの新人教育の話をしよう」イベント開催決定!
新人を通じた組織開発、イノベーション創発!
ついに始動!【経営学習研究所】、 キックオフイベント開催

6月4日(月)午後6時30分 - 午後9時30分まで
株式会社内田洋行 東京ユビキタス協創広場 CANVAS
==================================================

いよいよ6月、実務家と研究者による「全く新しいイニシアチブ」が
立ち上がります。

非営利型一般社団法人「経営学習研究所」、略称「モール」です。
(MALL : MAnagement Learning Laboratory)(設立申請中)

malllogo.jpg

MALLは、経営・組織・学習に関する研究・実践の普及・振興・研究
を行うために実務家と研究者がつくった新たな組織です。
「働く大人の学び」に関心をお持ちの方々に、ご参加・ご協力いただける
「プラットフォーム」になるべく、私たちは、今後、努力していきます

経営学習研究所 Facebookページ(いいね!をどうかよろしくお願いします!)
http://www.facebook.com/malljp

具体的には、実務家と研究者の協働によって「経営」「組織」
「学習」に関係するセミナー、シンポジウム、ワークショップを
開催していきます。

もちろん、わたしたちだけが、これらの催しを行うのではありません。

志とパッションを共有できる方々にご参加いただきつつ、わたしたちは、
「経営」「組織」「学習」に関する社会的関心を盛り上げていきたい
のです。

私たちは、「モール」という名前どおり、社会を「学びのショッ
ピングモール(縁日)」のようにすることに貢献したいと思います。

「企業・組織の中の学習」を活性化することはもちろんのこと、組織外
において、様々な人々が自分の知識・専門性を高めるために、様々に
集えるような「場」や「タネ」を仕掛けていきたいと考えています。

ほんの、ちょっとだけ大げさにいいますと、

「日本を学習大国にする」

これが、私たちの「志」です。

  ▼

つきましては、MALLの立ち上げを記念して、また、今後のMALLの活動
に多くの実務家・研究者の方々にご参加いただくことをめざして、
6月4日にシアターモール(シンポジウム)を開催することになりました。

会は2部にわかれています。

第一部は「これからの新人教育を語ろう」です。

6月といいますと、新人教育が一段落ついた頃でしょうか。
今年の新人教育を振り返りつつも、来年に向けて新たなネタを仕込む
という意味をこめて、興味深い新人教育を行っている2社をお招き
し、お話しをいただきたいと考えています。

1社目は、4年目社員が新人教育・研修を実施するという「内製化」
の試みをなさっている電源開発株式会社様です。

電源開発株式会社 人財開発室 総括マネージャー
石井達也さま

よりお話を伺います。

4年目社員が、新入社員研修を実施する意味とは何なのか。それは組織
や4年目社員・新人個人にどのような影響を与えるのか、についてご報告
いただけることと思います。その様子は、さしずめ「新人を通じた組織開発」
と形容でき、非常に興味をそそられます。

2社目は、新人だけが配属される新規事業開発の部署を運営なさってい
る株式会社 内田洋行さまです。

株式会社内田洋行 マーケティング本部 事業開発センター長
村 浩二さま

に貴重なご経験をたまわります。

経営トップからの「当社の新しい姿を創れ!」の号令のもと、
全く新しい商品サービス(イノベーション)を生み出すことを目的に、
既存の考えには染まっていない新人全員を敢えて一か所に配属し、
社内では「鎖国」、社外の様々な応援者を巻き込みながら、活動を
なさってきました。
こちらのお取り組みは「新人を通じたイノベーション創発」をめ
ざす試みとして大変興味深いものです。

2社の新人教育事例をうかがった上で、参加者の皆様で対話する場を
持ちたいと考えています。

第二部は「モールと一緒に面白いことをしよう!」です。

経営学習研究所の理事(実務家・研究者)が、各自イーゼルを携え、
自分が何をやっていきたいのかをプレゼンテーションさせていただきます。
皆さんは、それぞれのイーゼルをまわり、ぜひ理事全員とギャラリートーク
をお楽しみください。もしご興味があえば、その場で面白い企画が
生まれるかもしれませんね。

「これからの学びを創る」、否、「これからの学びを"皆さん"と創りたい」
と願う経営学習研究所(MALL)に、ぜひご期待下さい。
また、キックオフイベントへの多くの方々のご参加、心よりお待ち
しております。

