描きながら考える

 先週は本当に「絵」を書いた一週間でした。

 その様子を見たことのある人ならおわかりかと思いますが、僕は、新しいシステムをつくるとき、新しい論文を書くとき、新しい研究を立ち上げるとき、新しい研究のアイデアだしをするとき、とにかく「絵」を描くのです。中原画伯と呼んで下さい。

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 油性マジックを使って、何枚も何枚も紙を使って、書き殴っていく。時にはマンガを描いたり、数式を描いたりしながら、とにかく「描きながら考える」のです。描きながら、うんうんうなって、「クリエイティブの神様」が降臨するのを待つのです。そうやって、今まで、いろんなアイデアをだしてきました。

 たとえば、新しいシステムをつくるんだったら、「○○と○○がここで通信して、で、このデータをかえして」みたいな感じですね。で、「おっ、ここに○○あったらオモロイんちゃうの?」と思いつく。

 新しく論文を書くんだったら、「ここの問題点が、ここにつながって、こういう結論になる・・・」みたいな感じ。そうこうしているうちに、「あれ?問題点が3つあるのに、結論が2個しかねーじゃん!!」と気づくのだね。で、もう一度最初から描く。

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 こうした作業は、どうもコンピュータでやる気がしない。Tabletならできるかもしれないんだけど、まだ試してはいません。
 来週はまたずいぶんと「絵」を描かなければダメみたいです。しばらく「中原画伯」に徹しようと思います。

  

投稿者 jun : 2006年5月13日 10:34

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» http://ss903.at.webry.info/200605/article_6.html from 佐藤慎司のことば/文化教育を考える
東大の中原先生は、新しいアイディアを考えるときに、絵を描かれるそうです。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年5月14日 00:08