ドラゴン桜

 何かと話題になっているテレビドラマ「ドラゴン桜」を見た。

 あらすじは、

 経営破綻している私立底辺高校に、元暴走族の弁護士が訪れる。経営を改善するために、特別進学クラスをもうけ、生徒たちを東大合格に導く。ドラマの中では、受験テクニック(ちょっと懐かしいものもある)がおしげもなく披露され、生徒たちは、だんだんと勉強にはまっていく...

 といったところだろうか。

 このドラマのオモシロさは、弁護士の桜木が生徒にむかっていう言葉である。

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大人たちはな、「無限の可能性だ」なんて何の根拠も無い妄想をお前らに植えつけてる。そんなもんに踊らされて、「個性を生かして他人と違う人生を送ることができる」と思ったら大間違いだ。社会はそういうシステムになっちゃいない! 世の中が気にいらねえんだったら自分でルール作る側にまわれ。いいか!、おまえら、もう一度言う。騙されずに生きていきたければ勉強しろ!バカとブスこそ東大に行け!!
「負ける」ってのはな、「騙される」って意味だ。お前ら、このままだと一生負け続けるぞ!(中略)税金、年金、保険...みんな頭の良い奴がわざと分かりにくくして、ロクに調べることもできない頭の悪いヤツから多く取ろうという仕組みにしている。つまりお前らみたいに頭を使わず面倒臭がってばかりいる奴らは、一生、騙されて続けるんだ! 賢い奴は騙されずに得して勝つ、バカは騙されて損して負け続ける、コレが今の世の中の仕組みだ!
この世の中のルールは、頭の良い奴に有利なように出来ている。そのルールを上手く使う側、作る側になれ!
東大合格に必要なのは、知性ではなく、根気とテクニックだ!
受験ってのはな、今の日本に残された「たった一つの平等」なんだぞ! 家が貧乏でも、グレて不良だと呼ばれる時期があっても、父親がクソでも、受験で点数さえ取れりゃ、一流大学に入れるんだ。
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 うーむ、中にはトンデモナイな、と思うものもあるが、これらの言葉は、非常に含蓄にとんでいる。

 「学校の機能」「機会の平等と結果の平等」「再生産」「トラッキングシステム」などを教えるときの、教育学の教材として使えるな、と思った。

  

投稿者 jun : 2005年8月 6日 16:55

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