一般社団法人 経営学習研究所(設立準備中)
理事:
 田中潤
 板谷和代
 長岡健
 岡部大介
 島田徳子
 平野智紀
 牧村真帆
 中原淳

監事:
 清水智之

事務局:
 古川英幸
 栗村友美

 ---

■主催
 一般社団法人 経営学習研究所
 
■協賛
 株式会社内田洋行
 
■日時
 2012年6月4日(月)午後6時30分 - 午後9時30分まで
 開場は6時から

■会場
 株式会社内田洋行 東京ユビキタス協創広場 CANVAS
 http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas.html

■参加費
 お一人様4000円を申し受けます

■飲み物
 サンドイッチ、スナック、ビール、ソフトドリンクなどを
ご用意しております

■内容

・「経営学習研究所(モール)のめざすべき地平」
 (中原淳・長岡健)pm6:30-6:40

・第一部「これからの新人教育を語ろう」
 ・4年が教える新人研修
  新人による組織開発
  (電源開発株式会社 石井達也さま)
  pm6:40-7:10
 ・新人だけが配属される新規事業部署!
  新人によるイノベーション創発
  (株式会社内田洋行 村 浩二さま)
  pm7:10-pm7:40
 ・インプレッションシェアリング pm 7:40- pm8:00
 ・ダイアログpm8:00-8:20
 ・オンラインラップアップ

・地下会場へ移動

・第二部「モールと一緒に面白いことをしよう!」
 ・各理事のイーゼルプレゼンテーション&ギャラリートーク
  pm8:35-9:10
   田中潤  板谷和代  長岡健
   岡部大介 島田徳子  平野智紀
   牧村真帆 中原淳

・クロージング「経営学習研究所のこれから」
  pm9:20-9:30
 (田中潤・板谷和代)

■参加条件

 下記の諸条件をよくお読みの上、参加申し込みください。
 申し込みと同時に、諸条件についてはご承諾いただいて
 いるとみなします。

1.本ワークショップの様子は、予告・許諾なく、写真・
ビデオ撮影・ストリーミング配信する可能性があります。
写真・動画は、経営学習研究所、ないしは、経営学習研究所
の企画担当理事が関与するWebサイト等の広報手段、講演資料
、書籍等に許諾なく用いられる場合があります。マスメディアによ
る取材に対しても、許諾なく提供することがあります。
参加に際しては、上記をご了承いただける方に限ります。

2.欠席の際には、お手数でもその旨、0832204 [at mark]
gmail.comまで(古川)ご連絡下さい。人数多数の場合には、
繰り上げで他の方に席をお譲りいたします。

3.人数多数の場合は、抽選とさせていただきます。5月15日まで
にお申し込みをいただき、16日には抽選結果を送信させていただき
ますので、あしからずご了承下さい。

 以上、ご了承いただいた方は、下記のWebサイトからお申し込みく
 ださい。

 申し込みWebサイト
 http://ow.ly/aHsoK

 皆様とお会いできますこと愉しみにしております!

==================================================

投稿者 jun : 2012年5月 4日 22:18


カエルのタマゴの感触を思い出す:KEEP自然学校「ゆるゆるキャンプ」に参加した!

 みなさま、GW、いかがお過ごしでしょうか。

 僕は、相変わらず、動き回らなければ気が済まないマグロ(マグロは泳ぎ続けなければ、エラに空気が入らず、お亡くなりになるそうです)のような人間ですので、一日たりとも自宅にはおりません。

IMG_9364.JPG

 先日は、清里のKEEP自然学校で開催された「ゆるゆるキャンプ」に、家族で参加してきました。我が家なりに「ゆるゆる」と(笑)。

KEEP自然学校

http://www.keep.or.jp/ja/shizen_school/

 山梨の気温は、当日、9度。
 うーん、涼しいというのか、むしろ、しばれるね(笑)。

IMG_9185.JPG

 自然学校では、野外観察を含む様々なアクティビティを満喫しました。
 湧き水を飲みにいったり・・・。

IMG_9091.JPG

 カエルのタマゴを見つけて、素手で触ったり・・・。

IMG_9323.JPG

 帰り際には、牛の乳搾りもしてきました。

IMG_9535.JPG

 愚息TAKUZOには、ふだん都会のど真ん中ではなかなか経験することのできないこと、感じられないことにふれて欲しい、と、僕は思います。田舎出身の僕自身も、子ども時代を思い出し、非常に愉しく過ごすことができました。

427829_3541884378595_1017012043_3354531_1222862251_n.jpg

 自然の中で過ごす時間はあっという間です。
 今回のゆるゆるキャンプで、TAKUZOは、様々な異年齢の子ども達とお友達になることができました。

IMG_9349.JPG

 最後になりますが、KEEP自然学校の諸先生方、また学校で出会ったみなさま、ありがとうございました。おかげさまで、素晴らしい時間を過ごすことができました。

 僕たち、東京に帰ります。
 また、必ず、来るからね。

 ---

■2012/05/03 Twitter

  • 09:46  子どもは、自分が役立ち、自分に役立ってくれる理性的共同体の内部で、自己の人格を最大限に発展させる。(セレスタン フレネ)
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/05/01 Twitter

  • 21:54  6/9(土)経営・組織・学習の学際研究領域で学びたい方へ:中原淳研究室 入試説明会にいらっしゃいませんか? 午前10時から12時まで。同日午後、東京大学大学院・学際情報学府の入試説明会が開催されます: http://t.co/bY2d6Cvy
  • 21:27  RT @mitsuru_3261: 全3巻で約千ページの分量。日本統計学会に感謝。|日本統計学会創立75周年記念出版『21世紀の統計科学』(全3巻) 増補HP版 http://t.co/Lpfr7Gwl
  • 16:38  熱帯魚の名前がおぼえられん。小生「カタカナ」苦手。世界史も苦手だった>ラスボラ・ヘテロモルファ・ゴールド(赤)、ゴールデン・ハニードワーフ・グラミー、カーディナルテトラ、ゴールデン・プリステラ(白)、グッピー。
  • 12:13  ほほー。こんなの発見>FREE MAD(1900年から2003年の美術史約100年分をオンラインで学べる無料レクチャー):http://t.co/hq6CGjsb
  • 06:50  海外進出する企業の3分の1が現地での外国人採用(管理職以外)、厚生労働省調査:「海外勤務を希望する日本人がいないため」: http://t.co/iQEKt3ii
  • 06:50  ほほー>文部科学省 大学生の勉強時間を調査へ:「学生が一日どのくらい勉強しているか」「学生に勉強してもらうため、大学がどのような取り組みを行っているか」: http://t.co/bQUVAHS6
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/04/30 Twitter

  • 12:27  RT @shigeken01: 「斬新なアイデアを思いつく者は、それが成功するまでは変わり者である」ビエルサ(元アルゼンチン代表監督) さあ、時代よ、かかってこい。
Powered by twtr2src.

 ---

■2012/04/27 Twitter

  • 13:49  「リアルな学びの場」と連携するソーシャルメディアの5つの役割:1)動員・広報メディアとしての役割、2)当日までにユーザーの事前参加・予習の場としての役割、3)当日の様子のリアルタイム配信、4)当日の映像・音声・写真等のアーカイビング、5)参加者の事後コミュニティ形成など
  • 09:25  ブログ更新。東京大学大学院・学際情報学府・中原研究室入試説明会 2012開催 6月9日(土) 午前10時-12時 本郷キャンパスにて:大学院で中原に研究指導をご希望の方はぜひご参加下さい! http://t.co/zzKcE3H4
  • 04:09  全く同感です。ひとつの場・ワークショップを終えるたびに、「何とか、ぎりぎりセーフで生き延びた・・・もう、しんどい、次はないな」と思います。が、いつのまにか、またやっています。@takaotakashi 毎回ワークショップが終わるたびに、今回も生きのびれた、と思うのです。  [in reply to takaotakashi]
  • 04:06  聴くことは、一見「受動的な行為」ですが、実は「積極的な行為」ですね!@takaotakashi 人が話をしないとき、その人を話すようにさせることはできない。ただ、私が話すのをやめて聴く体勢をつくることはできる。他の人を変えることはできない。でも自分を変えることはできる。  [in reply to takaotakashi]
  • 04:05  新人教育の新たな意味・付加価値を模索したいです!RT @tkanai1954 新人を通じた組織開発というのは、最高のギフトですね。新人にもベテランにも RT 「これからの新人教育の話をしよう - 新人を通じた組織開発、イノベーション創発!」 6/4(月)午後6時半 都内開催  [in reply to tkanai1954]
Powered by twtr2src.

投稿者 jun : 2012年5月 4日 21:34